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メトロイドヴァニア好き必見『ブレードキメラ』レビュー。濃いめの世界観、挑戦的なグラフィック、自由度の高い戦闘は同ジャンル好きを唸らせた【電撃インディー#899】

文:sexy隊長

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 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、team ladybugが贈る1月16日にNintendo Switch/PC(Steam)にて配信予定のオカルティックサイバーパンクメトロイドヴァニア『ブレードキメラ』をレビューします。

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 なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!


超王道メトロイドヴァニアが楽しめる!


 本作は、“team ladybug(チームレディバグ)”が手掛ける初のオリジナルメトロイドヴァニア作品になります。

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 team ladybugといえば、累計販売本数50万本以上を誇る“東方Project”二次創作作品『Touhou Luna Nights』や、“ロードス島戦記”の二次創作作品『ロードス島戦記―ディードリット・イン・ワンダーラビリンスー』といった2D探索型アクションゲーム、通称メトロイドヴァニア作品に定評がある開発チーム。

 そんなteam ladybug初のオリジナルメトロイドヴァニア作品とはいったい!? と、気になっている方も多いと思いますが、結論から言いますと、控えめに言っても最高の作品です!

 世界観、グラフィック、戦闘システム、メトロイドヴァニア要素どれをとっても最高の作品になっているので紹介していきたいと思います。

魔都オオサカを舞台にした和風サイバーパンク


 ストーリーは、近未来のオオサカを舞台に異形の怪物や幽霊といった“妖魔”が溢れかえった世界を探索しながら、この世界のこと、そして記憶を失った自身のことを少しずつ紐解いていく内容になっています。

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 主人公は記憶を失った妖魔ハンター”シン”。“過去に干渉する力”を持つ妖魔“ルクス”が変身した姿である“妖蛍刀”を相方に世界を探索していきますが、このストーリーと2Dピクセルアートの限界に挑戦したようなグラフィックデザインがとてつもなく良い作品。

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 日本×サイバーパンクという世界観を細部のデザインまでかなり細かく作り込まれており、ピクセルアートで表現できる限界に挑戦していることが感じられます。特に作中登場する、電車やエレベーターや謎の機械群といったサイバーパンクならではのメカ要素の表現が本当に素晴らしいです。西洋やファンタジー舞台の作品は多々ありますし、ちょっと古めの日本を舞台にした作品もありますが、近代の日本を舞台にした作品はそう多くなく、魔都オオサカを描いたピクセルアートは必見です!

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実質武器スロット3つの三刀流スタイル


 本作のメイン武器は“レーザー銃”になっていますが、武器1と2という2スロットが設けられており、両手に武器を装備することが可能です。武器1には“刀”、武器2には“銃”といった装備ができるので、近距離から遠距離までカバー構成など自分好みの戦闘スタイルが作れるところが特徴です。

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 武器の種類は他にも“ナイフ”や“ムチ”、“フルオート”や“ショットガン”など種類豊富に用意されており、好きな武器を好きなように組み合わせて、僕の考えた最強のセットで戦えるのが楽しかったです。

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 武器はこの他にも、妖魔ルクスの変身姿“魔剣「妖蛍刀」”が第三の武器として存在しています。大剣として強力な攻撃を繰り出せるのはもちろん、時には壁に突き刺して足場にしたり、ドーム状のバリアを張ったり、天井を起点にしたワイヤーアクションができたりと攻撃だけではなく、防御や移動にも使えるスグレモノです。妖蛍刀を上手く使いこなせるのかが本作の肝になっています。

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 加えて、時空のひずみを使用して過去の物体を復元できる能力を持っており、足場が作れたり、フォークリフトを復元して高台へ移動したりと、戦闘や探索に新たな可能性を見出してくれるシステムになっていました。

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 この三刀流スタイル、実際にプレイしないとその恩恵が分かりにくいですが、場面に合わせて武器を装備し直したり、キャラを変更したりせずにプレイできるので、思っていた以上にストレスフリーでした。

レベルアップ×スキルシステムが探索の重要要素


 本作は、妖魔を倒しレベルアップすると、スキルツリーから新たなスキルを開放することができます。スキルは、マップの好きな場所に移動できる“ワープ”や、天井の低い通路を通ることできる“スライディングなど、戦闘よりは探索を快適にするスキルがメインに用意されているので、結構重要な要素になっています。

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 特に本作は、マップがかなり広大で、探索範囲が広いところが特徴です。メトロイドヴァニアは被ダメを避けるため、敵と戦闘するメリットが少ないので戦闘を控えめにする……といったプレイも重要ですが、このレベルアップシステムがあるおかげで探索も戦闘もすべて楽しめるようになっています!

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メトロイドヴァニア好きなら絶対にプレイしたほうが良い作品!


 本作といいますか、team ladybug作品に対しての話ですが、ファミコン風やスーパーファミコン風というノスタルジックなピクセルアート作品にはせず、つねに新しい表現を魅せてくれます。

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 本作も例外ではなく、アクションもヌルヌル動くので爽快感がある操作性など、最新の2D横スクロールアクションゲームが堪能できます。メトロイドヴァニアというジャンルとして基本的には超王道の作りになっているので、このジャンルが気になっている入門者にもおすすめです!

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 メトロイドヴァニアが好きなら絶対にプレイしてほしい良作品ですし、興味を持っているメトロイドヴァニア入門者もぜひプレイしてほしいゲームです。

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