インティ・クリエイツより、10月24日にPS5/PS4/Nintendo Switch/Xbox One/Xbox Series X|S/PC(Steam)向けタイトル『カルドアンシェル』が発売されました。
ゲーミングチェア探偵・ネオンと、ヒロイン・アンシェを中心としたストーリー&“裏技”を駆使したぶっ壊れカードバトルが楽しめる本作『カルドアンシェル』には、王道をゆくものからかなり変わった設定(褒め言葉)のものまで、数多の“架空のゲーム内ゲーム”が登場します。
そこで本記事では、その中でも特に“尖ったゲーム内ゲーム”を公式の設定や筆者の主観や妄想などを交えて紹介していきたいと思います!
巨女…と表記してよいのか迷うほどヒロインが大きい恋愛アドベンチャー『屋根より高い君が好き』
人型宇宙船ロボットのヒロインたちと、人間の高校生、立端存人(たっぱあると)との恋を描いた“SF恋愛アドベンチャーゲーム”。
“SF恋愛アドベンチャーゲーム”ということで、人とロボットとか最近だとAIとの恋愛モノかな? と思っていましたが……『カルドアンシェル』を実際にプレイしてみてると、登場したヒロインの様子がおかしい……! 明らかにデカい! デカすぎる(身長が)!
『屋根より高い君が好き』概要
10m以上の人型宇宙船ロボットのヒロインたちと、人間の高校生、立端存人(たっぱあると)との恋を描いたSF恋愛アドベンチャーゲーム。
大柄な女性に憧れを抱く主人公、立端存人は、ある日、エネルギー不足で地球に不時着した巨大な人型宇宙船ロボットの少女たちと出会う。彼女たちは他人からの愛をエネルギーに変換しなければ生きていけないが、地球人の中で適正があったのは、立端存人だけだった。
彼女たちにはそれぞれ、船内の10万人の異星人が乗っており、生き残れるのは、存人に選ばれた1人とその乗員だけ。
苦悩の末、存人が出した結論とは……!?
成人男性向けPCゲームとして発売されていた、『屋根より高い君が好き ~小さい僕が大きな彼女を宇宙(そら)に戻すために愛しちゃう!?~』の家庭用移植版。一部のシーンがカットされているのはもちろんのこと、一部のイベントCGは“謎の光”による規制が入っている。
発売前は「人型宇宙船と人間の恋」という設定と、インパクトのあるビジュアル、セシェルの歌う明るい主題歌の方だけが使われたPVから、誰もがバカゲーだと疑わずに購入・プレイしたが、いざ蓋を開けるとその鬱ゲーなシナリオに、当時のネットは荒れに荒れた。
尖りポイント解説
10m以上の人型宇宙船であるヒロインたちとのSF恋愛アドベンチャーゲーム……。どうして現実に存在していないのでしょうか?
