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アニメ【推しの子】22話感想。ラブコメ要素たっぷりのデート回! 浮かれるかなはかわいかったし、別れを察するあかねは切なかった…(ネタバレあり)

文:カワチ

公開日時:

 TVアニメ【推しの子】の第22話“自由”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、【推しの子】第22話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことをオススメします。[IMAGE]

かなの浮かれ具合が最高!【推しの子】


 原作が赤坂アカさん、作画が横槍メンゴさんの人気コミック【推しの子】のアニメ版。第2期は原作コミック第5巻~第7巻の“2.5次元舞台編”が中心でしたが、第20話終盤からは“プライベート編”に突入しました。

 前回はアクアの異母兄であることがわかった役者・姫川の言葉から、彼の両親がすでに心中していたことが明らかに。その結果としてアクアの復讐の相手である実父も亡くなったことが判明しました。


 その事実を知り、憑き物が落ちたようになるアクアが印象的でしたが、今回は撮影旅行の準備が出来ていないという理由で、かなとショッピングに行くことに。

 原作では先にあかねとのデートがあり、その後にかなとのショッピングが描かれましたが、アニメ版では逆になっていました。あかねのほうがその後のルビーの話も含めて衝撃的な展開が続くので、盛り上がり的に入れ替えたのでしょうね。

 そのため今回のAパートについては、視聴者としても、復讐の肩の荷が下りたアクアと、そんなアクアとデートが出来ることになって浮かれるかなの姿が描かれるラブコメ全開の展開を何の杞憂もなく楽しめるようになっていました。

 ただ、原作のあかねとの約束があることを知ったときのかなのリアクションもかわいいので、ぜひ原作の展開とも見比べてみて欲しいですね。

 アクアとかなのショッピングデートについては、かなが遅刻するぐらい着ていくものに悩んだり、もともと転生前は大人だったアクアが華麗に彼女をエスコートしたりとニヤニヤさせられる内容。

 ストーリー自体は喫茶店で待ち合わせをして、百貨店で買い物をして、予約をしていたブラジリアンバーベキューでディナーをするという展開で原作の流れに沿うものでしたが、声優陣の芝居が加わることでラブコメ感が大幅にアップ。潘めぐみさんがデートで動揺しているかわいらしいかなを演じてくれているので、観ていてとても楽しかったです。

 ちなみに、喫茶店のラテアートはアニメオリジナルの演出。ハートの絵柄を注文しておくとか……アクア、やってんなぁ!? と心の中で突っ込まざるを得ませんでした(笑)。


 支払いをしてもらったりお店を予約してもらったりするところにときめくのは分かりますが、アクアが白色のキャリーバックを選んだとき、なぜ自分のサイリウムカラーを選んだのか気にしているかなには笑いましたね。浮かれすぎでしょう(笑)。

 デートが終わったあと、タクシーを呼んだアクアにかなはホテルへ連れて行かれてしまうのではないかとドキドキ。実際には普通に家まで送られるオチですが、ナレーションで説明された原作版と異なり、アニメ版は家に着いたかながその流れに自分でツッコむものに変更されていました。どちらもおもしろいのでぜひ見比べてくださいね。


 Bパートはアクアが実父周りのことで利用する必要が無くなったあかねと別れようとする展開。アクアが「じっくり話をしなきゃいけない」と口に出したころで、すぐに自分と別れたいのだと気付くあかねは切なかったですね。

 歩道橋で夕日をバックに、自分がなにかのために利用されていることに気付いていたと語るあかねは、アニメでよりドラマチックな演出に。逆光に照らされる姿は美しかったですね。この歩道橋が、かつてあかねがアクアに救われた場所であるところもニクい。


 また、吹っ切れたような対応をしていたあかねですが、その後はアクアのそばで力になりたいと本音をさらけ出す姿も印象的。「私アクアくんとなら……キスだって Hだって やじゃないよ?」の破壊力はヤバかった。ヤバ過ぎた! 前半でかわいいかなにニヤニヤしていたのに、後半であかねに心を奪われてしまった視聴者は多いはず。筆者もそのひとりです。


 あかねの本音を聞き、父親を捜していたことを打ち明けるアクア。その話から、復讐のプレッシャーから自分を解放したいと無意識のうちに思っているアクアが、実父がまだ生きている可能性もあることに気付いていないと悟るあかねは鋭かったですね。アクアの辿り着いていない真実に気付くあかねの演出も、アニメならではの緊迫感のあるものになっていて見応えがありました。


 今回のラストは、アイのお墓参りをするルビーとすれ違った謎の男が「美人になったね」とボソリとつぶやき、アイのお墓の前で「流石 君と僕の子だ」と語るシーン。作品のキーマンとなるキャラクターで誰が演じるのかファンも気になっていたと思いますが、こちらはスタッフロールでは伏せられていたものの、アニメファンなら多くの人が気づく&トレンド入りもしていた通り、宮野真守さんでしたね。


 宮野さんがこのキャラクターを演じることで、今後のアニメ版がよりいっそう楽しみになりました! 早く次回も観たい!!

カワチRPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。

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