ワンコネクトが、2025年末発売予定のカワサキ裏社会ビジュアルノベル『カワサキデビルズ』。その体験版をプレイする機会をいただいたので、遊んだ感想や魅力をお届けします!
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なお、プレイ環境はPCとなっています。
緊張感のある選択が楽しめるノベルゲーム【カワサキデビルズ】
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本作は、「夜の街で、人は“悪魔”を身にまとう。」というキャッチコピーが印象的なビジュアルノベル作品です。
物語の舞台は、悪魔が実在する世界の神奈川県・川崎市。
そこに暮らす高校2年生の由良岬(ゆら・みさき)は、小学生のころ、とある事件で両親を亡くし、現在は入院中の妹の治療費を稼ぐため、昼は学校へ通い、夜は叔父がオーナーを務めるキャバクラでアルバイトをする――そんな日々を送っていました。
しかしある夜、悪魔にまつわる事件に巻き込まれたことをきっかけに、岬は“悪魔と契約を交わす者”――刻契師(グレイヴァー)となります。
そして、人間と悪魔、そして“禁断の書”を巡る壮絶な闘いへと足を踏み入れていく――というストーリーが描かれます。
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本作の大きな特徴は、物語中の選択肢に時間制限が設けられている点です。
時間制限があることで、緊迫したシーンではその緊張感をよりダイレクトに体感できます。じっくり考える余裕がないからこそ、テンポよく物語が進行し、まるで登場人物と同じ空気を共有しているような没入感を味わえるのです。
さらに、時間の経過によって選択肢そのものが変化したり、“何も選ばない”という選択が成立する場面も存在。即興的な判断が求められることで、プレイヤー自身の感覚や直感が試される仕組みになっています。
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今回プレイした体験版では、主人公・岬が同じく刻契師である澪(みお)とともに、裏路地で怪しげな商人と対峙する一幕を体験できました。
体験版の冒頭は、岬が川崎駅前で澪と待ち合わせをしているシーンから始まります。
岬が過去の出来事を思い返しながら雑踏の中を進み、川崎駅前に到着するとどこからともなく澪が現れ、物語が動き出します。
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挨拶もそこそこに、今回の目的を確認し合った2人は行動を開始します。
そして、ここで最初の選択肢が登場します。
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「どこへ行くか?」という選択ですが、さっき目的地を確認したにもかかわらず、気を抜いていた筆者は目的地の名前を覚えていませんでした。
どこだっけなと考えているうちに、みるみる時間が減っていきます。すると早速、選択肢が変化し、「帰る」が出現しました。
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新たな選択肢が出てきたことで、さらに頭を悩ませましたが、時すでに遅し。時間切れとなってしまい、見かねた澪に先導されて目的地に移動することに……。話をちゃんと聞いていなかったことがバレました(笑)。
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事前に選択肢が来ることは予告されますが、体感として制限時間は短く、かなり瞬発力が試されると感じました。
思いどおりに進めていくには、受け身にならず、つねに先を考えながら物語を進めていくことが重要になるでしょう。
とはいえ、時間経過とともに変化する選択肢などは予測しづらいため、直感を信じて、行き当たりばったりなシナリオを楽しむのも一興です。
そしてその後、目的地に着いた2人は怪しい商人を見つけ、その商人が持っているものを戦って回収する、という流れになります。
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悪魔同士の戦闘は一瞬の判断が命。選択肢を間違えれば、ゲームオーバーに直行という緊張感が味わえました。
しかし、ゲームオーバーになっても選択の直前からやり直せるため、リトライへのストレスは感じにくいと思います。
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唯一の生存ルートでは、岬と澪が契約している悪魔、ファロスとミルドが敵の悪魔を圧倒する様子が描かれます。
本当にあっけなく倒してしまうので、ファロスとミルドはかなりの力を持っているのでしょう。
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ただ、そうなると気になるのが彼らの契約の内容。やはり悪魔との契約といえば、代償が付き物ですよね。
