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『サガエメ』『シレン6』『ユニコーンオーバーロード』『ライズ オブ ローニン』――電撃の編集&ライターの2024年No.1ゲームは?【冬のレビュー祭】

文:電撃オンライン

公開日時:

 年末年始の特別企画として、電撃オンラインの編集&ライターが選ぶ2024年No.1ゲームを一挙紹介します!

 今年発売されたコンシューマゲームからスマホの運営タイトル、話題のインディーゲームまで全19作品を紹介。年末年始の長期休暇にぜひチェックしてください!

 電撃オンラインでは、この冬に遊びたい発売済みの名作や発売前の新作を対象とした特別企画“電撃冬のレビュー祭”を展開中です。

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『サガ エメラルド ビヨンド(サガエメ)』 文:そみん


まあ、個人的には面白かったから、いっか。あと三角形こそパワー

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 1989年12月15日にゲームボーイで発売された『魔界塔士Sa・Ga』から続く『サガ』シリーズは、2024年で35周年を迎えました。そんな記念すべき年だったからか、まさかのシリーズ完全新作『サガ エメラルド ビヨンド』と、スーパーリメイク的な『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』と2本もの新作が遊べるという、いわゆる盆と正月が一度にやってきたようなお祭りイヤーでした。『サガ』ファンにとって。

 で、そんな『サガエメ』ですが……とあるイベントで主人公の1人が口にする「まあ、個人的には面白かったから、いっか」という言葉がマッチするなあと。自分も含めて、「個人的には面白いよ。でも、人におすすめはしにくいかなあ」という評価が多いんですよね。不思議。

 不思議と言いつつ、なんとなくその理由はわかるんです。ストーリーや登場人物のクセが強すぎる&言葉が奔(はし)りまくって、理解が追いつかないときがあるんですよね。美しすぎる歌姫アンドロイドがポンコツ(?)ロボットになったり、闇の王がいきなり死んだり、仲間がラップで戦ったり(「こいつでどうだい? Do or die!」大好き)、魔法少女の戦いはこれからだエンドになったり…‥。オウムだと思った? 残念、モンスターでした!? とか、まあ、好みは分かれますよね(僕は大好物)。

 このへんの不思議な魅力(味)は、ぜひキャラクター人気ランキングのカオスなコメントを読んで、その片鱗を感じ取っていただければ。


 ちなみに全キャラを何度かクリアしましたが、それによって伏線的な設定が見え隠れすることもあれば、さっぱりわからないこともあり、なんというか、「ああ、『サガ』だなあ……」と思うこともしばしば。(ウエンズデイの正体って? 獅子王とか七英雄とか厄災って?)

 悪い意味ばかりではなく、別主人公がとった行動が(よくわからない因果関係で)別主人公の物語に影響を与えるという特殊なシナリオ分岐システムになっており、「遊ぶ人の数だけ物語が生まれる」というとちょっと誇張しすぎになりますが(大きく変わるのは一部世界くらい)、「遊ぶたびに、微妙になんか違う」という不思議な体験を味わえます。主に仲間が増えたり増えなかったり……。

 これ、いっそAIで分岐を自動生成とかだとラクだったと思うんですけど、おそらく河津秋敏さん(神)の手作業なんだろうなあと思うと、そのあまりの修羅の道っぷりに心が打たれます。そして、その“味”が好きな人が「まあ、個人的には面白かったから、いっか」と『サガエメ』というゲーム……というより世界を許容するんだろうなあと思ったりします。そして三角形パワーが気になっていくのではないかと。

 あ! 敵味方の行動順序を考えて連結させていくようなパズル的なバトルシステムは非常に面白くて神ゲーです。そこは多くの人が認めているので、まずはバトル&育成ゲームとして気軽な気持ちで『サガエメ』を遊んでみることはおすすめしておきます。
(甲乙つけがたい部分はありますが、自分は『サガ スカーレット グレイス』(サガスカ)よりも、一発逆転性が強い『サガエメ』のほうが好き)

 最後になりますが、キャラの育成や一部装備が次回プレイに引き継がれることも加味して、最初に選ぶ主人公はアメイヤがおすすめ(ラスボスがいないこともあるし……)。ついで、御堂も比較的クリアしやすいかと。残る主人公はラスボスが凶悪になるケースも多く、ある程度の周回後に遊ぶのがスムーズかと。ディーヴァ ナンバー5を選んでラスボスで泣いた人は、たまに見かけます(涙)。まあ、SFC版『ロマサガ2』のラスボス初見プレイに比べれば、ひたすらバトルで育成することもできるので、なんとかなるっちゃなりますけど、ねえ。

 最後にもう一度。「まあ、個人的には面白かったから、いっか」

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(C) SQUARE ENIX

『不思議のダンジョン 風来のシレン6 とぐろ島探検録』 文:てけおん


14年ぶりの“1000回遊べるダンジョンRPG”最新作は、あいかわらず人の時間を溶かしてくれました

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 2024年の1本というくくりで話すのなら、『風来のシレン6』は絶対に外すことのできない作品でしょう。今年はこれにどれだけ時間を溶かされたことか……。

 入るたびに構造の変わるダンジョンを、さまざまな特長を持つ装備やアイテム、ときにはダンジョンのギミックや敵の能力さえも利用して攻略していく――。“1,000回遊べるダンジョンRPG”というキャッチフレーズに偽りなし。毎回異なる楽しみと驚きを味わわせてくれます。

 “倒されたら持ち物すべてがなくなる”という点がシリーズの大きな特徴で、強くなればなるほど、逆に「これ倒されたら台なしになるんだよなあ……」というドキドキ感を強く味わうことになります。

 特に今作は“神器”という通常よりも強力な装備(性能はランダム)を入手可能なところがドキドキ感と中毒性に拍車をかけているんですよね。より強力な神器を求めてダンジョンをうろついては倒され、気づいたら数時間プレイしていたなんてこともしばしば(笑)。

 また発売後のアップデートやDLCもいいスパイスとなっていました。10月末には“アスカ”や“コッパ”も使用可能になり、多くのプレイヤーが再び時間を溶かしているのではないでしょうか?

