アニプレックスから8月1日に発売予定のPS5/PS4/Nintendo Switch/Xbox Series X|S/Xbox One/PC(Steam※)用ゲーム『鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚2』の先行プレイレビューをお届けします。
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本作は前作の『鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚』と同様に『鬼滅の刃』のストーリーを追体験しながら、キャラクターたちによるバトルが楽しめる作品。今回はアニメ『鬼滅の刃』遊郭編、刀鍛冶の里編、柱稽古編の内容を収録しています。
ゲーム内では、追体験を主に行うソロプレイモード“ヒノカミ血風譚”と、対戦を主に行うバーサスモード“対戦”などのコンテンツがあります。
迫力抜群の映像とバトルが合わさった“ヒノカミ血風譚”【鬼滅の刃】
アニメ『鬼滅の刃』の物語を描く“ヒノカミ血風譚”。このモードは遊郭編から始まり、順序に沿ってチャプター式で進行します。
アニメのシーンをベースに構成されており、プレイするだけでアニメ本編の振り返りができます。7月18日から『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』が公開されていることもあり、映画の視聴前におさらいにもピッタリなコンテンツです。
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ストーリーを見つつ、フィールド上でキャラクターを動かしRPGのように目的を達成して物語を進行。重要な戦闘シーンではバトルが発生と、物語・フィールド・バトルの3つの要素で構成されています。
このモードではゲーム独自に用意された3Dキャラクターによるイベントカットやデモシーンがあります。ボイスはフルボイス、3Dムービーはキャラクターたちが美しく激しく動きます。
映像表現に関しては文句の付け所がないくらいの完成度で、名シーンではアニメを見た際の感動が再び湧き上がってきました。
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戦闘の名場面をしっかりとおさえているのはもちろんですが、日常パートの笑ってしまうやり取りもしっかりと3Dやイベントカットで補完しています。遊郭編で遊郭に潜入した際の女装シーンをはじめ、印象深いシーンは注力して作られている印象でした。
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我妻善逸の女装シーンでは、唐突に三味線のリズムゲームがスタート。こればかりは不意打ちすぎてプレイ中に驚きと笑いで声が出てしまいました。3Dで注力して描くに留まらず、こういった遊び心まで加えてしまうこだわり具合にはファンも唸ることでしょう。
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前作までの物語に関しては、ダイジェストでバトルを含みながら振り返るモード“鬼殺の軌跡”も用意されています。しっかりと物語の最序盤から見直したい方も安心です。
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フィールドの散策は目的地に向かうだけではなく、各所に落ちているゲーム内のコンテンツを解放するためのアイテムを手に入れるといった目的も。
スルーして物語を急いで進めても良いのですが、バトルやプレイヤーカードのカスタマイズコンテンツなどを獲得すればゲームが華やかになります。
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依頼を申し出るNPCがいることもあり、これを達成するとバフ効果などバトルを有利に運べる装具を入手できることも。ストーリー終盤の敵は強力なため、急がば回れの精神で寄り道をしておくことが攻略のカギになるかもしれません。
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依頼や物語進行で探し物をする際には、キャラクターごとの特技を活用します。例えば、竈門炭治郎なら匂いを辿って進んだり、嘴平伊之助なら気配を頼りに道を探したりと、通常状態では見えない物を視覚化できます。
竈門炭治郎以外のキャラクターを操作することもある中で、その際には動かすキャラクターの見た目だけでなくアクションの一部にも変化が起き、飽きてしまうことなく新鮮な体験をしながら移動やフィールド探索が行えました。
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作中でバトルが発生したシーンではゲームでもバトルに突入。難易度については序盤は簡単に勝てるものの後半になるほど敵が強くなる印象で、チャプター終盤の敵は攻撃だけでなくガードやガード崩しなど工夫をしながら戦う必要がありました。
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バトルが苦手でクリアが心配という方に向けて、敵の体力をそのままで再挑戦できる機能が用意されています。これを使用するとクリア時の評価が下がってしまいますが、繰り返し挑むことでいつかは必ずクリアできます。もちろん、しっかりと自力で最初から倒したい人のための再スタートもあるので、自分のスタイルに合わせてバトルパートを進められます。
相手の体力を一定割合まで削ると派手なムービーと共にボタン入力が発生。無事に入力を完了すると敵撃破となります。難易度はそこまで高くないのですが、問題があるとすれば流れている映像に見入ってしまい、咄嗟の入力に対応できないこと。迫力があって引き込まれる演出だからこその贅沢な悩みでした……。
充実した機能とコンテンツで対戦ゲームの魅力も【鬼滅の刃】
“ヒノカミ血風譚”以外のモードでは、バトルを用いたさまざまな形で遊べるコンテンツがあります。
