2023年12月末に岩本町芸能社から独立したVRアイドルえのぐが、えのぐ合同会社として初の単独ライブとして実施した“enogu Re:1st one-man Live -THE FIRST”。そのラストとなる第3公演に現地参戦したレポートをお届けします。
えのぐのすべてが詰まった新たな一歩!
こんにちは。ライターのカワチです。昨年は電撃オンラインでえのぐがライブを開催するためのクラウドファンディングの進捗をお伝えしてきましたが、ついに2025年の1月4日と5日にライブが実施。筆者も支援者のひとりとして5日の夜公演に現地参戦してきました!
そこで、ここではひとりのえのぐみ(=ファン)の目線で現地参戦レポートをお届けさせていただきます。なお、今回もえのぐのみなさんから電撃オンライン宛てのメッセージをいただいたので、ぜひチェックしてみてください。
今回のライブは1月4日の昼、5日の昼と夜の3公演がおこなわれ、それぞれのテーマは第1公演が“衝動、奮起、分岐点”、第2公演が“変化、融合、多様性”、第3公演が“誇り、挑戦、リアル”。
筆者の参加した第3公演はえのぐのこれまでの誇りとここからの挑戦、そして新曲のタイトル“Re:All”にも掛かっている彼女たちのリアルを表現したものに。えのぐの集大成でありながら、未知なる新たな一歩を踏み出す力強さを感じるライブでした。
【MC集】「enogu Re:1st one-man Live -THE FIRST」第三公演①
会場となったのは池袋の未来型ライブ劇場・harevutai。最新鋭の技術が詰まったオープンスタジオですが、えのぐは映像演出に頼らずに自分たちのパフォーマンスで勝負。彼女たちの全力の歌とダンスをバンドの生演奏とともに披露しました。彼女たちの経験に裏打ちされた確かな実力を目の当たりにすることができました。
また、特殊な映像演出は無いと言いつつも、距離の近さが変わるモニターを入れ替えながら使用するharevutaiならではの仕掛けも。近距離になるときは本当にえのぐのみなさんの顔が近く、ドキドキしてしまいました……。
2023年12月に立川ステージガーデンでおこなわれた大絶響祭に比べると会場の規模自体は狭まりましたが、できないことをマイナスにするのではなく、できることをプラスするところがえのぐらしいなと。
Overtuneからのスタートライン 2022ver.という壮大な流れではじまった第3公演は日向奈央さんプロデュースの『NoReason』、そして『Magic』としっとりとした曲で雰囲気に浸れる構成に。
そして怒涛だったのが4曲目の『Defiant Deadman Dance』からの流れ。『Defiant Deadman Dance』自体がファンと一緒に絶叫する激しい曲ですが、その後も『Armor Break』、『Possible』、『BAD DANCE』、『フラストレーションガール』と高まる曲を次々に披露。ファンを盛り上げます。
『フラストレーションガール』が終わったあとにはMCが入り、一息つくのかと思いきや、「夢に狂え!」のコールとともにすぐさま次の曲である『ヴァーチャルバーサーカー』へ移行。
えのぐのメンバーのテンションもおかしくなっていき、歌い方もアドリブが満載でライブならではの高揚感が……! さらに、『ギザギザコミュニケーション』、『It's 笑 time!』を披露してファンのボルテージを最大まで高めました。
えのぐはこの第3公演のライブの前に第1公演と第2公演を披露していますし、さらに言えば第1公演の前にクラウドファンディングの支援者に向けた限定ライブもおこなっています。彼女たちが普段からどれだけトレーニングをして基礎を鍛えているのか伝わります。
いや、それにしても、激しすぎるセットリストではありましたが……。でも、それが最高に「ライブ!」という感じでとても楽しかったです! 筆者もはしゃぎまくれました!!
