ブシロードが2月8日に発売する『ラブライブ! シリーズ オフィシャルカードゲーム(ラブカ)』。その先行体験会がメディア向けに開催されましたので、遊んでみた感触をレポートします。
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『ラブカ』の初回出荷分の売上は石川県へ寄付【ラブライブ! シリーズ オフィシャルカードゲーム】
本作はラブライブ!シリーズのアイドルたちのカードを用いてライブ成功を競い合うカードゲームです。
体験会の開幕の挨拶はブシロード代表取締役社長兼CEOの木谷高明氏が行いました。『ラブライブ!シリーズ』というブシロードとは切っても切れないIPのカードゲームが発売できる喜びを語りつつ、「世界中のラブライブ!ファンの方にも楽しんで貰える作品になっています」とコメント。自信のほどをのぞかせていました。
またここで、初回出荷分売り上げの5%を石川県能登半島の震災復興支援として寄付することも発表。『ラブライブ! 蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ 』では石川県金沢市が舞台になっていることもあり、以前には木谷氏自ら石川県に足を運んで現地の様子を見に行ったとのこと。その際にまだ震災の傷跡が多く残っている様子を見て、ブシロードもゆかりのある会社としてサポートしていくことを決めたそうです。
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開発担当者の金谷徹氏からは、メディア陣の前にあるカードは体験会の直前に届いたばかりとのことで、展示や使用するカードは未公開のものも含むとのこと。またキャッチコピーに“みんなでつくるカードゲーム”を掲げており、カードゲームをこれからブシロードとユーザーのみんなで作り上げていきたいと、発売を目前にした今の心境を語りました。
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続いて『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』から、中須かすみ役・相良茉優さん、天王寺璃奈役・田中ちえ美さんの2名が特別ゲストとして登壇しました。自身のカードが登場するということもあり、お2人もファンとしても出演者としても発売が楽しみと嬉しそうに話していました。
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わかりやすいルールの中に楽しめる要素あり【ラブライブ! シリーズ オフィシャルカードゲーム】
ゲームのルールを端的に説明すると、“エネルギーを支払いメンバーを登場。メンバーや応援の力でライブを成功させ、どちらが先に一定回数のライブ成功ができるかを競う”と言う内容になっています。
特徴的な点としては、自分のターン(通常フェイズ)と相手ターンの後に“ライブフェイズ”とよばれるターンがあり、スタンダードなキャッチボール形式のターン制ではないこと。また、“ライブフェイズ”の結果次第で先攻と後攻が対戦中に交代する場面があることです。
お互いのターンでアイドルを登場させ、準備ができたらライブへ。そしてまたターンを迎えて新たなメンバーを登場させて……と、この流れが繰り返されます。
メンバーを登場させる際に必要なエネルギーカードはゲーム開始時に4枚。その後はターンごとに1枚ずつ増加。これをメンバーに書かれた数字ぶんのエネルギーを支払ってメンバーたちを登場させます。
カードゲームのプレイ経験がある人向けに説明すると、いわゆるカードをプレイしたり効果を使ったりするたびにコスト(本作ではエネルギーカード)を支払うタイプのカードゲーム。何かアクションを起こす際には基本的にこのエネルギーカードが必要になります。
“ライブフェイズ”では、お互いに手札からライブカードを裏向きで場に出して、そのカードに書かれた必要ハートをメンバーと山札からめくったカードで満たすことを目指します。
ライブカードに書かれたハートの数と種類を達成できればライブは成功となり勝利に近づきます。メンバーはライブの成功のジャッジの際には、自身のハートだけでなくペンライト状のアイコン、ブレードの数に応じて山札をめくり、その中にあるブレードハートも参照できます。
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これは、ライブはスクールアイドルたちだけでなく客席からの“エール”もあって成功する、という概念をゲームのルールに落とし込んだ部分とのこと。
先攻後攻の順にこの処理を行い、ライブが成功したプレイヤーがライブカードを成功ライブカード置き場へ。もしお互いにライブが成功した場合は、スコアの高いライブを成功させたプレイヤーが優先されます。通常ルールであれば3枚ぶんを、デッキ枚数の少ない簡易ルールであれば2枚ぶんを成功させると試合に勝利となります。
ライブカードの管理が勝敗をわける⁉【ラブライブ! シリーズ オフィシャルカードゲーム】
最終目標がライブの成功であるため、試合中はルールでデッキに12枚と決められたお互いのライブカードの管理が試合を大きく左右します。
まず、ライブをするには手札にライブカードが必用ですし、それを成功させるためのメンバーをステージに用意しなければいけません。その後は、相手を上回るためにより高いスコアのライブが必要にもなります。これらのハードルを超えるためのゲームプランをしっかり練ることが大切になりそうです。
