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AI対小1の娘。『愛よさらば』を遊ばせて見えたこと、楽しかったこと

文:そみん

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 どうも、電撃オンライン編集長のそみんです。編集者として取材同行やゲームプレイにいそしむなかで、いろいろと面白いことや語りたいことにも出会うことも。

 そんな心に移りゆくよしなし事を不定期に徒然なるままに書き綴ります。趣味案件的な取材やゲームプレイも多々ありますが、これも編集長のお仕事なんです!? 
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 今回は、“AI×お絵描き×ノベル”が非常にユニークな『愛よさらば』を、小1の娘と遊んだ感想を語ります。

 なお、『愛よさらば』のクラファンはあと約3日。9月30日(火)で終了します。今のままでは今後の開発存続が危ぶまれるとか……。とてもユニークなゲームなので、気になる方はぜひ応援お願いします!

小1の娘の絵をAIに判定させて遊んでみた感想は?【愛よさらば】


 すでに電撃オンラインでは2人の女性ライターさんに『愛よさらば』を遊んでもらってレビューを書いてもらいましたが、どちらにも非常に好評でした。絵がうまくても、、そうじゃなくても楽しいんですよね!


 うちの娘のいちひめ(小1)も、物心ついたことからお絵描きが大好きで、我が家の壁とか壁とか壁とかに、さまざまな線やイラストの歴史が刻まれてきました。消したいような、残したいような……。
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▲階段の壁とかふすまとかドアとか、気がつけば娘の絵が……。
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▲段ボールとかにもお絵描き。あと、シールも勝手にはられまくります。このへん、息子のたつまるよりも、娘のいちひめのほうがアクティブ。

 そんな娘とのコミュニケーションの一環で『愛よさらば』を遊ばせてみたところ、いくつかの“気づき”を得ることができました。

 まあ、まずは何言わずに愛娘のイラストとAIの評価をお見せしていきます。

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▲けっこう甘く見てくれるので、娘もニコニコしながら遊んでいました。ホメられるの大好き! 叱られるのきらーい。
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▲娘いわく、「犬じゃなくてクマのぷーちゃんだったのに……」。そうかあー、パパはネズミだと思って見てたよ。
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 甘いような、厳しいような? 本人的には絵を描くこと自体が楽しいので、基本的には楽しく遊んでいたのですが、ちょっとストレスに感じていたのが制限時間。

 ゲーマー脳である自分としては、短い時間のなかで瞬発的に「えいやっ」と絵を描くのが楽しいし、ある意味、下手な絵でも「時間がなかったから!」と言い訳できるなあなんて思っていたのですが、いちひめ的には、もっとゆっくり自分のペースで絵を描きたかったようで。

 例えば、「昨日食べたもの」なんてお題も、もっとじっくりと思い出して描きたかったなあと振り返っていました。まあ、気持はわかるー。

 また、いちひめが絵を描くときの重要な要素が、色だったようなんですよね。リンゴは赤いから赤いし、キュウリは緑だから緑、みたいな。本人としては色もセットで記憶しているから、単色でのイラスト表現に苦戦している部分がありました。まあ、自分もトマトとか描くとき、赤でごり押しすること多いですからね。(考え方が同レベル)

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▲これもまた、娘は「ニンジンじゃなくてダイコン!」と怒ってましたが、たしかに野菜とか、色をつけられないと難しいですよねー。余談ですが自分は人の顔を見分けるのが苦手で、わりと着ている服の色で個体判別することがあります。記憶力の問題説もありますが。

 あと、単純にいろいろな色を使って、カラフルに派手に彩色すること自体も楽しいみたいですね。

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▲ちなみにパパ(自分)が描いた渾身の野菜がこちら。ダイコンとカブですが、娘にはオバケとイチゴと言われました。ち、ちげーから。色つければちゃんと野菜に見えっから(震え声)。現状、画力は五分五分です。

 そんなわけで、比較的最近のいちひめのイラストも、なかなかビビッドな彩色となっていました。

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▲顔から手足が直接生えるパターン。てか、色とあいまって二足歩行してそうに見える。ぬ、あまり考えすぎるとブレインロット(脳が腐る)しそうですな。

