LIGHTSPEED STUDIOSは、スクウェア・エニックスが監修する『ファイナルファンタジーXIV モバイル』(以下、『FF14モバイル』)を発表し、PVとキービジュアルを公開しました。
『ファイナルファンタジーXIV』(以下、『FF14』)はPS5/PS4/Xbox Series X|S/PCでサービスを展開しているMMORPGで、全世界累計アカウント登録数3000万(※)を超え、その規模を拡大し続けている人気タイトル。
今年7月には最新拡張パッケージ『黄金のレガシー』がリリースされ、2013年のサービス開始以来、過去最大の同時接続者数の記録を更新しました。
そのゲームとしての魅力と温かいコミュニティは業界内でも非常に高い評価を得ており、過去にはIGNで9.5点という高評価の獲得や、TGA“BEST ONGOING GAME”(ベスト長期運営ゲーム)、“Best Community Support Award”(ベストコミュニティサポート賞)など、世界各国で200以上の賞を受賞しています。
※日本・北米・欧州・中国・韓国の 5リージョンの累計アカウント数。フリートライアル版のアカウントを含む。
『FF14モバイル』は、原作の壮大なストーリーやグラフィック、そしてBGMの高いクオリティの再現、バトルコンテンツなどの操作性の快適さを如何にモバイルプラットフォームで実現するかを課題としてとらえ、意欲的に開発に取り組んでいるとのこと。
初公開PVでは、それらの課題へのアプローチ方法についても触れられています。
今回公開された『FF14モバイル』のキービジュアルは、 原作のリードアーティストである茂木雄介氏が手がけており、9つのバトルジョブが描かれています。また、ロゴは原作同様の天野喜孝氏によるイラストロゴデザインに、サブタイトルの“MOBILE”が加えられ、公式のモバイル版であることがわかります。
モバイル版として完全再現されたエオルゼアの世界が垣間見えるPVも同時公開!
『FF14モバイル』の発表と同時に、その魅力を伝えるPVも公開されています。
PVでは、『FF14』原作のプロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏が登場し『FF14モバイル』への期待と、ファンへのメッセージをコメントしています。
また、『FF14』のサウンドディレクターである祖堅正慶氏が手掛けているBGMとともに、冒険者が仲間たちとともに、神々に愛されし地“エオルゼア”へと旅立ち、強大な敵となる蛮神と対峙し、立ち向かう姿を見ることができます。
プレイヤーが『FF14モバイル』の世界を旅する冒険者となり、その壮大なる物語をスタートさせる3つの拠点も登場。海の都“リムサ・ロミンサ”、森の都“グリダニア”、砂の都“ウルダハ”の三大都市には、多数のクエストやショップ、マーケットなどの機能が存在し、名実ともに旅の拠点となります。
さらに、サンクレッドやタタル、ラウバーン、ナナモ女王といった魅力あふれるキャラクターたちの姿も見ることができました。
PVの最後には、重要キャラクターのひとりであるミンフィリアのセリフも。彼女の声を担当するのは沢城みゆきさん。『FF14』の原作をプレイされた方にとっては、嬉しいサプライズとなったのではないでしょうか。ミンフィリアの「一度、“砂の家”に戻ってきてくれるかしら?」というセリフを聞くと、冒険の記憶が鮮やかに蘇ってきそうです。
そして、ゲーム中に実装されているエモートアクションによる舞台劇と、壮大なボスバトルである“蛮神討滅戦”を交互に組み合わせる形で、バトルコンテンツが紹介されています。
モーグリたちの愛らしい舞台劇から、高揚感あふれる戦闘へと展開していく凝った演出で、冒険者たちの強敵である蛮神“タイタン”と冒険者たちとの戦闘シーンが描かれています。
加えて『FF14モバイル』では、“釣り”や“トリプルトライアド”といったバトル以外の多数のコンテンツもプレイ可能です。
PVでは、娯楽施設“ゴールドソーサー”を楽しむ冒険者たちが描かれ、“一閃! 斬魔・デ・三昧”や“ファッションチェック”といったコンテンツが実装されていることも見て取れます。
ギャザラーやクラフターといった生産系クラスも『FF14モバイル』で忠実に再現されており、モバイル版の冒険の世界も多彩かつ充実した内容になっているようです。
『FF14モバイル』は、ストーリー、世界観、ジョブ設定、バトルコンテンツだけでなく、カジュアルコンテンツやNPCのボイスに至るまで、原作を忠実に再現。新たに『FF14』の世界に触れる方も、膨大なコンテンツと冒険、そして魅力あふれる物語を楽しむことができます。
一方で、すでに『FF14』をプレイしている方とっては、思い出と感動に溢れた“新生の旅”となることでしょう。
『FF14モバイル』は、いくつかの地域でのテストを経て、まずは中国本土でサービスを開始し、フィードバックを基にさらなる調整を行った後、グローバルに展開されていくとのこと。
