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『薬屋のひとりごと』31話感想(2期7話)。意外とフランクな帝の好感度が上がった回…複雑すぎる壬氏の人間関係も考察してみた(ネタバレあり)

文:Ak

公開日時:

 現在放送中のTVアニメ『薬屋のひとりごと』の第31話(2期7話)“選択の廟”の感想記事をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『薬屋のひとりごと』第31話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことを強くオススメします。【注意】特に今回は壬氏の出生に関する考察もあるため、ネタバレにご注意ください。[IMAGE]

意外とフランクな帝の好感度が上がったかも?【薬屋のひとりごとアニメ2期感想】


 第31話のメインとなるのは、タイトル通り“選択の廟”を巡る話。

 老宦官によると「この地を治める者は、あの廟を通り抜けないといけない。そして正しい道を選んだ者だけがこの地の長となる」らしいですが、帝が壬氏を連れてきた真意は、やはり壬氏に帝位を継がせたいと考えるがゆえでしょうか。

 マオマオがいるのはついでか、あるいは壬氏の相手にと考えている? 「妃にしようか」発言も、壬氏にマオマオを意識させるためだとしたら、帝はとんだキューピッド野郎なのかもしれません。


 それにしてもこの“選択の廟”、帝位を選定する厳かなものにしては、ちょっとバラエティ色が強くないですかね(笑)。帝の真意は分かりませんが、ちょっとワクワクしながら進んでいるようにも見えます。

 マオマオに対する意外とフランクな態度といい、今回の話で帝の好感度が上がった人も多いかも? まあ「胸周りが15cmほど足らんな」という発言で、女性視聴者からの好感度は地に落ちたかもしれませんが!

選択の廟の存在理由が衝撃的すぎる!【薬屋のひとりごとアニメ2期感想】


 それにしても、帝の血縁関係という超センシティブな話題に関して口を突っ込むマオマオは、けっこう危なっかしい気もします。

 「お前の養父なら分かるだろう」と言われて、“選択の廟”の秘密について考えてしまうマオマオは本当にメンタルが探偵ですね。


 そして“選択の廟”の存在意義が、色覚異常の遺伝を確かめることにあったのは、意外だけど納得の展開! 先天性の色覚異常に関しては遺伝性なので、確かに血筋を確かめるには合理的です。

 じつは色覚異常自体がそこまで珍しいものではないので、判別方法としては微妙な気もしますが……。とはいえ確かに“選択の廟”に挑む資格のあるものでかつ色覚異常のあるもの、と限定すれば、密かに血筋を確かめるにはいい手段なのかもしれません。

壬氏の複雑な人間関係を考察&まとめ【薬屋のひとりごとアニメ2期感想】


 第31話では、いろいろと複雑な壬氏の血縁関係が改めて語られていたのも印象的。とはいえ、語られたのはあくまで壬氏から見た表向きの関係性であって、真実は不明ですが……。

 壬氏の過去も少し描かれましたが、連れられていった老人は先帝で、壬氏の母として描かれていた人物は皇太后のようですね。

 表向きは帝と壬氏は兄弟関係ではありますが、アニメ第11話では壬氏が本当は阿多妃(アードゥオヒ)の息子=帝の息子ではないかと示唆されていました。いわゆる赤子のすり替えという形です。


 あくまでアニメ第31話時点での情報を元にした筆者の認識ですが、壬氏周りの人物関係をザックリ整理すると、下記のような感じでしょうか。

■壬氏周辺の人物関係
帝:表向きは兄弟。本当は父
阿多妃:表向きは他人。本当は母
先帝:表向きは祖父→父。本当は祖父
皇太后:表向きは母。本当は祖母

 すり替えの問題もあって、とくに先帝と皇太后との関係性は複雑ですね。

 口ぶりから察するに、老宦官は壬氏の正体については知っていそうです。帝からの壬氏への感情についても知っているようなので、その正体についても気になるところ。


 物語の核心に迫る設定が描かれた第31話でしたが、次回第32話のタイトルは“皇太后”。今回の話の補足も描かれそうで、要注目ですね。


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