まず、ライブをするには手札にライブカードが必用ですし、それを成功させるためのメンバーをステージに用意しなければいけません。その後は、相手を上回るためにより高いスコアのライブが必要にもなります。これらのハードルを超えるためのゲームプランをしっかり練ることが大切になりそうです。
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ありがちな展開が、手札にライブカードがなくてそもそも“ライブフェイズ”に何もできない……というケース。毎ターン1枚ずつ必要になるカードと考えると、計画的なライブカードの使い方が求められそうです。
そのため、起動効果を持ったカードの中には「控え室からライブカードを回収する」といったテキストがあり、これらの重要性はかなり高そうに感じました。
“ライブフェイズ”にはカードをお互いに裏向きで出しますが、そこにメンバーカードをブラフとして使うことも可能で、デッキに入っている枚数がわかっていることもあり、ライブカードを巡る読み合いが多発しそうです。
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ライブカードは複数枚同時出しが可能で、その場合はスコアが出したカードの合計値になります。そのため、ハートが大量に用意できる後半は1回の“ライブフェイズ”で2、3曲の成功を目指すことになります。
強力なメンバーをできる限り並べた後は、ライブが成功することをエールによる“めくり”に祈ることになるでしょう。ここは運に身をゆだねる部分です。しかし、その場を完成させる早さやライブカード残り枚数管理など、エール勝負に至るまでのライブ成功率を高める道でしっかりとプレイヤースキルが問われる印象でした。
“ライブフェイズ”に山札を複数枚めくる感覚は、『カードファイト!! ヴァンガード』『ヴァイスシュヴァルツ』に通じるものを感じます。カードゲーム好きの目線としては、手札の入れ替わりが激しく、1試合でデッキが何周もするのは“デッキをぶん回している感”が強く感じられるので非常に好感触です。
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今回の体験会で使用できたカードプールには相手を妨害するようなカードはほぼ見られず、試合の流れが“どっちが強いアクションをできるかの勝負”になる印象を受けました。
デッキが何周もするということは、デッキに入れたほぼ全てのカードに触れることができ、理想の動きをできる機会も多いということ。この要因から、本作は“カードを高頻度で引ける”“デッキをぶん回せる”というカードゲーマーが気持ち良くなれるツボを突いたゲームデザインと思います。
カードゲームでは相手を気にせず自分がやりたい展開を狙うことをトランプを比喩して“ソリティア”と呼ぶことがありますが、本作はお互いにその完成度を競うイメージ。“スクールアイドルたちのライブ”をテーマにしているため、相手を攻撃したり妨害するよりは、自身の完成度を競い合うこの形式の方が『ラブライブ!シリーズ』の世界観に合致しています。
ラブライブ!シリーズの作品としての特徴もしっかりとあります。例えば『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』のデッキは虹をイメージしてマークの色を多数使用する代わりに必要ハートの総数が少ないコンセプト。『ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ』のデッキは伝統を重んじることを表現してマークの色を指定しない必要ハートのライブカードが多い。他にもブランドごとの特徴もあるそうです。
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1つのデッキにはメインデッキだと同名カードが4枚、エネルギーデッキだと同名カードが12枚まで投入可能。同名アイドルでも複数の種類があるため、デッキとしての強さは一旦置いておいて、推しのカードだけで完成させた“推し単”を組むこともできるかもしれません。
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逆に、ブランドを超えて複数のユニットメンバーを混合したデッキの構築も可能とのこと。先述の通りデッキが周回する関係から、1枚のカードが試合を大きく動かすことにもなるため、シナジーを考えながらデッキ構築するだけでも楽しめそうです。
コストに使用するエネルギーカードは性能こそ変わりませんがデザインにさまざまな種類があり、展示されていたカードには声優陣の写真がエネルギーカードになっているものも。他にも声優箔押しサイン入りのカードやホロ加工のカードなど、ファンが喜ぶコレクション性の高いデザインが見られました。
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『ラブライブ!シリーズ』のファンはもちろん、カードゲーマーの気持ち良くなれる部分も満載の『ラブライブ!シリーズ オフィシャルカードゲーム』。このゲームデザインは、多くのカードゲームを手掛けるブシロードだからこそ、カードゲーマーやラブライブ!ファンへの理解度の高さがあってこそできあがった作品と言えます。
一般発売はもう間もなく(2月8日)ですので、ぜひみなさんお近くのカードショップへ足を運んでみてはいかがでしょうか。