戦闘中も、ファロスの力を使った反動として岬の視界がぼやけるという描写があったりするので、ファロスとミルドは何を目的に、そして岬と澪は何を代償に行動をともにしているのか——そのあたりが物語の鍵になってきそうな気がしました。
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また、他にも2人の依頼主で、一応は協力者ながらどこか怪しげな雰囲気を持つフリーの悪魔コーディネーター“黎”や、体験版の最後にちらっと登場し、2人を付け狙う素振りを見せる悪魔など、製品版への期待が高まる伏線が張られていました。
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見た目と内面のギャップが魅力なキャラクターたち【カワサキデビルズ】
前項では、体験版でプレイできたシナリオ部分をメインにご紹介しましたが、ここからはその物語の中心となるキャラクターたちをご紹介します。
由良 岬(ゆら みさき)
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主人公の「由良 岬(ゆら みさき)」。
小学生の頃にとある事件で両親を亡くし、高校2年生の今は入院中の妹を支えるため、昼は高校、夜はキャバクラでアルバイトという二足の草鞋を履く。
自分の中にしっかりとした芯があり、どんな依頼でも“人は殺さない”と心に決めています。
さらには、妹のために高校を辞めて就職する道を考えたり、常に澪のことも気にかけていたりという情の厚い一面も。
見た目に反して冷静で落ち着いているため、安心して見ていられるキャラクターでした。
澪(みお)
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岬と行動を共にする刻契師の「澪(みお)」。
親に捨てられた過去を持ち、正確な年齢がわからない16歳ぐらいの少女。
ゆるふわで物静かな雰囲気ですが、自分も含めて人の命を軽く見ている傾向があり、携帯している銃を使うことにためらいがありません。
岬とのかかわりの中でその考えが少しずつ変わっていくようなので、その心境の変化に注目です。
ファロス
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岬と契約している悪魔の「ファロス」。
普段は黒猫の姿で岬の傍におり、悪魔の捜索から戦いまで頼りになる存在。
岬との息もぴったりで、戦闘シーンでは圧倒的な力を見せてくれました。
体験版では戦闘をしているかっこいい姿が見れたので、個人的には日常パートでの黒猫ぜんとしたかわいらしい姿が見れるといいなと期待しています。
ミルド
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澪と契約している悪魔の「ミルド」。
子どもっぽい見た目だが、下級の悪魔を一瞬で蹴散らす力を持った悪魔。
岬が澪とちょっと良い雰囲気になると不機嫌な様子を見せたり、人間の作る料理が大好きだったりと、幼さが目立ちます。
ただ、正直腹の底が見えないので、その目的や考えが気になるキャラクターです。
空気感や心情を描き出す1枚絵【カワサキデビルズ】
本作は、テキストに合わせて各キャラの立ち絵が表示され、リアクションがあればその表情が変わるタイプではなく、全編が一枚絵で構成されています。
これにより、シーンごとの空気感の違いや、感情の揺れといった微妙な変化を感じ取ることができました。
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今回の体験版の中で筆者が一番惹かれたのは、上のイラストです。
ファロスの力を使った反動でしゃがみ込む岬を、澪が庇うシーンなのですが、澪の目線が少しだけ岬に向いているのが絶妙なんですよね。
倒した商人が不審な行動を取らないよう監視しつつ、視界の端で岬のことも見ており、しっかりと警戒しながらも岬を心配している様子が伝わりました。
テキストだけでも澪の警戒心と優しさは伝わってきますが、両方を同時に気にかけなければいけない状況の緊迫感や、澪の冷静さはイラストだからこそ感じ取れた要素だと思います。
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今回プレイできたのはほんの一幕だけでしたが、それでも裏社会と悪魔をテーマにした緊張感のある物語を体感することができました。
また、時間制限付きの選択肢によって、自身の即興性が試される点も面白かったです。
本作は現在開発中の作品となりますので、気になった方はぜひ今後の情報を追いかけてみてはいかがでしょうか。
なお、11月9日(日)に東京・浜松町で開催される“東京ゲームダンジョン10”のワンコネクトブース(出展場所:2F-8)では『カワサキデビルズ』が出展されます。現地では、本体験版をプレイ可能となっていますので、会場に行く予定の方はぜひチェックしてみてください。