 老若男女問わず多くの方にオススメできる、ぜひ遊んでほしい1本です。12月にはPC(Steam)版も発売され、より多くの方が遊べるように。ナンバリングこそ“6”となっていますが、今作からプレイしてもまったく問題ありません。……ただし中毒性が高すぎるところだけはどうにもなりませんので、くれぐれも遊びすぎて勉強や仕事に影響が出ないようご注意を!

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(C)Spike Chunsoft Co., Ltd. All Rights Reserved.

『Strinova(ストリノヴァ)』 文:kent


3Dと2Dを駆使して戦う奥深いTPSにドハマり! キャラのスキンも充実していて個性も出せる

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 筆者が今年1番ハマったゲームはアニメ調のTPS『Strinova(ストリノヴァ)』です。

 キャラクター自身がペラペラの2Dのように変化する“弦化(げんか)”を活かした戦闘が特徴的です。

 “弦化(げんか)”によって壁に張り付き、ジャンプだけでは移動できないところに行って敵に奇襲をかけるなど、戦略の幅が広がります。

 撃ち合いの際、“弦化(げんか)”することで敵の銃弾が当たりづらくなるので、戦ううえで必須の能力になっています。

 そのほか、キャラクターごとにアクティブスキルやパッシブスキル、アルティメットといった能力があるので、銃撃戦だけではないところもシューティングゲーム初心者の方も楽しめるポイントです。

 銃撃戦メインのチームアリーナやチームデスマッチ、爆弾を指定のエリアまで設置して起爆する(ディフェンス側は阻止する)デモリッション、輸送車をゴールまで運ぶ(ディフェンス側は阻止する)エスコートといったゲームモードが用意されているので、飽きることなく楽しめます!

 また、キャラクターや武器はスキンを変えることで見た目が大きく変わります。高レアリティのスキンは見た目がガラッと変わったり、スキルの演出が変わるので推しキャラクターがいる方はついつい手に入れたくなっちゃいます。

 ランクマッチもあるので『Strinova(ストリノヴァ)』で頂点を目指したい方はぜひ参加してみてください!

 ちなみに、筆者は一番下のランクから抜け出せずにいるので、日々練習しているところです。

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(C)2020-2024 IDS/KSH.

『ユニコーンオーバーロード』 文:喜一


重厚な舞台劇に入り込んだような没入感

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 アトラス×ヴァニラウェアといえば、美麗な2Dグラフィックスとアクションといったイメージでしたが、『十三機兵防衛圏』に続き、そのイメージをよい意味で払拭してくれました。

 大きな括りではシミュレーションRPGですが、それを構成する世界観はゲーマーのみならずファンタジー好きにもたまらないものになっています。広大なフィールドは、5つの国から構成されており、どこからじっくり攻略するのはプレイヤー次第。

 最初に降り立つコルニア王国周辺を堪能してから、次はどこに行こうかと迷えるのは贅沢な悩みでしたね。国柄によって特筆あるキャラクターたちが登場し、独自の物語を見せてくれるのもプレイ欲をかき立てる点でした。

 もちろん、戦闘部分も遊びごたえ抜群。リアルタイムで進行する戦闘は、ユニットごとの移動速度や強み、ステージギミックなどを生かしながら手に汗握る展開を楽しませてくれます。普段からSRPGを嗜むプレイヤーならEXPERTで、じっくりやり込んでみてほしいところ(ゲーム中に難易度は変更可)。

 さて、王道のSRPG的な楽しみのほかに、キャラクター同士の親密度といった要素もあります。キャラ同士の親密度を上げると特殊な会話イベントが発生することがあり、それによってキャラの背景や物語の細かな部分が補完されていくわけです。

 極めつけは“一角獣の指輪”と呼ばれる重要アイテムを使った契約の儀式。親密度が最大になった相手と特別なイベントを起こせるもので、数多の魅力的なキャラが登場するため、非常に頭を悩ませました(クロエかエルトリンデで迷ったが、最終的にはエルトリンデを選んだ)。この葛藤も作品を語るうえでは外せないポイントです。

 個人的にタイトル全体を通して気に入っているのは“語りすぎない”点で、ストーリーでは無駄な説明ゼリフを極力排除した会話劇が好印象でした。この舞台劇的な見せ方は、ゲームプレイのテンポを損なわず、プレイヤーの想像力を膨らませてくれました。2024年のベストとして自信をもって『ユニコーンオーバーロード』を推します。

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▲やっぱり、ヴァニラ飯はウマそうだなぁ……!
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(C)ATLUS. (C)SEGA.

