2026年に20周年を迎えた名作アニメ『桜蘭高校ホスト部』。原作である葉鳥ビスコさんの漫画は2002年~2010年にかけて連載され、TVアニメのほかTVドラマや劇場版、ミュージカルなども展開。今月からコラボカフェが開催されるという、今なお多くのファンに愛されている名作少女漫画です。
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物語の舞台は、大企業や名門といった上流階級の子息が通う私立桜蘭学院。超お金持ちばかりが通う本学院の高等部に特待生として入学した主人公・藤岡ハルヒが、800万円の瓶を割ってしまったことからホスト部に入部することに。しかしハルヒは実は女性であり、ホスト部の面々公認で男装をして部活動に勤しむことになります。
高校にホスト部という奇想天外な発想に加え、庶民であるハルヒと常識はずれなお金持ち部員が交わることで生まれる面白おかしい日常は笑いどころ満載。しかしホスト部にやってくる人には悩みを抱えている人もいたり、ホスト部の面々にもそのような一面があったりと、ギャグと真面目要素の塩梅が絶妙で、観ていて終始飽きない作品となっています。
TVアニメは全26話で構成されており、監督は五十嵐卓哉さん、シリーズ構成・脚本は榎戸洋司さんが、アニメーション制作はボンズが担当。五十嵐さんと榎戸さんは同じくボンズ制作の、『STAR DRIVER 輝きのタクト』、『文豪ストレイドッグス』、『キャプテン・アース』などでタッグを組んでいることでも知られています。
20年を迎え、原作完結からもかなり時間が経った今も根強い人気を誇る本作について、ご紹介していきます。
主人公のハルヒもホスト部の皆も全員が愛おしい【桜蘭高校ホスト部】
『桜蘭高校ホスト部』のメインキャラクターたちは全員が本当にキャラ立ちしているのですが、筆者が「で好きなキャラクターは?」と聞かれたときに真っ先に挙げるのは、主人公の藤岡ハルヒ(声優:坂本真綾)です。
ハルヒが所属することになるホスト部には6人の男性キャラクター、須王 環(声優:宮野真守)、鳳 鏡夜(声優:松風雅也)、常陸院 光(声優:鈴村健一)、常陸院 馨(声優:藤田圭宣)、埴之塚光邦(声優:齋藤彩夏)、銛之塚 崇(声優:桐井大介)がいます。そこにハルヒが加わることで逆ハーレムのような構図になりますが、本作は単純にイケメンたちにハルヒがちやほやされるような内容ではありません。
そもそもハルヒは男女の性別に対する意識が他者よりも低いと自認している、いわゆるサバサバ系といわれるキャラ。しかも学校の制服が高くて買えないからと古い男子学生服を着用し、髪がボサボサだったのも、子供にガムを付けられたから自分で大雑把に切ってしまったという理由です。
しかもホスト部メンバーのイケメンオーラに惹かれることもなく、むしろハルヒが自身の天然さで指名客を獲得してしまうという。ハルヒは指名客を得るために男っぽく振る舞うというわけでもなく、ハルヒのファンになった子たちは素のハルヒに惹かれているのです。無理をするわけでもない、ありのままのハルヒが受け入れられているわけです。
とはいえメンバーたちは、女性であるハルヒが自身の性に無頓着で危険な目に遭ったり、無防備すぎたりすることを心配しているような場面もあります。そんなときハルヒは男とか女とか、性別は関係ないというスタンスを基本的には崩しません。ジェンダーバイアスの押し付けに対するハルヒのニュートラルさからは、「大切なのは人の本質」「ありのままの自分で良い」というテーマ性が感じられるわけです。自分という存在の在り方、「ありのままの自分」への否定に苦しむ人こそ、本作を観てほしいと思います。
そしてそんなハルヒと接するホスト部メンバーたちは、もちろん全員が個性的。ハルヒと彼らが紡ぐ物語は遠いようで、でも身近にも感じる、青春の味わいがあります。ここからは、6人のホスト部メンバーを簡単に紹介したいと思います。もし現実にホスト部があったら…あなたは誰を指名しますか?