ロボット同士やロボットが出てくるのではなく、めちゃくちゃデカい人型宇宙船と普通の人間の恋を描いた本作。元々は成人男性向けPCゲームで、鬱ゲーというところまで含めてめちゃくちゃ気になります。きっとあらゆる方向から心を抉ってくるのでしょう。抉られたい。
ロボット同士やロボットが出てくるのではなく、めちゃくちゃデカい人型宇宙船と普通の人間の恋を描いた本作。元々は成人男性向けPCゲームで、鬱ゲーというところまで含めてめちゃくちゃ気になります。きっとあらゆる方向から心を抉ってくるのでしょう。抉られたい。
こう、男子が好きなものを全てギュッと詰め込み、ドロドロになるまで煮込んだ美味しいもつ煮みたいな作品だと思います(架空なので!)。
しかもストーリーが「生き残れるのは、存人に選ばれた1人とその乗員だけ。」となっており、途中まではキャッキャウフフな恋愛だけど、最後は重要な選択肢をプレイヤーに委ねられ、ほぼすべてを失うことが確定しているストーリーなのではないか……と想像できます。
プレイしたことない作品なのに、なぜだか「あぁー、あの楽しかった時間に戻してくれ」「選べないよ!(涙)」と叫んでいるところが脳裏にフラッシュバックしてきます。恐ろしい。
本作に登場するのは家庭用移植版となっており、上記の画像のように一部のイベントCGは謎の光による規制が入っているので安心と思っていましたが……。
『屋根より高い君が好き』の一番の魅力は、なんといっても10m以上の人型宇宙船ロボットであるヒロインたちです。
良い意味で加減を知らない設定で笑ってしまう方も多いと思いますが、筆者は、何を隠そう主人公“立端 存人”と同じ「でかければでかい女性であるほど好み」という属性の持ち主なので、尖っているけど最高の設定じゃないか! と大喜び。
本作のスピンオフ化を心からお待ちしております……。本作を企画した担当者様ともぜひお食事に行かせてください(笑)。
『屋根より高い君が好き』紹介映像
架空なのに2まである。『プレジデント・エクス・マキナ』シリーズ
女子高生型のサイボーグに改造された、第55代スターステイツ大統領エドガー・バロン(男)がロボットに乗って戦う、ハイスピードロボットアクションゲーム『プレジデント・エクス・マキナ』。
※真面目に書いてます。
本作には数多のゲーム内ゲームが登場しますが、設定から滲み出る怪ゲーム感はこちらが一番強いのではないでしょうか。
しかも、続編の『プレジデント・エクス・マキナ2』までゲーム内ゲームに登場するという……あの、インティ・クリエイツさん。実際にリリースしませんかね?
『プレジデント・エクス・マキナ』概要
女子高生型のサイボーグに改造された第55代スターステイツ大統領エドガー・バロン(男)がロボットに乗って戦う、ハイスピードロボットアクションゲーム。
炎上発言によって低下した支持率を回復させるため、大統領自ら専用機“スターフォース・ワン”に乗り込み、国営放送で生中継しながらテロリストや政敵と戦おう。
敵を圧倒したり、短時間での連続撃破など、上手いプレイングをすることで“強い大統領”の姿をアピールでき、支持率が上昇していく。
しかし、強力で高価な武装を使うほど予算を圧迫し、戦闘中にリアルタイムで増税が可決、支持率が低下する。
そんなジレンマを解決する奥の手が“演説”だ。戦闘中に歌うようにゲリラ演説を行うことで、スターステイツの国民が熱狂状態となり、その間は増税をしてもバレないのでどんな強力な武装も使い放題となる。
スターステイツの安全と自らの支持率を守るため、大統領、緊急発進(スクランブル) !
炎上発言によって低下した支持率を回復させるため、大統領自ら専用機“スターフォース・ワン”に乗り込み、国営放送で生中継しながらテロリストや政敵と戦おう。
敵を圧倒したり、短時間での連続撃破など、上手いプレイングをすることで“強い大統領”の姿をアピールでき、支持率が上昇していく。
しかし、強力で高価な武装を使うほど予算を圧迫し、戦闘中にリアルタイムで増税が可決、支持率が低下する。
そんなジレンマを解決する奥の手が“演説”だ。戦闘中に歌うようにゲリラ演説を行うことで、スターステイツの国民が熱狂状態となり、その間は増税をしてもバレないのでどんな強力な武装も使い放題となる。
スターステイツの安全と自らの支持率を守るため、大統領、緊急発進(スクランブル) !
