日本ファルコムの人気ストーリーRPG『軌跡』シリーズの最新作として、9月26日に発売された『英雄伝説 界の軌跡 -Farewell, O Zemuria-(以下、『界の軌跡』)』。そのストーリーの秘密に迫る、ネタバレありの特別インタビューをお届けします。
ゼムリア大陸という架空の世界を舞台に、若き英雄たちの冒険譚を描いてきた『軌跡』シリーズ。その最新作『界の軌跡』は、人々からのさまざまな依頼を請け負う《裏解決屋(スプリガン)》のヴァンを主人公にした、カルバード共和国編の第3作目になります。
ヴァンだけでなく、これまでの『軌跡』シリーズ作品で主人公を務めた《灰の剣聖》リィン、七耀教会の守護騎士・第五位《千の護手》ケビンもが活躍した本作。ストーリーは衝撃的な展開の連続で、多くのユーザーを興奮の渦に巻き込みましたが、最後には多くの謎が残されました。
発売から1カ月が経過した今、電撃オンラインでは日本ファルコムの代表取締役社長を務める近藤季洋氏に直撃インタビューを敢行。ストーリーやキャラクターはもちろん、『界の軌跡』という作品にまつわるさまざまな質問に答えてもらいました。
また電撃オンラインでは、今回のインタビューを行うにあたって、読者のみなさんから近藤社長への質問を募集しておりました。多数の応募、誠にありがとうございました。みなさんからの質問もいくつか取り上げましたので、そちらにもご注目ください(回答掲載は後編となります)。
▲近藤季洋氏
1998年に日本ファルコムに入社。『イース』シリーズや『英雄伝説』シリーズのリメイク作品の制作に関わったあと、『空の軌跡』シリーズの立ち上げにいちから関わる。2007年に代表取締役社長に就任した以降も、プロデューサー、ディレクター、シナリオライターとしてファルコム作品制作の陣頭指揮を執る。
1998年に日本ファルコムに入社。『イース』シリーズや『英雄伝説』シリーズのリメイク作品の制作に関わったあと、『空の軌跡』シリーズの立ち上げにいちから関わる。2007年に代表取締役社長に就任した以降も、プロデューサー、ディレクター、シナリオライターとしてファルコム作品制作の陣頭指揮を執る。
3つのルートで解き明かされる共和国の真実。現実に近づいた“4spg”や戦闘システムについても迫る
──『界の軌跡』の発売から約1カ月が経過しましたが、ユーザーのみなさまからの反響はいかがでしたか?
一番は「話が大きく動いた」という感想が多く、2番目は「次回作はいつ出ますか?」というものでした。
衝撃的な展開で終わってしまったことで次が気になる、というのが大きいと思いますし、次回作へ期待いただけているのかな、とも捉えております。
──本編はヴァン、リィン、ケビンのルートを交代でプレイしていく形で進行しました。各ルートのメンバー選びなどはどのような形で決めていったのでしょうか。
各ルートのメインキャラクターについては、リィンがカルバード共和国編に関わってくるという伏線がすでにあったので、そこは予定通りですね。
ケビンについても『空の軌跡SC』のときに、壊れたトロイメライ(『空の軌跡FC』のラスボスとして登場した巨大人形兵器)を見て「共和国から出土した巨象に似ている」と言っているシーンがありました。あのときから、彼が共和国編に絡んでくるということは仕込みとして考えていました。
加えて、ケビンが主人公を務めた『空の軌跡 the 3rd』で、彼の恩人であるルフィナであるとか、七耀教会の法王というキーワードも出ていましたので、そういった流れを受けて、「リィンとケビンが本作に出るのはマストでしょう」ということで登場が決まっていった流れです。
各ルートのメンバーについては、ヴァンルートは当然、これまで仲間になった解決事務所メンバーになりますし、リィンルートもエレボニア帝国外で活動しているトールズ《VII組》関係者で固まりました。
ただ、ケビンだけは例外で「組み合わせたらおもしろいかな?」というところからピクニック隊と組むことになり……けっこううまくハマったのかな、とも思います(笑)。
──リィンルートですと、七耀教会との関係も深いガイウスあたりが出るかも? と勝手に想像していました。
そうですね。いずれ絡んでくる可能性は高いと思いますが、現状で七耀教会関係者はすでに数多く出ていますからね。
登場の優先順位的に、今回は見送ることとなりました。
──本編の4spgでは闇バイトや特殊詐欺など、現実で起きている事件をモチーフにしたものが多かった印象があります。これらを取り入れた理由はございますか?
