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スクエニアイドル“ジェムカン”6年半の集大成ライブ『Endless Coda』レポート。ライブを大事にする彼女達らしい、最後まで笑顔あふれる3時間に【ジェムズ カンパニー】

文:ことめぐ

公開日時:

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 スクウェア・エニックスがプロデュースする9人組女性アイドルグループ“ジェムカン”こと“GEMS COMPANY”が、2024年12月7日(土)にオンラインライブ『Endless Coda』を開催しました。

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 また、同日に現体制の活動に区切りを迎えました。


 本記事では、彼女達を約4年追いかけたジェムファン(※ジェムカンファンの呼称)兼ライターの“ことめぐ”が、ライブビューイング会場“池袋・HUMAXシネマズ”で“有終の美”を見届けたので、その様子をレポートします。

“ライブ”を大事にしている彼女達らしい笑顔あふれる区切りのライブ。約3時間歌って踊って、最後もみんな笑顔で!【ジェムカン】


 ジェムカンの“現体制の区切り”が知らされた11月27日のあの日あの時間、筆者はいつものネイルサロンで真っ赤なマグネットネイルをしてもらい、ルンルンで帰宅していました。

 電車の待ち時間にふとXを見るとジェムカン公式から「大切なお知らせ」という、とんでもなく恐ろしい通知が……。

 恐る恐るポストを見ると、本当の本当に「大切なお知らせ」で駅のホームで大ショック。その場で震えが止まりませんでした。

 しかも今日から10日後……!? 

 幸せな気持ちが崩れ落ち、一気に急降下。その時はやはりいろんな感情が押し寄せてきたのでした。

 ですが、駄々をこねてばかりでは仕方がないので、この10日間ジェムカンに全てを捧げることを誓いました。

 今までは配信が時間が合わなかった時は、アーカイブを見返したりしていましたが、残りの10日は必ず全メンバーの配信をリアルタイムで見ることに決め、チャットも積極的に使い、できるだけ彼女達とコミュニケーションをとりたい、と必死でした。

 12月7日までは、毎日メンバーが配信をし、今の想いを話してくれました。終始笑顔の子、涙を流してしまう子、最後の配信なのにいつも通り(?)下ネタをぶち込む子もいて、こちらも泣いたり笑ったり忙しい日々を過ごし……心の整理がつかないまま、オンラインライブ当日を迎えます。

 区切りのライブは、池袋でのライブビューイング、配信サイト“Z-aN”の2通りで全国のジェムファンへ届けられました。

 筆者はライブでのジェムファンの“コール”が大好きなんです。

 ジェムファンは地下アイドルを応援してきた&いる猛者が集っており、本場仕込みの中途半端でないガチのコールを見せてくれるんです。ジェムカンライブのガチ恋口上、イエッタイガー! は大大大好き。

 なので、絶対にジェムファンのコールを現地で観たい!!!!! 浴びたい!!!! と思い、ライブビューイングへ足を運びました。

 場所は“池袋・HUMAXシネマズ”。

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▲会場では、最新曲のタイトルをもじったこの日だけの特別なドリンク2種が販売されました。ソーダを飲みましたがすっごく飲みやすかった!

 現地チケットはなんと、ライブ前日に放送された9人全員が集まった配信中に完売!! なんともおめでたい!!

 本公演は事前に告知されていた通り、3時間超えライブ。

 開演時刻になると、オープンニング映像が流れ始め、映し出されたメンバーカラーのペンライトを振り、名前を叫びます。

 いつもの光景にちょっぴり安心していると、大好きな9人のシルエットが!

