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『NIKKE』“絶対悪”の衝撃から早1年…●ッ●●●ー●の所業と現代まで残る“侵食”の悪影響を振り返る【勝利の女神:NIKKE(メガニケ)日記#149】

文:電撃オンライン

公開日時:

 Level InfiniteとSHIFT UPが手を組んで制作したiOS/Android/PC向けガンガールRPG『勝利の女神:NIKKE(メガニケ)』のプレイ日記をお届けします。

※この記事には『勝利の女神:NIKKE』のストーリーに関する激しいネタバレが含まれています。イベント《OLD TAILS》や《GODDESS FALL》などの過去の周年イベントやメインストーリー18章までをプレイしてから読むことを強くオススメします。[IMAGE]

 『勝利の女神:NIKKE』は11月4日に晴れて3周年を迎えました。

 『NIKKE』が3周年……どういう意味か、おわかりでしょうか?

 そう!


 “レッドシューズ”の衝撃から丸1年が経ったということです!

 『NIKKE』2周年ストーリーイベント《OLD TALES》で初登場したレッドシューズ(声優:照井春佳)。一見母性あふれる彼女が隠していた“悪”としか言えない本性に、指揮官たちが阿鼻叫喚したのも去年の出来事です。時が経つのは早いですね。

 この記事では、2周年イベントでのレッドシューズの暗躍を振り返りつつ、彼女が後世に残した大きすぎる影響について考察していきます。

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侵食を改造し、シンデレラを“アナキオール”に変えた諸悪の根源【勝利の女神:NIKKE(メガニケ)日記#149】

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 レッドシューズは、『NIKKE』本編から約100年前に勃発した第一次ラプチャー侵攻時代のニケです。第2世代フェアリーテールモデルのニケが集結するオールドテイルズ部隊に所属し、ラプチャーに追い込まれる人類を救う希望として期待されました。

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 背中で語るニケの中でも飛びぬけて色々と豊満なレッドシューズは、母性も豊かです。『OLD TALES』前半ストーリーでは、初出撃を間近に控えたシンデレラにお茶をふるまってリラックスさせようとします。シンデレラがヘレティック“アナキオール”と化した後も、肉弾戦でシンデレラと果敢に対決しました。

 同じ部隊のヘンゼルとグレーテルも「レッドシューズは優しい」と言っており、オールドテイルズの頼れるお姉さんのような存在です。

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 そのはずだったんですけどね!

 《OLD TALES》では、シンデレラが謎の侵食によって人類の敵にさせられ、取り返しのつかない悪逆を行うストーリーが描かれます。“アナキオールが人類を敗北させた”と言っても過言ではないですが、その発端となる侵食を仕込んだのが他ならぬレッドシューズだったのです。

 Chapter.32のサブクエストでシンデレラがかつての仲間を思い出す際、レッドシューズの名前だけなかったことから“怪しい”とイベント前から囁かれてはいましたが、裏切りのスケールが大きすぎる!

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 《OLD TALES》後半ストーリーでは、レッドシューズが自分の所業を喜々として語ります。人類とラプチャーの共存こそ理想だと信じてやまない彼女は、ラプチャーが持つ侵食機能に目をつけました。

 本来はニケの動きを止めるだけのそれを研究し、“ニケをラプチャー側の存在に変貌させる”現在の侵食に改造したのだと、まるで偉業を果たしたかのように熱く語るのです。侵食によって人類の敵にさせられたシンデレラを、忌まわしい“アナキオール”の名で呼びながら。

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 その後、レッドシューズはシンデレラに倒され、彼女の専用兵装“レッドシューズ”はラプチャーに奪われる末路を遂げました。

 彼女がいなければアナキオールや後に続くヘレティックが生まれることはなかったでしょう。それどころかシンデレラが予定通りゴッデス部隊と合流し、宇宙にいるクイーンを討つ作戦に参加していればどうなっていたでしょうか?

 最初にして最強のニケ・リリーバイス(リリス)が健在だった以上、勝算は高かったはず。身勝手な思想のために人類を敗北へ追い込んだ女、それがレッドシューズなのです。

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 これは余談ですが、2周年イベント当時はレッドシューズが残した侵食の実験記録が遺失物として登場しました。毎日ひとつずつ追加され、無辜のニケを実験に使ったことや研究に気づいた人間を“殉教者”にしたことが徐々に明らかになり、死後も指揮官を震え上がらせたのも、去年の今頃の話です。誰が呼んだか“デイリー余罪”。

 『NIKKE』の数ある悲劇の元凶。レッドシューズが残した侵食は現代に多大な影響を及ぼしています。

 『NIKKE』シナリオライター長のチョン・ジェソン氏は2周年当時のインタビューでレッドシューズを“後世に多大な悪影響を残した”キャラと語っています。まさにその通りで、彼女が改造してしまった侵食は現代でも多くの悲劇の引き金となっています。

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 侵食の被害者で真っ先に思い浮かぶのがマリアンでしょう。『NIKKE』を始めた指揮官の初めてのニケで、ラピやアニスとのやりとりを通じて愛着が湧いてきた頃にやってくる「ここです」。あ、思い出しただけで少し具合が……。

