![[IMAGE]](/res/images/noImage.png)
ここでは、開発を手掛けるスコア・スタジオズのジェームス・ケイ氏のメールインタビューをお届けします。
![[IMAGE]](/res/images/noImage.png)
『ピクセルクロス ルーンファクトリーエディション』に込められた『ルーンファクトリー』への作品愛
――最初に、自己紹介をお願いします。
スコア・スタジオズのジェームス・ケイです。ゲーム業界での仕事歴は約30年で、日本には25年ほど在住しています。スコア・スタジオズを設立したのは2009年ですが、2017年以降は主に『ピクセル』シリーズの開発に注力しています。
――2024年に『ピクセルクロス 牧場物語エディション』も発売されましたが、『ルーンファクトリーエディション』を制作することになった経緯を教えてください。
『ピクセルクロス 牧場物語エディション』は、大いに楽しみつつ制作させていただきました。マーベラスさんとの協力関係は非常に良好で、素晴らしいフィードバックをいただくと同時に、『牧場物語』シリーズのアートを惜しみなく提供していただきました。
私は『牧場物語』シリーズのファンなのですが、『ルーンファクトリー』シリーズのファンでもあったので、『ルーンファクトリー』の『ピクセルクロス』もぜひ制作させていただきたい、という気持ちはありました。『ピクセルクロス 牧場物語エディション』のプレイヤーからのフィードバックに基づき、もっと多くの要素やオプションを追加すれば、『ピクセルクロス ルーンファクトリーエディション』ではさらにいいゲームができるだろうと思ったんです。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/dengeki/34456/ace1fd144b2204174f82e8d90f30da64a.jpg?x=1280)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/dengeki/34456/ae15195ce98b4438694a3a9a646416788.jpg?x=1280)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/dengeki/34456/abb6f15634554b1148a594ac5c2b65187.jpg?x=1280)
――武器を選んでモンスターとバトルしたり、結婚相手を探したり、『ルーンファクトリー』らしさが多数取り入れられています。制作するうえで意識されたこと、大事にされたことはなんですか?
私自身も一ファンとして、『ルーンファクトリー』シリーズの関連ゲームでファンが期待するものは理解していました。モンスターとの戦闘、巨大ボス、武器、結婚……これらはすべて、『ルーンファクトリー』のゲームらしく感じられるよう、本作にも取り入れたい要素でした。上記のほとんどは純粋に見た目上の問題で、パズルのプレイ部分にはまったく影響することはないのですが、シリーズファンの方々には喜んでいただけるのではないでしょうか。
また、『ルーンファクトリー』の世界観でロジックパズルをプレイすることで、ロジックパズルファンの方々にも、牧場を開拓したりモンスターを仲間にしていく中で、よりゲームに熱中し、没入していただけるのではないかと思います。
――制作時に苦労された点や、特に注目してほしい部分を教えてください。
今回も、ゲーム開発にあたりマーベラスさんから『ルーンファクトリー』シリーズのアートを惜しみなくご提供いただきました。いただいたデータはたくさん利用したかったので、モンスターとの戦闘シーンはフルCGアニメで作ることになったんです。
それが非常に大変でしたね! じつは、(お好みで)武器を装備できたり作物を植えられたりといった多くの機能は、原作ゲームのデータがあったからというだけで入れたものなんです。でもそのおかげで、ゲームの自由度がぐっと広がりました。いただいたデータは本当にできるかぎり利用したかったんです。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/dengeki/34456/a4e80b8b99138abd70aa991c3cc7a4d45.jpg?x=1280)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/dengeki/34456/a83a735589f1da38338c1373a9715f78f.jpg?x=1280)
――カラーとモノクロの両方のパズルがあるノノグラムゲームは初めて見ました。同じパズルを2バージョン作るのは難しかったですか?
モノクロとカラーのお絵かきパズルはかなり違いますが、解いたときに出てくる画像は同じものをベースにしています。かすかに似ているパズルもあれば、まったくの別物のように感じられるものもあります。第一目標はいいパズルを作ることでしたので、1つのオブジェクトにつきまったく別の2つのパズルがあるように感じることもあるんです。パズルの作成そのものも少し大変だったのですが、今回はとても多くのパズルを作成しなければならなかったので、それが確かに非常に大仕事でした!
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/dengeki/34456/a135007e7085979a7d5b41ce54c0e54d7.jpg?x=1280)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/dengeki/34456/afac4ef5554f69012fe38d2f1d4e245a6.jpg?x=1280)
『ピクセル』シリーズは拡張機能セットを売りにしています。マス目の計数・測定や完成した列の自動マーキングなどの『QOL(クォリティ・オブ・ライフ)』機能を盛り込むのも重要だったのですが、アクセシビリティ機能も同じく重要でした。できるだけ多くの方にロジックパズルを楽しんでもらいたかったので、時間と労力を惜しまず様々なオプションを盛り込みました。たとえば、左手用・右手用UIやタッチスクリーン入力、色覚に問題のある方のための特別な色識別形状、さらには大きなパズルのタッチスクリーン入力が楽になるフォーカスモード(特許申請中)などです。
――セーブデータを3つ作れるようにしているのは、家族で遊んだり、主人公を変えて楽しんでほしいという思いもあるのでしょうか?
その通りです! アリスでもアレスでもプレイできるので、別のセーブスロットを使えるようにしたかったんです。また、プレイヤーごとのプレイスタイルの違いも理由の1つです。デフォルトのアドベンチャーモードが難しいと感じる方の中には、パズルモード(最初からパズルがすべて解除済みで、パズルへの挑戦は選択式)で遊びたいという方もいるだろうと考えたんです。でもまあやっぱり、アレスとアリス両方でプレイできたら楽しい、というのが大きいですね(笑)。
――初めてロジックパズルを遊ぶと言う方に向けて、ワンポイント攻略的なアドバイスがあれば教えてください。
覚えておいていただきたい一番大切なことは、決して推測する必要はないということです。ヒントはすべて揃っているので、論理とそこからの推論だけを駆使すれば、パズルは解けてしまいます。
お絵かきパズルの解法には多くの上級テクニックがありますが、詰まってしまったら、ヒント機能を使ったり、プレイ中のミスをチェックしたり、さらにはオート修正をオンにしたりすることもできます。お絵かきパズルが初めてという方には、これらのヘルプ機能をすべて使って、パズルに慣れることを強くお勧めします。そこから自信がついてきたら、ヘルプなしでパズルにチャレンジしていただけたら、と思います。そして何より重要なのは、お絵かきパズルは楽しくて、リラックスできるものだということです! ぜひ楽しんでプレイしてみてください!
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/dengeki/34456/ae4bde0eb46b8f32ef4b4207f5344b4d4.jpg?x=1280)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/dengeki/34456/a86c3cbc8cde622a8c725d89a88bdcb96.jpg?x=1280)
――最後にファンのみなさんにメッセージをお願いします。
本作を『ルーンファクトリー』シリーズへのラブレターにするべく、開発に努力を重ねてきました!『ルーンファクトリー』ファンの方々にはその情熱を感じていただき、キャラクターやモンスター、シリーズのアートをお楽しみいただければ幸いです!また、お絵かきパズルゲームとしても楽しめるものになっていますので、『ルーンファクトリー』に詳しくないという方々にもぜひ楽しんでプレイしていただき、『ルーンファクトリー』の魅力をご理解いただけたら幸いです!