電撃オンライン

ドラマ『全領域異常解決室』がおもしろい。科学で解決できない事件をオカルト目線で追う“あのゲーム”のファンにたまらない内容【ゼンケツ感想】

文:りえぽん

公開日時:

 10月9日22時より放送が開始した、藤原竜也さん主演のフジテレビ水10ドラマ『全領域異常解決室』の第1話“シャドーマンと神隠し事件”の感想を、電撃オンラインスタッフのりえぽんがお届けします。

[IMAGE]

科学で解決できない“不可解な異常事件”をオカルト的な目線で解決!? 『流行り神』ファンに絶対見てほしい『ゼンケツ』


 ドラマ『全領域異常解決室(ゼンケツ)』は、藤原竜也さんが主演を務める完全オリジナルドラマです。

 本格ミステリードラマとなっており、身近な現代事件×最先端の科学捜査では解明できない“不可解な異常事件”を、“全領域異常解決室”という特殊な捜査機関が解決していく作品です。


 “全領域異常解決室”は世界最古と呼ばれる捜査機関で、全領域で起こる不可思議な異常事件を解決へと導くスペシャリスト。いわゆる超常現象やオカルトの類も究明する組織です。警察の通常の捜査だけでは解決できない事件を、オカルト的な目線も含めて捜査していきます。


 この時点で、“あのゲーム”が好きな方は「おっ?」となりませんか? なりますよね。そう、日本一ソフトウェアの名作アドベンチャー『流行り神』シリーズファンには、たまらない設定なんです!

 『流行り神』と言えば事件を科学ルート、オカルトルートという2つのルートで追っていくことができ、科学ルートで解決したとしても、説明できない謎が残るのが、何とも言えない不気味さを演出しています。科学とオカルトの対立も見どころですよね。

 『ゼンケツ』では、明確に科学VSオカルトという形では描かれてはいませんが、オカルト的な推理も展開する“全領域異常解決室”に対する、警視庁捜査一課のメンバーの反応などは見ものです。

 そして事件が解決しても残る謎。これについては今回は1話ということもあるかもしれませんが、連続する神隠し事件の前半については解決せずに終わります。

 オカルトネタも“神隠し”、“ヒルコ”、“シャドーマン”、“髪切り”と満載で、『流行り神』ファンには絶対に見てほしいドラマになっています。

神・ヒルコによる神隠し事件。その犯人は誰なのか──【ゼンケツ】


 第1話のサブタイトルは“シャドーマンと神隠し事件”。現場に服と持ち物、そして大量の血液を残した状態で、まるで人間の身体だけが消えてしまったような現場が連続で発見された“神隠し事件”が発生。自分は神だという“ヒルコ”から、犯行声明も……。全領域異常解決室は、内閣よりその事件の捜査を依頼されます。

 ちょうどそのころ、警視庁音楽隊カラーガードから全領域異常解決室へ出向を命じられた雨野小夢(広瀬アリス)は、早速ゼンケツで室長代理の興玉雅(藤原竜也)と出会います。

 ゼンケツ局長の宇喜之民生(小日向文世)に指示され、訳もわからぬまま小夢も“神隠し事件”の捜査に加わることになります。局長が言う、ゼンケツに所属できる素質というのが気になりますね。

 捜査する時の興玉が、淡々としつつも的確に謎に迫っているところがおもしろいです。藤原竜也さんというと何かと叫んでいる演技が多いイメージですが、今作ではそういったシーンはない……のかもしれません。


 警視庁捜査一課の面々は、警部の荒波健吾(ユースケ・サンタマリア)、二宮のの子(成海璃子)、北野天馬(小宮璃央)。表向きはゼンケツに協力的にですが、やはりオカルトの話になると怪訝な表情を浮かべます。こういうところに科学とオカルトの対立が見えてきますね。

 捜査一課が重要人物として捜査しているのが、直近の神隠し事件3件で第一発見者となった元メン地下アイドル・松宮瑠偉(吉村界人)。しかし彼には、犯行時刻にアリバイが。

 しかも松宮は「ヒルコが見える」と言い、動画サイトで多くの登録者を抱えていました。そして現場近くの監視カメラには、崩れたモザイクのような謎の影のようなものが映ります。興玉はそれを見て、犯人は「ヒルコではなくシャドーマンかもしれませんね」と言いますが……。

 ここからどのように事件が紐解かれて行くのか、すごい展開になっていくので、気になる方はぜひドラマをご覧ください!

ドラマ『全領域異常解決室』はオカルトや都市伝説好きは今後も見逃せない!


 個人的に広瀬アリスさんが大好きなので、興玉に振り回される小夢を見るのがすごく楽しいです! 凄惨な事件の中で、ちょっとした癒しになっている気がしますね。

 そして1話ゲストの松宮瑠偉役の吉村界人さんもハマり役でした。直近でNetflixドラマ『地面師たち』のホスト役で出ていて、そのイメージが強かった方も多そうですが、私はドラマ『金田一少年の事件簿』での、首狩り武者殺人事件の巽龍之介役をよく覚えています。いい意味で、悪い男役がピッタリです。

 『ゼンケツ』は第2話も、“集団失神”“キツネツキ”“祠の祟り”などオカルトネタがたくさんありそうです。


 TVerほかで見逃し配信を実施しているので、1話を見逃してしまったという方もまだ間に合いますよ! 特に『流行り神』ファンの方は見て損はないですので、絶対にチェックしてみてください!

    本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります