2023年秋に放送され、大きな話題を呼んだTVアニメ『MFゴースト』。その待望の続編となる2nd Seasonが現在絶賛放送中です。今回は2nd Seasonの第10回目である第22話“ザ・ペニンシュラ開幕”が放送されましたので、視聴してみての感想をお届けします。
TVアニメ『MFゴースト』2nd Season 第10回“ザ・ペニンシュラ開幕”感想(通算22話)
MFG第3戦“ザ・ペニンシュラ真鶴”がいよいよ開幕! 前節“芦ノ湖GT”で4位を勝ち取ったカナタは、全体成績も5位と絶好調。予選のタイムトライアルは3日目の出走となりました。
今回の予選で最も注目となるのは、エンジンをターボ化して馬力が上がったカナタの愛機・ハチロクの実力でしょう。試走したカナタはかなりの手ごたえを感じている様子で「ほしかったエイトシックスです」、「ミスター奥山は本当に魔術師かもしれません」と口にするほど。出走前日には「僕はエイトシックスターボに手ごたえを感じています」とまで断言していますから……これには期待感を煽られまくりですよ!
正直、クルマをまったく運転しない僕からすれば、200馬力が300馬力になったといわれてもピンとこない部分はあるわけですが。そこはさすがというべきか、「上りでも3速が以前の2速並のスピードでフケ上がります」というカナタのセリフがとても具体的で、めちゃくちゃ腑に落ちましたよ。こういったさりげないセリフのなかで、的確に状況を説明してくれるセンスが、原作者・しげの秀一先生のスゴさを物語っています。
そんなハチロクターボのデビュー戦はBパート。これまでは細かいコーナーが続くテクニカルセクションや、勾配のついたダウンヒルでタイムを削っていったハチロクですが、今回はストレートでも力強い伸びを見せてくれて頼もしいことこの上なしでしたね。
本来、速度が伸びれば伸びるほどクルマの制御に手こずるはずですが、カナタにそんな常識は通用せず。狭い道路の幅を目いっぱい使うことで、速度を維持したまま駆け抜けていく姿は、あの藤原拓海を彷彿とさせるものがありました。ドリフトで流しっぱなしのままコーナーを抜けていくハチロクの姿はあまりにカッコよく、マジで白黒のパンダトレノがダブるというものです。
カナタの激走を見たベッケンバウアーの態度も必見。これまではカナタの実力こそ認めつつ、マシンパワー的にさほど気に留めていなかった王者が、さすがに今回は無視できなくなっていたところが、絶妙に生々しかったですよね。
面白かったのは、素直にカナタとハチロクターボの力を認めたわけではないこと。「僕の顔の近くを飛び回るうるさい羽虫が一匹増えただけのこと。沢渡同様、気に障ればたたき落とす」という独特の言い回しを用いるあたり、思わず笑ってしまいましたよ。プライド高すぎるぜ、ベッケンバウアー!
さておき、多くの人々が見守るなか“ザ・ペニンシュラ真鶴”のコースレコードをたたきだして予選を終えたカナタとハチロクターボ。心の底から素晴らしい走りでしたが、それゆえに上位陣の闘争心を刺激してしまった部分はいなめません。このあとのライバルたちがどのような激走を見せてくれるか、今から胸が高鳴りますね!
TVアニメ『MFゴースト』2nd Season第10回(通算第22話)で印象に残ったセリフはこれ!
タイムトライアルパートは激アツでしたが、同じくアッチアチだったのが、カナタに想いを寄せるヒロイン・レンちゃんの恋模様。今回のセリフピックアップはそっち方面から1つチョイスしてみました。
「まさかあのヒトォ。今をときめくMFGのスーパールーキー!?(栗原京子)」
京子姐さんと2人きりの食事で、ガッツリ恋愛相談を聞いてもらえたレン。誰のことを好きなのか告げる際、面と向かって名前を言うことに抵抗があったのか、まさかのクイズ形式にする変化球……答えを知っているこちらとしては、ついニヤニヤしてしまいましたよ。上記のセリフは、核心をつきつつも驚きを隠せなかった京子姐さんが口にしたもの。恥ずかしそうに「正解出ました」とつぶやくレンも最高です。
「まさかあのヒトォ。今をときめくMFGのスーパールーキー!?(栗原京子)」
京子姐さんと2人きりの食事で、ガッツリ恋愛相談を聞いてもらえたレン。誰のことを好きなのか告げる際、面と向かって名前を言うことに抵抗があったのか、まさかのクイズ形式にする変化球……答えを知っているこちらとしては、ついニヤニヤしてしまいましたよ。上記のセリフは、核心をつきつつも驚きを隠せなかった京子姐さんが口にしたもの。恥ずかしそうに「正解出ました」とつぶやくレンも最高です。
今ドキめずらしいほどピュアというか、ウブというか。彼女にとってはこれが初恋とのことなので、もどかしいのはある程度仕方ないのかもしれませんね。むしろ、このもどかしさこそを見守ってあげたくなるというもの。
とはいえ、京子姐さんも「応援する」と力強く断言してくれましたし。この恋愛相談に背中を押されるカタチで、近々なんらかの進展はあるのかもしれません。
なんせカナタ、めちゃくちゃモテますから。前回の“芦ノ湖GT”終わりには“はみけつ”で有名な真美から手書きのアドレスを受け取っていますし、今回はMFGをともに戦うドライバーの北原 望から、箱根神社のお守りを渡されていましたもんね。さすがはイケメンくん……レンもうかうかしてはいられないってものです。
2nd Seasonも終盤だというのに、恋もレースもまだまだひと波乱ありそうなこの『MFゴースト』。放送が12月いっぱいと仮定したら、あと2話くらいでひと段落する形になるのかな……。次回(第11話)のサブタイトルが“勇気の代償”ということで、ちょっと不穏なところも見逃せない部分。来週も気になって仕方ないですよね。今からハラハラしつつ、それでは今回はこのへんで!