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ソウルライク『明末:ウツロノハネ』レビュー:ジャスト回避が勝機を生む至高のバトル。回避などで"須羽"をスタックして技の威力を高めるのが重要に

文:シュー

公開日時:


※『明末:ウツロノハネ』は、CERO Z(18歳以上のみ対象)のソフトです。
※18歳未満の方は購入できません。


 505 Games(開発:Leenzee Games)が、2025年7月24日に発売を予定しているPS5/Xbox Series X|S/PC(Steam/Epic Games Store)用ソフト『明末:ウツロノハネ』。

 メディア向け試遊会が行われ、約2時間に及ぶ濃密なプレイが体験できました。この記事では、本作のプレイレポートをお届けします。

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 なお、YouTubeの電撃オンラインchでは本作のプレイ動画も公開しているので、そちらもあわせてご確認ください。



謎の奇病が流行る古代中国系ソウルライク【明末:ウツロノハネレビュー】


 ジャンルはソウルライク・アクションアドベンチャーと謳っているように、休息所で休むと復活する道中の敵や、どこが繋がっているか悩むような広大かつ複雑に広がるフィールド。曲がり角で待ち伏せする敵やどこかから突然降ってくる敵など、敵の配置や行動パターンを学習して攻略、反撃していくプレイフィールは、まさしくソウルライクのそれ! 「あのアイテムどうやって回収するんだ?」と、プレイ中に何度も思わされました。

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 舞台は古代中国。明代末期の古蜀の時代に謎の奇病"羽化病(うかびょう)"が流行り、各地を蝕んでいく様子が描かれています。この"羽化病"に感染した人間は、やがて怪物へと変貌していく恐ろしい病。ゲーム冒頭から主人公・無常の左腕にも羽が見えており、その病に侵されていることが伝わってきます。

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 すべてが謎で始まったり、主人公だけが特別な状態でいるのも、ある意味このジャンルのお約束かもしれません。ゆく先々にはNPCがおり、彼らとの会話やアイテムに記されたテキストから世界観を徐々に把握していけるので、そこまで難しさは感じずにゆっくりと世界観に浸れます。この世界観や舞台を多くを語らないスタイルは、アクションに集中したい人は長い話を気にせずサッと進められますし、世界観をじっくり味わいたい人には読み込む楽しさがあったりと、選択肢が与えられているのがいい点だと思いました。

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 といった感じで世界観やフィールドの作り込み、仕掛けなど土台はかなりソウルライクへのリスペクトを感じました。それだけでなく、重要となる戦闘やビルドの部分では、しっかりとオリジナリティのあるシステムが用意されており、それがかなりの奥行きを感じる内容でしたよ!

回避主体からチャンスを掴む"須羽"と自由なスキルツリー式の成長要素【明末:ウツロノハネレビュー】


 戦闘は回避主体から機を伺って反撃していくスタイル。というのも、武器スキルを除く主人公のみの基本的なシステムに防御や弾きというものがなく、敵の攻撃を見切ることが前提の作り。ここで基本的なシステムと表現しましたが、後述する武器固有のスキルには防御や受け流しが存在しています。それでもなお、回避が前提と言い切れる点としてジャスト回避に成功するとスタックする"須羽(すわ)"というシステムがあるからです。

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 この"須羽"は、武器スキルや法術を使用する際に必要となるエネルギー、リソースを指します。武器スキルとは武器に付属する固有のアクションで、この"須羽"を消費することで性能が上昇する特徴を持っています。もう一方の法術はいわゆる魔法。本作にはMP的なステータスがない代わりに"須羽"を消費することで初めて発動できるものでした。

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 しかし、回避だけで"須羽"を獲得するのは苦しいと感じていたところ、休息所にてスキルツリー式の成長要素が解禁。星座のように広がるそこには"須羽"のスタック数を増やすもののほか、武器による攻撃でも"須羽"が回収できるスキルがありました。つまり回避と攻撃を絡めて"須羽"をスタックしていき、敵のスキに大技をリリースしていく。そういうゲーム性なのだと感じました。

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 このスキルツリーの成長要素を"斗転星羽(とてんせいわ)"と呼び、道中で倒した敵から回収した"赤汞(あかぎん)"を一定量変換することでスキルが獲得のリソースになるというもの。ここで嬉しかったのは、このリソースがいつでも回収できる点。つまり装備やビルドに応じた変更がいつでも可能で、強敵やボスへの対策も取りやすくなるので、さまざまな装備や遊び方を気軽に試せる未来が見えました。

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 ちなみに、ノードは先端のスキルを獲得すると広がる仕組みになっており、それぞれ自己ステータスの強化や長刀、斧、長槍など武器に特化したノードと方角がきっちり分かれているので判別もしやすかったです。

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 今回の試遊会では、長刀、斧、長槍の3種類のみでしたが、装備欄では双刀や片手剣の存在も確認できました。また、PVでは火炎放射器やガトリングガンのような銃器を使うシーンも確認されており、かなり幅広い戦い方が楽しめそうな予感がしています。

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 ソウルライクの基本に忠実ながらも"須羽"やスキルツリー式の成長など、オリジナリティのあるシステムも存在。それもあって、かなり期待値の高まった試遊会でした。用意されていたビルドはまだまだゲーム序盤のようで、PVのような派手な法術も見られませんでしたが、まだ触っていない武器種も含めてどんな遊び方ができるのか。どんな敵が出てくるのか。いずれは弾き主体の遊び方もできるようになるのかなど、想像が止まりませんでしたね。

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 個人的にかなり期待の高まった本作。アクションゲーマーのみなさんも要チェックですよ!

ゲーム概要


タイトル
明末:ウツロノハネ

ジャンル
ソウルライク・アクションアドベンチャー

開発元
Leenzee Games

パブリッシャー
505 Games

発売日
2025年7月24日

対応機種
Xbox Series X|S、PlayStation 5、PC(Epic, GOG)

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