また、公式サイトでメールアドレスを登録することで、『FF14モバイル』の最新のゲーム情報を入手することができます。最新のテスト情報は、公式X(旧Twitter)、YouTube、LINEなどでも配信されるので、気になるかたはチェックしてみてはいかがでしょうか。
原作の『FF14』をモバイル上で完全再現するためのこだわり
本作の開発を担当するLIGHTSPEED STUDIOSは、『FF14』の原作のプレイ体験をモバイル上で再現することを目指して開発をしているとのことで、リリース文からも、そのこだわりをうかがい知ることができます。
本記事では、『FF14』をモバイル上で完全再現するための開発へのこだわりがわかるリリース文を掲載しますので、ぜひあわせてチェックしてみてください。
以下、リリース原文を掲載します。
スクウェア・エニックス監修『FF14』公式モバイルゲームが世界初公開
LIGHTSPEED STUDIOSは、技術面においてモバイルデバイス向けに最適化を行い、プレイヤーの皆様がモバイル版でも繊細なビジュアルを楽しめるよう努めています。
特に天候システムの仕組みは大変複雑ですが、多様なエオルゼアの天候パターンを再現しています。エオルゼアには19種類の通常天候と60種類の特殊天候が存在し、合計で600種類以上の異なる天候パターンが見られます。
それぞれの天候は、異なる地形で独自の変化を伴います。原作の多様な雰囲気を忠実に再現するため、開発チームは天候要素を17のカテゴリーと52のサブカテゴリーに細分化し、雲、大気、光、フォグといった要素を精密に制御することで、多彩な表現を実現しました。
また、天候システムは時間システム(TOD)とも密接に連携しており、1日を48の時間ノードに分け、それぞれのノードで52種類の雰囲気コントロールユニットを管理しています。これにより、朝から夜までの感覚的な変化を実現しています。天候と時間の連動によって、時間経過に伴う太陽の昇り降りや雲の動きが表現され、エオルゼア独自のリアルな時間サイクルを作り出しています。
『FF14』は、現在のゲーム市場における主流のMMORPGと比較しても、キャラクター、種族、装備、デザイン、そしてストーリーにおいて非常に豊富な要素を持つオンラインゲームのひとつです。
『FF14モバイル』においては、キャラクターデザインにおいてハイポリゴンモデルのNormalMapテクスチャと手描きのColorMapを融合させることで、原作の肌の質感を再現しています。各種族には、それぞれ独自の制作プロセスが存在します。
例えば、ヒューラン男性の制作においては、穏やかで親しみやすい個性を伝えることが重要です。キャラクターの顔のテクスチャデザインにおいては、過度な写実性や華美なディテールを抑え、原作のスタイルに寄せることで、個性を際立たせながらも自然な仕上がりを追求しています。また、ララフェルの制作においては、ヒューラン男性と同じ手法を適用すると、顔に濃い影が出てしまいます。
ララフェルでは、ZBrushでハイポリゴンモデルの凹凸を何度も調整し、NormalMapの数値を弱めることで、顔の頂点法線を整え、影が暗くなりすぎないよう工夫しています。これにより、ララフェルの可愛らしさがより一層引き立つ表現が可能となっています。
開発の過程は数々の困難に満ちていましたが、モバイル版の開発チームは『FF14』への深い愛情と責任感を持って、この壮大な世界観をプレイヤーに届けることに成功しました。エオルゼアの天候システムやキャラクターデザインなどは、単に技術的な成果を追い求めた結果だけでなく、『ファイナルファンタジーXIV』というIPに対する深い敬意が込められています。
気軽に交流を楽しみ、仲間と共に冒険の道を歩む
世界的に名高いMMORPGである『FF14』は、壮大な世界観とストーリー、舞台劇のような華麗なバトル演出、そして豊富なカジュアルコンテンツを誇ります。さらに、プレイヤーを強く惹きつける大きな魅力は、そのソーシャル体験です。
『FF14モバイル』は、『FF14』原作のソーシャル理念を受け継ぎ、温かく気軽なコミュニティ形成を目指しています。一人で冒険を進めることも、仲間と協力して強大な敵に挑むことも、プレイヤーの自由です。
『FF14モバイル』の世界には、強制的なソーシャル目標や日課は存在せず、メンターやビギナー、パーティ仲間、友人、そして偶然出会った初対面同士でも気軽にコミュニケーションができ、純粋な友情を育むことができます。
『FF14モバイル』の世界で、様々な人々と共に未知の世界を探検し、喜びを分かち合い、自分だけの冒険スタイルを見つけてみましょう。
聞いて、感じて、考えて――。光の戦士たちよ、指先から広がるエオルゼアの扉が今まさに開かれようとしています。共に冒険できる日を、心待ちにしています!