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【ウマ娘】新育成シナリオ“無人島へようこそ -DESIGN YOUR ISLAND-”レビューと感想。“得意率”にスポットが当たる今回は過去イチで直感的な育成が楽しめた

文:タダツグ

公開日時:

 Cygamesのクロスメディアコンテンツ『ウマ娘 プリティーダービー(以下、ウマ娘)』。その新シナリオである“無人島へようこそ -DESIGN YOUR ISLAND-(以下、無人島編)”の実装日(6月27日)が近づいてきました。今回も先行プレイが可能なメディア体験会に参加させていただきましたので、実際に遊んでみての感触をレポートしていきます。

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新シナリオ“無人島へようこそ -DESIGN YOUR ISLAND-”のレビューをお読みいただく前に【ウマ娘 プリティーダービー】

 まずはいつものごとく、記事を読む前に知っておいてほしい情報をまとめておきます。これは電撃オンラインの新シナリオレビューではおなじみの前置きなので、過去のシナリオレビューを読んですでにご理解いただけている方は読み飛ばしていただいて大丈夫です(いつもありがとうございます)。

●取材時に選んだ育成ウマ娘は
ナリタタイシン。彼女を合計3回育成しています。

●ストーリーを見ながら進めた
初回の育成は約1時間10分。スキップを用いた2回目以降のプレイ時間は30~40分ほどでした。

●取材のタイミングは6月25日配信の生放送“
ぱかライブTV Vol.54”の配信より前で、こちらの生放送で公開された情報は知らない状態でのプレイとなります。

●本記事に使用しているゲームのスクリーンショットはCygamesからご提供いただいたもので、取材陣がプレイした内容そのままが反映されているものではありません。

●今回プレイしたものは取材用の
調整段階のものであり、実際に皆さんがプレイされるものとは内容が異なる可能性があります。

●試遊にあたり、効率を求めた攻略重視のプレイはしていません。あくまで“
イチ『ウマ娘』ファンが新育成シナリオをプレイしてどのような印象を受けたのか?”という視点にとどまっており、攻略の参考にはならないと思いますのでご了承ください。

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“無人島へようこそ -DESIGN YOUR ISLAND-”を遊んでみてのファーストインプレッション

 新シナリオ“無人島編”のゲームシステムを紹介する前に、まずは自分が遊んでみてのフィーリングから述べていきたいと思います。

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 最初は1プレイにおける時間の目安について。今回の新シナリオは
育成がURAファイナルズまで続く形でした。プレイ時間は“走れ!メカウマ娘 -夢繋ぐ発明-(以下、メカウマ娘編)”と大体同じくらいかな、という印象。新しい要素はたくさんありましたが、その都度手を止めて熟考したり、何度も画面を遷移して何かを確認したりといったことはほぼしなくてすみました。これはかなりの好印象です。

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 ちなみに今回は“The Twinkle Legends(以下、Legends編)”と異なり、育成ウマ娘それぞれの育成シナリオも楽しめます。ガチ育成時はスキップするプレイヤーが多いと思いますが、個人的にはこれがあってこその『ウマ娘』。

 僕にとって、推しであるナリタタイシンの“日経賞イベント”があるのとないのとでは育成の味わいが全然違うわけで……。目標レースも健在ですし、そういう意味ではかなり王道的な育成シナリオだと感じました。

 お次は育成シナリオの適性距離について。“Legends編”は“全距離適性”なシナリオになっていましたが、今回の“無人島編”は“
中距離~長距離”の育成に適したバランスになっているようです。

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▲パラメータ上限はスピードが約1850、スタミナが約1700、パワーが約1700、根性が約1600、賢さが約1300ほどとなっています。直近の“Legends編”に比べると賢さの上限が下がったぶんスタミナ、パワー、根性の上限が上がった感じ!
 体験会では残念ながらシナリオ進化スキルが未実装で触れられませんでしたが、どうやらこちらも中距離~長距離用スキルが進化可能になる模様。シナリオが追加される6月27日のタイミングではちゃんと実装されているそうなので、僕も楽しみにしています。