こういった犯罪にまつわるクエストは『零の軌跡』のころから入れていますが、当時はそこまで話題になっていませんでしたよね。今はそうではなく、『界の軌跡』で出した闇バイトなどはめちゃめちゃ話題になっていて、スタッフのほうでも予想外だったようです。
ですが、意図的に時事的な問題を取り扱おうと思ったわけではありません。共和国を描くにあたって、等身大の犯罪組織であるとか、さまざまな犯罪事件を取り扱うことで共感してもらえることもあるだろう、という思いのもとで入れていきました。
そういえば、よく海外のユーザーさんから言われることに「移民問題や人種差別をちゃんと扱うJRPGは初めて見た」というものがありました。問題の解決策を提示しているわけでもありませんが、そういった部分に評価をいただけるのは予想外でしたね。
──バトルは“ZOC”や“覚醒”といった新要素により、さらに完成度が増したように思えます。これらを採用した経緯についてお願いします。
バトルについての課題としては、「強敵はコマンドバトルで」という固定観念があったと思います。そこで、フィールドバトルでも強敵と戦えるようにするためのシステムとして、“ZOC”や“覚醒”を採用しました。
あとは単純に、「ヴァンをグレンデルのままアクションで使いたい」という、ゲーマー的なストレートな意見が社内であったからでしょうか。それを実現するための“覚醒”でした。
“ZOC”については「マルドゥック社から提供された技術をゲーム上でも表現できないかな?」とシナリオチームからの要望があり、そういったところから実装されたシステムになります。
アニエスの調律者モード、刻の至宝、そしてループする世界。衝撃の展開、次回作の冒頭を紐解くヒントは?
──本作における最大の衝撃は、やはり調律者モードを解放したアニエスだと思います。彼女に起きたことについて、話せる範囲でいいので教えてください。
詳しくはさすがにまだ言えないです(笑)。が、あのときトリオンタワーで起こったことを思い出していただければと思います。
アニエスが調律者モードになって手をかざしたあとに、空中に8つの時計盤が現れていましたよね?
そこから刻の至宝に介入して、《グランドリセット》を一旦ストップする……ということを行っていますが、この時計盤がヒントで、彼女が具体的に行おうとしていたことに大きく関係していきます。このあたりが今後に関わる注目ポイントです。
アニエスのこの行動が何のためなのか、どのようにつながっていくのかについては、次回作まで考察しつつお待ちいただければと思います。
──アニエスはこれまで、この使命を果たすために行動していたと思われます。使命についていつ知り、いつから本格的に行動を始めたのでしょうか?
アニエスがハミルトン博士に呼び出されて、トリオンタワーに1人で入っていった場面がありましたよね。このことをヴァンがすごく気にかけている描写がありましたが、ここが彼女にとってのターニングポイントだったのは確かです。彼女が己の使命を知ったのが、トリオンタワーの会合の前なのか後なのか、といった部分については今は伏せさせてください。
あとはプロローグの、ヴァンたちの日常を回想するシーンでアニエスがメールを受け取るシーンがありましたが、あれはハミルトン博士からの連絡ということが示唆されていました。あのころからアニエスとハミルトン博士が連絡を取り合っていたことも、疑いようのない事実です。
──アニエスの祖母のリリヤ、母のソフィーも彼女と同様の使命を帯びていたのでしょうか?