『グランブルーファンタジー リリンク(リリンク)』 文:江波戸るく

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 『グランブルーファンタジー リリンク(以下、リリンク)』は“ド王道のRPG”である――。

 初っ端から何を言っているのか、というところではありますが、それは私が本作をクリアしたときに真っ先に抱いた感想でした。

 未知の敵との邂逅、連れ去られたヒロイン、圧倒的な実力を持つ相手に敗北するも、屈せずに立ち上がる主人公たち。絆の力で繋がった仲間と強大な存在に挑み、傷つきながらも抗い続け、死闘の果てに未来を掴み取る……という物語は一旦そこで幕を降ろしますが、まだまだあなたの冒険は続いている、とプレイヤーに思わせてくれる形で綺麗に締めくくられています。それを見るのと同時に、映画館でひとつの作品を観たあと、席を立つのがわずかに惜しくなったときのような感覚がありました。

 ソーシャルゲーム版『グランブルーファンタジー(以下、グラブル)』の劇場版なのでは、と思えるほど起伏と勢いに長けたシナリオには、“ド王道”の成分が薄皮のまんじゅうのあんこ並みに詰まっています。とにかくみっちりです。『グラブル』の周年イベントがコンシューマーゲームになったなら、きっとこんな感じなのでしょう。そちらを読んだときと近いものがありました。

 それと、制作チームさん。凝りすぎです。(※褒めています)

 ゼーガ・グランデの冒険には『グラブル』でお馴染みの団員たちも何人か登場します。彼らにもストーリー上のボス戦できちんと個別の台詞があったり、とある戦いでは団員同士の台詞の掛け合いが用意されていたり、団員の近くでエモートをすると反応して返してくれたりするわけですが……「うわあ! 団員たちが“そこ”にいる!!」と、団長でもあるプレイヤーは語彙力を喪失しながら感動してしまいました。いつか続編が出たらいいな……まだ出ていない団員も見たいなぁ、と思ってしまいますね。

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(C) Cygames, Inc.

『FINAL FANTASY VII REBIRTH(FF7リバース)』 文:Mo


約30年前の冒険を2024年のクオリティで味わうことができる喜び

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 「今年のNo.1ゲームを語れ」という指令ですが、「私は『ファイナルファンタジーVII リバース』」ですね。前作『リメイク』ではミッドガルでの冒険がメインで描かれましたが、今回の『リバース』では、いよいよ“ワールドマップ”へ。

 1997年当時のRPGでは当たり前のように探索していたワールドマップという“要素”ですが、約30年経った“2024年のRPG”で表現するのは非常に困難だということは素人目にも容易に想像できるところ。これだけ表現力が上がった今、どのように世界を作り上げるのか……『FFVII』のリメイクが発表されたときから気になっていました。

 あの当時のワクワクを今の時代にあったクオリティで提供してくれるゲームって、なかなかないんじゃないかと思います。思い出補正だったりで、当時のそれとは違う感覚を覚えることも少なくないんじゃないでしょうか。

 初代PlayStationからPlayStation 5へとハードウェアは移り変わり、21型程度のブラウン管のテレビは4K解像度の大画面液晶テレビへ。そうした時代を経て体験することができた“リメイクされたワールドマップでの冒険”……1997年と2025年の冒険心はまったく同じではないものの、再び味わうことができた完成度は、当時の私も一緒に称賛せずにはいられません。

 あのときの興奮を今の時代のクオリティでよみがえらせることの難しさ……時代を超えた“リメイク”チャレンジを見事に成し遂げてくれた開発スタッフの方々には感謝の限りです。もちろん次回作の飛空艇ハイウインドでのワールドマップ探索にも期待!

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(C) SQUARE ENIX
CHARACTER DESIGN: TETSUYA NOMURA / ROBERTO FERRARI
LOGO ILLUSTRATION:(C) YOSHITAKA AMANO
※画像は2025年1月23日発売予定のPC版のものです。

『ドラゴンクエストウォーク(ドラクエウォーク)』 文:レトロ


2024年に個人的に印象深かった出来事をトップ3

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 『ドラクエウォーク』のサービスがスタートしたのは2019年9月12日。プレイをはじめたのは翌日の9月13日ですから、もう5年以上プレイしていることになります。
もともと同じゲームを長くプレイする傾向のある僕が、このゲームにハマったのは自然の流れでしたね、きっと。

 毎年、どんどん遊びやすくなっている『ドラクエウォーク』ですが、2024年もさまざまなイベントや職業、武器などの追加がありました。そんな2024年に個人的に印象深かった出来事を3つほどお伝えします。

①2つの特級職(ドラゴン、天地雷鳴士)が追加

 1月1日にドラゴン、9月26日には天地雷鳴士が実装されました。新職業実装というのは、RPGをプレイしていると最もテンションが上がる瞬間ですよね。

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 どちらもトリッキーな職業で、普通に戦うだけでは最大限の戦果を得られないものの、ハマれば爆発的なダメージを叩き出せます。とくに天地雷鳴士の職業固有特性“カカロンの加護[反復]”と“クシャラミの刻印[共有]”は強烈。“カカロン”は単体攻撃が複数ヒットするようになるので単純に高火力ですし、“クシャラミ”は補助効果を共有させられるため“きあいため”と“会心必中のかまえ”などの強力な補助効果を共存させることが可能に。“フォースブラスト”などほかの補助も組み合わせることで、その火力は異次元に到達!

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 そんなダメージのインフレを感じた2024年でした。

②年一の恒例? 柴プロデューサーインタビューを実施

 5周年を記念したインタビューを11月に掲載しました。いちプレイヤーとして楽しく遊んでいる作品なので、こうやって柴プロデューサーにお話を聞けるのはうれしい限り。お話を聞いていて思ったのは、しっかりとプレイヤーの声を聞いて、ゲームに反映してくれているんだなということ。もちろん、すべてが採用されるわけではありませんが、開発チームにはしっかり届いていますし、検討してくれているのはひしひしと感じました。

今までの振り返りや今後についてもお聞きできましたので、ぜひ今からでもご一読いただけたらと!