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 お次はプレイの手触りについて。“今回は育成がめちゃくちゃ快適になったな”というのが僕の正直な感触です。育成時間は“Legends編”から少し伸びたはずですが、それをあまり感じなかったんですよね。
難しく考えすぎなくても強いウマ娘をしっかり育成できる手ごたえでした。

 記事タイトルに“
過去イチで直感的な育成が楽しめた”とつけたのも心からの本音なのですが、ここらへん、プレイヤーの皆さんが実際遊んでどう捉えるか気になるところです。

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 というのもじつはこの“無人島編”。システム自体はかなり手が込んでおり、説明する要素も多いんです。ぶっちゃけここから下は過去イチで長文になっている気がします(これから書くんですけど……笑)。

 読者のなかにはもしかすると文章を読んでいくうちに“覚えることがたくさんあって複雑そう!”と感じる方もいるかもしれません。ただこれ、実際はそこまで心配しなくても大丈夫だと思っていて。

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 あくまで個人の感想ですが、育成の感覚をつかむのはさほど難しくないとでもいうか……。いつものごとく友情トレーニングを重視しながら育成を進め、要所で新要素の“島トレーニング”を実行していくだけで、推しのステータスをしっかり伸ばせるプレイフィールでした。そういう意味でも“
直感的”と表現させてもらいましたので、どうかご安心ください。

 前置きが長くてすみません。ここからは具体的なシステムを紹介しつつ“無人島編”の魅力をより詳細に解説していきたいと思います。

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“無人島編”ストーリー:無人島を開発しながら推しを強く鍛えよう!

 突如始まった、無人島プロジェクト。
 タッカーブラインの夢に乗って、本能のままに! 燃えろウマ娘!
 心身ともにワイルドに鍛え上げるべく、最強のトレーニング施設を建てるのだ!

 ……今回のシナリオの導入はこんな感じです。全体的にポップというか陽気な味わいに仕上がっていました。ポジティブシンキングなウマ娘たちが多いぶん、かなり直球かつ王道な展開が楽しめますし、音楽も軽快なものが多くていい感じです。

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 シナリオの舞台は南国のリゾート(?)を思わせる島ですからね。おセンチ気分はあまり似合わない。もちろんシナリオを進めるうえで様々なトラブルに直面もしますけど、みんなで力を合わせてそれらをどう乗り越えていくかが物語のキモになってきます。

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▲タッカーブライン(CV:小林ゆう)
 この“無人島編”のカギを握る重要キャラが、“無人島プロジェクト”の責任者兼現場監督であるタッカーブライン。ウマ娘たちのさらなる飛躍を願う彼女は、トレセン学園が保有する無人の島……その名も“トレセン島”をウマ娘たちの理想のトレーニングの場とするため、最強のトレーニング施設群を建てようと奔走しています。

 彼女に協力してトレセン島の開発計画を進めることが、本シナリオにおけるプレイヤーの目的。豪快で陽気、常夏の島がよく似合うタッカーブラインですが、時折少し別の顔を覗かせることも……? 彼女の人となりにも注目してほしいですね。

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▲今回のシナリオリンクキャラは6人。タッカーブラインに加えてタマモクロス、メジロライアン、アイネスフウジン、ゴールドシチー、サクラチヨノオーというメンバーになっています。
 ちなみにこのタッカーブライン、友人カードとしてサポートカードも実装されていました。こちらはあとで詳細を解説しますのでお楽しみに。

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“無人島編”プレイの流れ:理想のトレーニング施設を建設するために無人島を開発!

 ではここで“無人島編”のプレイの流れについてお伝えします。コンセプトは前述のとおり“トレセン島に最強のトレーニング施設を建てよう”というもの。

 プレイヤーはタッカーブラインたちとトレセン島にさまざまな施設の“建設計画”を立案。育成を進める過程で貯まっていく“発展Pt”でトレーニング施設を建設し、それを利用して強いウマ娘を育てていくことになります。そうして半年に一度開催される“評価会”でトレセン島の有用性を証明する……そういう仕組みのシナリオです。

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 なお、計画に沿って施設を建設していくと、要所で育成ウマ娘のステータスを大きく伸ばせる“島トレーニング”を実行するための券(チケット)がもらえます。この
島トレーニングをうまく活用して推しを強く育てていくのが、このシナリオならではの醍醐味といえるでしょう。

