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『ロマサガ2』リメイク版レビュー&感想:シリーズ屈指のシナリオを超快適に遊べる幸せ!! 明かされる七英雄の過去にボスバトルがさらに熱く!【リベンジオブザセブン】

文:GO

公開日時:

 スクウェア・エニックスより10月24日(木)に発売(※Steam版は10月25日予定)された『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』。

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 本作は、人気RPGシリーズ『ロマンシング サ・ガ2』をフルリメイクした作品で、オリジナル版の世界観や物語はそのままに、バトルや育成などのシステムを現代風にアレンジした内容になっています。

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※本記事では、一部ゲームのネタバレが含まれています。


 本記事では、オリジナルのSFC版、PS4でのリマスター版と、過去の『ロマサガ2』をすべてリアルタイムで経験したライターが、あらためてこのフルリメイク版に挑みます。なお、レビューはPS5でのプレイによるものです。

快適を極めたゲーム性に衝撃!


 SFCでのオリジナル版でテンプテーションを見切り忘れ、PS4でのリマスター版では、ロックブーケ戦で“テンプテーション”を見切ろうとするも、なかなか見切れなくて沼りまくっていたライターのGOです。

 と、プレイしている人にしか分からない始まりで恐縮ですが、個人的にこのゲームで一番の思い出が、“テンプテーションの見切り”でした。なにせオリジナル、リマスター両方で沼っていたので、強烈に印象に残っています。この辺はまたあとで語るとして、まずはリメイク版の最初の印象ですが……。

とにかく“快適”!!!

 この一言に尽きます。元々リマスター版の時点で快適さは重要視されていましたが、本作の快適さは過去のシリーズどころか、すべてのゲームでもトップクラスの快適さを誇っています。

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 基本的なゲームの内容は同じなのに、ここまで印象が変わるかというくらい、神レベルの遊びやすさ。

 元々あれこれ試して、何度もやり直してを繰り返すタイプのゲームでしたが、そんなやり直しがまったく苦にならないのです。

 UIも非常によく考えられていて、説明やチュートリアルがなくとも、直感的に遊べる内容となっていました。

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快適になったバトルは中毒性抜群!


 バトルは、ターンごとに順番が決まり、ターンが回ってきたキャラクターからコマンドを入れていくシンプルなシステムとなりました。

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 最初に5人全員コマンドではなくなったので、その場その場の状況に対応しやすくなっています。展開も速く、とにかくスピーディ! 技や術のアニメーションは、ド派手で凝っているのに一瞬で終わるので、実に気持ちよく展開していきます。

 バトルの中毒性はシリーズの大きな魅力の1つですが、今回は快適ゆえに大きくパワーアップしていると感じました。繰り返しバトルが苦にならないので、延々と遊んでいられます。

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コマンドはひらめき優先か、ダメージ優先か


 さらに、技や術などの使い勝手も大幅に改良されています。バトルでは、ひらめく可能性のある技に電球マークがあり、相手の弱点を付けるかどうかも一目でわかるようになっています。このアイコンをもとにコマンドを選択していけばいいので、とにかく楽です。

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 ただ、ひらめきを優先するか、ダメージを優先するかで悩むことも出てくるのですが、そこでどうしようか悩むのも、本作の魅力といえますね。

 ちなみに個人的には、強力な技のひらめきに賭けて、ひらめく可能性のある方を選びがちです。結果ピンチに陥ることもありますが、起死回生の技をひらめいてくれると、テンション爆上がりです。

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 戦闘ごとに何かしらの成長をしてくれるのも、止め時を失う大きな原因です。とくに本作では、戦闘を繰り返すことで徐々に強くなっていく感触を体感できました。その分、敵も強くなっていくんですけどね(笑)。

 また、戦闘以外でも、皇帝としてアバロンを発展させていくシステムや、鍛冶屋での武器開発・強化など、多くのシステムが導入され、やり込み要素も満載。

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 世界中に隠された“せんせい”を発見することで、その数に応じてゲームの便利機能が増えていくフルリメイク版独自のシステムもあり、たっぷりやり込めそう。

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ダンジョンは新鮮な気持ちで楽しめる!


 ダンジョンは3Dでかなり複雑になり、攻略しがいのあるものといなっています。マップはもちろん、ギミックもすべて本作独自のものになっているので、新鮮な気持ちで楽しめました。

 敵のシンボルがものすごいスピードで追いかけてきて戦闘回避が難しいのは相変わらずですが、戦闘自体がサクサク終わるので、あまりストレスにはなりません。

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 また、ボス前のセーブポイントには必ずBP回復ポイントもあるので、そこまで全力で戦えるようになったのも嬉しいですね。しかも本作では逃げても戦闘回数にカウントされないので、BPが少なくなったら逃げるのもあり(陣形を乱されると3ターン逃走不可ですが)。

 じっくり戦いながら進めるか、避け&逃げでサクサク進めるか、状況にあわせて選択できるのも、快適なプレイ体験の要因になっていると思います。

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自由にフリーシナリオを楽しみたい!


