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妖怪好きにおすすめなRPG『百陽師』レビュー。100体の妖怪を仲間にしてバトルの最適解を考えるのがおもしろい【電撃インディー#1021】

文:りえぽん

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 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、ワンコネクトがSteamで早期アクセス中の戦術型コマンドバトルRPG『百陽師』のレビューをお届けします。

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 なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

妖怪好きにはたまらない和風な世界観のRPG『百陽師』


 皆さん妖怪は好きですか? りえぽんは、子どものころから妖怪が出てくる作品が大好きで、今でも妖怪好きです! 皆さんの中にも、そういった方も多いと思います。魅力ある妖怪がなんと100体も出てきて、しかも仲間となって一緒に戦えるRPG、それが『百陽師』です。

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 物語の舞台となるのは、陰陽師たちが活躍する平安の時代。主人公となる少女・晴(セイ)は、陰陽術は使えませんが妖(あやかし)を自在に従えるという力を持っています。

 ある日、帝から勅命として、洞窟に巣食う化け物退治の依頼を受けた晴。妖とともに早速、洞窟へ向かいます。ここから、晴の運命にもかかわる物語が始まるのです。

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 ストーリーはこのようにノベルゲームのように楽しめます。イラストも墨絵風で、和風の雰囲気にぴったりです。短いプロローグが終わると、数体の妖怪が仲間になります。

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河童にろくろ首、垢嘗、件と妖怪たちがたくさん登場!【百陽師】


 100体の妖怪が登場する本作ですが、一気に仲間になるわけではありません。妖怪は洞窟を探索したり、敵との戦闘で得られる“禍血”を集め、それを消費して召喚したりすることでランダムに仲間になります。また、一部の妖怪は洞窟をクリアすると仲間になります。

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 ランダムなのでどの妖怪が仲間になるかはわからないのですが、誰が出てくるかドキドキできるところも楽しいです。

 登場する妖怪は、河童やろくろ首、垢嘗などの有名どころはもちろん、件(くだん)、しょうけら、震々(ぶるぶる)、雲外鏡といった少しマニアックな妖怪までそろっており、妖怪好きも大満足の顔ぶれなのが高評価。

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 ちなみに、召喚で妖怪がかぶってしまっても、その妖怪がさらに強化される“妖力開放”となるので安心です。開放数に応じて覚醒し、技の効果がパワーアップするため、いいことづくめです。

探索要素はかなりシンプル。2択のイベントを選ぶだけ【百陽師】


 『百陽師』は戦闘要素をメインとしたRPGであるため、ダンジョンの探索要素は非常にシンプルです。そのため、マップを探索するといった要素はありません。

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 進んだ先で2択のイベントが起こり、そのどちらかを選ぶことで、戦闘が起きたり仲間の能力が変わったりします。いい効果が出てくる場合もありますが、悪い効果が出ることも……。

 最初はイベントの内容がわからないため、悪い効果が続くと戦闘が厳しくなることもありますが、それをどう乗り越えるかを考えるのも、このゲームの楽しみ方のひとつです。

 一度遭遇したイベントは、その後内容がわかるようになりますが、そもそもどちらを選んでも敵と戦うことになるイベントもあり、攻略には多少の運もかかわってきそうです。

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 イベントの効果の中にはかなり強力なものもありますが、代償が必要なものも。どの効果を選んでいくかも重要な戦略となってきます。

バトルは仲間の能力を駆使して戦うコマンドバトル【百陽師】


 本作の戦闘は、オーソドックスなコマンドバトルとなります。ですが、敵の攻撃が強めなので、仲間の属性や技の組み合わせと、技を使うタイミングなどが重要になってくる、かなり戦略的なバトルが楽しめます。

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 属性は霊、獣、怪の3種があり、それぞれ得手不得手が三すくみになっています。ダンジョンによって出てくる敵の属性が決まっているので、特化パーティと混合パーティを作りましょう。

 技や防御は使う際にAP(行動ポイント)が必要で、一度使うとAPが再度溜まるまで使用ができなくなります。なので、技を使うタイミングはかなり重要です。

 仲間の組み合わせでさまざまな戦略をとることができるので、攻撃特化にしてみたり、デバフ中心に組んでみたりと、自分のスタイルにあったパーティを考えるのがものすごくおもしろいです。

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 先ほども言った通り敵の攻撃はなかなか強め。敵がどんな行動をとるかもわかるようになっているので、防御や妖障(バリア)でダメージを減らしたり、行動不能にさせる技を使って阻害したりするのがバトルのポイントです。

 その時行動できることで、バトルの最適解を考えるのがおもしろく、それがうまくいった時はさらにうれしくなっちゃいます。

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コマンドバトルの楽しさを突き詰めた『百陽師』は戦略を考えるのが好きな人におすすめ!


 『百陽師』は“戦闘特化型コマンドバトルRPG”と銘打っているだけあり、自分なりの戦略を考えてバトルを楽しみたい方には非常におすすめできます! もちろん、妖怪大好きな方にもピッタリです。

 早期アクセスでの配信で中ボスまでが実装されていますが、現段階でやりごたえある戦略コマンドバトルがしっかりと楽しめます。今後は、さらに苛烈な戦闘になっていくようです。歯ごたえがあるRPGが遊びたい方は、ぜひ『百陽師』を遊んでみてください!

 なお、早期アクセス期間を通じてプレイヤーのフィードバックを積極的に取り入れるとのこと。開発に参加しているかのような体験ができますので、気になる方はプレイして、本作をよりよいものにしていきましょう。

 100体も妖怪が登場するので、さすがにすべての妖怪を目にすることはできませんでしたが、仲間にした妖怪の中で、りえぽんお気に入りの妖怪を最後に紹介します。

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 まずは、りえぽんが仲間にできた妖怪の中で、唯一の回復技を使えた“小豆洗い”です! 敵の妖障を破壊できる技も使えるので、妖障をたくさん使ってくるボスにも大活躍しました。

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 続いては百目鬼です。なんといっても見た目がイケメンなのがいい! 行動不能が付与できる技が使えるのもよかったのですが、自身の属性と技の属性の相性が違うところがりえぽんには扱いが難しく……。混合パーティならうまく活躍できそう?

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 山姥はいかにも攻撃特化な技のラインナップが最高です。APコストも少な目なので技をたくさん使えるのも強い!

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 呪印が付与できる技を持つ仲間は、パーティに1体は入れておきたいです。呪印がついた敵を通常攻撃するとAPが回復できたり、一部の技の攻撃力が上昇します。低コストで呪印がつけられる狛犬が好きです。



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