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▲評価会はジュニア級の6月と12月、クラシック級の6月と12月に実施される半年スパンの中間目標。感覚的には“Legends編”における“Dream Fest”や“メカウマ娘編”の“Upgrade Exam(UGE)”に近いです。
 シニア級の6月には“最終評価会”が実施され、無人島計画が完成することになります。これまでのシナリオはシニア級の12月くらいまで目標が設定されていることが多かったこともあり、シニア級の6月にシナリオ目標が完成するのはちょっと珍しい感覚。その後は完成したトレセン島の施設をうまく活用し、育成ウマ娘を強く育て上げつつURAファイナルズを目指す形となっていました。

 テキストに書くとやはり複雑そうに思えるかもしれませんが。端的にいえば……

①トレセン島に立てる施設の“建設計画”を半年スパンで立案する
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②施設の建設が始まったらトレーニング実行やレース出走でもらえる“発展Pt”を貯める。Ptが一定値を超えると施設が完成したり“島トレ券”がもらえたりする
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③券を使って“島トレーニング”を実施し効率よく育成ウマ娘を強化する
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④半年ごとの“評価会”に参加にして“大好評”を目指す。その後は次の“評価会”に向けて再度“建設計画”を立案する
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⑤“最終評価会”まで上記を繰り返して無人島計画を成功に導く
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 こんな感じでシナリオを進めつつ、最終的にシニア級終盤のURAファイナルズを目指す形です。今まで『ウマ娘』を遊んできたプレイヤーさんであれば、やるべきことはすぐに理解できると思います。

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 ということで、ここまでは駆け足でプレイの流れを解説しました。ここからはそんな本シナリオの新要素を掘り下げていきましょう。

新要素① 評価会&建設計画:育成計画に沿って施設を建設し評価会で大好評を獲得しよう

 まずは評価会と建設計画について。育成をスタートすると3ターン目開始時に、その後は半年ごとの評価会終了後に、トレセン島に作るトレーニング施設の建設計画を立案することになります。建設できる施設はスピード施設、スタミナ施設、パワー施設、根性施設、賢さ施設、お手製海の家の6種類。選んだ施設によって“島トレーニング”で得られる効果が変化するのが特徴です。

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 スピード~賢さまでのトレーニング施設はLv5まで、やや特殊な立ち位置である海の家はLv3まで施設のレベルを上げることが可能。詳細は後述しますが、施設の有無、そしてLvの高低で島トレーニングの効果に大きな差が出てくる仕様です。

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 各施設はLvが上がるごとに建設計画に盛り込む際の“
建設コスト”が増加していきます。施設Lvが上がれば上がるほど建設がたいへんになるイメージですね。

 建設計画の計画可能コスト(キャパシティ)も評価会をこなすことである程度広がっていくものの、ゲームバランス的に
すべての施設を最高Lvまで上げることは不可能。どのタイミングでどの施設を強化するかが、強いウマ娘を育てるためのカギを握りそうですね。

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▲スピード施設の効果。
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▲スタミナ施設の効果。
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▲パワー施設の効果。
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▲根性施設の効果。
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▲賢さ施設の効果。
 上のスクリーンショット群は、スピード~賢さのトレーニング施設における、主だった効果となります。いずれも島トレーニングの効果や対応ステータスの獲得量を伸ばせるほか、スキルPtの増量やトレーニング効果アップの効果も見逃せません。

 これら5つの施設はLv3到達時にパラメータ重視の“本能全開ルート”とスキルヒント重視の“熟練技巧ルート”が選択できるのもポイント。建設コストに影響し、一度選択したルートは育成期間中にもう一方のルートに変更することもできないので、育成プランを練る際に考慮しておきたいところ。

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 海の家だけは少々特殊で、
サポートカードの出現率やヒント発生率のアップなどの恩恵が得られます。個人的にはこの海の家、かなり重要な施設だと思っているのですが、そのぶん建設コストも多いのでご注意を。

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 次に評価会について紹介しましょう。こちらはジュニア級からシニア級まで、合計5回が実施されます(※5回目が“最終評価会”)。

