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2024年発売大作ゲーム10本を評価。『ドラクエ3』リメイク、『龍が如く8』など話題のタイトルはRPG大好きゲーマーを満足させられたか

文:編集O

公開日時:

 多くの名作が発売され大豊作だった2024年のゲーム界隈。とくに人気RPGシリーズの続編が多く登場し、RPG好きの自分にはたまらない1年でした。

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 本記事では2024年発売のタイトルから、私がプレイしてクリアした新作RPGを10本ピックアップ(発売日順)! お気に入りポイントをひと言で語りつつ、発売前期待度&プレイ後の満足度も発表します。

 なお、数値はあくまで個人の主観となるものなのであしからず。また物語の核心には触れていませんが、軽微なネタバレが含まれることがあることをご了承ください。

龍が如く8

メーカー:セガ
発売日:2024年1月25日
対応プラットフォーム:PlayStation5、PlayStation4、Xbox Series X|S、Xbox One、Windows/PC(Steam)
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 舞台がハワイになり、春日一番と桐生一馬のダブル主人公となった『龍が如く』シリーズ最新作。

 自分が注目していたのは、桐生一馬がエンディングノートをまとめるという、1作目から彼を追ってきたファンからすると気になる展開が予告されていたことでした。

 実際にプレイしたところ泣かせる展開がてんこ盛りで、「桐生を語るならば必須だよね」と考えるキャラクターとのエピソードもしっかりあるし、物語の最後も含めて期待以上の作品でした。

発売前期待度:99%
プレイ後の満足度:191%

ペルソナ3 リロード

メーカー:セガ(アトラス)
発売日:2024年2月1日
対応プラットフォーム:PlayStation5、PlayStation4、Xbox Series X|S、Xbox One、Windows/PC(Steam)
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 グラフィック、UI周りなどすべてが“いまの時代”に合わせてフルリメイクされた本作。

 発表時はそちらにばかり注目していた自分ですが、プレイしてみるとキャラクターエピソードの補完などで、特別課外活動部(S.E.E.S.)の仲間たちの結束感が強まり、『ペルソナ3』がよりいっそう好きになりました。

 タルタロスの探索もいろいろ要素が加わり、単調感が軽減された点もよかったです。こんな風に完璧なリメイクを見せられたら、ほかシリーズのリメイクにも期待せざるを得ませんよね(笑)。

 なお、評価にはDLCの“エピソードアイギス”は含んでいません。

発売前期待度:88%
プレイ後の満足度:190%

ファイナルファンタジーVII リバース

メーカー:スクウェア・エニックス
発売日:2024年2月29日(PS5)/2025年1月23日(PC)
対応プラットフォーム:PlayStation5/PC
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 リメイク第一弾から4年越しで登場した本作。発売前はどこまでカバーされるのか、ミッドガルを出たあとのフィールド表現がどうなるのかなどに注目していました。

 プレイをしてみると物語は予想通りの範囲まででしたが、そこに至るまでの追加要素の厚みがすごくて圧倒。

 フィールドも「マジで!?」と笑いがこみ上げるくらい広かったですね。

 ボリュームという部分では十二分に期待に応えてくれた作品です。

 不満点を正直に語ると、「え、これって……!?」と物語で理解が難しい部分があったこと、プレイ中の虚無感が強いミニゲームがあったことかな。

発売前期待度:80%
プレイ後の満足度:175%

ユニコーンオーバーロード

メーカー:セガ(アトラス×ヴァニラウェア)
発売日:2024年3月8日
対応プラットフォーム:Nintendo Switch、PlayStation5、PlayStation4、Xbox Series X|S
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 アトラス×ヴァニラウェアという黄金コンビの新作だけに期待しつつ、得意としてきたアクションでなくシミュレーションRPGというジャンルだったので、発売前は少しだけ不安もありました。

 ですがその不安は杞憂に終わったなと、プレイしてすぐに実感。

 “ヴァニラゲー”が得意とするキャラクター表現を全力で生かすバトルと、骨太な難易度で楽しめるSLG部分が見事に融合。

 ボリューム感も半端なく、気づけばあっという間にトロフィーコンプリートするまでやり込んじゃいました。

 自分の中でのヴァニラウェア×アトラスの株がまた一段と上がった名作です!

発売前期待度:80%
プレイ後の満足度:195%

ドラゴンズドグマ2

メーカー:カプコン
発売日:2024年3月22日
対応プラットフォーム:PlayStation5、Xbox Series X|S、Windows/PC(Steam)
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 「続編が遊びたい、遊びたい!」とずーーっと切望していたタイトルだけに、今回はどんな大型モンスターをポーン(自分で設定する相棒)といっしょに戦えるんだろうと新情報が出るたびに動画など見てわくわくしていた作品。

 いわゆる見た目の派手さはないけれども、中世ファンタジーの王道RPGを体験できるのが好きだったんですね。

 プレイしてみると巨大モンスターとの戦いの緊迫感など、“ドグマイズム”はたしかに継承されていました。

 でも、それ以上に“龍憑き”と呼ばれるポーンが暴走するシステムのわかりくさが楽しさのブレーキに。発生すると住人が全滅するんですが、ポーンの貸し借りが売りのゲームなのに、気軽にポーンを借りられないのはどうかなと残念でした。

 なお、クリアした以降にアップデートで調整されたので、いま遊ぶと感覚が違うかもしれません。

発売前期待度:110%
プレイ後の満足度:145%

ファイナルファンタジーXIV 黄金のレガシー

メーカー:スクウェア・エニックス
発売日:2024年7月2日
対応プラットフォーム:PlayStation5、PlayStation4、Xbox Series X|S、Windows/PC(Steam)
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 旧『FFXIV』から数えると10年以上は軽くプレイし続けている『FFXIV』。

