『ソードアート・オンライン』や『結城友奈は勇者である』でおなじみのイラストレーター・abec/BUNBUN先生による初の展示会“abec/BUNBUN 20th Exhibition CHARACTERS”。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/dengeki/34727/a57882a0151c18544336745925eb3e0f2.jpg?x=1280)
3月1日~3月17日にかけて開催となるこちらの展示会ですが、その開催にあたり、abec/BUNBUN先生に単独インタビューを敢行! 画業20周年達成に加え、初の展示会を控えた今の心境などを話していただきました。展示会で販売となるグッズ情報とあわせて、ぜひチェックしてくださいね。
これまでの仕事を振り返って、特に印象に残っている作品やイラストは?
――今回のabec/BUNBUN展が決まった経緯について、改めて教えていただけませんでしょうか?
abec/BUNBUN先生
気がつけばデビューしてから20年が経っていたので、これを機に何かできればと思っていました。数年前にSSS by applibotというスタジオに所属しまして(京都から)東京へ引っ越してきたのですけど、それ以来イラスト展示会に関わったり、友人や知人の展示会にお邪魔することがあり、自分もそういうものをやりたいなと思うようになりました。それで『ソードアート・オンライン』(電撃文庫)でお仕事をご一緒しているストレートエッジさんに「展示会をやりたい」て言ってみたら、「いいよっ」と言われて決まった感じです(笑)。
――この20年の区切りということですが、改めてデビューから振り返ってみると、いかがでしょうか?
――この20年の区切りということですが、改めてデビューから振り返ってみると、いかがでしょうか?
abec/BUNBUN先生
いや、何とか20年間生き残れたなという感じです(笑)。今回の展示にあたって過去の作品のイラストを掘り返してみたのですが、改めてたくさん描いたなと思いました。この描いたイラスト数量があってこそ今があるとも言えるかもしれません。改めて数えてみた感じ、これまでに描いた総イラスト数はたぶん2,000枚以上は余裕であるんじゃないでしょうか。今回の展示会では、そこから350枚ぐらい選んで展示しております。実は古いイラストの中には、保存ミスでデータが手元からなくなってしまったものもあったのですが、大勢の方々のご厚意で探していただいて、今回の展示会で使用しています。
――2,000枚越えはすごいですね。
――2,000枚越えはすごいですね。
abec/BUNBUN先生
僕がデビューした頃は、イラストレーターとして専業で食べていくには、とにかくたくさん量を描かないと厳しい時代でした。20代は特にイラストの生産速度を重視して仕事していた感じですね。その後、ヒット作にも恵まれて、『ソードアート・オンライン』のアニメ2期開始ぐらいの時期から、ようやくこの仕事で食べていけそうって思った感じですね(笑)。
――多くのイラストを描かれてきましたが、特に印象に残っている作品やイラストは、どれになりますでしょうか?
――多くのイラストを描かれてきましたが、特に印象に残っている作品やイラストは、どれになりますでしょうか?
abec/BUNBUN先生
一番自分の作品で影響があったのは、デビュー作品の『薔薇のマリア』(角川スニーカー文庫)です。当時の担当編集の柏井(伸一郎)さんに言われたことが、今でも自分の基本OS(ベース)になっています。この展示会のコメントでも書いたのですけど、当時は柏井さんの指摘が、自分がかっこいいと感じていたものと衝突することもありました。昔は彩度低めのイラストのほうがかっこいいって思っていた時期があり、描いたイラストは黒いベタ塗りのテイストのものが多かったのですが、柏井さんから「イラストの彩度をもっと上げて」とか「イラストの目線をカメラ目線に」とかは何度も指摘されましたね。
ただ、その方が部署異動となって新しい担当の方に交替するのですが、次の担当の方が割と僕の自由に任せてくださるタイプの方で。これまでと比べて、自分の描いたイラストに対してあれこれ言われなくなり、逆にすごく不安になってしまったんです(笑)。何も言われてもないのに、柏井さんに過去に言われた部分を考慮して自分から修正するなんてこともよくありまして。基本的な事は実地で学ばせていただきました。今思えば、僕とは異なる他人の視点での意見や指摘が、自分の経験や成長につながった気がしています。
――デビューしてから今まで、変わらず気をつけているところなどはありますか。
ただ、その方が部署異動となって新しい担当の方に交替するのですが、次の担当の方が割と僕の自由に任せてくださるタイプの方で。これまでと比べて、自分の描いたイラストに対してあれこれ言われなくなり、逆にすごく不安になってしまったんです(笑)。何も言われてもないのに、柏井さんに過去に言われた部分を考慮して自分から修正するなんてこともよくありまして。基本的な事は実地で学ばせていただきました。今思えば、僕とは異なる他人の視点での意見や指摘が、自分の経験や成長につながった気がしています。
――デビューしてから今まで、変わらず気をつけているところなどはありますか。
abec/BUNBUN先生
描いている絵柄自体は結構変わってきているかもしれませんが、自分が“かわいい”とか“かっこいい”とか、“描いていてリズム的に気持ちいい”と思うかどうかをベースにして描いている点は、変わってない気はします。自分のイラストはこうじゃないと駄目だ、という点はいつのまにかあんまり考えなくなりました。絵柄を変えて描いても、結局、自分の絵というのは伝わるっていう謎の確信を持っていて(笑)。その時々の気分で塗り方を変えることもあるのですが、そうしても結局、自分らしさは残るので。今、改めて考えますと、結果的にその時その時いいと思うのを気にせず入れ込んでいくことが、今生き残っている理由のひとつである気もしています。
――イラスト書くようになった際に影響受けた人やものはありましたか?