 評価会での評価は建設の進捗度(発展Ptの獲得度)に応じて変化。建設計画に盛り込んだ
すべての施設を建設できれば評価会で“大好評”を獲得でき、以降のターンで大きなボーナスを得ることができます。

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▲好評と大好評のボーナス効果の違いはこんな感じ。基本的にシナリオ後半の評価会ほどボーナスが大きくなり、育成の効率はグングン上昇していきます。
 上のスクリーンショットをご覧になればわかると思いますが、具体的な評価会ボーナスは下記の3種類。

・学園でのトレーニング効果アップ(※島トレーニング、島合宿期間のトレーニング以外のトレーニングに適用)
・ヒント発生率アップ
・獲得発展Ptアップ(※第4回トレセン島評価会まで獲得可能)

 いずれも“好評”より“大好評”のほうがボーナス内容が良く、つまるところ評価会では
常に大好評の獲得を目指したいわけですが。そのためには施設の建設に必要となる“発展Pt”を稼ぐのが不可欠です。

 評価会後はそこまでに貯めていた発展Ptに応じて育成ウマ娘の体力も回復するので有効に活用したいところ。では、お次はそんな発展Ptの貯め方をご紹介します。

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新要素② 発展Pt:トレーニングの実施やレースへの出走で溜まる発展Ptが施設建設のカギを握る

 本シナリオでは、トレーニングやレースへの出走といった各行動に応じて発展Ptを獲得できます。この発展Ptが一定まで貯まることで、計画に組み込んだ施設の建設が進んでいく形。

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▲トレーニングやレース出走などの行動を選んだ際、どのくらい発展Ptを獲得できるかは画面の左にあるゲージで確認可能です。
 では、この発展Ptを効率よく貯めるにはどうすればいいのか? イベントやレースでも一定数は獲得できますが、取材プレイで一番わかりやすく貯めやすかったのは“ウマ娘たちが多く登場しているトレーニングの実行”、および“友情トレーニングの実行”でした。

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 取材中は友情トレーニングをしっかり実行していたこともあり、発展Pt不足で評価会の大好評を逃すことは一度もありませんでした。本シナリオにおいても、友情トレーニングが育成において大きなウェイトを占めるのはこれまで同様だと思います。

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 なお、計画に組み込んだ施設は完成した瞬間(または施設Lvが上がった瞬間)に、その内容に応じた効果が発動します。評価会を待つまでもなく効果の恩恵を得られるので、自分が
伸ばしたいステータスのトレーニング施設を優先して建設していくのが育成の王道になりそうです。

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 発展Ptを多めに貯めると評価会後の体力回復の量が増えるというのは前述のとおりですが、次の建設計画に発展Ptが繰り越されることはありませんので注意が必要。また急いで発展Ptを貯めすぎると島トレ券が重複し、1回ぶんムダになってしまうおそれもあるのでゲージ増加量のマネジメントは意識したいですね。

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新要素③ 島トレーニング:島トレーニング券を使って育成ウマ娘を強化しよう

 次に“島トレーニング”を紹介するにあたって、まずは前提情報を。本シナリオではサポートカードによって登場するウマ娘のほかにも、特定の評価会(第2回、第4回)終了後に複数のプロジェクト協力者たちがトレーニングに参加してくれるようになります。トレーニングの際、彼女たちサポートウマ娘や協力者たちがいずれかのトレーニングにランダム配置されるのも、これまでのシナリオと同様でした。

 では、島トレーニングとはなんなのか? こちらは発展Ptが一定値を超えることでもらえる“
島トレ券”1枚につき、1回だけ実施することができる特別なトレーニングです。島に建設した施設を使って育成ウマ娘を効率よく強化する特殊要素!

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▲トレーニング画面の一番右に出現している“島トレ”アイコンを押すことで、島トレーニング専用の画面に遷移します。島トレーニングは体力を消費せずに実施できるのも地味にデカい!

 普段からトレセン学園で実施している、いわゆる通常トレーニングと異なる点はいくつかありますが。最大のメリットは“
たくさんのサポートウマ娘と一緒にトレーニングできる”という点でしょう。

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 上のスクリーンショットをご覧になればわかると思いますが、島トレーニングでは
出現しているウマ娘たち全員と同時トレーニングができちゃいます。これの何がヤバいかって、その際に光っている友情トレーニングのボーナスはしっかり適用されるということ! 

