今回紹介するのは関羽、張飛ら蜀の五虎将軍+諸葛亮。いずれも奇才を持つ超一流の武将たちである!
関羽【字:雲長】
劉備の義弟にして蜀の五虎将軍筆頭。若き頃に劉備、張飛と桃園の誓いを結んで乱世を転戦し、董卓との戦いでは華雄を、官渡の戦いでは顔良、文醜を討った。徐州で劉備軍が敗れ 、一時劉備が消息不明になった際には曹操に降伏したが、その生存を知ると五関を破り六将を斬って帰参する。のち、赤壁の戦いでは曹操を見逃してそのときの義理と恩を返した。劉備軍きっての名将として曹操陣営には警戒され、呉の周瑜からも高く評価されたが、劉備入蜀後に留守を任された荊州で魏呉の挟撃を受けて敗北。斬首された。
※武力は名品「青龍偃月刀」により+5
本作では兵士数による部隊能力の増減が過去作でも高く 、高身分に加えて上位特技の「威風(編制可能な兵士数増加)」を持つ関羽は精鋭揃いの劉備軍の中でも最強武将として君臨する。その高いスペックから放たれる上位兵法「槍衾」は、奇才「義心」効果と併せて破壊力抜群。演義で数々の猛将を討ち取ったことから一騎討ちも呂布や張飛に匹敵する最強クラスで、まさに五虎将軍筆頭にふさわしい戦闘力を誇る武将だ。
奇才:義心
連携ダメージ上昇
張飛【字:翼徳】
桃園で契った劉備、関羽の義弟。万の兵に匹敵すると称された豪傑で、関羽とともに劉備を守って各地を転戦。長坂の戦いでは曹操の大軍を橋の上で単騎追い返した。酒に弱く短気なことから失敗も多く、徐州では禁じられた酒を痛飲して呂布軍に城を奪われたこともある。一方、年を経てからは知略を用いる場面もたびたび登場。益州では厳顔を誘い出して捕縛し、漢中攻防戦では張郃も油断させ撃破する。荊州での関羽敗死後、仇討ちに逸りすぎ部下に恨まれ泥酔中に殺害された。
※武力は名品「蛇矛」により+5
歩兵、騎兵の指揮に優れ、奇才「万人敵」の効果で攻撃力は全武将中でも最高峰に達する猛将。一騎討ちの強さも呂布に次ぐもので、劉備軍プレイ時には最前線で大いに暴れてくれるだろう。上位兵法を持たないのが残念だが、プレイヤー武将であれば「槍衾」や「車懸」を習得するのはそう苦労しないはず。また、戦うだけでなく「罵声」LV3が地味に強力で、敵の戦意を激減させて機能不全に陥らせることができる。まさに長坂で曹操軍を追い返した大喝の再現で、自部隊の兵数が少ないときや、敵に上位兵法持ちがいるときなどに大いに活用できる戦法だ。
奇才:万人敵
味方部隊より敵部隊数が多いと、攻撃100上昇
趙雲【字:子龍】
劉備、諸葛亮から深く信頼された古参の勇将。最初は袁紹、公孫瓚に仕え、流浪の末に劉備へと仕官した。任務に忠実で、徐庶の指揮のもと曹仁の八門禁鎖の陣を破った際には逃げる曹仁をあえて追わず陣を崩壊させることに注力して勝利に貢献。また、長坂の戦いでは劉備軍大潰走の混乱のなか阿斗(劉禅)を救い出し、漢中の戦いでは押し寄せる曹操軍を空城の計で足止めし、街亭の敗戦では殿を務めて兵を損なわないなど、劣勢時にこそ輝く堅忍不抜の戦いぶりを見せる。ちなみに三国志演義で最も一騎討ちの回数が多いのも趙雲で、物語中盤以降の武の主役ともいえる存在だ。
騎兵系の戦法、特技を得意とする、劉備軍においては馬超と並ぶ騎兵指揮官。奇才「一身胆」によって敵陣深くにもZOCを気にせず突入可能で、最善のポジショニングから騎兵戦法を放ちさらに「行軍」LV3による再行動で即座の離脱までできる。「車懸」習得が非常に容易なこともあって、とくにプレイヤー武将として選んだ際に真価を発揮する武将だ。
奇才:一身胆