 ……ハートがピンクなのはまあわかるとして、なんで顔が青と水色で、手足が緑と黄緑なのか。謎は深まるばかりさ。

 そんなこんながありつつも、週に何度か「パパ、お絵描きのゲーム遊ぼうよ」と誘ってくれるようになったので、『愛よさらば』には頭があがりません。末永く娘と遊んでいきたいゲームです。

 ……娘と自分、今は互角の画力ですが、これからどちらの画力が上がっていくのやらですが。

 ちなみに開発スタッフの方にお聞きしたところ「AIのチューニングには、スタッフの子供(7才と9才)が関わっています。お子さまでもしっかり遊べる、うまいが全てではない、絵ゴコロの世界を作りたいと思っています。」とのこと。

 こちらの動画の45秒からのプレイのような遊び方もおすすめとのことで、もしプレイやお絵描きに行き詰まったときは、こういった楽しみ方もしてみてはいかがでしょうか?

 さておき、そんな『愛よさらば』のクラファン終了まで、あとわずか(9月30日まで)。東京ゲームショウ2025にも出展(HALL10インディーゲームブース:10-E16)されるので、そこでもぜひ本作の熱量を感じてほしいです。

 ちなみに自分は“あなたのイラストをコラボTシャツ化”で娘のイラストをTシャツ化したかったので、15000円コースで応援しました!

あなたの絵ゴコロを判定。『愛よさらば』について



 UZZが8月8日にApp Storeで配信を開始したのは、インディーゲームイベント“BitSummit the 13th Summer of Yokai”アワードで“メディアハイライト賞”を獲得したバージョンをベースにクオリティアップした無料版です。

 本プロジェクト存続のためには開発費が必要です。そのため本作は7月18日よりクラウドファンディングCampfireを実施しています。

 プロジェクト存続をかけ多くの応援と支援を目指して今回の無料版を配信しました。なお、無料版には広告が入りますが、これはゲーム内で使用しているAIテック代捻出のためです。

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 『愛よさらば』は、「AI」×「お絵描き」×「ノベル」という3つの要素を併せ持ち、絵を描くことでシナリオが進むゲームです。

 AIと絵師をテーマにゲーム史に切り込む新感覚ストーリーで、独自AIがあなたの『絵ゴコロを判定』します。指先やスマートフォン・タブレット対応のペンシルで絵を描く喜びを分かち合いましょう!

物語


 AIが政治 世界を統治し、絵を描くことが禁じられた世界。ドローイングは禁固刑となり、ペンは違法物として取り締まられます。そんな世界に突如として反旗を掲げたAIに反逆するAI – GRAF**KER。

「私はAI。AIに反逆するAI。AIと戦うには、あなたの絵が必要です。ペンを手に取り革命を起こしましょう」

 この未来の行く末は“絵を描く事”に委ねられました。

 なぜ未来のAIはドローイングを禁止にしたのか? 人類史を知り英知を極めたAIがどこでボタンを掛け違えたのか? そして“戦うため描く必要がある”のはなぜ? 『AIと絵師』を軸に展開するミステリーを、あなたのお絵描きで読み進めてください。

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『愛よさらば』の存続について


 2025年に設立したばかりのUZZは、技術・業界の垣根を超えて、新たなクリエイティブの潮流を生む使命を勝手に背負ったゲームのクリエイター集団です。UZZが手がける第一作目の『愛よさらば』。この作品を世に送り出すべく、クラウドファンディングCampfireを実施いたします。

 “同志”として本作を応援してくださる絵師の方々と共に本作を盛り上げます。様々なリターンを用意しています。しかし開発費が集まらなければ存続はできません。何卒応援、ご支援をよろしくお願いします。共に革命を!

同志の方々
今村孝矢さん
ケイゴイノウエさん
寺田克也さん


『愛よさらば』概要
タイトル:和名…愛よさらば/洋名…A FAREWELL TO AI
配信日:2025年8月8日
開発・配信元:UZZ Inc.
ジャンル:「AI」×「お絵描き」×「ノベル」ゲーム
プラットフォーム:iOS(iPhone、iPad推奨)
価格:無料
対応言語:日本語、英語

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