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③ロフトコラボで甲府へ

 9月30日まで実施されていたコラボ“ドラゴンクエストウォーク×ロフト グッズキャラバン 2024”。このコラボはゲームの内外で行われており、各地にロフトに訪れた回数などでアイテムがもらえる施策がありました。この訪問数は同じエリア内のロフトだと加算されず、全国各地のロフトをめぐる必要がありました。たとえば、渋谷と横浜のロフトだと同じ関東エリアなので、どちらも訪れても訪問数は1となります。そこで僕がとった手は甲府へ行くこと! 詳細は過去の記事を読んでほしいのですが、久々に『ドラクエウォーク』のための遠征だったので、純粋に楽しかったんです。また、何かにかこつけて地方に足を延ばしたいな。

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 そんなこんなで、今日も楽しく『ドラクエウォーク』を楽しんでいます。何を重視して遊ぶかは人によって異なりますが、いろいろ楽しみ方があるのが『ドラクエウォーク』です。

 自分のペースで遊びやすい作品ですし、今からプレイをはじめても決して遅くはありません。遊ぶゲームに迷ったら、ぜひ一度手を出してみてください。健康にもなれて、一石二鳥ですよ!

『モンスターハンターパズル アイルーアイランド』 文:まり蔵


これぞ3マッチパズルゲームの進化形! ピースを斜めに動かせる衝撃のシステム

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 私が今年6月にサービスインした『モンスターハンターパズル アイルーアイランド』を2024年No.1ゲームに選んだ理由は、今年もっとも長い時間プレイしたゲームだからです。

 本作は、ピースを3つ以上そろえて消していく、いわゆる3マッチパズル。ギミックが満載の多種多様なパズルをプレイできるほか、アイルーたちの暮らす荒廃した島を整備したり、分身となるアイルーをカスタマイズしたりとさまざまな遊びが用意されています。定期的に期間限定イベントなども開催されます。

 イベントの報酬や、クエストで手に入る素材と交換することでアバターの装備を入手可能。頭、顔、体、背中など8カ所も装備できるので、いろいろな組み合わせの着せ替えが楽しめます。ちなみに私は、大好きなマギュルネコ装備で全身を固めています。

 という感じでアイルーと戯れたり、アイルーを愛でたり、アイルーを着飾ったりと、とことんアイルーを堪能できる本作。でもこのゲームのすごいところはそこじゃないんです。パズルがとにかくおもしろい!

 3マッチパズル好きならプレイした時に驚いたと思うのですが、本作はピースを上下左右に加えて“斜め”に動かすことができます。斜めに! また、4つ以上のピースをマッチさせるとプレイに役立つスペシャルピースが出現するのですが、5つのピースをマッチして作る“角笛”は他のスペシャルピースを使ったときに影響を受けない!

 さらに、マッチできなくてもピースを自由に動かせる“ニャンダフルタイム”という一発逆転が期待できるシステムまで。この時間はスペシャルピースを作り放題なのです! そう、数々の3マッチパズルゲームでもどかしく感じていた部分が、本作ではすべて解消されているのです。

 それでいてゲームバランスが崩壊していない。あっさりクリアしちゃうこともなければ、難しすぎてクリアできないというわけでもない、絶妙なバランスとなっています。もう本当に楽しくて、毎日遊んでいても飽きません。中毒性がすごい。パズルゲームが好きで、もしまだ本作をプレイしていない人がいたら、ぜひ遊んでみてください。絶対におもしろいと断言できるので!

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(C)CAPCOM

『ソニック × シャドウ ジェネレーションズ』 文:マッスル深澤


シリーズ初心者や映画から入った人にもオススメ! 2Dと3Dステージに、遊園地のような箱庭遊びも楽しめる

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 セガより発売中のPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/Nintendo Switch/PC(Steam/Epic Games Store)用ソフト『ソニック × シャドウ ジェネレーションズ』について紹介します。

オススメポイント1:クラシックソニックとモダンソニックの歴史を学べる

 歴史があるシリーズだと、どこから遊んでいいのか迷う、今からプレイするのを戸惑うなどがありマッスル! 『ソニック』シリーズに触れてこなかった人にもオススメなのが、この『ソニック × シャドウ ジェネレーションズ』です。『ソニック ジェネレーションズ』のリマスター版と、新作パートの『シャドウ ジェネレーションズ』がセットになっています。

 前者はシリーズ20周年を記念して作られたタイトルで、クラシックソニックと、モダンソニックという両方の遊びを楽しめます。ステージは過去作のものをリメイクしているため、いろいろなタイトルの特徴を体験できるわけです。登場するボスキャラクターも歴代のタイトルから参戦しているのもうれしいですね。

オススメポイント2:動き回る楽しさを味わえる

 新作パートの『シャドウ ジェネレーションズ』では、ダークヒーロー・シャドウの生誕を含めた物語が展開。シャドウは人気キャラですが、最近はメインで活躍する作品が出ていなかったので、新作でさわれるのは最&高。またシャドウは悲しい生い立ちを背負っているのですが、そこが描かれているのもオススメしたいポイントですね。

 ゲーム要素としては2Dスタイルと、3Dスタイルを遊べるのはもちろん、ステージ間のハブワールドである“ホワイトスペース”では自由な探索を行えます。新たな力“ドゥームパワー”を使うことで新たに行ける場所が広がったり、リングやアイテムを集めたりするのがとにかく爽快なんです! 歩いていたらミニゲームが始まったりグラインドレールを滑ったりと、要素が詰まった遊園地のような箱庭遊びを満喫可能。映画からシリーズに興味を持った人にもぜひさわってもらいたいです!

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(C)SEGA

『プロ野球カードゲーム ドリームオーダー』 文:むらたっち


ありそうでなかったプロ野球が題材のリアル対戦型TCG!

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 プロ野球のカードといえば、ポテチのおまけを始めとして、ただのトレーディングカードはかなり種類がありますよね。コンビニやスーパーでも気軽に買えますし。

 それが対戦型となると、急にちょっと記憶にないくらい珍しい存在になるんです。そんなプロ野球の対戦型TCGの新作が、今年ついに発売されました!