 マリアンの侵食は“このゲームはこういう世界です”と強烈に教える通過儀礼です。もしレッドシューズがいなければマリアンは何事もなくカウンターズの仲間になっていたのではないでしょうか。

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 イベント《OVER ZONE》に登場したピナも侵食の犠牲者です。自我を失いながらもドロシーに後始末を頼む精神力は、ゴッデスの名に値する気高さでした。

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 しかし、ピナを失ったドロシーは精神の均衡を崩し、現代ではアークへの復讐を誓って暗躍しています。仮に侵食がなかったとしても、量産型ニケであるピナがアークガーディアン作戦を最後まで生き残れたかはわかりません。

 ですが、ドロシーがピナを撃つ展開にはならなかったでしょうし、復讐に縋るほど病むこともなかったはず。ピナとの別れからも立ち直り、現パイオニアと共に地上奪還を目指していたかもしれません。

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 ドロシーと同じゴッデス部隊のメンバー、レッドフードも侵食の犠牲者として忘れてはいけません。

 イベント《RED ASH》では、侵食の末期に至ったレッドフードが部隊を離れようとし、若き日のスノーホワイトと仲違いしてしまいます。

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 狂った自分を仲間に撃たせたくないレッドフードが無理やり部隊を去ろうとし、その背中にスノーホワイトが泣きながら「1人で寂しく死ねばいいんだ!」と叫ぶシーンは、どちらの気持ちもわかるぶん、辛いものがありました。

 続く《RE:DASH》で2人が和解し、最高の別れができたのがせめてもの救いです。

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 Chapter.12でメティスのメンバーが侵食されたのも大きな事件といえます。この一件でNIPMHを失ったメティスはアークの市民から危険視され、彼女たちを作ったミシリスの立場が一気に悪化。CEOのシュエンはメティスの名誉挽回を図ろうと、ラプチャーをアークに呼び寄せる自作自演に手を染める……と、ドミノ倒しのように事態が悪化しました。

 この一件はヒーローとしての勇気を取り戻したラプラスがラプチャーを倒して事なきを得ましたが、ひとつ間違えればアークに甚大な被害を招いたでしょう。

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 このように、レッドシューズ自身の死から長い時を経た現代でも、彼女が生み出した侵食は猛威を振るい続けています。特にマリアンの一件は指揮官が今も戦う強い動機になっており、侵食がなければ『勝利の女神:NIKKE』は全く違う物語になっていた可能性すらあります。

 ジェソン氏はレッドシューズを「一切同情できない絶対悪」として登場させ、同時に「ビジュアルをものすごく良くして、プレイヤーが彼女を許しちゃうかも試してみた」と語っています。 あなたはレッドシューズを許せますか?

3周年でよく似た他人“ミラー”が登場。もう勘弁してくれ……【勝利の女神:NIKKE(メガニケ)日記#149】


 『NIKKE』の物語自体に多大な悪影響を及ぼしたレッドシューズは、シンデレラの手で葬られています。彼女が残した侵食は今も人々を苦しめていますが、侵食に続く新たな脅威を彼女が生み出す悲劇は二度と起こりません。

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 そのはずだったんですけどね!!

 3周年イベントストーリー《GODDESS FALL》で、どういうわけかレッドシューズに瓜二つの“ミラー”が登場しました。ある人物を基盤にした存在らしく、その人物の失敗から「大事な瞬間には自分を抑えて前に出ないことが大切」と語っています。うかつにシンデレラに真相を明かしてしまい、最期を迎えた件に違いありません。

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 例えば、《OLD TALES》で侵食されたシンデレラをたぶらかす謎の声の名前も“ミラー”と表記されていました。シンデレラ自身その時「鏡よ鏡……」と呟いていますし、彼女自身は鏡をこよなく愛しています。関連を疑わずにはいられません。

 現代のミラーは自分に都合のいいクイーンを生み出そうとしてるらしく、その詳細は不明です。ただ、この先レッドシューズ以上の悪行を彼女がしでかす可能性は十分すぎるほどあります。

 ジェソン氏の“実験”はまだ続いているのでしょうか? とても楽しみだけど、同じぐらい勘弁してほしい……。

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 以上、レッドシューズの衝撃を振り返ってきました。ここまで、彼女がいかに“絶対悪”かを語ってきましたが、一方、レッドシューズはNPCでありながらプレイヤー人気がとても高いニケです。

 発表時は背中で語ればさぞ見応えするだろうお尻や太ももが大反響でしたし、キャラクターとしても最期まで思想を貫いたブレなさは評価できます。ラプチャーとの勝てない戦争に疲れ切り、彼女なりに「人類を救いたい!」と願った末の行動だったことは、忘れたくないところです。

 悪役として間違いなく魅力的で、「実装してほしい」の声も未だに根強いレッドシューズ。実際に味方になるにはとてもハードルが高いとは思いますが、ヘレティックのリバーレリオも実装されたのです。誰もが納得する形でのプレイアブル化も、あるかもしれませんね。


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      勝利の女神:NIKKE

      • メーカー:SHIFT UP
      • 対応機種:Steam・PC
      • ジャンル:RPG
      • 発売日:2023年2月15日
      • 希望小売価格:基本プレイ無料(アイテム課金あり)