 これまでのシナリオでは友情トレーニングが複数の場所で発動しているとある意味ガッカリしがちでしたが、本シナリオでは逆に多くのステータスを一気に上げる大チャンスとなりました。このギャップに燃えましたよ。

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▲島トレのアイコンを見れば、現在何人の友情トレーニングが発動しているかも一目瞭然!

 ここで特筆しておきたいのですが。“
島トレーニングでの各ウマ娘たちの配置場所は通常トレーニングと同じ”という特徴がありました。下の3枚のスクショをご覧いただければ、通常トレーニングと島トレーニングがリンクすることがご理解いただけるかと思います。

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▲この2枚のスクショを見れば、スタミナトレーニングにサクラチヨノオーが、根性トレーニングにヤエノムテキとタマモクロスが登場していることが確認できます。
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▲そのまま島トレーニング画面に遷移すると……スタミナ施設にサクラチヨノオーが、根性施設にヤエノムテキとタマモクロスがそのまま登場している寸法です。
 ここで大事な情報を。じつはスピード~賢さの島トレーニングについては、トレセン島にトレーニング施設が建設されていないとウマ娘たちが未配置になってしまいます。これは注意が必要!
 
 具体例を出しましょう。たとえばサポートウマ娘のアーモンドアイが、通常トレーニングでスピードトレーニングに配置されていたとします。

 この場合、トレセン島にスピードトレーニング施設が建設されていれば、アーモンドアイはしっかりスピードトレーニング施設に登場します。では、もしスピードトレーニング施設が未建設だったら……? この時、アーモンドアイは島トレーニングには未配置の扱いとなってしまうんですよね。これは明らかに痛い……。

 そんな時に便利なのが、特殊な立ち位置となる“
お手製海の家”。じつはこの施設を建てておけば、このデメリットを回避できちゃいます。というのもこの海の家には、トレーニング未配置のウマ娘や未建設の施設に配置されるはずだったウマ娘がまとめて集まるようになっているので……。べ、便利すぎる!

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 僕は取材プレイ中は真っ先にこの施設を建設して活用していました。ただし海の家は他のトレーニング施設より建設コストが大きく、建設計画のキャパシティを多く必要とするのは悩みどころ。

 コストが少ないトレーニング施設を片っ端から建てるのか。はたまたコストが多いぶんトレーニングのやりくりがラクになる海の家から建てるのか。プレイヤーの育成計画によって優先度は変化しそうですね。

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 なお島トレーニングを実行すると、施設への配置・未配置に関わらず、すべてのサポートカードのキャラクターの絆ゲージを獲得できるのも地味に便利でした。

 また
島トレ券は基本的に1枚しか所持できないのも要注意ポイント。未使用のまま発展Ptが貯まってしまった場合、容赦なく消失してしまうので気を付けたいですね。券が重複して消失する可能性がある場合はアラートが表示されますので、見逃さないように!

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 ……さて。ここからはちょっと特殊な要素の説明に移ります。

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最終評価会後は島トレ券が2枚もらえる!

 まずは最終評価会後の育成について。シニア級6月の“最終評価会”を持って島の建設計画は終了し、トレセン島のトレーニング施設は完成を見ることになります。

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 建設した施設の効果は
育成終了まで永続し、さらにいつでも使える島トレ券を2枚を獲得。トレーニング施設の効果を最大限に発揮できるこのタイミングは、育成ウマ娘を大幅に強化できる大チャンスとなります! もらえる券の使いどころはしっかり考えていきたいですね。

夏合宿・URA期間は“島合宿”として専用トレーニングが実施可能!