 詳しいルールなんかは、
公式のYouTubeチャンネルに解説動画や、対戦動画があがっているのでそちらにお任せしますが、いざやってみるとリアルカード対戦ほぼ初心者の私でもわかりやすいくらい単純。

 お気に入りの球団を自らの手で勝たせるというのは、ファンにとっては夢にも近いものがあり、初プレイから一気にはまっちゃいましたね。ここしばらくはアプリなどのデータとばかり向き合っていたので、リアルカードというのも新鮮な気分になれました。

 もちろんコレクション用としても優秀なのは、いうまでもありません。カードゲームに強いブシロードさんからの発売ということで、写真のチョイスやレアなサインカードも用意されていたりと、ファン心をくすぐってきますよね。

 レアなカードだけになかなか入手できないんですが、推し選手のサインカードがどうしても欲しくなっちゃってパックを何BOXも開けてたり、カードショップで値段を確認してみたり……。

 効果的には同じカードが低レアに用意されているので、ゲームをプレイするだけなら無理して入手する必要はないんですが……、やっぱり欲しくなっちゃいますよね(笑)。お気に入りのカードは、もちろんプレイには使用せずに硬質スリーブに入れて、コレクションBOX行きです。

 実際のプロ野球はシーズンオフに突入しましたが、ドリオにシーズンオフはありません! 来年の追加カードを楽しみに、日夜腕を磨いていきたいと思っています!!

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(C)Bushiroad
(C) NPB
(C) 阪神タイガース (C) 広島東洋カープ (C) YOKOHAMA DeNA BAYSTARS (C) YOMIURI GIANTS (C) ヤクルト球団 (C) 中日ドラゴンズ (C) ORIX Buffaloes (C) CHIBA LOTTE MARINES (C) SoftBank HAWKS (C) Rakuten Eagles (C) SEIBU Lions (C) HOKKAIDO NIPPONHAM FIGHTERS

『モンスターハンターNow』 文:栗田親方


一狩り75秒でサクッと遊べる爽快な『モンハン』も楽しい! 散歩のオトモに最適で、狩れば狩るほど健康に!!

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 これまでの『モンスターハンター』シリーズは、1クエストの制限時間が50分というのが基本ルール。広大なフィールドでターゲットとなる大型モンスターを探し出し、フィールドのギミックを活用しつつ、落とし穴や痺れ罠などの道具も駆使して攻撃を仕掛け、逃げたところを追いかけてトドメを刺す……という大掛かりな“狩猟”を楽しむものでした。

 しかし、本作の1クエストの制限時間はたったの75秒! 既存シリーズならターゲットを見つけることすら困難で、下手すると最初のキャンプで支給品を回収している間に時間切れになるレベルです(笑)。コアなファンほど、「こんなのはモンハンじゃない!」と言いそうな思い切った設定変更といえます。

 『アイスボーン』まではほぼ全シリーズをプレイしている私も、最初は懐疑的でした。しかし、触ってみたらその杞憂は吹っ飛び、「これはこれでアリだね!」と思いつつ遊んでいるうちに、いつの間にか約1年が経過していたわけです。詳細を語り出すと長くなるので割愛しますが、つまり結論としては「面白い!」の一言なんですよね。

 特に“大型モンスターとの戦闘シーン”という最も濃厚な部分をうまく切り取ったのが素晴らしいところ。75秒という短い時間ではありますが、空を飛ぶリオレウス、地面に潜るディアブロスなど、各モンスターの特徴はそのままに、うまく短時間で楽しい狩りができるように調整されているのです。

 バトルもカジュアル寄りに調整されており、ゲージが溜まると完全無敵で強力な攻撃を叩き込む“SP技”が使えたり、ボウガンの弾が消耗品ではなく撃ち放題だったりと、本シリーズではあえて制限のあった部分を、快適さ重視でとっぱらっているのがいい感じにフィットしていますね。

 また、本作はいわゆる“位置ゲー”なので、目当てのモンスターを探して、その場所までリアルに移動して狩猟する……という流れは、散歩のオトモに最適! 特に運動不足の人にはもってこいのゲームシステムです。私もレアモンスターであるイビルジョーのガンランスを強化するために素材集めをしていたときは、近所というには遠すぎる範囲までつい足を延ばしてしまい、有酸素運動が捗りまくったものでした……。

 という感じで、スマホゲーとして非常に遊びやすいうえ健康的にもなれる『モンハンナウ』は超おすすめ! 今からでもぜひ、75秒で一狩り行こうぜ!!

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(C) 2023 Niantic. Characters / Artwork/ Music (C) CAPCOM CO., LTD.
(C)10969 INC.ALL RIGHT RESERVED.

『ブレイクマイケース』 文:やままや


音楽にノリながらプレイするのがめちゃくちゃ気持ちいいパズルゲーム

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 グルーヴマッチパズル×リアリスティックADVというジャンルの本作。基本はシンプルなマッチ3パズルなのですが、そこに“グルーヴ”が乗ってくるのが新鮮なゲームです。

 ただBGMがオシャレなだけでは? と最初は思ってしまいますが、パズルのピースが音楽のリズムに合わせて消えいくこのゲーム、コンボを繋げていくとどんどん曲が華やかでかっこよくなっていくので音楽にノリながらプレイするのがとても気持ちいいのです。不思議なことに音を消してプレイするとスコアが全然伸びないんですよね。

 BGMだけではなく21人の登場キャラクター全員にパーソナルソングと呼ばれる歌唱付きの楽曲があるのも嬉しいポイント。パズルでスコアSSを取るとその面の曲をフルで“ジュークボックス”で聞くことができるのですが、つまり21人分のパーソナルソングをフルで、フルで! 聞けてしまうわけですよ。ちょっと贅沢すぎでは?