グラムハート大統領のセリフからすると、リリヤもソフィーも何かしらアニエスと同じようなことを繰り返してきたのかな、という可能性はあります。
ソフィーの早逝も、このことに何かしら関わりがある可能性は高い、と思っていただければ。
──《女神の七至宝》の1つ、刻の至宝《レーギャルンの匣》がとうとうお目見えとなりましたが、じつはメインビジュアルに描かれていたんですね。
これについては取材で突っ込まれるだろうな、と思っていたのですが……意外とみんな触れてこなくてホッとしました(笑)。
ファルコム作品でいうと『イースVI』のナピシュテムの匣、『軌跡』シリーズでも『空の軌跡 the 3rd』のレクルスの方石など、箱型のキーアイテムがけっこう出ているので、今回も似たような形となりました。
──何かしら意味があるだろうな、とは思っていましたが、まさか直球で至宝だとは思いもしませんでした(笑)。もちろん、その特性についても驚かされましたが……。
ゼムリア大陸を閉ざされた世界にしつつ観測し、人々の思考にまで干渉して「大陸の外に世界があるという発想に至れない」ようにしていますからね。
さらに、その禁忌に触れようものなら《グランドリセット》で巻き戻してしまうという、すさまじい特性を持っています。
──2万回近く繰り返されたという世界のリセットは“SiN値”というものを基準に行われてきたようですが、この数値はどういった状況で上昇するものなのでしょうか?
本作では、人類が宇宙空間に進出した時点で上がっていますね。ですが、これまでに下がったときもあったことも説明されています。
具体的には帝国で起きた《巨イナル黄昏》のときですね。
あれは人間の悪意の影響を受けた騎神《黒のイシュメルガ》が、絶対の存在たる《巨イナル一》になりかけた事件でしたが、そんな状況でなぜ数値が下がったのか? というところから、SiN値についていろいろ想像してみてください。
あとは8つの《オクト=ゲネシス》が観測器だったということと、何を観測していたのか? といったあたりも考えるヒントになるかと。
──“時”の至宝ではなく、“刻”の至宝と表現されていることには何か意味があるのでしょうか?
これはとくに深い意味はなく、どの字を使うかの候補を出してこちらを採用しました。
ほかにも火の至宝の“火”に“焔”を使っていますし、そちらと同じような流れですね。
──女神の至宝なら、それを管理する一族と聖獣がいるはずですが、そちらはもう本編に出ていたりするのでしょうか。
どうなんでしょうね(笑)。ですが、今までの『軌跡』シリーズのルールに当てはめると、きちんと存在はしているはずなので、もしかしたら出ているかもしれません。
──結社《身喰らう蛇(ウロボロス)》の使徒、ノバルティス博士は前回のループの世界に生きた人間だったようですが、なんらかの事情で現在の世界に紛れてしまったのでしょうか? それともただ記憶を持ち越しているだけ?
ノバルティスが語ったように、19998回目のループ世界に、エプスタイン博士の唯一の直弟子として、そういう人物がいたことは間違いないですね。
今の世界のノバルティスがどういった存在かはまだ語れませんが、ヒント自体はあちこちにばらまかれているので、探してみてください。
《黑の庭城(グリムガルテン)》でのことだけでなく、いろいろな事象がヴァンたちの周りで起こっていますし、そのすべてが何かしら連動しているのではないでしょうか。
──ノバルティス博士については、ループの話を抜いても本作でかなり掘り下げられましたね。
そうなんですよ。じつはノバルティスの掘り下げについては、当初の予定に入ってなかったんです。
ただ、制作中に僕のほうからスタッフに「今回から結社関係も掘り下げていかないとあとで大変だよ」と要望を出して入れてもらいました。結社周りはユーザーのみなさんが知りたがっていることの1つだと思いますので。
そういった理由で、《黑の庭城》を結社について描く舞台として取り入れています。
結果、ノバルティスから知らされた情報はかなり重要なものですし、キャラクターとしても強烈でしたよね。
一番の見せ場は最深部でしたが、彼の妄執というか執念というか、ちょっと狂気じみているところは何に起因しているのか? という部分を垣間見せる場として、大いに意味があったのではないかと思います。
──追憶の台座のエピソードで《三高弟》への対抗心が描かれたかと思えば、部下であるウルリカにいろいろ突っ込まれたりとか、ほかにも見せ場が多かったです(笑)。
《黑の庭城》にはノバルティスのほか、シメオンとウルリカも出ましたが、ウルリカがあんなノリなのに一番の常識人だったりしておもしろいですよね(笑)。
結社もだいたいのメンバーが出てきましたし、あとは掘り下げていくだけだと思っているので、次回作以降にもご期待ください。
──《黒の庭城》の深淵エリアにあったのは、ノバルティスいわく「《ヴァリス五名家》が保持してきた、女神の至宝を模した匣」とのことですが、これは具体的にどういったものなのでしょうか?