会場のharevutaiもライブの雰囲気を楽しむには適した広さになっており、えのぐのメンバーたちとの近さや周囲のえのぐみの熱気も伝わってきてアツい空間になっていました。
後半は『プロローグ』からはじまり、『真っ白は色褪せない』、『BRAVER』を披露。『BRAVER』は“2021年高校野球 都道府県別大会テーマソング”に選出された曲となっており、会場に来ている人や配信で追っている人に勇気を与えてくれます。
【MC集】「enogu Re:1st one-man Live -THE FIRST」第三公演②
続いて披露されたのは新曲の『Re:all(リアル)』。ここまで応援してくれたファンへのアンサーともいえる内容。岩本町芸能社から独立しても、えのぐはえのぐであり続け、ファンとの絆は変わらずに共に進んでいくことが伝わります。
【MC集】「enogu Re:1st one-man Live -THE FIRST」第三公演③
最後の曲は6周年ライブではじめて披露された『僕色インフィニティ』。この曲はえのぐのこれまでの軌跡がすべて詰め込まれた曲で、彼女たちの決意に満ちた曲。ここから新しい一歩を踏み出していくえのぐにふさわしい曲になっていましたね。
鳴り止まぬ拍手と「E・T・F(enogu Re:1st one-man Live -THE FIRST)」コールのあとはアンコールへ。鈴木あんずさんのプロデュース曲である『小さな勇気』で、みんなと一緒であれば新しいことに挑戦するときの不安は半分、なにかを達成できたときのうれしさは何倍にもなることを話してくれました。
そして今回のライブのフィナーレを飾った曲は同じく鈴木あんずさんプロデュースの『またね、って言うよ』。再会を誓いあう力強い曲で幕を下ろしました。今回のライブは事務所からの独立を経て、彼女たち自身ですべてを作り上げるライブでしたが、きっと大丈夫だし、これからも一緒に歩み続けたくなるような素晴らしいライブになっていました。
また、印象的だったのはラスト前の鈴木あんずさんのMC。これまでえのぐは“世界一のVRアイドルになる”という目標を掲げてきましたが、この目標は“バーチャルアイドルを名乗って活動するスターがたくさん生まれるための礎を築く最初のグループになる”ことだという真意を教えてくれました。
最初はたくさんの人が応援してくれるようなアイドルが“世界一のVRアイドル”なのだろうだと漠然と考えていたそうですが、いろいろな経験をして経てきた現在、自分たちの使命がバーチャルアイドル全体を牽引できるような存在になることだと伝えました。
【MC集】「enogu Re:1st one-man Live -THE FIRST」第三公演⑥
リアルとバーチャルの垣根を無くすために活動を続けてきた、えのぐだからこその説得力のある言葉ですし、後の世代に文化を紡ぐために活動していくことは素晴らしいです。えのぐにはバーチャルアイドルの歴史に名を刻んで欲しいですし、そのためにファンとしてみんなで応援していきたい。そんな前向きな気持ちになれるMCでした。
まさにRe:1stの名にふさわしく、これまでの集大成でありながら、ワクワクの新たな一歩を踏み出すようなライブ。改めてえのぐは最高で、応援したくなるアイドルであることを再認識しました。
みなさんも記事を読んでちょっとでもえのぐのことを気になったらぜひ彼女たちのことを追ってみてくださいね。第1公演はYouTubeで無料配信されているのでまずはこの公演を観てみることをオススメします!
【全編生中継】ワンマンライブ「enogu Re:1st one-man Live -THE FIRST」1月4日(土)夜公演【#えのぐRe1stワンマン】
えのぐのみなさんからのメッセージをお届け!
えのぐのみなさんから電撃オンラインに頂いたメッセージを掲載。ライブを終えての感想をお聞きしたのでぜひチェックしてみてください!
鈴木あんずさん
『enogu Re:1st one-man Live -THE FIRST』ご来場ありがとうございました!
皆さまからのご支援と応援のおかげで実施することができたライブ。たくさんの感謝を込めてお届けしました!!
最初から最後まで私自身もすごく楽しくて、あの瞬間にもう一回戻りたいと思うくらい最高な2日間でした。ライブロスがすごいです。
いつも参加してくれる方だけでなく、初めてライブに参加してくれた方の「楽しかった!」って感想が多くて嬉しかったですし、今回のライブをきっかけにまた少しえのぐの存在を知ってもらえたような気がします。
私達の目指す「世界一のVRアイドル」になれるように、まだまだ走り続けます!
白藤環さん
『enogu Re:1st one-man Live -THE FIRST』ご来場ありがとうございました!
えのぐ合同会社初の単独開催ということで、アイドルとしてのパフォーマンス以外にもやらなければいけないことが沢山あったので正直不安なところも多かったんですが…。ライブが始まったらそんな不安も吹き飛ぶくらい全力で楽しめました!
新しい演出面での試みも応援してくださる方々からの評判が良くて安心しました! これからも新しい総合ライブエンターテイメントをどんどん開拓していくので、えのぐの活動から目を離さないでくださいね!
クラウドファンディングで実現した、みんなでつくった最初のワンマンライブ。最高の想い出を、本当にありがとうございました!
日向奈央さん
ライブが終わった今は、とにかく「楽しかったー!!」って思いでいっぱいです!!
振り返ってみると今回のライブはいつもより心配事が多かったように思います。でも私の中で絶対叶えたかった目標があって、それは、クラウドファンディングで支援してくれた全ての方に向けた「感謝」の気持ちを届けること、そして皆さまが「支援して良かった!」と思えるライブにすること、というものです。
この目標があったから始まる前の不安も、「全力で楽しむぞ!」という気持ちに切り替えられたし、ライブの幕が開いてからは本当に楽しかったです。
改めて、支援してくださった皆さま本当にありがとうございました! 次のワンマン開催は決まってないけど…でもまた絶対に実現するので、その時は一緒に楽しい時間を過ごそうね!!
カワチ:RPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。