7月17日にPS5/Xbox Series X|S/Nintendo Switch 2/Nintendo Switchで、7月18日にPC(Steam)で発売予定のソフト『Shadow Labyrinth(シャドウラビリンス)』。その先行レビュー記事をお届けします。
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このレビューでは、最初から遊ぶのではなく、あらかじめ用意されたセーブデータを使ってプレイ。およそ2時間ほどのプレイながら、『パックマン』をモチーフにした特徴的なアクションや2種類のボス戦などを体験できました。プレイ動画も記事の後半に掲載しますので、ぜひご覧ください。
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索引
スピード感のある今風の探索型2Dアクション。難易度は高めながらトライ&エラーの手応えが絶妙!【シャドウラビリンス】
『シャドウラビリンス』は、『パックマン』の遺伝子を宿した探索型2Dアクションゲーム。いわゆる“メトロイドヴァニア”と呼ばれるジャンルの作品です。
随所に『パックマン』らしい要素が散りばめられているため、『パックマン』シリーズを遊んでいればニヤリとできますが、それもフレーバー程度。完全新作なので『パックマン』を知らないプレイヤーでも問題なく楽しめます。
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アクションはメトロイドヴァニアとしてはスタンダードなつくりをしており、動かしていて非常に気持ちいいです。同ジャンルをプレイしたことがあれば、おそらくチュートリアルなしでもすぐに馴染み、ゲームに没入できると思います。実際、筆者と同行した取材スタッフは、このジャンルの作品に触った経験があるため、すぐにゲームを楽しむことができました。
メトロイドヴァニアに慣れていても難易度は高めに思いましたが、いわゆる“死にゲー”ほどには高くなく、トライ&エラーの意欲を損なわない絶妙なバランスになっている印象。敵やギミックの配置に理不尽さを感じないので、やられてもすぐに再挑戦したくなりますね。
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世界観はダークSFで、試遊だけではわからない部分も多かったですが、相棒となる“PUCK(パック)”と共闘しながら、荒廃した世界を探索していくことになる模様。
人々が暮らす拠点もあり、今回の試遊ではそこで準備を整えてから各エリアの探索に出発することになりました。探索できたのは一部のエリアのみですが、マップを見る限りかなり探索できるエリアは広そうに思いました。
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マップ内の探索はギミックが多めで、岩を転がして障害物を破壊したり、レバーを操作して扉を開けたりと仕掛けを解きながら先に進んでいきます。
ギミックの解き方にたどり着くまではそこまで難しくはない(今回はプレイ時間が限られていたため、開発陣からヒントをもらえたりした影響もありますが……)ですが、実際にそれをプレイするときにはある程度トライ&エラーが必要でした。消える足場などのタイミングはそこそこシビア。それだけに、うまく先に進めたときは気持ちいいですね。
移動速度は速めでジャンプも軽快。足場にギリギリ届いた場合でもよじ登ってくれるので、見た目のインプレッションよりも快適に移動できます。「ああ、ここも進めるのね」と気づいたときの、メトロイドヴァニア特有の気持ちよさがあります。
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青白く発光する “Dレーン”に触れると、“PUCK”と一体化してレーン上を移動できます。天井だろうと垂直だろうとレーン上でさえあれば移動可能で、移動中は『パックマン』のあの効果音が流れます!
レーン上は自動で移動するので最初は思い通りに動かしにくいものの、R2ボタンでブレーキが可能で、レーンからジャンプも可能(飛ぶ方向も任意に調整できます)だとわかり、コツをつかめばスムーズに移動できるようになります。基本的にはR2ボタンを押しっぱなしにしつつ、落ち着いて方向を調整する、意識するとミスも少なくなりました。
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バトルはボタン連打でも気持ちよく戦えますが、敵の攻撃が激しいのでただ攻めるだけでは厳しいバランス。防御に役立つスペシャルスキルである“パリィ”や“ESPプロテクション(バリア)”を積極的に使っていくのが重要です。
“パリィ”はタイミングよく敵の攻撃に合わせることで敵の攻撃を無効化しつつ、敵のスキを作り出せるアクション。タイミングはそこまでシビアではないですが、連続攻撃には対処しにくく、敵によってはタイミングを合わせにくいので注意が必要です。
集団戦では一定時間比較的安全にガードできる“ESPプロテクション”、ボス戦などでは反撃に転じやすい“パリィ”と、使いわけが重要。戦闘中にすぐに切り替え可能なので、状況に合わせてスペシャルスキルを切り替えていくのが戦略的で楽しいです。
多彩なスキルの使いわけが楽しくパックマンらしいアクションも!【シャドウラビリンス】
“PUCK”は移動だけでなく、戦闘でもスキルで力を貸してくれます。初期に使える“ESPブラスト”はシンプルな中距離斬撃で、強力で使いやすい攻撃ですが、それ以外にも多彩なスキルが存在。敵の種類に合わせた使いわけが重要になります。
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なおスキル使用にはESPを消費しますが、ESPは時間経過で回復するので、そこまで出し惜しみしなくても大丈夫です。実質的にはクールタイムのようなものだと思ってもらえれば。
