Colossal Orderが開発し、Paradox Interactiveがパブリッシャーを務める街作りシミュレーションゲーム『Cities: Skylines II』。
去年の10月にリリースされたPC(Steam)版の本作には、公式MOD"Paradox Mods"を通して、ドイツ風やイギリス風建築など、さまざまなアセットパックが配信されてきました。
去年の10月にリリースされたPC(Steam)版の本作には、公式MOD"Paradox Mods"を通して、ドイツ風やイギリス風建築など、さまざまなアセットパックが配信されてきました。
今回は、2024年12月9日に配信された最新アセットパック“日本アセットパック”のレビューをお届けします。
校舎の細かさや消防署の標語など至る所にこだわりが!
まず驚きなのが、この日本アセットパックが無料だということ! 本作は"Paradox Mods"を通して、リリース後から定期的に公式のMODセットを配布しているのが特徴なのですが、なんとこの導入コストがゼロなのがスゴい!
導入方法も簡単で、ゲーム内のメインメニューに項目がしっかり用意されている親切設計。必要なものを選んでインストールするだけというお手軽さ。
本作の街作りは住宅区画、商業区画といった区画を指定して建築できるパターンと、病院や警察署といった特定のランドマークを選んで建てるタイプがあります。
今回の日本アセットパックは、すべての建築物が日本風の建物に置き換わるという大々的なものではなく、一部の項目に日本風のものが追加されるというものです。
そのため住宅区画に日本風のものが追加されたり、東洋風の消防署のほかに日本風の消防署が追加されたりなど、好きな方を選べる形となっています。
日本風の住宅はよく見かける瓦屋根のものからアパート、マンションタイプが揃っています。一軒家の庭には園芸用の建物があったり、物置が設置されていたりとなかなかの芸が細かい!
個人的にはマンションタイプの上層階が斜めになっているデザインにグッときてます。確かに本作の洋風の建築物は縦長のものが多いので、ああいった斜めなデザインは日本ぽさがあるなと。
病院や警察署などはしっかり日本語で施設名が書かれているほか、警察署、消防署に至っては標語がデカデカと掲げられている所もいいですね。建物の入口では夏祭りがお知らせされていたり、病院の入口には手洗い・うがいへの喚起など、それっぽいものがしっかり用意されているのには驚きました。
普段、街全体を遠目でしか確認することがなかったので、ここまで細かな表現がされているとはスゴい力の入れようです。
なかでも学校関連は、小学校と高校の違いがしっかり表現されているのがグッド!
小学校はトラックとサッカーコートが重なっていたり、本校舎と体育館がめちゃくちゃ近かったりと、「ああ、小学校ってこんな感じだったなぁ」って雰囲気がしっかり出ています。限られた土地にギシっと校舎を建てているのも小学校らしいですよね。
対して高校の校舎は小学校より広く中庭もあり、サッカーコートの横にテニスコートも備わっているなど、学校への理解、再現性は素晴らしいの一言に尽きます。ほんのちょっと小学校よりも校舎の形が複雑なのも、学科の数や移動教室だったりが関係しているのでしょうか。
このほか、郵便局や市役所、水道施設やゴミ処理場など、非常に細かな施設が再現されていました。施設の至る所にある“原戸市”というのも"Paradox Mods"からもじっていたりと遊び心もあります。
ただ個人的に、すべて日本風にすると違和感があるように思えたので、うまく欧風の建築物を混ぜることで都心らしいガラパゴスな街並みを再現してみたりと、なかなかおもしろい遊び方ができました。ドイツ風やイギリス風のアセットパックもあるので、混ぜることでより雰囲気のある街になるかもしれません。
改めてですが、今回リリースされた日本風アセットパックは『Cities: Skylines II』を持っていれば、公式MODサイトから無料でインストールできます。この素晴らしい再現のされた建物を使って"らしい"街並みを作ってみてはいかがでしょうか。雰囲気のある街作りは難しいですが、細かさの光る建物にきっと驚かれること間違いなしです!!
“電撃ゲームライブ冬SP2024 第二夜”では“日本アセットパック”を実機で紹介!
12月19日19時から配信される“電撃ゲームライブ冬SP2024 第二夜”では、21時ごろから『Cities: Skylines II』もお届け。
“日本アセットパック”を使い、電撃ライターとしておなじみのシューとhororoが街づくりにチャレンジ。日本DLCを活用して完成した街をMCの声優さんたちに評価してもらいます!