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【ほぼ週刊電撃スタッフコラム:オッシー】『ポケモンZA』クリア後感想(ネタバレあり)。メガニウムがメガシンカするとなんになると思う? 映画『死霊館 最後の儀式』ウォーレン夫妻最後の闘い。でもラスボスはアナベルじゃなくて…

文:オッシー

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※この記事には『ポケモンZA』映画『死霊館 最後の儀式』の重大なネタバレがありますので、ご注意ください。

 みなさんこんにちは。『ポケモンZA』クリアしたんすわ。したら21日に『NINJA GAIDEN4』出たんすわ。23日には『ゼンシンマシンガール』と『ワンス・アポン・ア・塊魂』も出たんすわ。『アウターワールド2』が30日発売だと余裕ぶっこいていたら、5日間のアーリーアクセスあるんすわ。無理んすわオッシーがスタッフコラム23回目をお送りするんすわ。

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 このコラムでは、狂ったようにプレイしている日々のゲーム体験や、ゲーム以外の趣味である映画鑑賞などで摂取したエンタメコンテンツを、短文レビュー形式でお送りしています。今回はゲームと劇場映画一本。ネタバレ注意。

目が合っても襲ってこないポケモン住人がいるなんて! ※ただし夜は神室町レベル

タイトル:『Pokémon LEGENDS Z-A』
プレイ状況:Switch2版 クリア済み

 『ポケモンレジェンズ』シリーズ最新作。ただ、実は正直そこまでプレイするつもりは無かった。前作『アルセウス』もプレイはしたものの、やはり昨今の大規模オープンワールドに比べると……という印象が拭えず。

 ただ、意外にもフロム信者のアクション大好きな息子が『ポケモンZA』をプレイするというので、一緒にやりたくて二本買ってプレイ。

 ここで購入豆知識を披露。

 Switch2のデジタル版を買う際に、お得に手に入れる方法は、「2本でお得 ニンテンドーカタログチケット(2本で9,980円)」でSwitch版のソフトを引き換え、その後にSwitch2アップグレードパスを買うと、なんと単価6,000くらいでSwitch2版のソフトが手に入るぞ! Switch2版を直接ストアで買うと8,800円なので、かなりお得。

 ただし、この「2本でお得 ニンテンドーカタログチケット」は2026年の1月30日で販売が終了になってしまうので注意。引き換え期限は購入から一年間はあるものの、対象タイトルはおそらく増えない(そもそもSwitch版の任天堂ゲームしか対象じゃない)ので、『ポケモンZA』でSwitch版タイトルは打ち止め! という人にはオススメしない。まあでもこれから出る『メトロイドプライム4』は対象なので、それを買う予定の人ならOK。

 閑話休題。ということであまり期待せずにプレイしたら
……めっちゃ面白い!

 今回はミアレシティという街が舞台で、なんとここから一歩も出ない。以前のポケモンのように、各地を旅して山越え谷越え冒険だ、ということもない。徹頭徹尾おらがまちオンリー。

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▲ひとのポケモンを取ろうとするとガチギレされる。残念ながら当然。

 じゃあ狭いじゃんとかフィールドのバラエティに乏しいじゃんとか思うっしょ? 否否否のイナバウアー。

 まず街はめっちゃ広い。建物の上に登ったりアスレチックとかもあるので、高低差もあって本来の広さよりよほど広がりを感じる。

 じゃあ歩くの大変じゃない、って思うじゃん? ノンノンノン。そんじょそこらのオープンワールドでは考えられないくらい細かくファストトラベルポイントがある。

 自宅の隣の八百屋とその隣の魚屋と、二軒先のコンビニが全部ファストトラベルポイントっつーくらいある。便利すぎ。
ソファに寝転びながらテーブルの上にあるリモコン取るのにファストトラベルするレベル。

 環境が変わらないなら、氷山とか水辺のポケモンどうするのよ、って思うじゃん? 確かにネズミとか猫とかの街ポケモンしかいないなら悲しいよね。でも大丈夫。全部、街の中にいます。なんか知らんけど、サイバーパンクよろしく街を牛耳る企業がホロの壁で区切って、ポケモン生息域を再現しているのよ。街の中に各生態系のサファリパークがある感じ。

 なので、主人公と愉快な仲間たちはオサレなアーバンライフを送りつつ、気が向いたらそのエリアに赴いて、童心に返ってポケモン乱獲を楽しめるってわけ。

 コンパクトなのに冒険している感もあり、かつ便利過ぎる機能でサクサクポケモンを集められる。これが楽しい。
『レジェンズ』シリーズはおろか、本編含めても一番プレイフィールは好きかもしんない。

