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小高和剛氏「誰が今回死ぬんでしょうね」。モノミ役の新声優 大代キヌ太氏もサプライズ登場した「ダンガンロンパ15周年フェス」レポート

文:カワチ

公開日時:

 11月29日にベルサール東京日本橋で開催されたイベント「ダンガンロンパ15周年フェス -超高校級の大感謝祭-」。

 2010年に発売された第1作『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』から続く『ダンガンロンパ』シリーズが15周年を迎えたことを記念して開催された『ダンガンロンパ』のアニバーサリーイベントです。

 この記事では、16時45分からおこなわれた『スーパーダンガンロンパ2×2』スペシャルステージの様子を中心にレポートをお届けしていきます。

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『ダンガンロンパ』の世界を再現した会場に感動


 会場の入り口にはイラストレーターORIHARAさん描き下ろしのメインビジュアルが描かれた巨大なパネルが。正装に身を包んだキャラクターたちはいつもの雰囲気とは印象が違って新鮮でした。また、裏側には歴代キャラクターの集合イラストもあって壮観でした。

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 そのすぐ横には、『ダンガンロンパ』シリーズが辿ってきた歴史をまとめた年表や歴代パッケージが展示。ゲームだけでなくアニメや舞台、過去のイベントなども網羅されており、ゲームからはじまった『ダンガンロンパ』シリーズが多彩なメディアで展開し、多くの人に愛されているシリーズであることを実感できます。

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 さらに“PlayStation Awards 2012”でユーザーズチョイス賞や“ファミ通アワード2017”で優秀賞を獲得したときのアワードなど、普段はお目にかかることができない展示も用意されていました。

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 会場外には、15周年記念イラストがデザインされたグッズを中心としたグッズの販売も。Tシャツやフィギュアなどの見本も展示されており通りがかる人たちが足を止めていました。物販は大盛況で、整理券が配られていたほどでした。

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 会場内には、ゲームの世界を模したスポットも。“常在戦場”の掛け軸が張られた教室のフォトスポットは、黄色い壁や窓に打ち付けられた鉄板など細部に至るまで原作を再現していました。

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 また、着ぐるみのモノクマやシリーズキャラクターである江ノ島盾子(やんやんさん)、七海千秋(大塚杏奈さん)、王馬小吉(副島和樹さん)の公式コスプレイヤーが不定期に登場。

 ツーショットもOKということで一緒に写真を撮ってもらっているファンも多かったです。公式コスプレイヤーさんたちは立ち振る舞いや仕草がキャラクターそっくりで、こういうところにも『ダンガンロンパ』への愛を感じましたね。

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 このほか、『ダンガンロンパ』らしい要素として推理が楽しめる“謎解きスタンプラリー”も用意されていました。会場内の至るところに問題が書かれたパネルが設置されており、QRコードを読み込んで問題に答えていくという形式。

 ストーリーは15周年フェスの開幕直前にイベントプロデューサー・白峰タクミが控室で変死体となって発見され、来場者が“超高校級の探偵”として会場に散らばる証拠を集めて、真犯人を暴くというものでした。

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 スタンプを6つすべて集めると、実際に学級裁判に参加して裁判場に立つことができるので雰囲気もたっぷりです。なお、特典としてコースターをもらえたので、いいイベントの参加記念になったのではないでしょうか。

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 他にも、お祝いコメントが書き込める寄せ書きコーナーが設置。熱量の高いメッセージがビッシリと書き込まれており、ファンの熱量の高さを感じることができました。

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サプライズ満載の『スーパーダンガンロンパ2×2』ステージ!


 ステージイベントは入れ替わり式の4部制。『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』、『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』、『ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期』、そして2026年発売予定の最新作『スーパーダンガンロンパ2×2』にちなんだステージイベントが実施されました。

 筆者の参加した第4部は『スーパーダンガンロンパ2×2』について、本シリーズのプロデューサーを務める榊原昌平さんへ公開インタビューをおこなうというもの。

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 ステージの冒頭ではまず、トゥーキョーゲームスの小高和剛さんからのビデオメッセージが上映。自身がしっかり監修していることを伝えつつ、ミステリーのトリック部分は小説家の北山猛邦さん、シナリオは『絶対絶望少女 ダンガンロンパ Another Episode』などを共に手がけてきた小泉陽一朗さんが担当していることを語りました。