ループする世界を生きた人々のパーソナルデータだったり、そのようなものであるということは確かなのですが、どのような仕組みなのか、誰が作ったのか? といったところまでは、今は内緒とさせてください。
ただ、深淵エリアは解放されたままですので、次回作ではそこから何かしらほかの情報なり秘密なりが明かされるかもしれません。
──《ヴァリス五名家》は古い歴史を持つ一族のようですが、名前に数が入っているあたり、イスカ神聖皇国の九曜衆と何か関係があったりするのでしょうか。
もともとヴァリス市国は海洋都市という設定がありまして、地理的なことを考慮すると、イスカ神聖皇国などの内陸の国とは直接的な関わりはないと思われます。
数字が入っているがゆえに何か関係がありそうと思われるかもですが、そこは切り離して考えていただいて大丈夫です。
──約2万回も繰り返されたというループ世界は、基本的には同じような流れでリセットを迎えたのでしょうか? それとも、ループごとに振り幅が大きく、ときには文明や大陸の勢力図が大きく変わるような違いが出ていたのでしょうか。
毎回のループがまったく同じにはならなさそうですよね。
国の勢力図が書き換わるような大きな違いがあったかどうかは、次回作をお待ちいただければと思います。
──ループする世界という概念が出てきたところで、もしかしたらマクバーンがかつていた異世界や、悪魔などの高次元の存在が住む世界が、これまでループしてきた世界の1つなのかも? という考えがふとよぎったのですが、やはり異世界は異世界という認識でよろしいでしょうか?
これはまったく別物ですね。たとえばマクバーンが謎の言語を持っていたという話があると思うんですが、あれはゼムリアの言語体系からは完全に外れている言葉で、彼がゼムリアとはことなる世界からやってきた存在であることを示しています。
早すぎる技術革新の理由と《古代遺物》の謎
──幼いリゼットが入っていたという生命維持装置はどうやらループ世界のもので、そちらでは七耀歴が1259年まで続いていたようですが、1200年の周期を越えて続くようなループ世界もあったということでしょうか?
そんなケースもあったのかもしれません。ですが、これまでの流れから考えると、ループのタイミングが前後するような要因があってもおかしくないですよね。
ともあれこういった要素が、今後のストーリーに関わってくるのは間違いありません。
──マルドゥック社は未来から届いたリゼットの生命維持装置のテクノロジーをもとに、急速に技術を発達させたようですが、これと同じようなテクノロジーの塊がほかに存在したりするのでしょうか?
マルドゥック社に限らなければ、まだある可能性は高いです。ゼムリア大陸では《古代遺物(アーティファクト)》と呼ばれているものがあちこちで出土するわけですし、そのなかには特異なものもありますから。
たとえば七耀教会なら、守護騎士たちが使う飛行艇《メルカバ》の動力源に使われているのは《天の車》と呼ばれる《古代遺物》で、既存のものからは外れたテクノロジーです。
あとは、ちょっと規模は小さいですが、エレボニア帝国皇子のオリビエが持っている《響きの貝殻》なんかもそうですね。こういった《古代遺物》の一部は、既存の技術にブレイクスルーを起こす要因になりうると思われます。
──本来の《グランドリセット》までにはわずかながら時間があったはずですが、グラムハート大統領が《レーヴァテイン計画》の決行日をアニエスの誕生日まで早めたのにはどんな理由があるのでしょうか?
《グランドリセット》自体は、もう少し時間が経過すれば必ず起こる、不可避のものです。
それを考えれば猶予はまったくなく、失敗したときのフォローも考えなければいけませんし、内容が内容なので他国に情報を信じてもらったうえで協力を取り付けるようなこともできません。下手に情報を伝えて、計画の邪魔をされる可能性もありますから。
そういった理由で、グラムハート大統領は単純に、計画をなるべく前倒ししたかったのかなと。幸い計画は順調に進んでいましたし、「準備が整ったのであれば早いに越したことはない」ということで予定を繰り上げていったわけですね。
計画の最終段階がアニエスの誕生日当日になったのは、偶然が重なった結果と思われます。
──《レーヴァテイン計画》は失敗に終わり、地上に落ちたエミリア少佐と《エクスキャリバー》は七耀教会が以前回収したという謎の石像と化してしまいましたが、これは何が起きたのでしょうか?