 戦闘はリアルタイムアクション要素あり。『アルセウス』がアクションっぽく見えて、あんまり普段のポケモンの戦闘システムと変わらなかったのに比べ、今作はかなりスムーズにアクションできるようになった。各技もクールタイムが設定されていることを除けばリソース無しで何回でも使用できるので楽しい。「はかいこうせん」とかタメ時間がかかったりクールタイムが長かったりはするけど、ブッパして大ダメージ与えられるとめちゃ気持ちいい。

 オヤブンやボスによっては、ポケモンじゃなくて主人公をダイレクトアタックしてくるので、主人公の位置取りや回避も重要。
相性良しで楽勝ムーブしている時に限って、主人公にダイレクトアタックで敗北、みたいなケースも後半だと結構あるので注意。中には弾幕ゲーみたいな攻撃してくるボスもいる。

 ゲームサイクルも分かりやすく、昼はサブクエをやったりランク戦やったり、夜はバトルゾーンでランク戦用のポイント集め&お金集め&レベル上げと、どちらでもやることがいっぱいあるので飽きずにテンポよく進められる。

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▲サブクエで美術館に隠れたコフーライを見つけるやつ。可愛いが過ぎる。

 そう、今回は昼夜が分かれており、昼は住人に絡まれることは無いのだ! ポケモンといえば、神室町もびっくりのデンジャーシティで、目が合っただけで絡まれる(ポケモンバトルを強制される)ことで有名だが、本作では昼は襲ってこない。そのかわり、夜は(バトルゾーンに限っては)めちゃくちゃ好戦的で、「オマエそれどこから見てるのよ」みたいな位置から主人公を捕捉してきたり、背後からステルスで闇討ちしようと近づいたら、超反応で振り向いたりしてくる。おそらく円の念能力の使い手だと思われる。

 ストーリーは、ミアレシティにまつわる過去からの壮大な秘密が……というところだが、こちらは正直あまりしっくりこなかった。劇中でも登場人物が言及しているが、先人の尻拭い感が否めず。もっとシンプルに、悪いやつの野望を街の人たちが協力して打ち砕く! みたいな方が個人的には好きな展開。

 今作はキャラが良く、ランキング戦で出会う街のランカーたちが良い味出している。街という限られたロケーションに特化している関係で、ランキング戦が終わったらおしまい、ではなくて、その後のストーリーでも各キャラがちょいちょい出てきてお話に絡むので、
どんどんキャラが掘り下げられて愛着が湧いてくる。

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▲みんなポーズ取りがち。クセが強い。

 なので、そんなキャラ達が、先人の尻拭い的しこり無しに全力で街のために頑張る! みたいな方が良かったのにな~と思っちゃった。まあ大筋の流れは街の為! なんだけどね。でもちょっとモヤる。

 とはいえ、
ムクちゃんはカワイイし、キャラは立ってるし、ムクちゃんはカワイイし、ライバルとの反目からの友情もあるし、ムクちゃんはカワイイ。っていうか超絶シャンデラ美少女ムクちゃんに弱点ってあるの? あったわ……ヤベー身内(兄貴)がいる。あんな兄貴がいたら、確かにどこでもないどこかに行きたくなるわな。

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▲さいかわてんしムクちゃん。兄(シロー)へのアタリは強めなのもいい。このシャンデラ帽子グッズ化希望!

 ゲーム自体はめちゃんこ面白いし、ポケモンはみんなカワイイし、(筆者の中では)ナンジャモを超える逸材のムクちゃんもいるので、『レジェンズ』系はちょっと~な諸兄もぜひプレイして頂きたい。

 ユカリとかいうゲキヤバホログラムストーキング富豪女子もおるでよ。

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▲劇中最ヤバは満場一致でユカリだと思うのですわ!


 お次は劇場公開映画。
シリーズ完結ネタバレ注意!


ウォーレン夫妻の最強最悪最後の敵がアナベルじゃなくてあくまのカガミだった件

タイトル:映画『死霊館 最後の儀式』

 実在の心霊研究家、エド&ロレインのウォーレン夫妻をモデルにした『死霊館』シリーズの最新作にして最終作。『死霊館』ユニバースの実に9作目らしい。そんなに出とるんかい。

 筆者もさすがに全制覇はしていなかった。というか『インシディアス』シリーズと途中でごっちゃになってワケワカメ。『死霊館』ナンバリング(というのが正しいのか?)は全部見ていて、『アナベル』は2作、『シスター』は最初のやつだけかな。

 ユニバースの中ではスピンオフだけど『シスター』は怖くて面白かった。過去の話だから、ウォーレン夫妻ほぼ出てこないけど。

 ウォーレン夫妻は大好きだけど(特にロレイン役のヴェラ・ファーミガ好き)、実在の人物なので、事件で死ぬことが無い=勝ち確なのは最初から分かっていてドキドキハラハラしないんだよね。その分、オリキャラの生死にワクワクしながら観るわけですな。

 そんな『死霊館』ユニバースが終わるんですって奥さん。人気出たシリーズは延々と出続けるのが世の常だけど、潔く終わらすのはエライ。つっても9作も出しているわけだが。

 今作は、“ウォーレン夫妻最後の事件”という触れ込み。今まで、アナベル人形を始め
様々な怪異と対峙してきたウォーレン夫妻が、もっとも苦戦したラスボスとはいかに…!

