電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、インディーゲーム制作チームGe-sakuが手掛けるホラーアドベンチャー『H9:ORIGIN』をプレイしたライターのカワチによる感想記事の後半をお届け。
後半はホラードキュメンタリーとしての魅力に迫っていきます。
後半はホラードキュメンタリーとしての魅力に迫っていきます。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/dengeki/59915/aa017e0caf9119cc47e6729799c0161ba.jpg?x=1280)
※この記事には『H9:ORIGIN』の序盤のネタバレが含まれています。
なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!
後半にいくほど心をざわつかせてくるホラードキュメンタリー【H9:ORIGIN】
『H9:ORIGIN』は“トキメキ脱衣ジャンケン部”のメンバーと野球拳対決を楽しむゲーム……と見せかけて、このゲームの開発現場で起きた事件の真相へと迫っていくホラードキュメンタリー作品。前回の記事では、あえて野球拳部分の作りについて注目していきましたが、今回は本作の真髄とも言えるホラードキュメンタリーについて解説していきましょう。
本作では野球拳のパートで特定の操作をすることでアドベンチャーパートに進むことができる作りです。この操作に関しては、それほど複雑では無いので適当に操作をしているだけでも入ることができるはず。
とはいえ、ステージ3だけはちょっと難しいかもしれません。ステージ1~3までのアドベンチャーパートへの入り方は、記事の最後に記載しておくので攻略に詰まった人はこちらをチェックしてみてください。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/dengeki/59915/a11f5315d0fdebb3df4e4554339df02f2.jpg?x=1280)
さて、フェイクドキュメンタリーというジャンルになっている本作。あまりネタバレになってしまうとおもしろくないのですが、ホラーがニガテという理由で遊ぶかどうか迷っているという人も多いのではないでしょうか。
そういう人に向けてお伝えしておくと、本作はヒトコワ系で幽霊などは出てこないので、心霊系がニガテでも問題ないとお伝えしておきましょう。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/dengeki/59915/a9c3c0da200c92b4703ae40246d591184.jpg?x=1280)
また、ビックリ系のホラーがニガテだという人もいるかもしれませんが、ほぼ驚き系はありません。終盤にちょっとあるといえばありますが、「ここで来るだろう」と身構えることができるタイプなので、いきなりビックリさせられることはありませんので、安心してプレイして欲しいですね。
逆にちょっと注意なのがパワハラ系の話。人によっては「ウッ」と心に来てしまうかもしれません。ただ、このリアルなパワハラ描写こそ、『H9:ORIGIN』の重要な部分になるので難しいところ。
重々しい内容だからこそ、没入してストーリーに入り込むことができます。万人にオススメできるタイプではありませんが、刺さる人には刺さるホラーエンターティメント作品です。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/dengeki/59915/ac05049e7cad7c646280ae12cfc7b6682.jpg?x=1280)
フェイクドキュメンタリー部分に関しては、最速レビュー記事にも記載した通り、まず「28年前の開発当時にディレクターを務めていた男性の情報を提供してほしい」と呼びかけられ、「もしその男性のことを知らない場合でも、ゲーム内である挙動をした場合のみに起動する“改変されたプログラム”を探すのに協力してほしい」という流れを説明されます。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/dengeki/59915/a664ae8c982121da3fca221a419faff92.jpg?x=1280)
ノベルパートは、ディレクターである“僕ちゃん”の目線で進んでいくことになります。舞台となるのは老舗のゲーム制作会社。当時の業界では新卒数年目でディレクターを務めることも多かったらしく、長らく下積みを続けていた彼にとっては念願のディレクターデビューとなります。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/dengeki/59915/a6bc212592ea2714988d0487e207dad58.jpg?x=1280)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/dengeki/59915/a10679153688a7652fe1cc7d9f9040ddd.jpg?x=1280)
この“若くてもディレクターを務めることができた”というのは20世紀末ならではのエピソード。前半のレビュー記事でも記載しましたが、本作を手がけるGe-sakuは古くから活躍する開発会社のQ’tronのメンバーが立ち上げたものなので描写にすごく説得力があります。
筆者自体はその時代からライターをしていたので「そういう時代だったな~」と懐かしくプレイしていたものの、若い世代にとっては「そんな無茶苦茶なことってある!?」と驚くのではないでしょうか。
