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話題のミステリーADV『都市伝説解体センター』体験版レビュー。サイケデリックなドット絵で描かれるオカルティックな事件に飲み込まれていく快感…!

文:まり蔵

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 集英社ゲームズから2025年2月に発売予定のPS5/Switch/PC(Steam)用ソフト『都市伝説解体センター』。本作の体験版レビューをお届けします。

[IMAGE]※本記事はストーリーなどのネタバレを含みます。ご注意ください。
 本作は、都市伝説をテーマにサイケデリックなピクセルアートで紡ぐミステリーアドベンチャーゲーム。9月26日~29日に千葉・幕張メッセで開催された東京ゲームショウ2024(TGS2024)にも出展され、大々的にブース展開されていました。
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▲『都市伝説解体センター』に登場する巨大ピラミッドが印象的な集英社ゲームズブース。
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▲ブース内では試遊ができたほか、謎解きイベント“都市伝説解体センターTGSバイト”も開催されていました。
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▲筆者も謎解きに参加。なんとか謎を解いて“都市伝説解体センターメンバー証(仮)”をゲット!
 TGS2024の会場でプレイできた体験版は20分程度でしたが、さらに長時間遊べるSteam体験版が10⽉14⽇20時〜10⽉31⽇24時の期間限定で配信されます。この体験版をひと足早くプレイさせていただいたので、気になる内容についてプレイインプレッションを交えて紹介していきます。

『都市伝説解体センター』最初のエピソードは“呪いの椅子”。主要キャラと基本操作を確認

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 本作の物語は、主人公の福来(ふくらい)あざみが、怪異・呪物・異界などの調査や解体を行う“都市伝説解体センター”を訪ねるところから始まります。

 生まれつき幽霊のようなモノが視えてしまうあざみは、視えなくしてもらうために“都市伝説解体センター”を訪れ、そこでセンター長の廻屋 渉(めぐりや あゆむ)と出会います。

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 廻屋いわく、あざみの持っている不思議なチカラは“念視”と呼ばれ、過去にその場にいた人や物の姿が見えるというもの。廻屋もまた“千里眼”という特殊なチカラの持ち主だったのです。

 廻屋から「少し楽にされてはいかがですか?」と言われたあざみは、その場にあった椅子に座ってしまいます。ところがそれは、座った者に死をもたらすという“呪いの椅子”でした。「座ってしまった以上、どうにかしなくては死ぬだけ」と言われたあざみは、自分にかけられた呪いを解くための方法を模索することになります。

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 センター長の廻屋は日本屈指の能力者でかなりのキレ者ですが、出会ってすぐのあざみをマイペースに振り回してきます。若干言葉が足りないところもあり、すれ違っている感が否めない……。

 あざみはあざみで一生懸命な頑張り屋さんですが、ちょっと巻き込まれ体質なところがあり、気がついたら廻屋のペースにはまっていたり。なんとか“呪いの椅子”の正体を暴くことに成功するのですが、椅子を壊してしまい修理するための借金を背負ってしまいます。

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 こうして借金返済のため、センターの調査員になったあざみは、センター長の廻屋とともに“都市伝説”絡みの依頼を解決していくことになります。無事に返済できるといいですね……。

第⼀話「闇から覗く⽬」ではSNS調査や探索、都市伝説の特定をしながら“ベッドの下の男”の謎に迫る

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 続く第⼀話「闇から覗く⽬」では、“ジャスミン”こと止木 休美(とまりぎ やすみ)という新たな相棒とともに、あざみが“ベッドの下の男”について調査します。

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 この事件では、あざみの大学の同級生・佐藤 美桜(さとう みお)が不審な男に襲われそうになります。美桜の知り合いで就活コンサルタントの清水 栄子(しみず えいこ)が事件についてSNSへ投稿したことにより、自宅が特定されたり過去が掘り起こされたりと問題が重なってしまい……。

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 あざみとジャスミンは、“探索”や“SNS調査”、“都市伝説の特定”をしながら事件を調べていきます。

探索

 探索では、依頼者や関係者に聞き取りをしたり、怪しい場所を調べることで事件に関する情報を集めていきます。あざみは、廻屋から渡された“メガネ”をかけることで過去にこの場所に存在した人や物の痕跡を見ることが可能。この念視のチカラを駆使して、他の人では見つけられない情報を得ることができます。

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 調べられる場所は▼マークで表示されるので、見落とすことなく探索できます。また、一度選んだ選択肢のテキストはスキップができるのもありがたい仕様ですね。

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 個人的に笑ってしまったのが、あざみが推理をまとめる際に脳内センター長が現れて的確なアドバイス&ツッコミをかましていくところ。脳内でもマイペースな廻屋の行動に痺れました。あざみと廻屋のやりとりは、おもしろくて見ていて飽きません。

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SNS調査

 SNS調査は、ひと言で表すと“噂の観察”です。SNSの気になる投稿を追ったり、怪しいワードを見つけて検索したりすることで、都市伝説の輪郭をはっきりさせていきます。

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 まず発端となったSNSの投稿を調べ、それに付いているリプを一つ一つ拾っていきます。たまに文字の一部が動いているような投稿があれば、“メガネ”をかけて見てみてください。文字が浮かび上がって、その言葉を検索できるようになります。

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 この検索が地味におもしろい。何気ない投稿からワードを拾い上げ、検索することで思いもよらなかった事実や過去が明らかになると……ちょっとゾクゾクしますよね(笑)。

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都市伝説の特定

 調査が進んでさまざま証拠が集まると、“都市伝説の特定”に入ります。これは起こった事象と合致する都市伝説を資料の中から探し出すというもの。都市伝説にはいくつかの傾向があり、どれに符合するのか見極めることに。

 この時の演出がなかなかすごい。ドット絵でしか出せない味といいますか、サイケデリックな演出に思わず見とれてしまいました。なんというか、とても神々しいので、ぜひご自分の目で確かめてください!

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 体験版のボリュームはだいたい1時間半~2時間。非常に独特な世界観ですが、とにかくキャラクターと物語がおもしろく、ゲームシステムもストレスフリーな操作性なので一気に最後までプレイしてしまいました。

 ストーリーはオカルト要素が強めで、謎解き部分は硬派なミステリー。そして想像以上に色数を絞ったピクセルアートのビジュアルに、恐怖心を掻き立てられました。

 今回の体験版は「ここで終わるの!?」と思わず叫んでしまったくらいいいところで終わっていて、とにかく続きが気になって仕方がないので、来年2月の発売を心待ちにしたいと思います!

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