――イラスト書くようになった際に影響受けた人やものはありましたか?
abec/BUNBUN先生
姉が、元京都アニメーション所属アニメーター・堀口悠紀子でして。今もイラストレーターとして白身魚名義で活動していますけど。最初は、その姉が見つけてきた作画の良いアニメとか漫画とかの影響を受けた感じでした。
そのあとは『幽☆遊☆白書』の幻海師範で初めて美少女に萌えました(笑)。ライトノベルでは『スレイヤーズ』(ファンタジア文庫)のあらいずみるい先生や、『魔術士オーフェン』の草河遊也先生の影響も受けてますね。あと一番デザイン的な意味で影響を受けているのが、『封神演義』(ジャンプコミックス)の藤崎竜先生ですね。初めて同人活動をしたのも『封神演義』でしたし。
――ちなみに使用しているツールは何でしょうか? 多分、デビューからいろいろ変わってきているとは思うんですが。
そのあとは『幽☆遊☆白書』の幻海師範で初めて美少女に萌えました(笑)。ライトノベルでは『スレイヤーズ』(ファンタジア文庫)のあらいずみるい先生や、『魔術士オーフェン』の草河遊也先生の影響も受けてますね。あと一番デザイン的な意味で影響を受けているのが、『封神演義』(ジャンプコミックス)の藤崎竜先生ですね。初めて同人活動をしたのも『封神演義』でしたし。
――ちなみに使用しているツールは何でしょうか? 多分、デビューからいろいろ変わってきているとは思うんですが。
abec/BUNBUN先生
絵を描き始めてしばらくの間はPainterというツールを使っていたのですが、『ソードアート・オンライン』の仕事が始まってしばらく経ったころから、SAIというソフトを使用するようになりました。その後、CLIP STUDIO PAINTに変えて今に至る感じです。CMYK変換などの仕上げにはPhotoshopをずっと使っていますが。とにかく生産性を重視して選んでいる感じですね。例えばライトノベルのお仕事ですと、表紙、口絵に挿絵とイラストの点数が多いのが特色ですから。数をちゃんと描き切る事が大事なんです。もちろんクオリティは大切ですが。
――今回のイベントで、abec/BUNBUNと両方の名義での開催となっていますが、二つの名義で活動されている理由は?
――今回のイベントで、abec/BUNBUNと両方の名義での開催となっていますが、二つの名義で活動されている理由は?