 昼はカフェ、夜は代行屋という“Aporia”が舞台の物語は、現在公開されているメインストーリー1章ではまだまだ全貌が見えてこない状態ですが、イベントストーリーでキャラクターが少しずつ深掘りされていっているのでイベントが毎回楽しみで仕方ありません。最初はパズルゲームが楽しくてプレイしていた『ブレマイ』ですが、段々と魅力的な部分が披露されていくキャラクターたちいつしかどっぷりハマりそうな気がしてちょっと怖いような楽しみなような……?

 なんにせよ、この“グルーヴマッチパズル”は実際にプレイしてみないとその魅力が伝わりにくいと思うので、ぜひ1度プレイしてみてくださいね。

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(C)coly

『Rise of the Ronin(ライズ オブ ローニン)』 文:りえぽん


幕末の日本の夜明けをあなたは誰と見るか。実在する偉人たちとの絆がアツい傑作アクションRPG

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 本作の舞台となるのは江戸時代末期の幕末の日本。ペリーが乗る黒船が来航した横浜から、江戸・京都と3つのエリアを、オープンワールドで美しく表現していて、自由に探索ができます。

 りえぽんは横浜生まれなので、見知った名前の場所がたくさんでてきて、当時の横浜はこんな風だったのか。と探索するのがすごく楽しかったです。

 幕末ということで、多くの実在する偉人たちが登場します。倒幕派の坂本龍馬、桂小五郎、高杉晋作。佐幕派の井伊直弼、勝海舟、近藤勇。海外からやってくるマシュー・ペリー、ラザフォード・オールコック、アーネスト・サトウなど、ここで紹介したのはほんの一部です。

 本作では、倒幕派、佐幕派、誰に味方するかによって物語が変化していきます。さらに、この偉人たちとさまざまなイベントを通じて絆を結ぶことができ“比翼の契り”という特別な関係になることもできちゃいます。

 メインのストーリーはもちろんですが、この絆イベントのお話もどれもおもしろくて、いろいろな偉人たちと仲よくなるために必死でプレイしました(笑)。

 個人的に福沢諭吉がかなり好きです。イベントで好奇心から一緒に黒船に忍び込んでくれと言ってきてびっくりしました(笑)。しかも本当に忍び込みます。人を殺してはだめとは言われますが、行動がアグレッシブすぎる。

 ちなみに渋沢栄一も本作に登場します。残念ながら福沢諭吉も渋沢栄一も“比翼の契り”の対象ではないのですが、仲よくしたくなっちゃいますよね、いろいろな意味で。

 そしてコーエーテクモゲームスの“Team NINJA”制作なだけあって、バトルも駆け引きが楽しいものになっています。

 歴史好きな方はもちろん、歴史がわからなくてもオープンワールドのアクションRPGとしておすすめできますので、まだ遊んでいないという方はぜひチェックしてみてください!

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(C)2024 コーエーテクモゲームス. Rise of the Ronin is a trademark of KOEI TECMO GAMES CO., LTD. Published by Sony Interactive Entertainment Inc.

『SAND LAND(サンドランド)』 文:黒船Mk-II(マークツー)


戦車やバイクで砂漠や森を疾走するのがとにかく爽快で最高! 涙腺が崩壊したオリジナルストーリーもたまらない

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 バンダイナムコエンターテインメントより発売中のPS5/PS4/Xbox Series X|S/Steam用ソフト『サンドランド』は、鳥山明先生のマンガを原作としたアクションRPGです。

 物語は2部構成となっており、1部では悪魔の王子ベルゼブブとお目付け役の魔物シーフ、そして保安官ラオが、水不足を解消するべく“幻の泉”を探しに出ます。いわゆるマンガや映画の部分ですね。2部はフォレストランドを舞台に、天使を巻き込んだ驚きの展開が待っています。こちらはアニメで描かれた部分です。物語は分厚く展開するので、原作を知らない人でも問題なく楽しめます。

 また広大なマップが用意されており、皆で旅をしている雰囲気も味わえるのもポイント。マップをバトルタンクなどさまざまな乗り物で駆けていくのは爽快です! 生息する生物や野盗に襲われたり、ダンジョンでアイテムをタンクのパーツを見つけたりと、行っていない場所に足を運びたくなる作りとなっており、プレイ時間は増すばかりでした。砂漠が広がるサンドランドと、緑豊かなフォレストランドで景色が大きく異なるのもうれしい部分ですね。

 さらに2部には3人のオリジナルキャラが登場するのですが、彼らの描かれ方が本当にいいんです。わかりやすくムカつく部分や、憎めない部分、心を揺さぶられる人間関係に迫る部分があり、オリジナルキャラとは思えないほどの存在感を出しているのです。

 何よりオススメしたいのは、拠点で発生するサブクエストの最後。最初からともに旅してきたラオの行動理念である、なぜ旅をしてきたのかが描かれ、本当にいいイベントになっています。少し前の段階から涙なしには見えませんでした。

 本編が王道の物語であるがゆえに、プレイを敬遠されている人もいるかもしれませんが、このラストを見るだけでプレイする価値はあると断言します。自分の流した涙で、砂漠が潤うんじゃないかと思うほどに号泣した『サンドランド』。鳥山明先生のタッチに近いキャラを動かしているだけでも楽しいです!

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(C)バード・スタジオ/集英社
(C)Bandai Namco Entertainment Inc.