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周囲を旋回して攻撃する“ESPオービット”、全方位攻撃の“ESPパックスパーク”など、どのスキルも個性的。とくに敵を追尾して攻撃する“ESPパックチャージ”は、繰り出すだけで周囲の敵を倒してくれるので非常にラクチン! これを覚えると、一気に道中が快適になりますね。
序盤こそ剣撃だけで戦っている感じでしたが、スキルがそろってくると“PUCK”の存在感が増して、より相棒と戦っている感が出てきます。
カスタマイズ要素:プレイスタイルに合わせてPERKを入れ替え可能【シャドウラビリンス】
カスタマイズ要素として、PERKの付け替えが可能。PERKはほかのゲームで例えると、装備や特殊技能のようなもので、GAIAエネルギーやHPゲージの増加など、多彩な効果を得られます。
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PERKは拠点で購入可能で、一部は死亡時に消滅するものもあるので、消耗品のように付け替えていくこともありそうです。また決められたコスト分しか同時に装備できず、強力な効果を持つPERKほどコストも大きいので、コストのやりくりが重要になりそうですね。
今回は短時間の試遊だったので初期状態のPERKをメインに使用しましたが、特定の行動を強化するような効果を持ったPERKも多かったので、プレイスタイルに応じたカスタマイズが楽しめそうです。
ボス:2体のボスと戦った感想は?【シャドウラビリンス】
今回の試遊では2体のボスと戦えました。ここでそれぞれの特徴と、実際に手合わせをした感想を紹介します。
G-HOSTピンク:ギレネス・レイア
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堅い装甲に身を包みながらビットを使って攻撃してくるボス。ビットはパリィすることで一時的に無力化可能ですが、後半になるほど動きが激しくなるのがやっかい。
あまりに速くなりすぎて対処が難しくなってきたと感じたら、いっそ回避を優先するのが無難かもしれません。
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最初は装甲のせいでダメージが通りにくいですが、攻撃し続けることで装甲を破壊可能。装甲は時間経過で復活するので、破壊時に一気にダメージを与えるのが大事ですね。
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ボス撃破に成功すると“PUCK”がボスを捕食! 新たな能力”ACTIVショット”を獲得しました。遠くの物体をつかむワイヤーアクションが可能な能力です。
ボスを倒すと、新たなスキルなどが獲得できることがあるようです。
ジェン・ジェンメルド
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仮面を被り巨大な爪で攻撃を繰り出すボス。爪による攻撃は強力ですが、パリィに成功すればスキを作り出すことも可能です。大振りな攻撃が多いのでパリィはそこまで難しくはなさそうですが、ふところに潜り込みすぎるとパリィを空振りしてしまうので注意が必要です。
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ボスが衝撃波を繰り出してきたら、壁に“ACTIVショット”を引っかけて移動すれば回避できます。ちなみにこちらはタイミングさえ合えば通常の回避でも対処可能です。ひとつの攻撃に対してひとつの対処法しかないわけではなく、プレイヤーによって攻略に幅が出るのが楽しい!
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このボス戦ではそこそこ進行したセーブデータを使用したこともあり、さまざまなスキルを試すことができました。なかでもスキル“ESPグレネード”の相性が良好。角度を調整してから高威力のエネルギー弾を射出するスキルです。
このスキルでうまく敵の仮面を攻撃できれば、仮面を破壊可能! 恐ろしい顔面が露わになります。仮面破壊時はボスがもだえるので、攻撃のチャンス! こういったギミックがボスごとに用意されていそうで、いろいろ試してみるのが楽しそうですね。
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このボス撃破時には、ボスが着けていた仮面を入手可能。使い道が気になるところです。
骨太なゲームバランスでクリアの達成感が存分に味わえる!【シャドウラビリンス】
骨太なゲームバランスで、ボス撃破やステージ踏破の達成感がしっかり味わえる『シャドウラビリンス』。短時間のプレイながら、その魅力の一部をしっかり味わうことができました。
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正直パッと見の印象では、もう少しカジュアル寄りのゲームかと思っていましたが……実際に触って見るとアクションの歯ごたえや手触りが実に絶妙でやり応えがすごい! クラシックなゲームデザインながらアクションの操作感は現代的に調整されており、動かしていて非常に爽快です。
難易度は高いですが理不尽ではないので、アクションゲーム好きな人にならオススメできる作品になっていますね。
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攻略時には、ジャンプだけでは届かない場所でも、工夫を凝らすことで到達できたことも。
例えば上の画像にある場所では、いったんジャンプ→下にいる敵に攻撃→その反動で飛び上がる→再度空中でジャンプするといった手順で天井にある通路にたどりつけました! 同じ場所でもさまざまな攻略法がありそうでワクワクしますね。製品版ではまだまださまざまなスキルやボスが用意されていそうなので、発売が楽しみです!
『シャドウラビリンス』プレイ動画
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