任天堂から12月4日に発売予定の『メトロイドプライム4 ビヨンド』。本シリーズは、探索型2Dアクションの『メトロイド』シリーズとは異なる、ファーストパーソンアドベンチャーである『メトロイドプライム』シリーズ最新作で、前作から18年ぶりとなる完全新作として発売されるタイトルです。
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この記事では、Nintendo Switch、 Nintendo Switch 2 両ハードで発売される本作の中から『メトロイドプライム4 ビヨンド Nintendo Switch 2 Edition』をプレイしたレビューを、大きなネタバレを控えながらお届けします。
索引
閉じる過去作と変わらないプレイフィール【メトロイドプライム4 ビヨンド レビュー】
この18年ずっっっっっっっっっと待ってました。そりゃあもう『メトロイドプライム』シリーズ全作を持ってる身として、当然『メトロイドプライム リマスタード』も買ってやり直したファンの1人として!! 楽しみすぎて『メトロイド ドレッド』もやり直したくらいには!!
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そういうファン目線からでも本作『メトロイドプライム4 ビヨンド』の空気感、操作感、歯応えなどのプレイフィールは過去作と変わらないと断言してもいいほど当時のまま。スキャンを駆使して攻略のヒントを見付けながら、右手のアームキャノンで敵を狙い撃つ臨場感抜群の冒険。パワーアップを見付け新しい道を開拓していく『メトロイド』お馴染みの探索の拡大の仕方など、本シリーズらしさがしっかり備わっていると感じました。
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そうした根底の軸がありつつ、サムスの新しい能力である"サイキック能力"による新感覚のアクションや謎解き、応用の驚きがあります。そして孤独な旅が基本だった彼女には銀河連邦兵という仲間が加わる場面もあるなど、新鮮な部分も随所にあるので、変わらない懐かしさを感じながらも新しい要素への感動もしっかりと用意されています。
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また、プレイしたのが "Nintendo Switch 2 Edition"ということもあり、敵の造形や各エリアの表現などがとてもキレイで冒険の没入感もかなりのもの。動きも滑らかですし、ロードを気にする暇もないぐらいなので、やめ時がわからなかったくらいです。
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『メトロイド』らしさに溢れた完全新作【メトロイドプライム4 ビヨンド レビュー】
『メトロイド』シリーズの良い部分は探索や謎解きに大きなヒントが与えられないところ、だと思っています。端的に言えば挑戦状に近いでしょうか。プレイヤーの観察力や経験を糧に攻略法を導き出していく歯応えが支持されている要素なんじゃないかと。そのうえで『メトロイドプライム』シリーズは"スキャン"を駆使した情報を読み取る力で謎を解いていくのが楽しい瞬間です。
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例えば、なんの変哲もない閉ざされた空間から脱出する際。サムスのバイザーを切り替えることで通常の視覚では発見できない"気になる箇所”を発見、分析していく楽しさは『メトロイドプライム』シリーズにおける探索の基本の流れ。壊れかかった箇所や違和感のある場所を直感的に観察、発見ができるのも一人称視点ならではの良さが詰まっています。
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今作でもその部分はかなり強調されていると感じていて、序盤から至る所に"スキャン"可能物が点在しています。これはシリーズ経験者なら"ログブック"の記録を集める側面もありますが、一目で判断できるコンソールや怪しい物体も、初プレイの方に向けて「本作はスキャンを軸に進展していくんだよ」をしっかり印象付けていると感じました。実際、重要なものはハイライトされている色が異なっていたり導入も丁寧です。
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"スキャン"の重要性は謎解きだけでなく、ボスの弱点を解析できる点でも大事な要素。しかし"スキャン"できたから簡単にボスを倒せるとまではいかないのがシリーズのお約束。弱点がわかったうえで、「その弱点をどう露出させるか」の攻略部分が面白いですし、かなりやり応えがありました。
このあたりの敵の動きや道中で手に入れたパワーアップを軸に攻略していくスタンスは、今作でもしっかり受け継がれています。実際、ボス戦では攻略法が確立するまではゲームオーバーになることも少なくありませんでした。初見でボスを突破するには、それほどまでに直感力と観察力が試されるのがシリーズの良いところ。ゲーマーとしては燃えます。
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ゲームの流れも大きくは変わらず、新しいエリアでパワーアップを手に入れ機能を拡充していき探索可能ポイントを増やしていく、というもの。今作ではバイク(ヴァイオラ)の移動も可能なほど広いフィールドが用意されているだけでなく、一部ダンジョン内でもヴァイオラで走行できるほか、なんと戦闘も可能なので、これまでとは違ったアプローチで謎解きする場面もありかなり新鮮でした。