『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』 文:たすん


原作リスペクトがすごすぎる神リメイク! オリジナル版から格段にわかりやすく、親切になったシステムが最高だった

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 1993年に発売された『ロマンシング サ・ガ2』のリメイク作品として10月24日に発売された本作。わかりづらかったシステムがかなりわかりやすくなっており、超遊びやすくなっていました。

 バトルでは、シリーズでおなじみの閃きシステムがわかりやすくなっていて、技を覚えるものにアイコンがついていて、とても親切な作りになっています。

 覚える技・術はリアルな頭身になったことでより派手になっていて、とても気持ちのいいエフェクトが多くて、技を見たいがために使いまくった結果、BPがなくなってしまうこともよくありました(笑)。

 というのも、好きな技が体術の“千手観音”だったので、BP消費も激しく……。ボス戦前のBP回復がなければもっともっとクリアに苦労してたかもしれません!

 他にも、バトルに参加できるクラスが増えているし、新しい陣形もかなり実装されていて、戦術の幅がかなり広がっているところも楽しいポイントの1つ。このクラスを使うときはどの陣形がいいかな、といった感じに考えるのがすごく楽しいんですよね。

 そして、リメイク版で特に最高だと思ったところがストーリーです。オリジナル版をプレイしたとき、あまり深くは語られておらず、当時は子どもだったこともあって“七英雄という悪者が世界を滅ぼそうとしていて、それを帝国の皇帝やその仲間が阻止する”というざっくりしたことしかわかりませんでした。

 しかし、リメイク版では“なぜ七英雄がモンスターになってしまったのか”など、彼らの過去についても描かれており、さらにはボイスがついたことによって、感情移入しやすくなったところもイイ! 七英雄の過去の話とか思わずうるっとしたこともしばしば……。

 また、フリーシナリオということで1周だと見られないイベントもあるため、周回するのですが、これもまた新しい発見があって、何度も楽しめたというところでも今年1番のゲームだと感じました。

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(C) SQUARE ENIX

『ペルソナ3 リロード』 文:びえ


プレスターンバトルの面白さはそのままに演出はさらに進化! オシャレなメニュー画面は開くだけで楽しい

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 筆者は、オリジナル版『ペルソナ3』『ペルソナ3フェス』『ペルソナ3 ポータブル』と遊んできた大ファンなのですが、ついに満を持して登場した『ペルソナ3 リロード』を遊ぶことができました!

 まず『ペルソナ3 リロード』というタイトルがいいですよね。“リメイク”ではなく“リロード(再装填)”という、作中のキーアイテムとなる銃型の“召喚器”にあわせたタイトルになっているのがオシャレ!

 本作では、プレスターンバトルのおもしろさはそのまま引き継ぎつつ、演出面ではさらに進化を遂げています。ペルソナを召喚する瞬間の演出もさらにカッコよくなって、お気に入りのペルソナが美麗に見えるのがいい!

 コマンド式のRPGは、アクションゲームと違ってボタン一つで自動的に攻撃をしてくれます。そのぶん、やり方によっては単調にもなってしまいがちですが、『ペルソナ』シリーズはそれを避けて、プレイヤーが楽しめるような工夫をどんどん重ねていっているように感じます。

 例えば、コマンド選択画面のデザインに工夫をこらしたり、ちょっとした動きをつけたり……視覚的にも楽しめるような心づかいを感じるんですよね。

 さらに、バトル中には仲間キャラクターがよくしゃべってくれます。攻撃で弱点を突けば仲間が褒めてくれたり、仲間に行動を託す“シフト”のときにも声をかけてくれたりと、みんなで協力して戦っている一体感がいいんですよね。

 もう一つの魅力は、開くだけで楽しいメニュー画面です。『ペルソナ5』のメニュー画面も大好きなのですが、そこからさらに進化し、もはや一つのアートだなと感じるところまできていますよね。

 メニュー画面を開いた瞬間の、浮かび上がる水泡や、水中で主人公の髪がなびく様子、水面が揺らめくような文字の表現……どれをとっても美しいです。

 バトルはもちろん、メニュー画面を開くだけでも楽しいという、あらゆる方向からプレイヤーの気分を盛り上げてくれる、唯一無二の魅力を感じました。

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『夕暮れの楽園と赤く染まる天使たち』 文:ophion

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 西暦23億年、人類を含めたすべての生物は分裂と融合を繰り返すことを幸福とする、個にして全である生き物“天使”になっていた。そんな尖った設定に、節足動物や人間をモチーフに骨や血などを盛り込んだ、これまた尖ったビジュアルのシューティング。

 ショット、重攻撃(溜め撃ち)、“ヴォヒヌゥル ォオォン ムミョウトニュ(ボム)”の3種類の攻撃手段が用意されており、重攻撃は敵弾を消したり押し返したりすることが可能。敵弾をすべて避けなくても

 また、本作は敵に近づいてダメージを与えると、効率よく自機のレベルアップ、ボムのストック数増加、体力(残機)増加が行える、危険行為を推奨するゲームシステムを採用しています。さらに、上記のようなリソースが増加したタイミングで無敵時間が発生するため、慣れていなくても敵に近づくタイミングを作りやすく、慣れていくごとに敵に近づきたくなる欲求が抑えられなくなっていきます。

 メインとなるゲームモードでは、樹形図のようにルート分岐するステージを、敵のドロップ品で装備をカスタマイズできる自機で攻略。このモードは到達したステージまでの任意のステージから再開でき、プレイとカスタマイズを繰り返して完全制覇を目指すものになっています。

 敵からドロップする装備には、さまざまな種類に加えて、ステージに依存した武器自体のレベルもあり。さらに、攻撃力が増加する、体力が増えやすいといったステータス補正もあります。ランダムな基本性能にランダムな補正、これらにやきもきしながら優れた装備を手にしたときの喜びは事細かに語る必要はないでしょう。