 本シナリオでは夏合宿時、およびURA期間のトレーニングがすべてトレセン島で実施される“島合宿”に変化します。島合宿中は通常期間の島トレーニングとは異なり、島スピード、島スタミナ、島パワー、島根性、島賢さと、5つに細分化された特別な島トレーニングを実施できるようになります。

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 すべてのトレーニングが施設を利用して行われ、全体的にステータスを伸ばせるのは大きなメリット。専用の新規演出が挿入されるのもファンには嬉しい要素といえるでしょう。

 いずれの新規演出も素敵なので必見ですし、僕はあえてお出かけをプッシュしたい! まあガチ育成時は選びにくいかもしれませんが(笑)。

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 ちなみに夏合宿期間、およびURA期間に突入すると
券がなくても島トレーニングができるのもポイント。それぞれの期間突入前に島トレ券はすべて使い切っておくのがオススメです。

 なおこの島合宿も、
トレーニング施設の有無で育成内容に大きな効果差が生まれる点には注意が必要です。トレーニング施設が建設されていなくてもトレーニング自体は実施できますが……ぶっちゃけ雲泥の差なんですよね。

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▲上記2枚のスクリーンショットはシニア級の島合宿時。施設Lv5まで建設している島スピードトレーニングと、施設を建設してない島根性トレーニングでは、決定的な効果差が出てしまうのがわかります。
 これを考慮して、僕は取材時のプレイでは各施設とも最低Lv1以上にしていました。少ない試行回数なのでこれが正しい判断かどうかはわかりませんが(汗)。

 もちろん重視したいトレーニング施設に注力するのも戦術のひとつですし、バランス重視にするのもアリ。最終的にはプレイヤーの育成方針で差が出てきそうです。総じて面白そうな要素だと思っています。

 ……ということで、新シナリオのプレイの流れ、および新要素の解説は以上となります。ここからは、遊んでみて感じたフィーリングなどを総括していきましょう。 

サポートカード“SSR タッカーブライン”と“SSR タマモクロス”のお話とイチファンとしての個人的な見解

 ここまでお読みいただけた方のなかには、どれくらい強いウマ娘を育成できるか気になっている方が多いと思います。僕の主観ですが、基礎能力の上限自体は項目こそ違えど“Legends編”とそこまで大きく変わらないので、一気にインフレが進んだ印象はありませんでした。

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 一方で、かなり
直感的かつ快適に遊べるようになったと感じたのは前述のとおり。たった数回のプレイで“Legends編”で育成したナリタタイシンと遜色ないクオリティの子を育てられたので、「これはやれるぞ」って手ごたえがあります。

 今回のシナリオはプレイ開始時の育成プランが、そのまま最終ステータスに反映されやすい環境だとも感じました。たとえば1つ前の“Legends編”は、途中で入手する心得の種類に応じて育成プランを微調整していく臨機応変さが重要でしたが、今回はそういったランダム要素は少なめに感じました。

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 今回スポットが当たるのは、たぶん“
得意率”だとも思っていて。ズバリ友情トレーニングがかなり頼りになるシナリオ。各トレーニングにサポートカードのウマ娘たちが散ってしまっても、前述した“島トレーニング”のおかげでしっかりステータスを強化できるのは、これまでにない大きなメリットといえるでしょう。

 当然ながらサポートカード編成の考え方もこれまでと変わってくる気がしました。僕は“無人島編”が実装されたらスピード、スタミナ、パワー、根性、賢さをバランスよく盛り込んだいわゆる“ハイランダー”デッキで、トレーニング施設をバランスよく建設する育成を試してみたいです。取材プレイ時は試す時間がありませんでしたからね……。試行錯誤が今から楽しみ!

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 ちなみに得意率といえば、じつは取材プレイ時は新しい友人サポートカードである“SSR[本能は吼えているか!?]タッカーブライン”を使用させてもらいました。

■SSR[本能は吼えているか!?]タッカーブライン
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●固有ボーナス
本能は吼えているか!?:一緒にトレーニングした他のサポートカードの次ターンの得意率をアップ

●サポート効果(※Lv50時)
・やる気効果アップ 30%
・スタミナボーナス 1
・根性ボーナス 1
・トレーニング効果 10%
・初期スタミナアップ 30
・初期絆ゲージアップ 25
・イベント回復量アップ 60%
・イベント効果アップ 30%
・失敗率ダウン 20%
・体力消費ダウン 20%

 こちらは固有ボーナスの“本能は吼えているか!?”が持つ“
一緒にトレーニングした他のサポートカードの次ターンの得意率をアップする”という効果が強いです。シンプルに友情トレーニングが発動しやすくなり、島トレーニングを実施する機会を引き出しやすくなっていました。トレーニングの失敗率ダウンや体力消費ダウンなど、うれしいサポート効果も充実しています。