abec/BUNBUN先生
もともとは、abec名義はこっそり大人なイラストなどを上げるブログで使っていたものでして。それを電撃文庫の編集者だった三木一馬さん(現ストレートエッジ代表取締役)が見つけて。なぜか、このabec名義で一緒に仕事をしたいと打診があったんですね。当時、すでに電撃文庫ではBUNBUN名義で何冊か本を出して頂いていたのですが。二つの名義を使うメリットはあるんだろうかという悩みもあり、何回か話し合ったんですけど、最終的には三木さんの要望を受け入れて、abec名義を使うことになりました。
――現状abec名義とBUNBUN名義でイラストの違いなどあるのでしょうか。
――現状abec名義とBUNBUN名義でイラストの違いなどあるのでしょうか。
abec/BUNBUN先生
abec名義ですと『ソードアート・オンライン』の最初の頃のイラストでは、目の上の部分をちょっと黒く塗りつぶした描き方をしています。そのあと、『ソードアート・オンライン』の《フェアリィ・ダンス》編で、妖精感を出すためにBUNBUNと同じように、目の上を塗りつぶさず、グラデーションで表現する目の描き方に変えたんですね。そうしたら、こっちのほうが評判良さげでしたので、もう同じテイストにまとめるかみたいな感じで、《フェアリィ・ダンス》編以降は名義の違いによる描き分けは特に気にせず、同じように描いています。もちろんイラストを描く作品の雰囲気に合わせて調整することもあります。『結城友奈は勇者である』だったら、目のサイズを大きく描ていたりしていますね。
――話題に挙がった『ソードアート・オンライン』や『結城友奈は勇者である』について、もう少しお聞きかせください。各キャラクターのデザインは、どのように決まっていったのでしょうか。
――話題に挙がった『ソードアート・オンライン』や『結城友奈は勇者である』について、もう少しお聞きかせください。各キャラクターのデザインは、どのように決まっていったのでしょうか。
abec/BUNBUN先生
『ソードアート・オンライン』に関しては、電撃文庫版が出る前、著者の川原礫先生がWebで小説を連載されていたころ、ご自分で描いていたイラストがあったんですね。それをベースに、自分なりにデザインをしなおしていった感じです。例えば、もともとアスナはオーソドックスな長髪だったところを、編み込みを追加してみたりとか。逆に、アスナの血盟騎士団服の赤いベルトの意匠とかは頂いたイラストから拾っています。ここのデザインおもしろいなってところは、そのまま引き継いだり、衣装に取り入れたりもはしていました。
特に1巻は(川原礫先生の)Web連載時からのファンに受け入れてもらえるデザインにしたいというのをすごく意識していましたね。ただ、《ファントム・バレット》編のシノンに関しては、原稿を読んでた時から結構描きたいイメージが固まっていたので、デザイン画を頂かずに描いて提出したらすんなりOKを頂いたりしました。
――なるほど。シノンのデザインに関しては、abec先生のオリジナルなんですね。
特に1巻は(川原礫先生の)Web連載時からのファンに受け入れてもらえるデザインにしたいというのをすごく意識していましたね。ただ、《ファントム・バレット》編のシノンに関しては、原稿を読んでた時から結構描きたいイメージが固まっていたので、デザイン画を頂かずに描いて提出したらすんなりOKを頂いたりしました。
――なるほど。シノンのデザインに関しては、abec先生のオリジナルなんですね。
abec/BUNBUN先生
そうですね。川原先生がデザインしたオリジナルのシノンは、見ていないと思います。川原先生のデザインが存在しているもので頂いたものは、僕がキャラデザインをする時は影響は必ず受けていますね。極力作者さんの意図やイメージは拾いたいので、描写や設定があるものはそこから外れないようにしつつ、他の部分は好きにデザインさせて頂いてる、みたいな感じですかね。
もちろん、キャラクターによってはオリジナル版から結構変更をしてるものもありまして。例えばクラインは原作では“野武士顔”と描写されていたのを、数少ない男性キャラクターなんだから少しでも女子の好感度を上げようと思って、だいぶ美形にしたりしています。エギルも『マッドマックス』なんかに出てきそうな感じのマッチョの悪役顔でしたが、だいぶマイルドに変えたりもしました。あと直葉の発育がよいのは編集の三木さんの提案のはずです(笑)。《ファントム・バレット》編以降は、もう自由に任せていただいている感じです。
――『結城友奈は勇者である』に関しては、その辺はどんな感じだったんですか。
もちろん、キャラクターによってはオリジナル版から結構変更をしてるものもありまして。例えばクラインは原作では“野武士顔”と描写されていたのを、数少ない男性キャラクターなんだから少しでも女子の好感度を上げようと思って、だいぶ美形にしたりしています。エギルも『マッドマックス』なんかに出てきそうな感じのマッチョの悪役顔でしたが、だいぶマイルドに変えたりもしました。あと直葉の発育がよいのは編集の三木さんの提案のはずです(笑)。《ファントム・バレット》編以降は、もう自由に任せていただいている感じです。
