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【ヘブバン感想】ストーリーイベント“Communication Breakdown”の完成度がエグすぎる。新キャラの扱いを分析して語りたい(ネタバレあり)【日記#248】

文:カワチ

公開日時:

 iOS/Android/PC用ドラマチックRPG『ヘブンバーンズレッド』のプレイ日記をお届け。今回は4周年記念イベントのメインストーリー過去編“Communication Breakdown”のプレイレポートをお届けします。

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※本記事内には物語のネタバレを含む表現がありますので、ご注意ください。

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素晴らしい過去編!【ヘブバン感想】


 こんにちは。ライターのカワチです。2月1日から4周年記念イベントのメインストーリー過去編“Communication Breakdown”が開催されました。今回の参加条件はメインストーリー第5章後編クリアとなっており、手塚、七瀬、ユイナが中心のストーリーになっています。

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 参加条件が厳しめであるため、まだプレイしていない人も多いかもしれませんが、とてもいいストーリーだったので語らずにはいられない……ッ! イベントの感想記事をお送りさせていただきます!!

 なお、2月27日からは4周年記念イベント第2弾“ブンゴクエスト~ヤマワキ魔王軍、爆進でゲス!~”の開催が予定されており、こちらは第1章をクリアすれば参加できるので、『ヘブバン』をはじめたばかりで最新ストーリーに追いついていないという人はぜひこちらを楽しみに待ちましょう。

 さて、今回の“Communication Breakdown”ですが、タイトルのとおり、本編よりも過去を描くものでした。31世代の部隊が入隊する前の時間軸で、コミュニケーションに悩む手塚司令官の場面から幕を開けます。

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 筆者がこのシナリオを読んですごいと思ったのは30Aの存在。『ヘブバン』をプレイしているユーザーであれば、30Aはすでに全滅していることが分かっており、どのような最期を辿ったのか気になっていたはず。4周年記念の生放送“ヘブンバーンズレッド4th Anniversary Party!”ではゆーげんさんによるイラストも公開され、ファンの期待も高まっていたでしょう。


 ただし、イベントのなかでは30Aのことはほとんど描かれず、ストーリー中には立ち絵も登場しません。ラストに手塚がそれぞれの隊員の素性を明かし、彼女たちを失ってしまった悲しさ、しっかり交流をしなかったユイナたちの後悔が描かれることになります。

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 そのため、イベント内で30Aのことをほとんど描かなかったのは、プレイヤーを物語にシンクロさせるための敢えての仕掛けだったことが分かるわけですね。立ち絵が表示されないのもわざとだったわけで、このことに気付いたときは鳥肌が立ちました。

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 通常のゲームであればキャラクターに人気を出すことは商業的にとても重要で、その人気になったキャラクターのグッズなどを作ってIPを育てていくことになると思うのですが、この過去編は“最上の、切なさを。”という『ヘブバン』のストーリーを体現した内容だと感じました。

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 もちろん、「30Aをもっと知りたかった」「30Aに感情移入したかった」という方もたくさんいると思いますし、万人受けするシナリオではないとは思いますが、筆者は賞賛を送りたいです。

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 30Aがあまり語られずに散っていき、残されたものたちの後悔も描かれますが、どんな隊員でもつねに死と隣り合わせの戦いをしているという『ヘブバン』の世界観を思い出させてくれます。蒼井や蔵のように想いを伝えて散っていくことは稀で、仲間は突然いなくなってしまうことが当然であることを突きつけられた感じでした。

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 さらに深く切り込むのであれば、今回のストーリーが第5章後編のあとに描かれたことも大きいと思っています。過去の手塚が自分のインタビューを美談でまとめられることに嫌悪して、醜い部分も含めた“人”として書いて欲しかったと訴えていました。

 プレイヤーも「30Aはすごい部隊だったに違いない」という希望を持っていたと思いますが、最後の手塚のセリフは彼女たちを戦力ではなく人として失ったことの悲しみを語っていました。30Aの隊員たちも弱い部分も持っていて、そんな彼女たちを知るためにもっと接しておくべきだったという後悔が今回のイベントの重要なテーマであると筆者は考えています。

 ……と、いちばん語りたい部分を先に書いてしまいましたが、今回もイベントの前半~中盤にかけてはギャグが多めで笑わせてくれます。コミュニケーションに悩む手塚が七瀬と会話をするシーンでは、手塚の視点が描かれたあとに七瀬の視点になり、彼女がどう思っていたのか描かれる形となっており、答え合わせが楽しいです。

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 また、手塚がコミュニケーションの参考にするのがユイナが発見した“コミュニケーション術~明日から使える!楽勝編~”という本。この本に振り回されながら手塚が他者とのコミュニケーションに四苦八苦していく姿がコミカルで笑えます。

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 さらに、今回のイベントで注目だったのは30G。過去ということで蔵も含めたフルメンバーというのもうれしかったですし、彼女たちの仲の良さを垣間見ることができてよかったです。

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 考察しがいのある深いシナリオでしたが、しっかりエンタメとして楽しめる作りとなっていてさすがと感じました。第5章後編をクリアした人はぜひこちらの過去編もプレイしてみてください!


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担当者プロフィール

  • カワチ

    カワチ

    「スーパーファミコンのRPGやゼロ年代の美少女ゲームを愛するライター」 1981年生まれ。東京都出身。2000年よりゲーム雑誌のアルバイトを経て、フリーライターとしての活動を開始する。執筆実績は『レイジングループ完全読本』(ホビージャパン)や『CHAOS;CHILD 公式資料集 Here Without You』(KADOKAWA)など多数。 アドベンチャーゲームやRPGなどのジャンルを好み、オールタイムベストは『東京魔人學園剣風帖』。ほかに思い入れのあるゲームは『かまいたちの夜』『月姫』『CROSS†CHANNEL』など。ゲーム歴:37年。知識:スーパーファミコン時代のRPGやゼロ年代美少女ゲームへの造詣が深い。

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