『プレジデント・エクス・マキナ2』概要
女子高生型のサイボーグに改造された第55代スターステイツ大統領エドガー・バロン(男)がロボットに乗って戦う、ハイスピードロボットアクションゲームのシリーズ第二作。
前作での活躍によりスターステイツの歴史上最高まで高まった支持率がまたもや炎上発言によって地に落ちてしまったため、支持率回復のために大統領専用機動兵器“スターフォース・ワン”に搭乗し戦おう。
前作から戦闘はよりハイスピードに、複雑な操作はよりマニアックに、大統領の発言の過激さと支持率の乱高下はより激しく、あらゆる面がピーキーになったパワーアップを遂げている。
前作が、コアなファンに人気があるものの、一般受けするような内容ではなかったこともあり、「開き直って新規ユーザーの獲得は諦めたのか?」とすら言われる本作だが、その分、好きな人には本当にたまらない作品となっている。
前作での活躍によりスターステイツの歴史上最高まで高まった支持率がまたもや炎上発言によって地に落ちてしまったため、支持率回復のために大統領専用機動兵器“スターフォース・ワン”に搭乗し戦おう。
前作から戦闘はよりハイスピードに、複雑な操作はよりマニアックに、大統領の発言の過激さと支持率の乱高下はより激しく、あらゆる面がピーキーになったパワーアップを遂げている。
前作が、コアなファンに人気があるものの、一般受けするような内容ではなかったこともあり、「開き直って新規ユーザーの獲得は諦めたのか?」とすら言われる本作だが、その分、好きな人には本当にたまらない作品となっている。
尖りポイント解説
『プレジデント・エクス・マキナ』シリーズの尖りポイントは、何を隠そう概要に出てくる情報すべての様子がおかしいところです。
上にざっと掲載してはいますが、要約すると……。
- 女子高生型のサイボーグに改造された大統領(男)が、炎上発言によって低下した支持率を回復させるため、国営放送で生中継しながらテロリストや政敵と戦闘。
- 上手いプレイングをすることで“強い大統領”の姿をアピールでき、支持率が上昇。強力で高価な武装を使うと予算を圧迫し増税が可決、支持率が低下する。
- 戦闘中に歌うようにゲリラ演説を行えば、増税しまくることができる。また、カルト人気を博して続編の『2』が登場する。
といった内容になっています。
あらすじだけで、どんな設定だよ! どんな国だよ! 何が起きてるんだよ! と、ツッコミどころ満載でお腹いっぱいになってしまう尖りっぷりです。多分ですが、セ○サ○ーンで発売されていた気がします。
さらに注目していただきたいのが、主人公かつヒロイン(?)でもある大統領の設定。
戦闘に備え、安全のためにサイボーグ化手術を受けたが、手違いで女子高生型のボディにされてしまった70代の男性……という、そうはならんやろ! とさらにツッコミたくなる設定になっています。どこをどう間違えたらそうなってしまうのか。そして、この風貌で大統領になる前は優秀な実業家で、一財産を築いた富豪なのです。
強烈なキャラクターからTV番組の司会などもこなし、過激な発言も多く、よく炎上するというお方らしいのです……なんとも触れにくいですが、たぶん違う世界線では馬糞によく突っ込んでいるのではないしょうか?
このように『プレジデント・エクス・マキナ』シリーズはすべてのポイントが尖りすぎていて、変に語ると多方面に迷惑をかけそうなのでここらへんでお開きにしたいと思います。ですが、ゲームとして遊んでみたいところです。
『プレジデント・エクス・マキナ』シリーズ紹介映像
ヒロインを気分で乗り換えて進め!『トライアングルマイスター』
3人のかわいいヒロインから1人を選ぶのではなく、なんと三股をかける強欲な主人公。加えてその中から都合のいい女の子を選んで戦っていくRPG『トライアングルマイスター』……この時点で怪しい匂いがプンプンしますが……?
『トライアングルマイスター』概要
3人のヒロインに三股をかけながら、そのときそのときで都合のいい女の子を選んで戦うファンタジーアクションRPG。
この世界の人間は全員、剣などの武器へと変身することができ、3人のヒロイン=3種類の武器の切り替えがバトルの肝だ。バトル中、いつでも1ボタンで即座に切り替えられるため、気軽に女の子を乗り換えながら戦おう。
また、残った2人の内1人は歌でバトルをサポートしてくれる。アクションに大きく影響する武器と、パラメータに大きく影響する歌を組み合わせ、状況に合わせて側に置く女の子をチェンジして冒険しよう!