――『結城友奈は勇者である』に関しては、その辺はどんな感じだったんですか。
abec/BUNBUN先生
監督の岸さんは、たまに「好きにやっていい」という感じで依頼されることがある方のようでして。『結城友奈は勇者である』のときも、確か4行ぐらいの設定だけいただいて、あなたの想像力にお任せしますのでデザインを考えてきてねって感じで、そこから何度かのやり取りを重ねてキャラクターデザインを完成させていきました。これまでやってきたライトノベルの仕事では、まず原作ありきで。原作者の意図を推測してそこに寄り添ってデザインをするのを大事にしてきたので、大変でしたけどとても楽しかったです。
また企画書の段階から制作に参加させていただけたおかげで、共同作業でゼロからキャラクターと物語が作り上げられる現場にいれたのはとても刺激になりました。こういう形で作品に参加させていただいたのは、本当に自分の財産となりました。
――今回のイベント用に描き下ろされたイラストが4点ありますが、まずはキービジュアルのイラストについてお聞かせください。
また企画書の段階から制作に参加させていただけたおかげで、共同作業でゼロからキャラクターと物語が作り上げられる現場にいれたのはとても刺激になりました。こういう形で作品に参加させていただいたのは、本当に自分の財産となりました。
――今回のイベント用に描き下ろされたイラストが4点ありますが、まずはキービジュアルのイラストについてお聞かせください。
abec/BUNBUN先生
これまでに本当にいろいろな作品のキャラクターを描かせてもらってきました。もちろん、作品によってファンの数は変わると思うのですが、それはそれとして、今回のイベントでは、これまで描いてきた全キャラクターを大事にしたいという思いがあり、キービジュアルでも極力たくさんのキャラクターを描こうと思い、こうなりました。今回のイベントのキャッチコピーは“あなたの、私の、主人公”というものですが、キービジュアルの背景に描かれている大きな星マークは、主人公らしい“記号”だと思い、配置したものです。
星マークのカラーに関しては、今回のイベント全体のデザインを手掛けている有馬トモユキさんから提案していただきました。昔からお付き合いのある方なのですが、このイベントの打ち合わせで長い時間をかけて、僕というイラストレーターの“自己セラピー”みたいなことを行っていただき、自分を見つめ直すことができました。その流れでカラーも提案していただきました。そういう過程を経て、有馬さんが選んでくれたabec/BUNBUNのイメージの色がこれだというなら、それが正解なのだろうと思いました。もちろん、自分の好みの色でもあるのですが、“他の人から見たabec/BUNBUN像”という視点も意識しています。
――作品ごとのイラストについては、いかがでしょう。
星マークのカラーに関しては、今回のイベント全体のデザインを手掛けている有馬トモユキさんから提案していただきました。昔からお付き合いのある方なのですが、このイベントの打ち合わせで長い時間をかけて、僕というイラストレーターの“自己セラピー”みたいなことを行っていただき、自分を見つめ直すことができました。その流れでカラーも提案していただきました。そういう過程を経て、有馬さんが選んでくれたabec/BUNBUNのイメージの色がこれだというなら、それが正解なのだろうと思いました。もちろん、自分の好みの色でもあるのですが、“他の人から見たabec/BUNBUN像”という視点も意識しています。
――作品ごとのイラストについては、いかがでしょう。
abec/BUNBUN先生
今回の作品ごとの描き下ろしイラストに関しては、“イラストを描いたらそれで終わり”ではなく、もう一歩踏み込んで“描いたイラストをどういう展示作品にしたいか”ということを重視して描きました。『ソードアート・オンライン』に関しては、“照明を使ってデジタルっぽい表現をしたい”っていう思いが一番最初にあり、デジタルっぽい魔法陣みたいなところからキャラクターが出てくるのを印刷物で表現したかった感じです。やりたい物理表現から構図を逆算して描いていった感じですね。
『結城友奈は勇者である』に関しては、勇者たちのつながりがコンセプトになってます。シリーズに登場する全てのキャラクターが手を繋いでいる、バトンを渡しているイメージのイラストで、過去の乃木若葉の世代から、現在の結城友奈の世代までの勇者たちのつながりを表現しました。本当は全キャラクターを描きたかったのですが、それはさすがに時間的に難しかったので、全ての勇者達がいる空間を想像できる絵になればと。展示作品としては、印刷する素材や照明などをつかって遠近や柔らかでどこか神聖な雰囲気を表現できたらいいなと思います。
『薔薇のマリア』は仮想のファンタジー作品ですけど、そこに血が通ったキャラクターたちが描かれている作品なので、読んでいて感じるその“質感”を重視したいと思って描きました。構図も『薔薇のマリア』という作品を自分なりにぎゅっとまとめたつもりです。展示物も、印刷する素材にこだわっています。今回の描き下ろしイラストは、いずれも“イラストを描いた”というより“展示物用の素材を作った”という感じに近いですね。