ハミルトン博士が何かしたかもしれませんし、「時空間と因果律が崩壊している」というセリフがあったので、それによる影響があったのかもしれません。
──《エクスキャリバー》の顛末は、「リセット直前の最先端技術の産物が次のループ世界に《古代遺物》として残る」という解釈でいいのでしょうか?
《古代遺物》のすべてがそうというわけではありませんが、一部はそういうものなのでしょうね。ケビンが『空の軌跡SC』で言及していたものを含めて。
──そうなると、これまでの『軌跡』シリーズに登場した《古代遺物》がどういうものだったのか気になりますね。
けっこうな数が出ていますからね。ダルモア市長の持っていた《封じの宝杖》とかもどうなんでしょう(笑)。
次回作の前に1つ1つ検証してみるのも楽しいかもしれません。
ハミルトン博士の想いと《アルターコア》の誕生、《残滓》との関係は?
──大陸の各所でさまざまな現象を引き起こす《アルターコア》は《オクト=ゲネシス》を参考にハミルトン博士が作ったレプリカとのことですが、かなりの数があるようですね。
ハミルトン博士が目的を達成するために、いくつか作ったようです。
彼女のやったことは基本的に“許されないこと”として語られていますが、エプスタイン博士がやろうとしていたことをさらに一歩進めて、自分が手を汚してでもやりきろうとしていることがうかがえます。当然、《アルターコア》が複数作られたというのは、彼女の目的達成のために必要だったのでしょう。
また《アルターコア》は、ただ《オクト=ゲネシス》をコピーしたものではなく、何かしら手が加えられているようです。
エプスタイン博士の目的を達成するために、ハミルトンが独自のアプローチで作ったものが《アルターコア》ということになります。
──《アルターコア》を利用する敵として《残滓(レムナント)》が登場しましたが、彼らはどういった存在なのでしょうか?
死者も含まれている《残滓》の存在は、本作でも最大の謎ですね。解釈としては何通りも考えられます。
単純になんらかの手段でよみがえったのか、いつかのループ世界からやってきた者とか。
現状で詳しく語ることはできませんが、間違いなく次回作で語られていくものですので、お待ちいただければと思います。
──《残滓》のメンバーの中では、ジャコモの登場はかなり意外でした。
『黎の軌跡』の序盤で出てすぐ退場しましたが、かなり印象に残るキャラクターなんですよね。アニエスへの絡み方とか、すごくリアルな気持ち悪さがあって。僕としてもまさかの再登場でした(笑)。
──メンバーは現在のところ9人が登場していますが、PVではもっと人数がいたような気もしますし、まだだれか出てくるのでしょうか?
理屈を考えればまだ出てきてもおかしくないんですが、どうなるのでしょうね。
ちなみにメンバーは共和国の関係者に限られています。共和国の外の人物が出る可能性もないわけではありませんが、やはり共和国の話ですし、国外の人物まで含めるとキリがありませんから。
それに、自分の人生にやり残したことがない人物は出てこないと思います……例えば《剣帝》や《鉄血宰相》などですね。メルキオルがいてもジェラールがいないのも、そういう理由です。
──いろいろお聞かせいただいて、次回作がさらに楽しみになりました。ちなみに本作ラストで巻き戻りが起こり、次回作はこの巻き戻りが終わったあとから始まると思われますが、冒頭はどんな感じで始まるのでしょうか?
冒頭から大きな、これまでにない展開や概念が出てくる予定です。
時間が巻き戻っていくエンディングの描写にもあらゆるヒントがあり、次回作の冒頭の展開にも当てはまっていくので、映像を何度も確認しつつ楽しみにしていただければと思います。
※インタビュー内容が膨大だったため、記事は前後半構成とさせていただきます。後半もすぐアップされる予定ですので、どうかしばしお待ちください!