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アニメ『ザ・ファブル』18話感想。「これが本物のハッシュパピーだ」。子安武人さんの演じる鈴木が格好良すぎて惚れてしまいそう(ネタバレあり)

文:カワチ

公開日時:

 TVアニメ『ザ・ファブル』の第18話“カンパイのパイ…。”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『ザ・ファブル』第18話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことをオススメします。[IMAGE]

子安さんかっけぇ! ミサキは警戒心なさすぎだけど大丈夫…? アニメ『ザ・ファブル』18話感想


 “ファブル”と呼ばれる伝説の殺し屋が、1年間、誰も殺さずに一般人として大阪で暮らす姿を描く『ザ・ファブル』。アニメ版は『装甲騎兵ボトムズ』で知られる髙橋良輔さんが監督を務めます。


 前回の第17話より表の顔は人格者であるものの、裏の顔はひ弱な若者の親から金を搾り取る宇津帆玲が登場する“宇津帆編”がスタート。それまでのギャグが多めの“サバイバル編”に比べて緊張感のあるストーリーが展開しています。

 今回の第18話はアキラが洋子に4年前の事件を探ってもらうシーンが描かれましたが、ここで洋子の能力が判明。4年前に起きた事件の詳細をすべて暗記しており、メモも見ずにスラスラとあげていきます。彼女の意外な才能はコミックでも驚くシーンでしたが、アニメ版はテンポよく事件の内容をあげていく洋子の姿によって、よりすごさが際立っていました。

 とくにアニメ版は沢城みゆきさんのはっちゃけた芝居が印象的だったこともあり、洋子の仕事ができる姿には驚かされましたね。宇津帆編は今後も洋子が意外な活躍するシーンがあるので早くアニメで観たい!

 洋子の手助けもあり、公園で出会ったヒナコは売春組織のターゲットを始末したとき、そのターゲットの車に乗っていた女性であることを知ることができたアキラ。車が3階の立体駐車場から下にダイブし、その事故によって下半身が動かなくなった事実に辿り着きます。

 また、ターゲットを始末して車内を覗くまでの2秒の間にすでに泣いていたことから、彼女は車内で被害にあっていただろうと結論付けます。この洞察力はさすがアキラといったところ。日常会話のような軽いテンポで真実に近づいていくふたりが格好良かったです。

 一方、アキラとミサキの仲が進展していることに嫉妬する貝沼はガムテープやロープ、スタンガンを持ち出してミサキの部屋に侵入しようとします。原作では2ページに渡って貝沼の黒い妄想が具体的に描かれましたがアニメ版では次々にカットが切り替わるような演出になっていましたね。いわゆる“無敵の人”になってしまった貝沼の恐ろしさが伝わってくるものでした。


 その後はアキラがクロにもらった浜乃屋庄三のCDを聴くシーンに。浜乃屋庄三の歌は5話にも登場しており、ロックバンド・BRADIOの真行寺貴秋さんが歌っていて驚かされましたが、今回も彼の美声が響きましたね。浜乃屋庄三の曲はいつかフルで聴いてみたいです。

 貝沼の襲撃は未遂に終わったものの、井崎が貝沼の同行を追っていたせいでミサキのこともバレてしまいます。連絡を受けた宇津帆はミサキのストーカーをしている貝沼を利用しようと考えますが……。嫌な予感しかしないなぁ~!

 次の場面は今回の第18話でいちばんの見どころ。宇津帆と行動を共にしている殺し屋の鈴木ヒロシが砂川の協力者であったフード&コードと接触。情報交換をおこないます。

 フードはアキラにオモチャの銃でやられたことを鈴木に教えますが、鈴木はその情報を聞き出すだけ聞き出し、ふたりを挑発。それを合図に闘争がはじまります。2対1の戦いで不利のはずですが、鈴木はコードの銃弾をかわしながら反撃。彼にダメージを与え、人質に取ることでフードの動きを封じます。そのときに鈴木の放ったセリフ「これが本物のハッシュパピーだ」というセリフが格好良くて痺れました……。子安武人さんボイス最高……。


 小島編で強敵だったフードが簡単にやられるはずもなく、コードの足を撃ち立てないようにして鈴木を狙い撃とうとしますが、鈴木はさらに上手(うわて)で……? コミックでもスピード感のあるシーンでしたが、アニメではさらに迫力あるシーンになっていました。流れるような一連の動作に心を奪われるので、ぜひ見てみてくださいね。

 その後、アキラは公園へヒナコと会いに行き、やはり自身の仕事に巻き込まれた少女であることを確信して気にかけます。しかし、ヒナコはアキラを警戒しており、事務所での会話をきっかけに鈴木がアキラに接触します。鈴木はヒナコの兄を名乗り、アキラに暴力を振るうものの、普通の日常を送ることをミッションとしている彼はプロとして反撃をしませんでした。

 鈴木はアキラがファブルであることに気付きませんでしが、アキラのほうは洋子の情報でヒナコに兄がいないことに気付き、彼に受けたケリから単なる素人ではないと分析します。今のところ、ふたりに争う理由はありませんが、アキラが宇津帆から仲間を助けることになれば、宇津帆と手を組んでいる鈴木との戦いは避けられませんね。アキラがファブルとして行動するタイミングでの本格的な接触が楽しみです。

 また、宇津帆と井崎も興信所の人間としてミサキに接触。マンションで盗聴や盗撮被害が相次いでおり、調査を理由にミサキの部屋に上がり込みます。ここは不用心すぎるミサキが心配になるシーンでした。誰にでも優しく心を開くのがミサキの魅力だということは分かりますが、それにしても見知らぬ男を家にあげるのは怖すぎる! 小島編でピンチになったばかりなのに、またトラブルに見舞われる彼女が心配です。

 ミサキの部屋で貝沼の仕込んだカメラを見つけた宇津帆たちが取る次の行動は……。いよいよ本格的に物語が動き出した宇津帆編。次回の放送も楽しみです!

カワチRPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。

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