――ありがとうございます。改めて今回の展示会について、特にここに注目して見てほしいみたいなポイントがあれば、お聞かせください。
『結城友奈は勇者である』に関しては、勇者たちのつながりがコンセプトになってます。シリーズに登場する全てのキャラクターが手を繋いでいる、バトンを渡しているイメージのイラストで、過去の乃木若葉の世代から、現在の結城友奈の世代までの勇者たちのつながりを表現しました。本当は全キャラクターを描きたかったのですが、それはさすがに時間的に難しかったので、全ての勇者達がいる空間を想像できる絵になればと。展示作品としては、印刷する素材や照明などをつかって遠近や柔らかでどこか神聖な雰囲気を表現できたらいいなと思います。
『薔薇のマリア』は仮想のファンタジー作品ですけど、そこに血が通ったキャラクターたちが描かれている作品なので、読んでいて感じるその“質感”を重視したいと思って描きました。構図も『薔薇のマリア』という作品を自分なりにぎゅっとまとめたつもりです。展示物も、印刷する素材にこだわっています。今回の描き下ろしイラストは、いずれも“イラストを描いた”というより“展示物用の素材を作った”という感じに近いですね。
――ありがとうございます。改めて今回の展示会について、特にここに注目して見てほしいみたいなポイントがあれば、お聞かせください。
abec/BUNBUN先生
350点を超える展示イラストの数が、一番の見どころですね。選ぶのは本当に大変でした。自分の20年前のイラストを今のものと比較すると、当然ながら拙く感じられてしまい、新しい絵ばかりを選びがちなのですが、ほとんどの作品を展示することでまんべんなく選んでいます。展示会のコメントにも書いてるんですけど、そんな昔からの1つ1つの仕事が、また次に繋がっていったわけで。
また、受けた仕事によっても自分の絵柄が変わるなど、いろいろなものに影響されているのも、展示をご覧になっていただくと見えてくると思うので、それも面白がっていただけたらうれしいです。
これだけの膨大な点数になったのは、過去の作品をイラストを通じて思い返してほしいという思いもあり、スタッフの皆さんやたくさんの関係者のご厚意の結果でして。もしかしたら大多数の方が知らないであろう作品もあります。でもその作品に触れたことのある方にとっては、懐かしく思っていただけるんじゃないかなと思っています。
また今の印刷技術は以前より格段に良くなっています。展示の大半を担当する大日本印刷さんの最新の技術によって、古いイラストも超美麗に印刷されています。フラットラボさんという工房さんにも参加していただいてまして、アクリルや高精細の特色を使った特殊展示も制作しましたので、それも見てもらいたいですね。
多分、今後グッズ化されないであろうイラストを使った商品や、今回のみ展示が許可されたイラストもあるので、そちらも注目してほしいです。
また、これまで僕が関わってきた出版物を現物で全部展示しています。約140冊くらいですかね。手に触れることはできないのですが、同人誌も昔のものから最新のもの揃えていますので、そこも見どころです。立体物として3Dプリンターで作ったオリジナルのフィギュアを置いていたり、展示物の中に、特殊な印刷技術を使った展示物が10点ほどありますので、そちらもぜひ見てほしいと思っています。
――最後に今後の活動についてお聞かせください。
また、受けた仕事によっても自分の絵柄が変わるなど、いろいろなものに影響されているのも、展示をご覧になっていただくと見えてくると思うので、それも面白がっていただけたらうれしいです。
これだけの膨大な点数になったのは、過去の作品をイラストを通じて思い返してほしいという思いもあり、スタッフの皆さんやたくさんの関係者のご厚意の結果でして。もしかしたら大多数の方が知らないであろう作品もあります。でもその作品に触れたことのある方にとっては、懐かしく思っていただけるんじゃないかなと思っています。
また今の印刷技術は以前より格段に良くなっています。展示の大半を担当する大日本印刷さんの最新の技術によって、古いイラストも超美麗に印刷されています。フラットラボさんという工房さんにも参加していただいてまして、アクリルや高精細の特色を使った特殊展示も制作しましたので、それも見てもらいたいですね。
多分、今後グッズ化されないであろうイラストを使った商品や、今回のみ展示が許可されたイラストもあるので、そちらも注目してほしいです。
また、これまで僕が関わってきた出版物を現物で全部展示しています。約140冊くらいですかね。手に触れることはできないのですが、同人誌も昔のものから最新のもの揃えていますので、そこも見どころです。立体物として3Dプリンターで作ったオリジナルのフィギュアを置いていたり、展示物の中に、特殊な印刷技術を使った展示物が10点ほどありますので、そちらもぜひ見てほしいと思っています。
――最後に今後の活動についてお聞かせください。
abec/BUNBUN先生
