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『ユニコーンオーバーロード』レビュー。王道の物語に胸が熱くなり、仲間たちと食べる宿屋のご飯にお腹がすく新生シミュレーションRPG【冬のレビュー祭】

文:長雨

公開日時:

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 2024年3月8日に発売された、アトラス×ヴァニラウェアが手掛ける新生シミュレーションRPG『ユニコーンオーバーロード』(Switch/PS5/PS4/Xbox Series X|S)のレビューを届けします。

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 電撃オンラインでは、この冬に遊びたい発売済みの名作や発売前の新作を対象とした特別企画“電撃冬のレビュー祭”を展開中です。
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 なお、PS4/PS5版が2025年1月6日まで、Nintendo Switch版が2025年1月15日まで、35%オフの5,705円で購入できます。この年末年始にプレイするなら、このセールをお見逃しなく!

亡国の王子・アレインが仲間と巨悪に挑む超・王道冒険譚【ユニコーンオーバーロード レビュー】


 物語の舞台は、さまざまな種族が暮らす、5つの国家からなるフェブリス大陸です。

 その1つであるコルニア王国の将軍・ヴァルモアが、ゼノイラ帝国の末裔・ガレリウスを名乗って反乱を起こし、瞬く間に大陸を支配。

 亡国コルニアの王子・アレインは、解放軍を率いて、仲間とともにガレリウスに挑むことになります。コルニアの王であった母からアレインに託された“一角獣の指輪”には、ある力があり……。

 まるで戦記小説を読んでいるような、王道のど真ん中をいく物語をじっくりと楽しむことができます。

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 開発を手掛けるヴァニラウェアと言えば、美しく、繊細なグラフィックも魅力の1つ。

 本作のドラマパートの演出もとんでもなく凝っていて、キャラがよく動きます。ファンタジックな世界観がていねいに描かれていて、登場人物たちに感情移入し、物語にどんどん引き込まれていきました。

 とくに序盤の幼いアレインと、彼の母・イレニアの別れはしんみりしてしまいます。息子を信頼するジョセフに預け、わずかな手勢だけで敵に挑むイレニアがカッコイイけど、切なくて……。「最初からクライマックスじゃん」と、プレイしていて何度も思いました。

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 ほかにも母の忠臣が何故か敵になっていたり、仲間がさらわれたり、「こんな展開を待っていた!」というシチュエーションがたくさん用意されています。

 しかし、ガレリウスにも何か事情があるようで……。さまざまな人の想いで紡がれていく物語の結末を、ぜひ見届けていただきたいです。

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リアルタイムで戦況が変化していく戦略性の高いバトル【ユニコーンオーバーロード レビュー】


 難易度は、<CASUAL>、<NORMAL>、<TACTICAL>、<EXPERT>の4つから選択できます。難易度はオプションでいつでも変更できるので、慣れてきたら難易度を上げるなんてことも可能です。

 物語は、フィールドで発生するクエストをクリアすることで進んでいきます。クエストのなかには、バトルの“ステージ”が発生するものも!

 たくさんの名作シミュレーションRPGが発売された1990年代、その当時の雰囲気を色濃く残した戦略性の高いバトルを楽しむことができます。その一方で操作性などはブラッシュアップされ、快適で、遊びやすくなっているまさに新生シミュレーションRPGです!

 “ステージ”では、敵と出撃させた味方ユニットがリアルタイムで進軍していきます。ユニットには、複数のキャラを配置可能。

 リアルタイムというと考えるのが大変に思えますが、行動選択時は時間が止まるので、じっくり考えることができますよ。

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 ユニット同士が接触するとエンカウント状態になり、戦闘になります。戦闘時は行動速度など、さまざまなルールに合わせて自動で進行。

 戦闘中は見守ることしかできませんが、動きが凝っていてカワイイ&カッコいいので見ていて飽きません。また、早送り機能もあるのでテンポよく進められるのも最高です。

 本作には、豊富なクラスが用意されています。クラスごとの特徴を理解して、自分好みの最強のユニットを作るのが悩ましいけど、楽しいんですよ。

 フリーステージ“古代の魔法陣”があるので、キャラ育成も手軽にできるのも嬉しいポイントです。

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 ほかにも強力なブレイブスキルを使用したり、見張り台や遺跡などギミックを活用したり、“ステージ”に合わせて戦略を考える面白さがあります。

 途中でセーブしたり、ステージを最初からやり直すことも可能。どうしても難しい場合が、フィールドに戻って準備を整えることもできるので、あまりシミュレーションを遊んだことがない方でも、「全然勝てない!」という事態にならないのでご安心ください。

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絆を深めた仲間と特別な関係になれる!?【ユニコーンオーバーロード レビュー】


 本作では、たくさんの魅力的な仲間に出会えます。種族も天使やエルフ、獣人など多彩なので、好みのキャラが見つかると思いますよ。

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 キャラクターを同じユニットに配置したり、宿屋で一緒に食事をしたりすると親密度が上昇。

 宿屋が提供してくれる料理がとんでもなく美味しそうで、見るたびにお腹がすきます(笑)。こんなステキなご飯を食べていたら、仲もよくなるよねと納得してしまいました。

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 キャラの組み合わせによっては、親密度が一定になると親密度会話が発生。彼らの過去や、日常を垣間見ることができます。

 私はキャラの関係性深掘りが大好きなタイプのゲーマーなので、会話が発生するたびにニヤニヤして見ていました。

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 さらに主人公であるアレインは、親密度最大になった相手に特別な指輪を贈ることもできて……。

 縁の深いスカーレットやクロエはかわいいし、慕ってくれてる仲間はみんな大事だし、誰に贈るか悩むこと必至です。

宝探しや素材集めなど、フィールド探索も楽しい【ユニコーンオーバーロード レビュー】


 本作ではフェブリス大陸のフィールドを、探索することができます。

 物語進行の都合で行けないエリアもありますが、それでも移動範囲はかなり広め。挑もうと思えば、いきなり格上にも勝負を仕掛けることも可能です。ただし、勝てるかは腕次第……な気がします。私は安全第一タイプなので、挑んだことはありません。

 ワールドマップで町や砦に移動できるので、移動も楽々です。

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 素材を集めて町に納品したり、宝探しをしたり、サブクエストに挑んだり、寄り道要素も満載です。

 サブクエストをクリアしなければ、仲間にならないキャラもたくさんいます。宝探しでは、豪華な報酬が手に入ることも……。

 探索して世界を見てまわることが、アレインの戦いを助けることに繋がっているんですよね。

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 ほかにも、オンライン上でほかのプレイヤーのユニットと競える“闘技場”など、やりこみ要素が用意されています。

 本作は、序盤のメインクエスト“司祭の行方”まで遊べる体験版が配信されています。今回紹介したコンテンツにほぼ触れ、じっくり遊べば約5時間ほど遊ぶことができる大ボリュームとなっています。セーブデータは、そのまま製品版に引き継ぎ可能! 気になる方は、まず体験版を遊んでみてください。

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