 特筆しておきたいのは、タッカーブラインのサポートカードを編成していると
建設コストのキャパシティが増えるという点。建設する施設の選択肢が広がるので、このサポカの有無で育成の快適さが変わってくる可能性は高そうですね。サポカLvを上げれば建設可能コストの上限もさらに増えるとのことで……僕は実装後、完凸を目指してがんばりたいと思っています。

 全5回のお出かけイベントもかなり便利。いずれもお出かけ後に他のサポートカードの次ターンの得意率アップ効果を獲得でき、これがわかりやすく強かったですよ。マジで褒めてばかりですが、彼女からもらえる新スキル“
パスファインダー”も順位条件がない中盤速度スキルということで便利そうだし……これはタイシンに覚えさせたい!

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 ちなみにじつはわたくし、取材時は「この
“無人島編”って体力消費がかなり少なめだよな~」と思っていたのですが……。これはつまり、タッカーブラインのカード効果による体感だった可能性もありそう。今となっては調べようがないのでアレですが(なんたる不覚)、おやすみの頻度はすごく少なかったです。明日のシナリオ実装後に検証したいところ。

 お次はタッカーブラインと同時に実装されるパワーカード“SSR[白き稲妻の如く]タマモクロス”について。こちらはおそらく“ぱかライブ”で発表されているであろうカードですが、残念ながら取材プレイでは触れることがかなわずでした。ただ、カタログスペックを見る限りではめちゃくちゃ強そう!

■SSR[白き稲妻の如く]タマモクロス
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●固有ボーナス
白き稲妻の如く:友情トレーニングが発生しているトレーニングに参加した場合やる気効果アップ

●サポート効果(※Lv50時)
・友情ボーナス 40%
・スタミナボーナス 1
・パワーボーナス 1
・トレーニング効果 10%
・初期絆ゲージアップ 35
・レースボーナス 10%
・ファン数ボーナス 15%
・ヒントLvアップ Lv 3
・ヒント発生率アップ 50%
・得意率アップ 100
・スキルPtボーナス 1
・初期スキルPtアップ 30

 “
友情トレーニングが発生しているトレーニングに参加した場合にやる気効果がアップする”って固有ボーナスは“無人島編”の島トレーニングと相性バツグンに思えました。自分が施設に配置されていて、かつ島トレーニングで誰か1人でも友情トレーニングが発動していれば固有ボーナスが発動すると考えたら、かなり強い気がします。

 イベント完走でもらえる金スキルのヒントは“
神速”に加えて、新スキル“真骨頂”と“悠久走破”のうち1つを選べるとのことで……これはヤバいでしょ。どちらもめちゃくちゃ気になります!

 レース中盤に中団以降にいると速度が上がる“真骨頂”は状況を選ばず使えそうですし、中・長距離のレースでレース中盤にしばらくの間速度が少し上がる“悠久走破”は今回のシナリオ進化スキル対象とのこと。中・長距離ならこっちを選ぶことになりますかね。

 ここに来て中盤速度スキルが一気に充実してきたので、これまたタイシンに覚えさせたいです。もうそれしか考えてない。

 ……僕の『ウマ娘』に対するモチベーションの大半はナリタタイシンの育成にあるので、当然といえば当然なのですが(苦笑)。

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 今回の取材プレイでタイシンを3回ほど育てて“
成長曲線は最初からいい角度で上がっていく”と感じたこともお伝えしておきたい部分。ここ最近のシナリオは終盤で一気にステータスを盛れる“フィーバータイム”のようなものが存在しましたが、今回の“無人島編”はそこらへんが比較的ゆるやかな印象でした。

 終盤のインパクトに寄せるというより、全体的にじっくりしっかり成長させていける手触り。これは実装後の皆さんのご意見が気になりますね。たまたまの可能性も否定できないので。

 総じて
ストレスを感じる瞬間が少なめだったこともあり、個人的にお気に入りのシナリオになりそうな予感がしています。イチファンとして明日の実装が楽しみです!