なお、余った1人は何もやることがないため、ストレスが溜まっていく。不満が爆発するとバトルに悪影響のあるデバフが発生するので注意が必要だ。
冒険中、世界各地で見つけたデートスポットでは選んだ1人とデートを楽しむこともできる。本命の女の子と楽しい時間を過ごすのか、放置しがちな女の子の機嫌を取っておいてバトルを有利にするのかは君次第だ。
3人のヒロインをとっかえひっかえしながら、目指せ《三角関係の達人(トライアングルマイスター)》!
この世界の人間は全員、剣などの武器へと変身することができ、3人のヒロイン=3種類の武器の切り替えがバトルの肝だ。バトル中、いつでも1ボタンで即座に切り替えられるため、気軽に女の子を乗り換えながら戦おう。
また、残った2人の内1人は歌でバトルをサポートしてくれる。アクションに大きく影響する武器と、パラメータに大きく影響する歌を組み合わせ、状況に合わせて側に置く女の子をチェンジして冒険しよう!
なお、余った1人は何もやることがないため、ストレスが溜まっていく。不満が爆発するとバトルに悪影響のあるデバフが発生するので注意が必要だ。
冒険中、世界各地で見つけたデートスポットでは選んだ1人とデートを楽しむこともできる。本命の女の子と楽しい時間を過ごすのか、放置しがちな女の子の機嫌を取っておいてバトルを有利にするのかは君次第だ。
3人のヒロインをとっかえひっかえしながら、目指せ《三角関係の達人(トライアングルマイスター)》!
尖りポイント解説
『トライアングルマイスター』の尖りポイントは、システムだけみると一見普通なのに、システムの説明がとにかくギリギリな印象があるところでしょうか。
「3種類の武器を切り替えて戦う」というシステムはまったく問題ありませんが、その説明文が「3人のヒロインに三股をかけながら、そのときそのときで都合のいい女の子に乗り換えて戦う」となってしまうのが大問題。
ほかにも、強力すぎるものを使い続けないように、同じ武器を使い続けるとデバフが発生するのは良いシステム……なのですが、なんと余った女の子のストレスが溜まっていき、不満が爆発するとデバフが発生するというやや大変なシステムと紐づいています。ご機嫌取りをしなければいけないわけです。ナンダソレ?
デートシステム……普通ならとてもポジティブで楽しいものか、ヒロインの胸中が語られる大事なイベントですが、『トライアングルマイスター』では、不満が溜まっている女の子のご機嫌取りに出かけるという義務感アリアリのものに。
ものすごく気まずそうですが、この主人公はきっと微塵も気にしないのでしょう。罪深い男です。
道中、新たな街に辿り着くたびナンパをしており、幼女から老婆まで、女性であれば誰でも見境なく口説くという設定になっています。
しかも趣味は女の子とのデート……。そして気分でヒロインを乗り換える。もう主人公として終わっています(笑)。
戦闘システムやゲームシステム、キャラクターの設定やバックボーン部分がよくできているのに、ゲーム内ゲームでもトップレベルで“ヤバイ”感じが漂っています。
『トライアングルマイスター』紹介映像
クセつよが褒め言葉な架空のゲームたち。実際にプレイしたい……。
基本的に『カルドアンシェル』に登場するゲーム内ゲームは、現実には存在しない作品とは思えないぐらい設定がしっかりしています。
今回紹介しなかった作品以外にも、“口の悪い少女とおじさんの二人組を操作する戦術シミュレーション”などの個性あふれる作品が多数登場するので、『カルドアンシェル』をプレイする際にはゲーム内ゲームの設定にも注目してもらいたいです。
エイプリルフールネタでもあったからか、『精霊機フレイリート』は実際にゲームとして登場しましたが、ほかのゲーム内ゲームも続いてほしいところ。特に今回紹介した3作品は設定とゲームシステムがかなり面白そうなので、ぜひともお願いします! インティ・クリエイツさん!