 ステージが進むごとに難度は上がりつつも、上記のレベルアップなど1プレイ内での強化要素があるため、任意のステージをクリアするのに直接そのステージから始めた場合と1ステージ目から進んだ場合でのクリアのしやすさは雲泥の差。プレイヤーが自分で「あと1回被弾してもよければクリアできるから1つ前のステージから始めて体力を増やそう」などと試せるつくりになっています。

 一方で、どんなプレイスタイルでも個々のステージ自体の難度は変わらないため、クリアの達成感が薄れにくいのも好感触。

 スクリーンショットだけを見るとごちゃごちゃしてプレイに支障をきたしそうにも見えますが、自機の当たり判定がわかりやすく、敵の爆発エフェクト、自機の弾や敵弾、ボスの部位耐久値といった視覚情報のレイヤー順(爆発エフェクトと敵弾が重なったときなどにどちらが上に表示されるか)もていねい。

 個人的には敵の攻撃の予備動作を示すエフェクトが、もう少し上のレイヤーだったら遊び心地がどう変わるか見たくはありますが、尖った見た目の割に遊びやすさは文句なしです。

 そのほか、シューティングゲームの基礎から教えてくれるチュートリアルに、画面をさらに見やすくするオプションなど、細かいところのサポートもバッチリ。“天使”たちの歴史と今を語る全177のショートストーリーもアクの強いビジュアルの説得力を増しています。

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『ヘブンバーンズレッド』 文:ユート


そこメイン以外でやっちゃうの!? なストーリーイベントが衝撃だった2024年

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 2023年末から配信された、蒼井がアイドルになるというパラレルストーリーで幕を開けた2024年。『ヘブバン』といえば物語ということで、メインストーリー第五章の前編&中編(Part1)の追加はもちろん外せないのですが、個人的にはストーリーイベントに一番驚かされましたね。

 基本的にはメインを補足したり、キャラの過去などそれぞれを深堀りしたりする内容といった感覚だったんですけど、5月に配信された“アイリーン・レドメインの事件簿-名探偵と森の魔女-”を皮切りに、とある真相を31A以外のセラフ隊員が追うものも出てきて。

 自分のなかで、今までは外伝的に見ていたストーリーイベントが、メインにも深くかかわるであろうエピソードが描かれる場合もあるものに変わり、本筋を進めるのとそん色ない熱量で楽しめるようになったと感じています。

 物語だけでなく、アーツバトルや制圧戦などで遊びの面、マスタースキルや才能開花などで育成の面でも広がりを見せ、さらにスタイルの新たな形であるユニゾンスタイル、初の新ロール・アドミラルも追加された2024年の『ヘブバン』。

 細かいところでいうと、推しの1人・シャロの花嫁衣装が出たのもすごく嬉しかったです(笑)。来年は誰が花嫁(と水着)衣装になるんでしょうか。ユニゾンスタイルの新しい組み合わせや、また新ロールが登場するのかとかも気になりますね!

 物語展開も含めまだまだ楽しみが尽きないだけに、2025年もがっつり遊んでいこうと思います!!

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『ウマ娘 プリティーダービー』 文:タダツグ


俺の推しことナリタタイシンがあまりにも可愛すぎる“メカウマ娘”シナリオをぜひ遊んでみてほしい件

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 “2024年No.1ゲーム”って言われましてもねえ。こちとら、ぶっちゃけ今年一番遊んだゲームは『ウマ娘』なんだけど、企画コンセプト的に大丈夫なのかな。2021年のサービス開始以来、今が一番ドハマりしているので、もうこれしか思いつかないんだけど……(苦笑)。

 なんといっても、最推しウマ娘であるナリタタイシンがカワいくて、かわいい。それだけで僕のなかではNo.1ですよ。待望の3着目となる新衣装(可愛い)、追込ウマ娘の育成には必須級の強さを誇るサポートカード(強い)、そして何より最新シナリオ“メカウマ娘”でシナリオリンクキャラに抜擢(泣ける)と。2024年はタイシンが大活躍してくれた充実の1年でした。

 とくに“シナリオリンクキャラへの抜擢”は、サイゲームスさんに感謝の念しかなくて。ゲームとしてはもちろん、読み物としての品質が群を抜いて高かったので、本当に最高だったんですよね。エンディングで泣いちゃったレベルよ、僕なんて。いいおっさんがガチ泣きですわ。ここまでのクオリティに仕上げてくれてありがとうと声を大にして言いたい……。

 そんな“メカウマ娘”シナリオ、僕のなかでは真面目に“過去イチ”の出来栄えなのですが。『ウマ娘』はただでさえ何度もトライ&エラーを重ねる育成SLGだけに、シナリオ部分はスキップしがちってプレイヤーもきっといると思うんですよね……。気持ちはわかる!(苦笑)

 でも、年末年始はちょっとゆっくり、のんびりできるタイミングも作りやすいと思うので。せっかくですし、騙されたと思って“メカウマ娘”シナリオを読んでみてはくれませんか。きっと泣いちゃうと思うから。まだ『ウマ娘』自体を遊んだことがないって人はもちろん、最近ちょっと離れ気味……という方にも声を大にしてプッシュしておきます。

 ……などと言いたいことだけ書き散らかしていたら、もうオーダーされていた文字量を超えちゃった(笑)。オチも何もないですが。最後に、もしも可能なら。遊ぶときはぜひナリタタイシンを育ててみてもらえたらうれしいです。デイリーレジェンドレースを毎日コツコツプレイすれば、誰でも入手できるようになっていますから、マジでオススメ! 

 もちろんほかにもたくさんのウマ娘たちがいますので、あなたの推しもきっと見つかると思いますよ……って、とってつけた感ハンパないけど(笑)。自分なりにキレイにまとめつつ、それでは本日はこのへんで。

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