 1曲目は彼女を代表する曲と言っても過言ではない
“ゴールデンスパイス”

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■GEMS COMPANY(※順不同、敬称略)
星菜日向夏、奈日抽ねね、有栖川レイカ、水科葵、音羽雫、長谷みこと、赤羽ユキノ、一文字マヤ、小瀬戸らむ

 筆者は何か落ち込むことがあると
“歌”に頼ることが多く、この曲にもたくさん助けられました。歌詞の「辛(つら)いも文字なんてさ からいって読めば元気出ちゃうよ!」と言う部分は特に聞き込んだ思い出。

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 そんな素晴らしい歌詞の曲を、大好きな彼女たちの歌声が元気づけてくれるので本当に処方薬の様の曲。どこか平成のアイドル曲のような風味がありつつ、現代で聞いても違和感がないのもこの曲の特徴。

 そして初っ端からあまりのライブ映像の完成度に筆者は腰を抜かしたのでした……。

 全員どの角度から見ても完璧なくらいビジュが安定しているし、ライティング、カメラワークが完璧すぎて。

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▲表情がめちゃくちゃ豊かなのもジェムカンの魅力。ウインクかわちい。

 本当にジェムカンのみんなはこの世界に生きていて、存在しているのだと実感できる程の生命力を感じるんです。

 最初は3時間のライブはちょっと疲れそうだなぁ……と思っていたのですが、このクオリティのライブが3時間も観られちゃうの!? という喜びがもんのすごく湧いてきました。(実際疲労ゼロでした!)

 2曲目は筆者も大好きな
“ERINGIBEAM.”“しゃかりきマイライフ!”!!

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▲最初は精一杯で目を合わせることもできなかったという2人。「オールガールズ!」コールはやっぱり超楽しい!
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▲いつもライブで泣いていた“らむち(小瀬戸)”。ソロでは堂々のトップバッターです。終始笑顔で成長を感じました。
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▲ひなちゃん(星菜)ソロでは、大好きなガチ恋口上が見られて大満足。ひなちゃんの声、大好きだよ!

 その後は、お料理がしたくなる
“ぴよぴよシェフにおまかせあれ! ”、ヴィレバンコラボを思い出す“FUN FUN JAPAN〜津々浦々四季折々〜”、ゆるっと衣装が可愛い“ネットのかみさま”と、キャッチーでアップテンポなユニット曲を3連続披露し、続けてコールが楽しい全員曲“CHANGENOWAVE!!!!”を歌い上げました。なんと、ここまでノンストップ!

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▲衣装の豊富さもジェムカンの推しポイント。しかもどれもめちゃくちゃ可愛い。

 一度MCを挟み、今年単独ライブを行った
“ひなねねらむ”による“icy sweet”で会場を冬色に染めます。

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▲あいしー3人、一生仲良くいていほしい。

 その後は雰囲気が一転し、妖艶なルックスと歌で魅せる
マヤたそ(一文字)による“LUMINOUS BUTTERFLY”、続けてユキノくん(赤羽)が共に登壇し“MATULIP”として“RealityDrop”“DESIGNED LOVE”を2人で歌唱し、会場を大人色に染め上げました。

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▲マヤたそとユキノくんも一生イチャイチャしていてほしいな。

 そして、
ポン姉こと音羽雫による“Imperfect light”がやってきます。

 筆者はここで、この日初めての涙を流すことに……。

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▲歌うことが大好きで、歌で気持ちを届けたいという想いがストレートに伝わってきて涙が溢れました。
 

 ジェムカンは可愛いだけじゃない。歌もダンスもすごいんです、ということが伝わってくる曲が続きます。

 
“fulfill”“形而境界のモノローグ”みずしーこと水科葵による“辞世的幻想曲”

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▲卒業したメンバー“桃丸ねくと”カラーのピンクペンライトも振られていて感激。みずしーも嬉しかっただろうな。

 9人で“夢を追い駆ける者たちへ”を歌うと、再びソロのターンになり
ユキノくんのイケメンさが際立つ“深淵のInfinity-Scale”みこみここと長谷みことが“少女聖戦パラドクス”を披露しました。

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▲あまりのイケメンぶりに会場中のジェムファンがユキノのオンナに……。MCでの全オンナに向けたプロポーズ、さいっこうでした。
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▲前日の配信でお腹がブレイクしていると告白したみこみこ。そんな心配を感じさせない圧倒的な歌、ダンスを魅せ、ラスト“完全証明”をやり遂げました。
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▲人生で初めて、歌声を生で聴いて震えが止まらなかったのはみずしーの歌声でした。

