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『みんなのGOLF WORLD』インタビュー。新規操作方法やバラエティモード導入の狙いは? 課金コンテンツやSwitch 2への対応の有無への言及も

文:Ak

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 2025年発売予定の『みんなのGOLF』シリーズ最新作『みんなのGOLF WORLD』で、メディア向け体験会が実施。そこで行ったプロデューサー・竹本尭史氏へのインタビュー記事を掲載します。

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課金コンテンツの配信予定は現状ではない【みんなのGOLF】


――『みんなのGOLF』シリーズが復活した経緯について教えてください。

竹本尭史氏(以下、敬称略)
SIE様が創出されたIPの魅力を世界中に広めたいという思いからSIE様とコミュニケーションさせていただく中で、今回国民的ゴルフゲームとして長く愛され続けている『みんなのGOLF』をお借りさせていただきました。



――『みんなのGOLF WORLD』というタイトルに込められた意味は?

竹本
本作では世界各国をモチーフとしたコースが登場し、キャラクターも世界各国の出身となっています。そんなグローバルな世界観を感じられるタイトルということで、『WORLD』という単語を付けました。もちろん開発チーム含め我々としても、世界中のファンにまた『みんなのGOLF』シリーズを届けたいという意味も込められています。

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――本作でとくに大切にした部分は何でしょうか?

竹本
『みんなのGOLF』らしく、気軽に楽しく、1人でもみんなでも楽しめるゴルフゲームでありつつ、本格的なゴルフ体験ができるということを大切にしています。

――プロデューサーが考える『みんなのGOLF』らしさとは何でしょう?

竹本
簡単にゴルフ体験ができるゲームというのはほかにもありますが、『みんなのGOLF』ならではの魅力としては、リアルなゴルフ体験にあると思っています。リアルタイムに風や天候が変化して、それに対応するようにスピンをかけていくような戦略性が楽しめるところが『みんなのGOLF』らしさですね。カジュアルに遊べる間口の広さはありつつ、奥行きのある体験が楽しめるのが特色だと思います。

簡単にゴルフが体験ができるゲームというのはほかにもありますが、『みんなのGOLF』ならではの魅力としては、リアルなゴルフ体験が手軽に楽しめる点にあると思っています。

 初代『みんなのGOLF』の発売以降、これまでに数多くのシリーズが開発され、そのたびに積み上げられてきた魅力的なゴルフ体験は世界中のユーザーに愛されてきたと思っています。

カジュアルに遊べる間口の広さはありつつ、奥行きのある体験が楽しめるのが『みんなのGOLF』の特色だと思っていますので、その点は最大のリスペクトをもって今回の新作を開発しています。


――クロスプレイに非対応とのことですが、オンラインランキングなど非同期の要素でプラットフォームの垣根を超えることはあるのでしょうか?

竹本
そちらも非対応になっています。

――Switch 2 やPS5 Proに向けた何かしらの対応は予定されていますか?

竹本
現状は特に予定はしておりません。発表させていただきました対応機種にて楽しんでいただきたいと思っております。

――コスチュームなど課金コンテンツの販売は予定されていますか?

竹本
コスチュームを含む課金コンテンツの販売は現状では予定していません。今後のユーザーさんの反応を見て検討していく予定です。

“バラエティ”モードの実装や操作タイプの追加でより遊びやすく進化【みんなのGOLF】


――“バラエティ”モードを実装した狙いについて教えてください。

竹本
 今回、より幅広い方々に本作を楽しんでいただけるにはどうしたらよいか考えていました。

 その中で『みんなのGOLF』シリーズで積み上げられてきた体験・仕組みを基盤とした“リアルなゴルフ体験”をしっかりと開発させていただくことを第一優先としつつも、そのゴルフ体験を基盤にしながら、バラエティ番組のように上手い人もそうでない人も一緒に楽しめるものがあってもよいのでは、と思った次第です。

 『みんなのGOLF』にも“色物ルール”というルールがあって、トルネードが発生したりカップが大きくなったりしていましたので、 “バラエティ”モードはその部分を掘り下げて、ゴルフやゴルフゲームを知らない人にもより取っつきやすいようなルールを採用しています。

 実力差があっても一方的なゲームになりにくくなっているので、みんなでより盛り上がって対戦を楽しめるようになっていると思います。

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――本作の操作方法には、新しいものや従来のものなど3タイプが存在しますが、こちらを導入した狙いはいかがでしょう?

竹本
本作では初めて触れる方と、『みんなのGOLF』ファンの皆さんに向けて3つのタイプを用意しました。

 本作の開発は、『みんなのGOLF』のゲームシステムを基盤とし、操作方法も『みんなのGOLF』の操作方法から実装いたしました。その後、操作性やカメラ挙動などを調整した操作方法を“タイプ 1”という形で入れることにしました。 初めて触った人でも馴染みやすい操作方法を目指して、新しい操作タイプを採用しています。


――過去の操作タイプから、最も大きく変化した部分はどこでしょう?

竹本
スピンを事前にかけられるようになったことですね。

 『みんなのGOLF』ではショット中に上下の方向キーで調整する必要がありましたが、初めて触れる方にも親しみやすくするために、より操作しやすさを目指した操作タイプを導入しました。 カメラ操作についても、最近のゴルフゲームに近い形に調整しています。

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――過去シリーズからの参戦キャラクターも多いようですが、どういった基準でキャラクターを選定したのでしょう?

竹本
『みんなのGOLF WORLD』を踏まえて、性別や国籍のバランスを見て選定しました。

――キャラクターの強化要素を導入した狙いは?

竹本
元々『みんなのGOLF』シリーズでは初級、中級、上級キャラクターという違いがあり、それぞれステータスが固定されていました。そのため、最終的に上級キャラクターを使うようになってしまっていたので、対戦時にも偏りが出ていましたね。本作ではもう少し幅広く、愛着のあるキャラクターを最後まで使えるように、ステータスを強化できる要素を採用しています。

――カスタマイズ要素でいうと、ギアも多数追加されていました。

竹本
ギアの追加はバリエーションを広げるのが主な目的です。キャラクターのステータスやコース、天候や地形などさまざまな要素が絡むなかで、戦略的にギアを決められるようになっています。

――時間や天候の変化を導入した狙いは?

竹本
『みんなのGOLF』も天候や時間の概念はありましたが、一度選ぶと固定で変化はしなかったので、よりリアルなゴルフ体験をできるように、天候変化の概念を導入しました。時間の概念を導入するなかで実際のゴルフコースも取材しましたが……本物のゴルフは夜になると何も見えなくなるので、そこは流石にゲームでは見やすいように調整しています(笑)。

――時間の変化によって、ゲームプレイへの影響はあるのでしょうか?

竹本
昼から夜への変化などで視認性は変わりますが、それ以外にシステム的な影響はありません。

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――最後に、シリーズのファンに向けたメッセージをお願いします。

竹本
『みんなのGOLF』を長く愛されている方はもちろん、今まで触れてこなかった人でも遊びやすい要素が入っています。『みんなのGOLF』というタイトルを聞いたことはあるけどプレイしたことはない、という人も楽しめると思うので、ぜひ周りの人も誘ってプレイしてみてください。

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