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『薬屋のひとりごと』43話感想(2期19話)。子翠の話から推測できる狐の里の目的が恐ろしい…黒幕っぽい謎の女の正体も気になる(ネタバレあり)

文:Ak

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 現在放送中のTVアニメ『薬屋のひとりごと』の第43話(2期19話)“祭り”の感想記事をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『薬屋のひとりごと』第43話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことを強くオススメします。[IMAGE]

子翠が鬼灯を口にする理由は?【薬屋のひとりごとアニメ2期感想】


 1週間空いてからの43話のタイトルは“祭り”。タイトル通り、前半はのんびり日常回でしたね。脅されて連行されてきたとは思えないくらい、平和的な雰囲気です。子翠(シスイ)たちが友好ムードなのもあるとは思いますが、マオマオの神経が図太いのもありそうです。


 マオマオが壬氏(じんし)からもらった簪(かんざし)を見て子翠が「これちょーだい」と言ったのは、その贈り主を知ったうえで探りを入れているのでしょうか? マオマオが壬氏にどんな感情を持っているのかを知りたがっていたのかもしれません。

 祭りへの道すがら、子翠が鬼灯を口にしたのも気になるシーン。鬼灯は堕胎剤として使用された時代もあったので、つまり子翠=楼蘭妃(ロウランヒ)だとすると、帝の子を身ごもることのないようにしているのでしょうね。鬼灯を口にした子翠を見ても、マオマオがとくに特別な反応をしていないので、子翠のことを楼蘭妃だとは思っていなさそうなのも推測できます。

狐の里の過去話から推測される彼らの目的が恐ろしすぎる……!【薬屋のひとりごとアニメ2期感想】


 そして子翠の口から語られる昔話。まさかここで31話“選択の廟”に出てきた、色覚異常の遺伝の話が出てくるとは! かつて異国からやってきた王母の血筋に連なるのが、“狐の里”の住人たちということですね。

 振り返って見ると、王母たちが“選択の廟”を作ったのは“色覚異常を持つ=自分たちの血筋に近いもの”を跡継ぎにして、王母の血脈を保つのが目的だったはず。ただ、先帝の代で“選択の廟”が廃止された経緯を考えると、すでに血脈は途絶えていそうなんですよね。


 つまり“狐の里”の住人の目的は、今の帝の血脈を途絶えさせ、自分たちの血(国母)をもう一度国に入れることにあるのではないでしょうか。そう考えると、後宮で上級妃たちの間に不和の原因を作り出したり、子翠が鬼灯を口にして帝の子を妊娠しないようにしていたのにも辻褄が合う気がします。

 この推測が正しいとなると、“狐の里”の人々が先帝に何かされたというわけではなく、かなり政治的な目的のために動いているということになりますね。思ったよりも大きなスケールの話になってきていていますが、その目的を里の人間たちがどれだけ把握しているのかは疑問です。

黒幕っぽい謎の女の正体が気になる!【薬屋のひとりごとアニメ2期感想】


 翠苓(スイレイ)に念願の“蘇りの薬(おそらく仮死薬?)”の作り方を聞くマオマオ。マオマオに薬の本を預けて外出する翠苓でしたが、多分これは約束を果たすとうよりは、マオマオを大人しくさせておくのが目的ですよね(笑)。

 その様子からも、子翠や翠苓にマオマオへの敵意はなさそうです。里に連れてきたのは、深緑(シェンリュ)の陰謀に気づいたからやむなくなのか、あるいは別の目的があるのかが気になるところ。自分たちの背景を説明することで、マオマオを自陣営に引き入れようとしているのかも?

 そして平和ムードからの急転直下の展開。神美(シェンメイ)と呼ばれていた新キャラクターの黒幕感がすごい。髪色的には子翠の関係者っぽいですが、子翠をよく折檻していたという母親にしては年齢が高いかも?


 次回予告ではマオマオは無事そうですが、どうやらもう少し厳重な場所に幽閉されそうな雰囲気。それと一瞬ですが、翠苓が神美に引っぱたかれたシーンの直後に楼蘭妃がいるような……? 壬氏や羅漢(ラカン)の姿もあるので、彼らがどう動くのかも見どころですね。


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