ハルヒが所属することになるホスト部には6人の男性キャラクター、須王 環(声優:宮野真守)、鳳 鏡夜(声優:松風雅也)、常陸院 光(声優:鈴村健一)、常陸院 馨(声優:藤田圭宣)、埴之塚光邦(声優:齋藤彩夏)、銛之塚 崇(声優:桐井大介)がいます。そこにハルヒが加わることで逆ハーレムのような構図になりますが、本作は単純にイケメンたちにハルヒがちやほやされるような内容ではありません。
そもそもハルヒは男女の性別に対する意識が他者よりも低いと自認している、いわゆるサバサバ系といわれるキャラ。しかも学校の制服が高くて買えないからと古い男子学生服を着用し、髪がボサボサだったのも、子供にガムを付けられたから自分で大雑把に切ってしまったという理由です。
しかもホスト部メンバーのイケメンオーラに惹かれることもなく、むしろハルヒが自身の天然さで指名客を獲得してしまうという。ハルヒは指名客を得るために男っぽく振る舞うというわけでもなく、ハルヒのファンになった子たちは素のハルヒに惹かれているのです。無理をするわけでもない、ありのままのハルヒが受け入れられているわけです。
とはいえメンバーたちは、女性であるハルヒが自身の性に無頓着で危険な目に遭ったり、無防備すぎたりすることを心配しているような場面もあります。そんなときハルヒは男とか女とか、性別は関係ないというスタンスを基本的には崩しません。ジェンダーバイアスの押し付けに対するハルヒのニュートラルさからは、「大切なのは人の本質」「ありのままの自分で良い」というテーマ性が感じられるわけです。自分という存在の在り方、「ありのままの自分」への否定に苦しむ人こそ、本作を観てほしいと思います。
そしてそんなハルヒと接するホスト部メンバーたちは、もちろん全員が個性的。ハルヒと彼らが紡ぐ物語は遠いようで、でも身近にも感じる、青春の味わいがあります。ここからは、6人のホスト部メンバーを簡単に紹介したいと思います。もし現実にホスト部があったら…あなたは誰を指名しますか?
須王 環(すおう・たまき)
ホスト部部長で自称キング。甘いマスクとトークで多くの指名客を獲得しています。ポジティブ思考で楽しいことが大好き、周囲からはおバカと称されたりしていますが、相手の内面を見抜きストレートに触れることも。お人好しな性格も相まって、部員たちとは良い関係を築いています。ハルヒを娘といって可愛がっていますが…?
鳳 鏡夜(おおとり・きょうや)
ホスト部の副部長。好き放題をしている環に代わり部の管理を担っていて、売り上げのためにさまざまなイベントを企画したり部員の写真集を売ったりするなど影のキングです。クール系の秀才であり、エゴイストを自称していますが、環や部員との友情を大切にしています。
常陸院 光(ひたちいん・ひかる)&馨(かおる)
双子の小悪魔系兄弟。見分けがつかないほど瓜二つで、指名客たちはふたりの兄弟愛に萌えているようです。ちょっぴりトラブルメーカーでもありますが、ふたりのおバカっぷりやツッコミが良いコメディ要素になっています。ハルヒのメイクやスタイリングを担当することも。
埴之塚 光邦(はにのづか・みつくに)
3年生という年長者。甘いものや可愛いものが大好きな可愛い系男子で、ハニー先輩あるいはハニー君と呼ばれる、ホスト部のマスコット的存在です。しかし実は武道の達人で、その実力は破壊兵器なみ…!?
銛之塚 崇(もりのづか・たかし)
ハニー先輩と付き従い、彼と常に一緒にいる3年生。部員からはモリ先輩と呼び慕われています。鋭い目つきと寡黙なタイプですが優しい性格で、部では兄貴的ポジションかもしれません。可愛いハニー先輩と正反対のワイルド性が、良いコンビとなっています。
キャラクターたちの成長を優しく描くストーリー【桜蘭高校ホスト部】
前述したように、煌びやかな世界に生きる貴族たちにもさまざまな悩みがあります。華やかな見た目・立ち振る舞いとは裏腹にその心は繊細だったり、いつも楽しそうにしている姿からは想像もつかないような境遇にあったり…。
例えば環はいつも明るく楽しそうにしていますが、実は祖母によって母親と引き裂かれている状況。父は親ばかではありますが、母は正妻ではないため環は祖母から冷たく扱われているのです。鏡夜は優れたふたりの兄を持つ三男で、厳格な父親の下で育てられてきました。環と出会うまでは自分の立場を甘んじて受け入れていましたが、彼に本心を指摘されてからは考え方を変えるようになったという経緯があります。
常陸院兄弟はホスト部に入るまで、他者を寄せ付けないふたりだけの世界に閉じこもっていました。かつては他人に対して心無い言葉を吐いてしまうこともあるなど、自分たち以外の人間は全く寄せ付けないという態度。そんな世界の扉は環の導きによって彼ら自身が開き、ハルヒという存在に出会ったことで考え方をより変化させていきます。
ハルヒは天然キャラでありつつも他者のことを非常によく見ており、相手の本質をよく捉えています。例えば見た目がそっくりな双子・光&馨を区別できたり鏡夜がわざと悪役を演じる意図に気付いたりなど、相手の言動からその本質・心情を汲み取っているシーンが多くあります。ハルヒと交流することでホスト部メンバーは新たな発見を得ており、ハルヒもまた彼らの言動によって認識を改めることも多々。
そんな本作において特に大きく成長を感じられるのが、ハルヒ、環、常陸院兄弟であるといえます。達観しているようである種未熟な部分があるハルヒや、家族の愛や絆を求めるが故にハルヒへの感情を娘への愛と誤認している環、自分たちの世界に閉じこもっていたが故に少々他者への共感性に欠ける部分がある常陸院兄弟。少女漫画ということもありラブコメ要素もある本作では、この4人、特にハルヒ、環、光のもどかしい恋模様も描かれていきます。
青春の甘酸っぱさ、痛みを通してゆっくりと成長していくハルヒたち。それをコメディも交えつつ、しかし決して乱雑に扱うのではなく丁寧に紡いでいるからこそ、今なお多くのファンに愛されているのではないでしょうか?