 話は、ロレインが娘を妊娠中の時まで遡る。とある悪魔憑きハウスに調査に赴いたエドと身重のロレインは、そこで鏡の悪魔に襲われ、ロレインは早産の危機に。身重の妻を現場に連れてくなやエドと思うかもしれないが、霊感があるのはロレインだからしゃーなし。急遽病院に搬送され、奇跡的に娘を出産したロレインだが、今度は娘が悪魔に狙われることに…。

 というのが前段で、時は現代へ。ウォーレン夫妻は講演活動などをしていて半引退。娘も良いお年頃になり、彼ピッピを自宅のパーティーに連れて来る。娘さんをくださいパターンのやつやと思っていたら、案の定娘さんをくださいした。でも彼ピッピは元刑事で今は無職。…ええんか?

 一方その頃、悪魔憑きの鏡を購入したとある一家に不幸が訪れる。買ったのは一家の祖父母だけど、見るからに禍々しいオーラ出してるし、割れてるしで、よくこんなもんを可愛い孫娘のお祝いに渡そうと思ったな。

 この不幸一家が教会に助けを求めたものの、このシリーズの教会はとにかく無能が過ぎるお役所仕事なので、動いてくれない。

 その情報を得た、別教区のゴードン神父(ウォーレン夫妻の友人)は夫妻に助けを求めるのだが、半引退状態な夫妻は断ってしまう。哀れ、ゴードン神父は単身現場に乗り込み、あえなく悪魔に魅入られ……という展開。

 まあゴードン神父がやられるのは展開上しゃーないんだが、襲われる場所が件の家じゃなくて、教会の地区支部なんだよね。自分の手に負えないと、司祭に助力を請おうと思ったら襲われてしまうわけ。そんな神の家に出張できる悪魔とかヤバすぎない? っていうか教会のセキュリティガバ過ぎない?

 ゴードン神父の犠牲と、さらに出産時の因縁からウォーレン娘が呼ばれたこともあり、ようやく夫妻と娘の婚約者はこの最強悪魔に立ち向かうのであった。ここからがようやく本番。長過ぎる。

 ウォーレン夫妻って別にゴーストバスターでもエクソシストでも無いんだよね。あくまで心霊研究者だから。知識はあるけど、除霊ガジェットがあったり、悪魔祓い能力があるわけではないのよ。ただ、研究者なので知識と、ロレインの霊感で怪異のウィークスポットみたいなのを見つけて解決するわけ。

 今回の敵は、悪魔らしい心霊攻撃の他、シリーズファンへのサービスで巨大アナベル幻覚攻撃とかもしてくる。でも結構な頻度で物理攻撃もしてくるのが個人的好きポイント。

 最終的には、悪魔じゃなくて鏡自体が体当たりで襲ってくるのよ。ドラクエモンスターの“あくまのカガミ”でもそんなフィジカルアタックしないやろ。ラストバトルの盛り上がるところなのに、ちょっと笑う。

 そのフィジカルアタックで潰された娘婚約者くんを助けるために、ウォーレン家族総出で鏡に立ち向かうのは熱かった。

 
心霊系の内容なのに観終わった後に思うこと……は、やはり力こそパワー! 筋肉は裏切らない。 心霊界でも「レベルを上げて物理で殴れ」の時代到来! と、テンションが上がるので、どんな撃退方法かはぜひその目で見届けて欲しい。

 最後は恒例である、実在のウォーレン夫妻と今回の不幸一家、それぞれの写真が映し出されるエピローグ。不幸一家のその後など、あんなに苦労したのに…そんな事に!? と、ツッコミどころはありつつも、ウォーレン夫妻が年老いてからの生活が語られるあたりは、なんかグッときて感動した。

 長らく『死霊館』シリーズ観てきて(途中何作か観てないけど)、もういい加減ネタ切れやろ感はあったので、最後は綺麗にまとめられて良かったんじゃないかと思う。まあラスボスはあくまのカガミ(物理)だったけどね! ちょっと久しぶりに『ドラクエモンスターズ』やりたくなってきたわ。

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