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28年前に開発中止されたギャルゲーがテーマの新作リバイバルサイコアドベンチャー『H9:ORIGIN』レビュー。ゲームに現実が侵食されていく感じがおぞましくも面白い!【電撃インディー#1193】

文:電撃オンライン

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 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、11月30日に配信される“あの頃”を思い出させる美少女たちとの脱衣ジャンケンと、その裏側を楽しめる新作リバイバルサイコアドベンチャー『H9:ORIGIN』のレビューをお届けします。

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 なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!


 本作は“28年前に開発中止されたギャルゲー”をテーマとしたゲームです。美少女たちとの“脱衣ジャンケン”(いわゆる野球拳)ができるギャルゲーパートと、28年前のゲーム開発当時の真相を辿るノベルパートが存在します。ジャンプスケアはありますが控えめで、ホラーのジャンルとしては“ヒトコワ”“サイコ”の分類です。

ドキドキワクワクのギャルゲーパートと、ある意味ドキドキさせられるノベルパート【H9:ORIGIN】


 まず、ゲームをスタートさせるとさっそく正統派美少女キャラクターによるチュートリアルが開始されます。

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▲“ムフフなご褒美” チュートリアルでも容赦なく脱ぐのでプレイ時は注意です。

 負けた方が脱いでいくのに加えて、3回じゃんけんに負けたらその人の敗け、というのが基本ルールです。勝つたびに脱衣スチルが差し込まれ、彼女の立ち絵も変化していきます。

 彼女を脱がせたい一心で、欲望のおもむくままに脱衣ジャンケンを進めていくと、突然ノイズが入り――恐ろしい画面とともに、ノベルパートが始まります。

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ゲームの中に仕込まれた“改変されたプログラム”


 ノベルパートでは、まず「28年前の開発当時にディレクターを務めていた男性の情報を提供してほしい」と呼びかけられます。そして、「もしその男性のことを知らない場合でも、ゲーム内である挙動をした場合のみに起動する“改変されたプログラム”を探すのに協力してほしい」というのです。

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 発売中止のゲーム、失踪したディレクター、改変されたプログラム……これだけでもかなり不穏な雰囲気を感じます。プレイヤーは、ギャルゲーをプレイしつつ“改変されたプログラム”を見つけるため、あらゆるデバッグ的操作を試すことが推奨されます。

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▲プログラムが起動する瞬間のバグ挙動が怖い。

美少女キャラクターとムフフなお遊び! 一方、開発現場では……【H9:ORIGIN】


 本作には、ギャルゲーパートの美少女キャラクターが登場します。90年代の美少女ゲームを彷彿とさせる作風で描かれた彼女たちは、いわゆる“そそられる”見た目です。脱衣ジャンケンが競技化しているという、行動に説得力を持たせるはちゃめちゃな世界観も、昔の美少女ゲームっぽさがあっておもむき深いです。

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▲お嬢様キャラが慈愛に満ちた顔をして何を言っているんでしょうか? 可愛いです。

“ツンデレ”、“妹”、“小悪魔”あらゆる美少女が脱衣ジャンケンを挑んでくる!


 本作に登場する美少女たちは“トキメキ学園野球研”に所属する部員という設定で、プレイヤーに対して次から次へと脱衣ジャンケンを挑んできます。勝てばその度に脱衣ムービーが入り、最終的には一糸まとわぬ姿を披露してくれます。

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▲脱衣スチルも各キャラごとに3パターン用意されており、気合の入りようが凄いです。

 脱衣ジャンケンが競技化され、そこかしこで脱衣が行われているという狂った世界観ですが、そんなことはどうでもよくなるぐらい彼女たちが可愛くて魅力的です。当時はコンシューマーゲームとして発売されるはずだったゲームなのに、こんな肌色が多いなんて現代では考えられないかもしれません。それぐらいガッツリ脱ぎます。

当時は美少女ゲーム黄金期 。“脱衣ジャンケン”って“面白い”か?


 ギャルゲーパートの操作は非常に単純です。美少女たちの「じゃん・けん――」の掛け声に合わせて、“グー・チョキ・パー”の3つの手の内どれか1つを選ぶだけ。少しだけお助けアイテムなどは存在しますが、本当に“じゃんけん”をするだけのゲームなのです。

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 このゲームが発売されるはずだった90年代において、美少女ゲームは黄金期を迎えています。『同級生』『ときめきメモリアル』『センチメンタルグラフィティ』など、ゲーム性と美少女キャラクターのクオリティを両立させた名作も数多く生まれました。

 そんな中で、果たしてこのじゃんけんゲームは“面白い”のでしょうか?

 その疑問に応えてくれるのがノベルパートです。このゲームが生まれるまでの真相と、開発現場の現実を覗き見ることができます。

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▲セクハラ・パワハラが横行する開発現場の一面。

 ただ、美少女たちとのイチャイチャを楽しむのも良いのですが、この重苦しくて苛烈なノベルパートを読むと、真相を探ろうとする手を止めることはできないでしょう。

すべてのピースがハマった時には、既に現実は侵食されている【H9:ORIGIN】


 “改変されたプログラム”を見つける協力者としてプレイしていった先に、どんな真相が浮かぶのか? 何故ギャルゲーの『H9:ORIGIN』がこういう形で世に放たれることとなったのか?

 エンディングにたどり着く頃にはすべての謎が解けるとともに、なんともいえない気味の悪さに包まれることになると思います。ぜひ『H9:ORIGIN』のプレイ体験を通して、ゲームに現実が侵食されていくおぞましさを体感してみてください。

『H9:ORIGIN』ゲーム概要


ジャンル:サイコホラーアドベンチャー/ビジュアルノベル
プレイ人数:1人
発売日:2025年11月30日
言語:日本語,英語,中国語(簡体字・繁体字)
価格:980円 ※DLsiteのみ990円
開発/販売:Ge-saku/WorldMap

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