戦意70以上の時、軍略戦法無効化、移動制限(ZOC)無効化
馬超【字:孟起】
西涼の群雄、馬騰の息子で、“錦馬超”と称された猛将。父や弟たちが曹操に殺されると、復讐のため西涼の諸勢力を糾合して挙兵する。一時は長安を陥落せしめ、曹操を追い詰めるところまで迫ったが、賈詡の離間計に敗れた。その後も西涼で反乱を続けるも、凄惨な戦いの末に夏侯淵に敗れ、漢中の張魯のもとへ亡命。張飛との互角の一騎討ちを経て、さらに劉備軍へと降った。新参ながらその武名高く、馬超が加わったことで成都に籠城していた劉璋は劉備に降伏。蜀の五虎将軍に任じられて漢中方面の守備に当たったが、ほどなく病没した。
※武力は名品「銅槌」により+1
高い統率、上位特技「威風」による最大兵士数上昇、奇才「錦馬超」による戦法強化、そして上位兵法「車懸」と、構成がガッツリ噛み合った破壊力抜群の騎兵指揮官。おそらくシリーズでも最強の馬超で、必殺の「車懸」は並みの武将ならまとめてなぎ倒せる程に強い。自身が「奮起」LV2を持つので奇才発動の戦意100に達しやすいほか、一騎討ちの強さも当然ながらトップレベル。呂布や関羽に並ぶ本作の最強の猛将の1人だ。
奇才:錦馬超
戦意100以上の時、騎兵戦法の攻撃100上昇
黄忠【字:漢升】
蜀の五虎将の1人で、弓の達人。もとは劉表、韓玄に仕え、関羽と互角に戦った腕前を見込まれて劉備自身に登用された。入蜀では魏延とともに先鋒を務めて活躍し、漢中攻防戦では同じ老将である厳顔とコンビを組んで奮戦。定軍山では夏侯淵を斬るという大功を立てる。のち、夷陵の戦いで戦死。中国では老いて益々盛んな人物の代名詞とされる。
弓兵系の上位戦法「矢嵐」と、奇才による弓兵戦法の攻撃上昇が相性抜群な弓兵指揮官。「矢嵐」は武力差によって敵部隊を恐慌状態に陥らせることができるので、黄忠の高武力を大いに活かすことができる。シナリオによっては厳顔、法正と初期相生を持ち、連携を組みやすいのも魅力だ。
奇才:老当益壮
60歳以上で戦意70以上の時、弓兵戦法の攻撃70上昇
諸葛亮【字:孔明】
三国志後半の主人公とも言える存在で、劉備を支えた軍師。劉備から三顧の礼で迎えられると、天下三分の計のもと赤壁で周瑜と共闘して曹操軍を撃退。入蜀を成し遂げて、蜀の丞相となる。劉備没後はその遺志を継ぎ、南蛮平定後に五度に渡る北伐を敢行。曹真、司馬懿と何度も戦いを繰り広げるが、志半ばにして五丈原にて陣没する。魏打倒を成すことはついにできなかったが、敵手である司馬懿より「天下の奇才」と感嘆され、唐の時代には白起や韓信と並んで武廟十哲(中国史の名将10人)にも選ばれた紛れもなき名将、名政治家であった。
※統率は名品「兵法二十四篇」により+2、武力は名品「神刀」により+2
5つの上位兵法、2つの上位特技を持ち、戦法+特技数は全82LVと曹操や司馬懿を越えて全武将随一。とくに奇才「伏龍」は、本来一度しか使えない戦法を複数回使用可能にするという強烈な効果で、戦場における影響力は全奇才でもトップクラスのものだ。部隊指揮官としても高い統率と身分、兵科LVで極めて優秀。武力が低いため、「矢嵐」の状態異常が発生しにくいのは唯一の難点だが、副将による武力補佐で補える部分だ。また、注目は遁甲系上位兵法「落雷」を、張角、張宝以外で唯一所持すること。戦場全域を対象にランダムで落雷攻撃を行う本戦法はなかなか強烈で、「天変」を持つ黄月英とのシナジーも◎。
奇才:伏龍
総大将または参軍で参戦して策略を使用すると、全味方部隊の戦法が再使用可能になる