ちょうど今年で40代になるんですが、ありきたりですが、“もっと自発的に何かを作りたい。”ですね。20代ころの目標は“ライトノベル100冊達成”や“アニメやゲームのキャラデザをすること”だったのですが、それは20代のうちに達成できました。でも30代の前半なんかは特に目の前の仕事をこなすことでいっぱいいっぱいになってしまい、特に目標を設定しないまま日々を過ごしていたんですね。
今回の展示会で改めて思ったのは、自分が普段やってないことを、こういう場でいきなりやろうとしても無理なわけで。何か新しいことを最初から積み上げていく作業を40からやるのも、ありなのかなと思っています。具体的には何をするか見えてるわけではないんですけど、こつこつ積み上げていけたらなと。今回の展示会はクライアントワークの展示がメインで、基本的には他の人の作品に絵をつけさせていただけたっていう商業イラストレーターとしての最上級の記念碑みたいな展示だと思いますので、次はいち創作者としての活動にもっとたくさん挑戦したい感じです。その結果、“やっぱり人の作品のためにイラストを描くのが一番楽しい”ということになるのかもしれないのですが、それもまたよいなと(笑)。
――ありがとうございました!
今回の展示会で改めて思ったのは、自分が普段やってないことを、こういう場でいきなりやろうとしても無理なわけで。何か新しいことを最初から積み上げていく作業を40からやるのも、ありなのかなと思っています。具体的には何をするか見えてるわけではないんですけど、こつこつ積み上げていけたらなと。今回の展示会はクライアントワークの展示がメインで、基本的には他の人の作品に絵をつけさせていただけたっていう商業イラストレーターとしての最上級の記念碑みたいな展示だと思いますので、次はいち創作者としての活動にもっとたくさん挑戦したい感じです。その結果、“やっぱり人の作品のためにイラストを描くのが一番楽しい”ということになるのかもしれないのですが、それもまたよいなと(笑)。
――ありがとうございました!
“abec/BUNBUN 20th Exhibition CHARACTERS”のグッズを紹介!
abec/BUNBUN 20th Exhibition CHARACTERS 描き下ろしイラスト「CHRACTERS」 / 2025……55,000円(税込)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/dengeki/34727/db02ca60d27d3ff70426c3c931c7ac14.jpg?x=1280)
abec/BUNBUN 20th Exhibition CHARACTERS 描き下ろしイラスト ソードアート・オンライン「BOUNDARY」 / 2025……22,000円(税込)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/dengeki/34727/c6ef8a9d326f8756576a0145112ebc53.jpg?x=1280)
abec/BUNBUN 20th Exhibition CHARACTERS 描き下ろしイラスト 結城友奈は勇者である「wreath」 / 2025……22,000円(税込)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/dengeki/34727/61f442b19796b5b4255baf893c81d222.jpg?x=1280)
abec/BUNBUN 20th Exhibition CHARACTERS 描き下ろしイラスト 薔薇のマリア「Mariarose」 / 2025……22,000円(税込)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/dengeki/34727/60f2ff3623a607261c937e599eedec66.jpg?x=1280)
グッズ一覧はこちら。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/dengeki/34727/a61f442b19796b5b4255baf893c81d222_6IipSfT.jpg?x=1280)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/dengeki/34727/ac6ef8a9d326f8756576a0145112ebc53_43hvp3a.jpg?x=1280)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/dengeki/34727/adb02ca60d27d3ff70426c3c931c7ac14_zwld8ug.jpg?x=1280)
“abec/BUNBUN 20th Exhibition CHARACTERS”開催概要
日程:3月1日~3月17日
時間:10:00~19:00 ※最終入場は閉場30分前まで
会場:TODA HALL & CONFERENCE TOKYO HALL A
※東京に続いて大阪、博多での巡回開催が決定! 詳細は後日お知らせします。
※巡回各会場では、展示内容、販売商品などがそれぞれ異なる場合があります。