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新鮮な部分といえば、先々で銀河連邦兵と冒険をともにすることがあります。彼らは冒険にずっとついてくるわけではなく特定のエリアだけの短い付き合いですが、道を開けてくれたり、探索のきっかけになる一言を呟いたりと小さな手助けをしてくれます。また、一緒に戦闘する場面もありますが、体力が設定されているのでダウンします。その際、時間内に蘇生できないとゲームオーバーになってしまう点には注意しましょう。
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実際、彼らの存在にはけっこう助けられました。口数の少ないサムスの孤独な旅が薄れるだけでなく、サムスを伝説の戦士として頼る瞬間や言葉があって、これまで培ってきた行いが反映されているようでちょっといい気分に。「伝説の戦士として格好悪い姿は見せられないな!」なんて気構えで戦ってる場面も楽しかったですね。ちなみに、新しいパワーアップを見せると反応してくれたりとリアクションも用意されていて芸が細かいんです。
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Nintendo Switch 2 ならでは操作方法でより遊びやすく【メトロイドプライム4 ビヨンド レビュー】
〝Nintendo Switch 2 Edition”の操作方法に関してもお伝えします! 操作方法は大きく分けてJoy-Conによるマウス操作、ジャイロ操作、スティック操作、そしてProコントローラーの4つがあります。Nintendo Switch 2 ならではのマウス操作は一人称視点の本作と相性抜群で、アームキャノンによる正確な射撃がしやすかった印象。従来通りロックオン機能もあるので、常にフリーエイムで狙う必要はありませんが、特定の部位を狙う必要がある場面や敵の素早い動きに対応できるのはうれしいですね。
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ジャイロ操作もアームキャノンによる攻撃が直感的に狙えるので個人的にはこちらもおすすめです。とくに障害物や敵の盾を引っ張るアクションを左のJoy-Conを振って行うのが『メトロイドプライム3 コラプション』のときに近い感覚で動かせて、ちょっと懐かしくもありました。さまざまなスタイルで遊べるのできっと自分好みの操作方法が見つかるハズです。
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サイキック能力による既存能力の拡張【メトロイドプライム4 ビヨンド レビュー】
本作でもスペースジャンプやモーフボールなど『メトロイド』シリーズおなじみのパワーアップを集めていくなか、今回主軸となる"サイキック能力"により、いつもの能力がさらに飛躍している点も興奮ポイントでした。例えば、アームキャノンから発射されたビームを思い通りに操作するコントロールビーム。発動中は周囲の時間の流れが遅くなるので、まるで一瞬で複数の部位を破壊したかのような遊び方ができます。
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モーフボール中に生成するボムはサイキックボムに変化。こちらは生成すると爆発せずに掴むことができ、これをモーフボール状態では決して届かない離れた位置のボムスロットに向けて放つことで遠距離のスロットを点火させたりと、いつもの能力だけどいつもと違った遊び方も広がっていて、新しい能力を見つける期待感が今まで以上だった気がします。
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また、この"サイキック能力"を手に入れた時点から、体中に紫色のエネルギーラインが巡っているのがSF感マシマシでかなり好み。真紅のヴァイオラスーツも流線型のフォルムと落ち着きのある色合いがスマートで格好良いし、何より新しいビームに切り替えるとアームキャノンの造形が変化する要素もしっかり引き継いでくれていることにも感動しました。
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さらに近距離で爆発や強い光が起きるとバイザーにサムスの顔が反射する要素もあるなど、当時個人的にこだわりが凄くいいなと思った部分がそのままで。完全新作だけど、変わらない部分がこれまで通りという懐かしさと安心感でとても楽しくプレイが進みました。
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前作までは謎の物質フェイゾンやスペースパイレーツとの戦いが中心でしたが、今作は舞台が別の惑星ビューロスに移り、サムスと因縁のあるサイラックスが登場するなど物語が大きく変わり、新規参戦もしやすい一作。ファーストパーソンアドベンチャーという独自の体験ができる『メトロイドプライム』シリーズ最新作に興味を持たれたらぜひともプレイをおすすめします!
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