 そして、9人で歌う
“サヨナラノート”

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▲歌詞が今の状況とリンクしていて……。後ろに向かっていくみんなに「行かないで!」と心の中で絶叫してしまいました……。

 全員曲が続き、夢に向かう人の背中を押してくれる
“ときめきドリームライン”、和な雰囲気にうっとりする“凛と舞いましはんなり小町”、頭をフリフリするのが楽しい“チアリータ♡チアガール”を歌い、水着に衣装替えし“渚ブルーのSensation”、“夏色DROPS”を披露しました。

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▲“レイカ様”こと“有栖川レイカ”のソロ曲ではラスト「おハーブカーニバル!」で大盛り上がり! 配信でも盛り上がったようです。
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▲“なにぬ”こと“奈日抽ねねは、ありったけの想いをセリフパートに込めていました。こちらこそ出会ってくれてありがとう。
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▲“雫さん”と“みこみこ”が歌う“君影草”は前を向く気持ちを貰える曲。大好きなので聴けて良かったな。
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▲“citross”による“メッセージ”は、歌詞も相まって、2人からの感謝の言葉のように感じました。「La la la…」できたのが嬉しくて、幸せでした。
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▲仲良しな2人による“オンリー・マイ・フレンド”。声を震わせる瞬間があり、もらい泣き。
 
 ライブは、本当の本当に終盤へ。

 ハチの羽のように手でパタパタする振り付けがキュートな
“約束ハニビー”、そして“JAM GEM JUMP!!!”が続き、そのままラストの曲へ。

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 本編ラストを飾ったのは、最新曲で今回が初披露の
“Endless Coda”

 前日の全員配信で、この曲の振り付けはメンバー考案と話していたので、歌唱はもちろん、ダンスにも注目しました。

 ユニット曲、“ときめきドリームライン”の歌詞が散りばめられており、6年半の集大成のような曲。

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 この歌を聞く前はとてもドキドキでした。

 歌われたら、いよいよみんなとお別れが近づいているのだなと実感してしまうから。
 
 でも、ステージ上の9人が終始笑顔で踊り、歌っている姿を見て、自然と笑顔がこぼれました。

 歌唱を終えると、やり切ったような笑顔で挨拶をする9人。

 その後はエンドロールが。

 ……この後のジェムファンの適応能力がすごすぎたんです。

 筆者はいろんなジャンルのライブに参加してきましたが、こんんんっっっなにスムーズなアンコールは今まで一度も見たことがなかった……。

 エンディングが終わって1秒もしないうちに、すぐに「アンコール!」の掛け声が劇場内に響き始めました。


 キラキラと輝く“GEMS COMPANY”という文字が掲げられたステージ。
 
 ジェムファンの大きなアンコールを浴び、9人が再び登場!!

 アンコールは
“JAM GEM JUMP!!!”

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 本編でも大盛り上がりしたこの曲を、アンコールではフリーダムに歌い、踊りまくり!

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▲笑いが起きていたひならむフリーダムダンス(?)。ラストなのに相変わらず自由すぎて涙が引っ込みました(笑)。

 最後の挨拶もとにかく良かった……。

 “ラストライブ”と言うと、やはり最後なのでみんなびゃんびゃん泣いて終わる、という想像をしますよね。

 でもジェムカンのラストライブは違ったのです。

 もちろん所々泣きそうになっているシーンはあったのですが、終盤になるに連れて、彼女達はどんどん笑顔になっていって。

 9人だけでなく、筆者も悲しくなるのかと思ったら、もう終盤は「楽しい!!!!」という気持ちが勝っていました。

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 ですので、筆者の頬にたくさん流れた涙の跡は、終盤はカラカラに乾いていました。
 
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 ……でも、もし最後の方に“さよならノート”があったら、もうグチャグチャに泣いていたかも(苦笑)。

