電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、4月22日に発売されたPS5/Xbox Series X|S/PC(Steam/Epic Games Store)用ソフト『スティールシード』のレビューをお届けします。
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なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!
AIが生み出した機械世界で人類存続のカギを見付ける物語
本作は、地球が住めないほど壊滅的な状態に陥った未来を舞台にしたアクションアドベンチャーです。人類は一部のAIによって管理されるようになり、プレイヤーはそうしたAIが築いた機械の世界を冒険します。
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主人公のゾーイも人間ではなく、とある博士が人類の将来を見据えて数千年前に身体を改造したサイボーグです。彼女を支援するために設計されたドローン型ユニットのコビィと共に、この世界に起きている問題や人類の存続をかけたカギに迫る、SF感満載のタイトルとなっています。
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ゲームは複雑な構造の機械都市の奥へ奥へと進み、とある情報を回収し、再びエリアが拡大していくという流れです。オープンフィールドではなく、進路上のエリアをくまなく探索していく形式で、強化されたゾーイの身体能力とコビィの索敵能力を武器に、道なき道をパルクールで進んでいきます。
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初めから2段ジャンプや、コビィの射撃によって遠くのスイッチを作動させるといった探索・開拓能力が備わっており、ゲームは非常にスムーズかつ直感的に進行します。複雑な謎解きや、極端に難しいアクションのハードルもなく、パルクールとアクションを駆使してスピーディに物語を堪能できる印象を受けました。
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潤沢なステルスアクションの選択肢。スキル拡張で広がる探索と戦闘
ゲームとしては“ステルスアクション”と銘打たれている通り、エリア内を徘徊する戦闘型アンドロイドの監視をかいくぐって進んだり、時にはステルスキルで排除して安全圏を確保したりと、スニーキング要素が比較的強めな印象です。もちろん正面からの戦闘も可能ですが、まずはステルス面から紹介していきます。
そうしたスニーキングをサポートしてくれるのが、相棒のドローン・コビィです。彼の多彩な能力を活用することで、ステルス行動をより有利に進めることができます。例えば、コビィの視覚を共有・操作して周囲の状況を把握しながら、敵アンドロイドにマーカーを立てて位置を明確にしたり、徘徊ルートを把握したりすることも可能です。
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スキル獲得要素もあり、例えば敵に地雷を投擲したり、音を発する特殊弾を発射したりと、コビィ自身の戦闘能力は控えめながらも、状況を有利に運ぶ便利なスキルを備えています。
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一方、主人公のゾーイはグリッチソードと呼ばれる近接武器を装備しており、軽攻撃と重攻撃を駆使して敵に直接ダメージを与えられます。近接戦闘は非常にシンプルで、基本となるのは軽・重の2種類の攻撃と回避行動です。
コビィと同様に、ゾーイもスキルをアップグレードしていくことで、ダッシュ攻撃やジャンプ攻撃など、さまざまなアクションを習得。戦闘の幅が徐々に広がっていくスタイルとなっています。
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また、スタミナの概念はなく、管理するのは体力と、それを回復するためのエネルギーのみ。死亡時はリソースの消失といったペナルティはなく、近くからリスタートできるなど、全体的に難易度はやややさしめです。強制戦闘は少なく、多くの場面ではステルス状態で周辺の情報を収集しつつ静かに排除するか、やむを得ず発見された場合は戦闘に移行する、という流れが多かったです。
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個人的には、コビィの視覚を共有して周囲を探索できる体験はかなり新鮮で、楽しいと感じました。コビィを操作していると敵がハイライト表示され、位置の把握がしやすく、ステルス状態を維持するうえでも役に立ちました。どうやって敵の監視をかいくぐるのか、状況に応じて戦略を練る楽しさは非常に好みでした。
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物語が進むにつれて、この機械世界の謎や人類の行方に関する真相が徐々に明らかになっていきます。さらに、ゾーイ自身や、未来を予見していた博士の存在など、複数の要素が絡み合い、ストーリーに深みを与えています。機械たちの楽園を舞台に、人類の行く末を追い求めるこの体験を、ぜひ皆さんの手で確かめてみてください。
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