 フリーシナリオの内容に関しては、基本的にリマスター版とほぼ同じようです。オリジナル版やリマスター版のシナリオ攻略がそのまま使えます。

 今回、ちょっと記憶が曖昧な部分もあったので、少しだけリマスター版の攻略サイトも参照しましたが、かなり参考になりました。

 当然、戦闘やデータ、マップなどはまったく違うので以前の攻略は意味がないのですが、どこでどんなシナリオが発生するのか、どういう手順で攻略するのかは、基本的にそのまま使えそう。

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 細かい部分で違いはあるとは思いますが、シナリオ攻略手順のセオリーはオリジナル版と同じかと思います。

 とはいえ、せっかくのフルリメイクなので、思いのままに進めてみることにしました。記憶が曖昧だった分、思っていたとは違った展開や結果になったりして、まるで初見のようなワクワク感を感じることができました。

 これから遊ぶ人も、攻略サイトは見ないで、自由に遊ぶことをオススメします。あのとき別の道を選んでいたらどうなったのだろう、というもどかしい思いも、本作の面白さの1つといえますし。

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 もちろんオリジナル版をやり込んだ人も、一旦効率的なルートは忘れて、自由に遊んでみて欲しいですね。

テンプテーションを見切りたいんじゃ!


 冒頭にも話しました、個人的に思い出深い“テンプテーション”ですが、これは、ロックブーケという七英雄の1人が使ってくる技。最初にロックブーケと戦うとき、この技を見切っておかないと、後半で詰む可能性があったのです。

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 本作ではあまり気にしなくていいのですが、オリジナル版ではこの罠(?)にハマり、さらにリマスター版では相性が悪かったのか、なかなか見切れずに沼り、結構なトラウマになっていたのです。

 というわけで、忘れないうちにエイルネップに向かい、ロックブーケと会います。ロックブーケとの戦闘はいろいろ条件が面倒なのですが、ちょうど女性皇帝だったので、なんやかんやで沈んだ塔での戦闘となりました。この辺は詳しく調べていませんが、多分オリジナル版と同じだと思います。

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 それにしても! オリジナルとリマスターではドット絵だったのですが、ロックブーケがメチャクチャ可愛くなってる! 『ロマサガRS』でもメインで使っているので、仲間にしたい!

 という気持ちを抑え、早速戦闘へ。すると序盤で“テンプテーション”を使ってきて、生贄(!?)のためにパーティに入れておいた帝国猟兵(男)があっさり見切ってくれたのでした(笑)。

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 他を女性にしていたので、以降“テンプテーション”は無駄技になるのですが、なんとしばらくすると、今度は“テンプテーション2”という新技を使ってきました。が、これも難なく一発で見切ってくれたので、結局どういう技なのかよくわかりませんでした(笑)。

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 ちなみにこんなことしなくても、フルリメイクの本作では、ほかに見切る手段があるようです。

個性的になったキャラクターたち


 オリジナル版では、キャラクターというより、クラスを育てている感じが強かったのですが、今回はグラフィックが3Dになり、キャラクターごとの個性が際立っているので、個々のキャラクターに対して愛着が湧くのも、リメイク版ならではと思いました。

 とくに序盤で活躍するレオンやジェラール、そして最初のパーティメンバーは、愛着という意味ではかなり強く感じます。年代が飛ぶと、同じクラスでもキャラクターが変わってしまうのが残念に思うくらい。もちろん強さはほぼ一緒なのですが。

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 3Dグラフィックになった恩恵というのは相当なもの。女性キャラクターの衣装とか、こんな風になっていたのかと感心したり、各クラスごとに8人もいて、それぞれで髪型や色違うので、同じクラスでもこの人がお気に入り!! ということも起こりそうです。

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七英雄の過去とは?


 今回のフルリメイク版での大きな目玉要素といえるのが、七英雄たちの過去がわかる追加のストーリーです。これは、世界中に隠された複数のオブジェを探して調べると、過去の七英雄たちのエピソードが垣間見えるというもの。フリーシナリオとしてプレイするわけではないですが、かなり興味深いエピソードが展開します。

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 やはり人間の姿をしていると、誰しも印象はガラっと変わります(人間だったころのロックブーケはイメージ通りでしたが)。そして、過去を知れば知るほど、ゲーム中での七英雄たちとの印象も変わってきます。おかげで七英雄とのバトルが激熱!

 過去の七英雄の物語と、現在の七英雄との戦いが並行して起こるのは、まさに胸アツの展開。サブタイトルに『リベンジオブザセブン』とついている理由がよくわかります。

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シリーズ初心者にも優しい作品です


 『サガ』シリーズは難しいイメージを持っている人も多いかもですが、RPG初心者どころかゲーム初心者でも遊びやすい内容になっています。

 個人的には『サガ エメラルド ビヨンド』くらいパンチの効いたゲームも好きなのですが、この快適な『サガ』もまた面白く感じました。原作の魅力もしっかり継承しているので、ファンも大満足できることは間違いなしです。

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 とことん快適さにこだわった本作で、あらためて『サガ』シリーズの魅力を体験してみて下さい!





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