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メディア大会レポート:ナリタタイシンで勝つ……一意専心の想いがもたらしたもの

 最後に今回の取材レポートとは関係のないお話を少々。じつは取材終了時に、体験会に集まったメディアの皆さん(そして運営さん)が一堂に会してのルームマッチが催されました。

 出走権があるのは“
おまかせ育成”で育てたウマ娘のみということで、ある意味ラフな感覚で楽しめるお祭り要素。もちろん僕も参加させていただきましたよ。滅多にない機会ですし、こんなの踊らにゃ損ですからね!

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▲本シナリオもおまかせ育成にしっかり対応していました。
 メディア大会の条件は東京レース場の2400メートル。季節は春で、左回りの晴れ、良バ場ということで、いわゆる“日本ダービー”条件でした。ひらたくいえば6月実施のチャンピオンズミーティング CLASSICとほぼ同様のレギュレーションですね。チャンミはオークスといわれておりますが……。

 大会に僕が出走させたのはもちろん
ナリタタイシン。超お気に入りである“迷光オーヴァライド”衣装、いわゆるメカタイシンで参戦させようとお誘いをいただいた時点で決めてました。絶対無敵の可愛さで勝負する! 

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 ちなみに、僕の脳を完全に溶かしてくれた“Nevertheless”は原点にして至高ですし、“ディファレンス・エンジニア”の華奢なフォルムは究極にして最強のビジュアルだと思っていますが……。

 まあそれはさておき、自分としては金加速スキルの“君臨”を習得させたくて、パワーのSSRブエナビスタのサポカを編成し、オート育成にあとを委ねました。するとこちらがまさかのイベント未完走! いわゆる“ウマ娘あるある”をカマしてくれましてね(苦笑)。おかげで有効な加速がほぼないというかなり不利な状況での戦いになってしまいました。きさま~(殿下調)。

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 しかしフタを開けてみると、その不利を見事に跳ね除けて
まさかの1位を獲得! これには思わず見惚れてしまいましたよ。もう1年以上もタイシンでチャンミに勝利出来ていない自分としては、大きな励みになる勝利でした。なんて尊いのか……。

 ぶっちゃけ他のウマ娘が凱歌を聞かせてくれたりもするのですが、やっぱりチャンミは最推しで勝ちたいですからね。頑張る勇気をもらえた気がします。

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 ちなみに最後までタイシンと首位争いをしていたのが、電ファミニコゲーマーさんが育てた
タマモクロスでした。前述のとおり有効な加速スキルがないなか、ずっとタマちゃんと追い比べすることで一直線にすっ飛んでいく姿は、眩しすぎて目がくらみそうでしたね。

 実際のところ、タマちゃんがいなかったらタイシンの勝ちはあり得なかったと思ってますし、どっちが勝っていてもおかしくないギリギリの好勝負でした。やはり追い比べロケットは追込勢の希望なのか……。

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 とにもかくにも、皆さん対戦本当にありがとうございました。ちなみに1戦目が諸事情で“練習マッチ”になったのですが、そちらではタイシンは後塵を拝していたこともあり、2戦目での勝利は少し心苦しい部分もあるのですが(汗)。

 折しも取材日は6月10日……すなわち
ナリタタイシンの誕生日ということで、この日に勝利できたことには格別の想いがありました。この偶然に感謝しかないというか、奇跡のような勝利は筆舌に尽くしがたいです。

 記事を書いている現時点ではまだ未開催であるチャンミに向けてはもちろん、これからもずっとタイシンを育てていきたいとあらためて感じた、記憶に残る一戦。ずっと彼女を支えていければ本望です……聖なる一歩半を守りながら。

 もし次回もこのような機会があればまた参加させていただきたいですね。次はガチ育成での対戦も面白そうだと思いつつ。ということで、長文に最後までお付き合いいただきありがとうございました。明日からの新シナリオを一緒に楽しみましょう! それでは今回はこのへんで。

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本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

ウマ娘 プリティーダービー

  • メーカー:サイゲームス
  • 対応機種:Steam・PC
  • ジャンル:シミュレーション、レース
  • 発売日:2021年3月10日
  • 希望小売価格:基本プレイ無料(アイテム課金あり)