 そういう意味では、とても素晴らしいセットリストでした。

 公演中、関係者席近くでは多くのスタッフさんが9人を終始見守っていました。

 時にはコールし、ペンライトを振って。

 その中には、彼女達のプロデューサー“さんでー”さんこと高橋祐介さんの姿も。

 さんでーさんがエンディングの終盤、ハンカチで涙を拭っている姿が、まるで娘達を送り出す父親のようで私も涙が止まらなくなりました。

 そんな様子を見て、常々感じてはいましたがジェムカンのみんなは本当にスタッフさん達にも愛されていたのだなぁと。

 こんなにも周りの人に愛され、みんなの笑顔で終わることができた区切りライブ。

 まさしく“有終の美”でした。

 彼女達はいつも「ジェムカンはライブがあってこそ」と言っていました。

 その言葉通り、彼女達はライブという場所を大切にし、最後まで全力で“ライブ”でジェムファンを楽しませてくれました。

 筆者にとっては約4年という短い間でしたが、彼女達と過ごした時間は本当に宝物。絶対一生忘れません。

 今でも毎日、配信でみんなが「ことめぐ〜!」「めぐみ〜!」と呼んでくれる声が頭の中に流れてきます。
 
 それ程みんなと過ごした時間は濃密で、日常となっていたのだなぁと。

 ……うん、やっぱり会いたい。

 さみしい、です。

 でも今は、たくさんたくさん幸せをくれた“GEMS COMPANY”に「ありがとう」を全力で伝えたいです。

 それに、またどこかで会えるかもしれないですし!

 アイドルとして全力で駆け抜けたであろう6年半。

 13個の輝く宝石“GEMS COMPANY”は、みなさんの心の中でこれからもずっとずっと輝き続けるでしょう。

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配信アーカイブは2025年1月12日20時まで購入可能、同日23時59分までは何度でも視聴ができます。

 本公演はスクリーンショットの撮影も可能となっており、お気に入りのシーンをみなさんに共有するのもオススメです!

 ライブ後に観ましたが、リアルタイムのコメントやスタンプも見られるので、またあの楽しい時間に戻れたような気分に浸れ、幸せでした。

 ぜひみなさんも彼女達の勇姿を何度でも見返してみてくださいね。

 筆者も期間まで隙があらば観まくるぞ〜!!

GEMS COMPANY ONLINELIVE 『Endless Coda』LIVE VIEWING

開催概要


■開催日時

2024年12月7日(土)
17:15開場 / 18:00開演

■会場
池袋HUMAXシネマズ

■出演者
GEMS COMPANY

〜セットリスト〜


1.ゴールデンスパイス
2.しゃかりきマイライフ!/ERINGIBEAM.
3.プリンセス・フィロソフィー/ERINGIBEAM.
4. Happy♪Lucky♪Sharing!!/小瀬戸らむ
5.ジンセイJust do it!!!表明/星菜日向夏
6.ぴよぴよシェフにおまかせあれ! /ひならむ
7.FUN FUN JAPAN〜津々浦々四季折々〜/びびっとぺんたぐらむ
8.ネットのかみさま/Http:
9.CHANGENOWAVE!!!!

<MC>

10.icy sweet/ひなねねらむ
11.LUMINOUS BUTTERFLY/一文字マヤ
12.RealityDrop/MATULIP
13.DESIGNED LOVE/MATULIP
14.Imperfect light/音羽雫
15.形而境界のモノローグ/fulfill
16.辞世的幻想曲/水科葵
17.夢を追い駆ける者たちへ
18.深淵のInfinity-Scale/赤羽ユキノ
19.少女聖戦パラドクス/長谷みこと
20.メロウ/水科葵
21.サヨナラノート

<MC>

22.ときめきドリームライン
23.凛と舞いましはんなり小町
24.チアリータ♡チアガール
25.渚ブルーのSensation
26.夏色DROPS
27.ファビュラスTOKYO/有栖川レイカ
28.夢見がちエクスプローラー/奈日抽ねね
29.君影草/citross
30.メッセージ/citross
31.オンリー・マイ・フレンド/ひならむ
32.約束ハニビー
33.JAM GEM JUMP!!!
34.Endless Coda

ED映像
<アンコールMC>

アンコール
35.JAM GEM JUMP!!!

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