iOS/Android/PC用ドラマチックRPG『ヘブンバーンズレッド(ヘブバン)』のプレイ日記をお届けします。
※本記事内には物語のネタバレを含む表現がありますので、ご注意ください。
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大島屋の完結編となるようなストーリーだった【ヘブバン感想】
9月20日に実装された、大島五十鈴が主役のストーリーイベント“心優しき死神より”。生放送でも解説されていましたが、“大島屋物語”に関する言及があるので、先にプレイしておくことを強くオススメします。完全に地続きのストーリーになっていますし、第31E部隊の過去を知っていないと今回の話がどういうことなのか分からないと思います。まだプレイしていない人は”エーデルワイス”で解放しましょう。
また、今回のイベントは“アイリーン・レドメインの事件簿 -名探偵と森の魔女”に関する言及もあると公開されており、プレイするまではどう繋がるのか謎でしたが、クリアしてみて納得。納得というか、「そこと繋がるの!?」という驚きに満ちたもので最高でしたね。
語るとネタバレになってしまいますが、最高のサプライズでした。今後のメインストーリーが気になるのはもちろんですが、ストーリーイベント自体も大きなひとつの流れが生まれてきていてとてもワクワクしますね。
今回の“心優しき死神より”は“大島屋物語”を補完するもので、五十鈴の視点で新たな真実が明らかになっていくという内容です。“大島屋物語”では、もともと大島家は武器を扱う闇商人の家系だったこと、両親は子供たちのために足を洗うことを決意しますが、やめることを快く思わない組織によって六宇亜が誘拐されることに。
両親は単独で組織に乗り込んで六宇亜を救い出すもののふたりは……という悲しい過去が明かされました。このイベントストーリーは六宇亜が“大島屋を全員で経営する夢”を叶える展開で、ストーリーはもちろん、演出なども素晴らしかったですね。
“心優しき死神より”は31Eが軍需品を輸送する護衛任務を任される展開で、そのなかで五十鈴が両親の仇である組織の人間と再開してしまうことになるストーリー。憎むべき存在が目の前に現れたことで五十鈴がどうするのかが注目ポイント。『ヘブバン』のイベントは毎回後半に盛り上がる形式ですが、今回はとくに五十鈴役の中野さいまさんの迫真の芝居もあり、引き込まれました。
シリアスな展開も多い今回のイベントですが、ギャグも満載で見どころあり。母親の残してくれた秘密の箱を無理やり力でこじ開けようとする一千子だったり、お風呂に入ったあとにジョギングをして汗を流す六宇亜だったりと、あいかわらず個性的な姉妹たちの姿が見れて笑わせてくれます。
鏡のなかの自分に見惚れる二以奈を一千子がピント違いのフォローをしたりと、ボケにボケを重ねるようなものもあり、大島家らしい展開も多くて楽しかったですね。『ヘブバン』はどの部隊も特別な絆がありますが、31E部隊は家族ということもあってその仲は特別ですよね。
ギャグという部分で言うと、おもしろかったのは五十鈴の副業シーン。医務室に来た人にマッサージを施してGPを稼いでいる五十鈴ですが、体と心をほぐしてセラフ部隊のヒミツを聞き出すところが最高。
三郷が朱里と吹雪が仲良くしていることを嫉妬していたり、キャロルがニンジャを恨んでいたりと、内に秘めていた本音がこぼれるのがおもしろかったです。
また、後半には詩紀や理沙が客として訪れますが、五十鈴のほうが振り回されたり手玉に取られたりと逆のパターンになっていきます。『ヘブバン』はこういった繰り返し展開をギャグにするのがが上手ですよね。今回は家族の仇と出会うという重い展開のストーリーですが、ギャグも多くて楽しかったですね。
演出面もパワーアップしており、五十鈴がキャンサーの遠距離攻撃をかわす場面では主観のようなアングルになるなど、映画のような画作りになっていて盛り上がりました。
本作は背景やキャラクターが3Dで作られているのが特徴ですが、その3Dを生かした演出もどんどんパワーアップしていると感じるので、ぜひストーリーだけでなく演出にも注目してみてもらいたいですね。
後半は五十鈴がかつて六宇亜をさらった組織の人間と相対することになりますが、今回もひねりの利いたシナリオになっています。驚くような真実が明かされる内容なのでぜひゲーム内で確認してみてください。
今回は全体のストーリーとしてもクオリティが高かったですし、なんといっていも最後のサプライズが最高でした。ぜひラストまでしっかりプレイしてもらいたいです。
今回のストーリーイベントをプレイしたことで、今後のストーリーイベントがどういう展開になっていくのが本当に楽しみ。メインストーリーとは別軸で『ヘブバン』の重要な謎が明らかになっていきそうなので次のストーリーイベントにも期待です!
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