例えば環はいつも明るく楽しそうにしていますが、実は祖母によって母親と引き裂かれている状況。父は親ばかではありますが、母は正妻ではないため環は祖母から冷たく扱われているのです。鏡夜は優れたふたりの兄を持つ三男で、厳格な父親の下で育てられてきました。環と出会うまでは自分の立場を甘んじて受け入れていましたが、彼に本心を指摘されてからは考え方を変えるようになったという経緯があります。
常陸院兄弟はホスト部に入るまで、他者を寄せ付けないふたりだけの世界に閉じこもっていました。かつては他人に対して心無い言葉を吐いてしまうこともあるなど、自分たち以外の人間は全く寄せ付けないという態度。そんな世界の扉は環の導きによって彼ら自身が開き、ハルヒという存在に出会ったことで考え方をより変化させていきます。
ハルヒは天然キャラでありつつも他者のことを非常によく見ており、相手の本質をよく捉えています。例えば見た目がそっくりな双子・光&馨を区別できたり鏡夜がわざと悪役を演じる意図に気付いたりなど、相手の言動からその本質・心情を汲み取っているシーンが多くあります。ハルヒと交流することでホスト部メンバーは新たな発見を得ており、ハルヒもまた彼らの言動によって認識を改めることも多々。
そんな本作において特に大きく成長を感じられるのが、ハルヒ、環、常陸院兄弟であるといえます。達観しているようである種未熟な部分があるハルヒや、家族の愛や絆を求めるが故にハルヒへの感情を娘への愛と誤認している環、自分たちの世界に閉じこもっていたが故に少々他者への共感性に欠ける部分がある常陸院兄弟。少女漫画ということもありラブコメ要素もある本作では、この4人、特にハルヒ、環、光のもどかしい恋模様も描かれていきます。
青春の甘酸っぱさ、痛みを通してゆっくりと成長していくハルヒたち。それをコメディも交えつつ、しかし決して乱雑に扱うのではなく丁寧に紡いでいるからこそ、今なお多くのファンに愛されているのではないでしょうか?
最高のTVアニメ化。オリジナルの結末に拍手喝采【桜蘭高校ホスト部】
本アニメはまだ原作漫画が連載中に制作されたため、その結末はアニメオリジナルとなっています。アニメクライマックス、須王家の実験を握る祖母によって、フランス名家の令嬢と婚約することになった環。彼は自分が作ったホスト部がみんなに迷惑をかけているのでは?とも思い悩んでいるタイミングであり、しかも令嬢と結婚すれば母とも会えると言われたことで、環は自分を犠牲にしてフランスへ達つ決意をするのです。
しかし突然ホスト部が解散され環も手が届かないところに行ってしまう可能性に、ホスト部メンバーは納得がいきません。ハルヒと彼らは力を合わせて環を迎えに行き、大団円を迎えるという流れです。そしてそんな若者たちを見る、大人たちの彼らに対する評価。オリジナルの結末でありながら、すべてを納得させてくれる本作の本質を突いたストーリーライン、セリフ回しには原作ファンも拍手喝采でした。
アニメはシナリオだけでなく、原作イラストを違和感なく落とし込んだキャラクターデザイン、煌びやかな世界をイメージそのままに描いた背景美術、今でも名曲として愛されるOP・ED…そして声優陣の素晴らしい演技のすべてが高く評価されています。まさに、文句のつけようがないアニメ化だったといえるでしょう。
“ホスト部”という言葉やイケメン漫画のイメージから、本作に触れてこなかった人もいるかもしれません。ですが本作は、ただの逆ハーレムラブコメ漫画ではないのです。もしまだ本作を観たことがない人がいたら…ぜひ一気に観てみませんか?
しかし突然ホスト部が解散され環も手が届かないところに行ってしまう可能性に、ホスト部メンバーは納得がいきません。ハルヒと彼らは力を合わせて環を迎えに行き、大団円を迎えるという流れです。そしてそんな若者たちを見る、大人たちの彼らに対する評価。オリジナルの結末でありながら、すべてを納得させてくれる本作の本質を突いたストーリーライン、セリフ回しには原作ファンも拍手喝采でした。
アニメはシナリオだけでなく、原作イラストを違和感なく落とし込んだキャラクターデザイン、煌びやかな世界をイメージそのままに描いた背景美術、今でも名曲として愛されるOP・ED…そして声優陣の素晴らしい演技のすべてが高く評価されています。まさに、文句のつけようがないアニメ化だったといえるでしょう。
“ホスト部”という言葉やイケメン漫画のイメージから、本作に触れてこなかった人もいるかもしれません。ですが本作は、ただの逆ハーレムラブコメ漫画ではないのです。もしまだ本作を観たことがない人がいたら…ぜひ一気に観てみませんか?