 本作はその拡張パッケージの第5弾で、この拡張タイミングはある種の“お祭り”なので、発表されたら即予約してアーリ―アクセスに備えるなど、期待値はフライング気味に120%でした(笑)。

 で、いざ始めてみると、これまでのシナリオは主人公(自分)が中心でしたが、本作で登場したウクラマトの王位継承戦を見守り、ときには手助けするスタンスだったのは意外。自分はその点が少し不完全燃焼でしたね。

 シナリオ以外では2つの新ジョブ(ヴァイパー、ピクトマンサー)は使って楽しい&強いし、新たな舞台のトラル大陸の美しさや雄大さは素晴らしいし、サウンド周りも相変わらず神曲ぞろいと期待に応えてくれました。

発売前期待度:130%
プレイ後の満足度:165%

聖剣伝説 VISIONS of MANA

メーカー:スクウェア・エニックス
発売日:2024年8月29日
対応プラットフォーム:PlayStation5、PlayStation4、Xbox Series X|S、Windows/PC(Steam)
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 情報を聞いて「新作が出るの!?」と驚きつつ、うれしくもあった『聖剣伝説 VISIONS of MANA』。良リメイクされた『聖剣伝説3 TRIALS of MANA』の例があるので、あの感じになるといいなと期待していました。

 実際にプレイしてみると、成長するほどに選択肢が増えるアクションの手触り感がよく、フィールドはほどよい広さで探索のし甲斐があるし、新作としてファンの期待にバッチリ応えてくれたなと拍手。

 キャラクターたちも愛らしくて、みんな好きになっちゃいましたね。

 物語も『聖剣伝説』シリーズが掲げてきた“命”というテーマをしっかり感じられるし、なにより最後に用意された仕掛けには鳥肌が立ちました。

 クリア後のやり込みも含めて、じっくり遊べる名作です!!

発売前期待度:80%
プレイ後の満足度:185%

英雄伝説 界の軌跡 -Farewell,O Zemuria-

メーカー:日本ファルコム
発売日:2024年9月26日
対応プラットフォーム:PlayStation5、PlayStation4
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 タイトルこそ変わりましたが、発表された情報を追うと『黎の軌跡』シリーズの続編であることが最初からわかっていた作品。

 もちろん、自分は『軌跡』シリーズは全作品追いかけているので、そこについてとくに疑問を抱くことなく、とにかく物語の続きが見られることに歓喜した感じです。

 実際プレイを進めると、発表されていたように「だいぶ物語の核に近づいたな」という印象で、そこについての満足感は高いのですが、どうやらまだまだ完結はお預けとなりそうで……。締め方を含めてそこについてはマイナスかなと(笑)。

 ゲームシステム自体は『黎の軌跡II』がベースで、より遊びやすく正統進化しているので、不満という点は見当たりませんでした。

発売前期待度:79%
プレイ後の満足度:180%

ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン

メーカー:スクウェア・エニックス
発売日:2024年10月25日
対応プラットフォーム:Nintendo Switch、PlayStation5、PlayStation4、Windows/PC(Steam)
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 あの名作が31年ぶりのフルリメイクということで、ある意味コアなゲーム性がどう現代風にアレンジされるのかドキドキでした。とくに発表前情報は「初心者も安心!」みたいな方向性でしたし。

 でも、遊んでみてそのアピール方針は大正解だったなと実感。原作のよさを殺さずに、よくまあここまで遊びやすく仕上げたなと感動。

 2Dだったゲームを3Dにリメイクするというのはセンスが必要だと思いますが、本当に見事としか言いようがありません。

 なにより追加で“七英雄”をクローズアップしているのがいいですよね。登場時にドット絵を彷彿させるカットが入る点もニクイなと。制作スタッフの“愛”に敬礼!

発売前期待度:92%
プレイ後の満足度:200%

ドラゴンクエストIII そして伝説へ…

メーカー:スクウェア・エニックス
発売日:2024年11月14日
対応プラットフォーム:Nintendo Switch、PlayStation5、Xbox Series X|S、Windows/PC(Steam)
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 いくつかのハードでリメイクが重ねらえてきたRPG史に残る名作のHD-2D版となる本作。直前には2回ほどメディアで体験プレイをさせてもらい、そのたびに期待値がうなぎのぼりでした。

 戦闘スピードは速くできる、ダメージ表記も一括で早い、ルーラの使い勝手はよくなっているなど、いまの時代に合わせたプレイアビリティがよかったんですね。

 下地として“おもしろいが約束されている『DQIII』”があるんだから、この調整が加わることで名作になるのは間違いないわけです。

 実際にプレイすると、たしかに2日ほど夢中になってクリアしたほどの名作でした。

 ですが、思ったより物語の追加がされていないなという印象だったのも事実。個人的にはせっかくのリメイクだから、“新説DQIII”と言えるくらい手を加えてほしかったなと。

 あと、クリア後のやり込みは……ごめんなさい。トロコンはしたけど、あまり楽しめませんでした(苦笑)。

発売前期待度:95%
プレイ後の満足度:165%

最後に


 というわけで、RPG10本レビュー企画はいかがだったでしょうか。なかでもとくに『ユニコーンオーバーロード』と『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』は、RPG好きだけどまだプレイしていない人に全力で推したい作品です。ぜひ年末年始にプレイしてみてください。来年もまたRPGが豊作だといいな~♪

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