 また、音楽も高田雅史さんをはじめとしたトゥーキョーゲームスが担当、イラストに関してもおなじみのメンバーが集結していることを明かし、ファンを安心させてくれました。

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 さらに小高さんからは「誰が今回死ぬんでしょうね。そして誰が生き残るんでしょうね」、「みなさんの好きなキャラクターたちの生き様と死に様にご期待ください」と期待が高まるメッセージを届けました。

 榊原プロデューサーへの公開インタビューでは、まず本作の制作経緯として、自身が2代目『ダンガンロンパ』プロデューサーとしてなにかできないかと考えるなかで、『超探偵事件簿 レインコード』が一区切りつく少し前から小高さんと話し合いを進めてきたことを明かしました。

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 シリーズは『ニューダンガンロンパV3』で物語が完結しているため、このタイミングでシリーズを先に進めるのは乱暴ではないかと考えたそうです。また、初代『ダンガンロンパ』のリメイクではなかった理由として、初代に手を加えるとこれまで紡いできたシリーズ全体の世界観を壊す可能性があると述べ、今回は『スーパーダンガンロンパ2』とのことでした。

 リメイクにあたり、ロゴやデザイン、立ち絵はすべて新しく作り直され、プログラムもゼロから開発したそうです。ホテルに関しては今どきのリゾートを意識し、大きくデザインが変化。新シナリオの解放条件は現在調整中と前置きをしつつ、オリジナルとリメイクのどちらか選べるようにしたいと語りました。

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 シナリオのボリュームは、もともと原作と同等と告知されていましたが、実際にはオリジナル版以上のボリュームになりそうだと発言。榊原さんは時間とお金を管理する立場である関係上、個人的にはよろこばしいことではないものの、ファンのみなさんによろこんでいただけるのであれば、と笑顔を見せました。

 モノクマ役に水田わさびさんを起用したことについては、「みなさんが思い浮かべる想像通り」であると伝えつつ、水田さんには断られると思ってダメ元でオファーしたものの、快諾してもらえたことに驚いたと裏話を披露しました。

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 ステージ中盤には、スタッフに連れられてモノミがステージ上に登場! ……と思ったら、そのスタッフがイベント前日に発表された新たなモノミ役の声優・大代キヌ太さんだったというサプライズが!

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 ここで、大代さんがオーディションを経てモノミ役に選ばれたことが明かされました。大代さんは本業がアニメのディレクターであり、声優はメインの仕事ではないため、基本的にオーディションの機会はめぐってこないのだそう。

 しかしモノミのオーディションは、自身が監督を務めたアニメの音響制作を担当していた会社が『スーパーダンガンロンパ2×2』に関わっていた縁で誘われたとのこと。モノミ役に抜擢されたことについては、「狛枝くんもびっくりの幸運」と表現していました。

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 もともと『ダンガンロンパ』シリーズの大ファンだったという大代さんは小学生のころ、初代モノクマ役の大山のぶ代さんの出演作を見漁っていた時期に『ダンガンロンパ』と出会ったそうです。それからシリーズのファンになり、小説『ダンガンロンパ/ゼロ』を朝の10分間読書で読んでいたエピソードも披露しました。

 役作りについては、貴家堂子さんが作ったものをベースにしつつ、かき割りのような表現にならないようにしっかりモノミの内面を演じることを言及。発表後のファンからの反響については、どう受け止められるのか怖かったと心境を吐露しつつ、「皆さんに素晴らしいスタートラインを作っていただいた」と感謝を伝えました。

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 シリーズに関する新情報ではグッズやキャンペーンが紹介されましたが、なかでも注目を集めたのが、『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』の全章配信が解禁されたこと。これまで第1章までに制限されていた配信可能範囲が、2025年12月24日より全章解禁となり、より盛り上がりそうですね。

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 また、シリーズ初となる大規模展覧会“ダンガンロンパ15周年記念展”の開催が決定。シリーズ15周年の歴史を設定資料やイラストとともに振り返るほか、謎解きゲームやオリジナルグッズの販売も実施予定とのこと。

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 『スーパーダンガンロンパ2×2』はもちろん、シリーズ全体としても盛り上がる『ダンガンロンパ』シリーズの今後に期待しましょう!

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