メインとなるノベル部分はもちろん、おもしろいのは“Tips”。テキストの色が異なる部分をクリックすると、そのテキストについての説明を見ることができます。単なる解説ではなく、かなり赤裸々に業界を語っているのでとてもおもしろい! いわゆる商売の“裏道”や“抜け穴”のようなテクニックも書かれているので興味深い内容でした。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/dengeki/59915/a3955b0cbeeb7b17e165186d46f3b3cce.jpg?x=1280)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/dengeki/59915/ac2f584782065b2b275beb3af5d1ead19.jpg?x=1280)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/dengeki/59915/aa6c1ce46e858a82bb8769311cc6b49d9.jpg?x=1280)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/dengeki/59915/a626fc204c1e9e80f61cb36459a57e178.jpg?x=1280)
メインストーリー部分は、当時としては斬新なアイデアを取り入れた僕ちゃんのRPGの製作が最終的にクソゲーと呼ばれることになる野球拳ゲームに変わっていくところまでが描かれていきます。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/dengeki/59915/a9369d2a461c354a60109861ec1a7b961.jpg?x=1280)
ディレクターに抜擢されたことでやる気に満ち溢れている僕ちゃんと、そんな僕ちゃんを支える心強い仲間たち。ただし、製作途中で新ハードが発表されたことをきっかけに歯車が狂っていきます。
後から考えると、もとから狂っていたとも言えますが、崩れるきっかけさえなければ、せめて僕ちゃんはなにも知らないままでいられた……そんな風にも読み取ることができるストーリーです。
本作のストーリーはこのやるせなさがポイント。登場人物である営業上がりのプロデューサーは、クリエイティブとは真逆のキャラクターで、お金のことしか考えず、自分は夜の街で飲み歩いているという最悪な人物です。
忌むべき人物ですが、客観的にセリフや行動を見てみると、お金回りのことに関してはプロデューサーとしては間違っていないことを言っています。しかし、なまじ正論だけあって僕ちゃんが袋小路になっていくわけですが……。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/dengeki/59915/a3278b8a0f52de0ff1c0d6cc1581ee50d.jpg?x=1280)
プロデューサーの仕事としては納得できるところもありますが、彼の人間性が“終わっている”のは事実。僕ちゃんを容赦なく追い詰めたり、デザイナーの女の子・Fちゃんにちょっかいを出したりと見るに耐えません。とくに僕ちゃんが信頼しているFちゃんを自分の立場を利用してプライベートの飲みに誘う様子は心がザワつきます。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/dengeki/59915/a0ca561943b97fefeff232c8e567fac4c.jpg?x=1280)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/dengeki/59915/a8875211eb032e0152b558229b52a9b2b.jpg?x=1280)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/dengeki/59915/aeda66bc3c7fe4bf609a286d796a7c9c9.jpg?x=1280)
Fちゃんや会社の社長といった社内のメンバーが僕ちゃんの味方でいてくれることだけが救い。ただし、物語の後半からはジェットコースターのように彼の状況が転落していきます。
ここまで記事を読んで「だいたい僕ちゃんが絶望していく過程がわかった」と思っている人も多いでしょう。ただ、それは甘い!(笑)
あまり書いてしまうと面白味が減ってしまうので避けますが、しっかりいろいろな仕掛けは用意してくれているので安心してください。ここまでの記事でこれから遊ぶ人の楽しみは奪っていないと思うのでぜひプレイしてみてくださいね。
「やっぱり~!」という絶望と「そうきたか~!」という驚愕の展開がほどよく用意されていますよ。ゲーム自体は大体2~3時間ぐらいで終わるので、記事を読んで気になっていたのならぜひ!
さて、最初に書いたステージでの操作になりますが、以下の操作をすればアドベンチャーパートに進むことができます。STAGE3は本来であれば使わない操作なので気付きづらいかもしれませんね。
STAGE1
回復アイテムを使用
STAGE2
カーソルを移動する
STAGE3
右クリック長押し
野球拳部分のゲームを1度クリアすれば好きなステージを選んでプレイできるようになるので、一気にクリアしてしまうことをオススメします!
『H9:ORIGIN』ゲーム概要
ジャンル:サイコホラーアドベンチャー/ビジュアルノベル
プレイ人数:1人
発売日:2025年11月30日
言語:日本語,英語,中国語(簡体字・繁体字)
価格:980円 ※DLsiteのみ990円
開発/販売:Ge-saku/WorldMap
■関連記事
電撃インディーのSteamキュレーターページが開設!
電撃オンラインのインディーゲーム応援企画“電撃インディー”では、Steamのキュレーターページを公開しています。
本ページでは、電撃インディーで紹介したインディーゲームを中心に、さまざまなゲームを紹介しています。
最新タイトルや電撃インディーがおすすめするインディーゲームを紹介しているので、ぜひフォローしてチェックしてみてください。