バトルでは多数のキャラクターから好きなキャラクターを選択可能。今作では前作から登場しているキャラクターに加えて、遊郭編、刀鍛冶の里編、柱稽古編で登場する鬼殺隊最高位の剣士である柱たちや、上弦の鬼たちも使用可能です。
登場キャラクターのバリエーションも豊富で、竈門炭治郎だけでも異なる時期の姿が別キャラクターとして登場。技もその時系列に合ったものを使います。
他のキャラクターもバリエーションがあるのですが、一番の驚きは公式スピンオフアニメ『中高一貫!!キメツ学園物語』から煉󠄁獄杏寿郎と宇髄天元などが向こうの作品の姿で登場しているところ。まさにゲームだからこそできる垣根を超えた共演と言えます。
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前作からのバトルの大きな変更点として新要素“合体奥義”が追加。バトルでは2人のキャラクターを選択して使用しますが、それを特定の組み合わせにすることで、より強力な奥義を発動できます。
“合体奥義”の組み合わせはさまざまで、竈門炭治郎と竈門禰󠄀豆子といった印象的なものから、上弦の陸の鬼である妓夫太郎・堕姫という敵のタッグ、蛇柱・伊黒小芭内と風柱・不死川実弥による柱同士のタッグなど。中には「そんな組み合わせも!?」と驚くようなものもあり、どんな“合体奥義”が発動するのかだけでも試してみたくなります。
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バトル中にはタッグキャラクターとして選択したキャラクターを救援に呼ぶことも可能。敵のコンボから救出してもらったり、追撃を手伝ってもらったりなど、戦略的に重要な機能です。演出的にも、仲間が颯爽と手助けに現れる瞬間は胸が熱くなるものがありますね。
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“合体奥義”をはじめ、攻撃や技はボタン同士の組み合わせで直感的に繰り出すことが可能。技を出すだけであれば、基本的には複雑でも同時押し程度なので、普段から対戦ゲームで遊ばない方もすぐに慣れる操作性だと思われます。
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筆者も対戦ゲームに関しては素人同然ですが、通常攻撃から技につないで最後を奥義で締めくくれば、ボタンを順番に押しているだけなのに熟練の技に見えるような多段コンボを繰り出せました。
実際にはもっと難しいコンボなどがあるはずですが、プレイしてすぐの段階で自分がキャラクターを自在に動かしている満足感と爽快感が得られました。
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今回プレイしたのはSteam版で、キーボードマウスとコントローラーの両方に対応。両方を試した印象としては、基本はコントローラーでプレイするのが遊びやすく感じました。
バトルのサポート機能も充実しており、体力や技ゲージ、敵の行動などを細かく決めて練習できるプラクティスモードも用意されています。本作はアクション寄りの対戦ゲームでありながら、本格的な格闘ゲームにも通じる部分があり、ガードと崩しの読み合いをはじめとした遊びやすさの奥に戦略性が見えます。
バトル中ではコンボを繋げてダメージを出すことも大事ですので、しっかりと対戦を楽しみたい方向けの練習の場があるのは嬉しいですね。
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バトルが絡むコンテンツとしては他にもタワー登頂型コンテンツのような“修練の道”があります。こちらは枝分かれしているステージから進む道を選び、ステージごとの条件を満たしながら最奥で待つ柱の元へ向かうモードです。
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各ステージに設定されているボーナス条件をクリアするとステータスバフがもらえるので、キャラクターを育てながら進めるゲーム性です。柱ごとに異なる難易度が設定されており、選んだルートごとに違う展開を迎えるので、こちらもやり込みがいのあるモードでした。
感覚としては“ヒノカミ血風譚”よりもよりバトルに寄せたコンテンツで、腕試しや操作練習を目的に遊ぶモードと言えますね。
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オンライン対戦とオフライン対戦も用意されており、ここまで紹介したものを見てもらえれば対戦ゲームとしての顔もしっかりとあるゲームだとお分かりいただけるでしょう。
アニメのアクションゲームとしてファンを満足させる内容ながら、対戦ゲーム要素も確保しており、1つのタイトルとしては遊べる幅がとても広く感じました。
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今回は先行プレイ版なので対人戦までは触れられませんでしたが、真剣勝負ではどんなキャラクターが多く選ばれるのかは興味深いところ。実は予想外のキャラクターが強かったり、難しいながら極めたら強いキャラクターがいたりするかもしれません。
一通りのキャラクターは触ってみましたが、やはり登場キャラクター数が多いので、全てのキャラクターに触れてみるだけでも、良い意味でかなりのプレイボリュームになりそうです。
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キャラクターゲームなので、対戦の場でも、自分の好きなキャラクターでプレイするのも正しい遊び方のひとつです。お気に入りのキャラクターを使いこなせるようになれば、より本作の面白さが増すでしょう。『鬼滅の刃』のアクションゲームとしても、多彩なキャラクターが戦う対戦ゲームとしても魅力的な作品に仕上がっています。
ファンであれば間違いなく楽しめる本作。今年はアニメ映画もゲームも『鬼滅の刃』で盛り上がる夏になりそうです。