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『紅の砂漠』がPV詐欺じゃなかった衝撃。王道ファンタジーな世界観や直感的なアクション、変化に富んだ探索&謎解きなど盛りだくさんすぎる【レビュー&感想】

文:Ak

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 3月20日発売となる新作オープンワールドアクションアドベンチャー『紅の砂漠(Crimson Desert)』のレビュー記事をお届けします。

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『紅の砂漠』の事前イメージって?【紅の砂漠レビュー】


 『紅の砂漠』は、広大なファイウェル大陸を旅するオープンワールドアクションアドベンチャー。事前に公開された先行プレイ動画などでもその多彩すぎるゲーム内容が話題を集めていました。


 というか、事前に発表された内容が盛りだくさんすぎて、一部ユーザーからは「これ、本当にゲーム中にある内容なの?」と、いわゆる“PV詐欺”を疑う人までいましたね。実際にプレイできた今だから正直に言いますが、筆者も流石に多少誇張した宣伝ではないかと警戒していました。それだけに、事前レビューの機会をいただけたのは渡りに船というもの!

 そして結論から言えば……全然PV詐欺じゃなかった! オープンワールドゲームに欲しい要素をこれでもかと盛り込んだ意欲作になっていて、とんでもない物量と密度に正直驚いています。この記事では『紅の砂漠』の魅力について、ストーリーやアクションなど各項目に分けて紹介していきましょう。

ストーリー&世界観:王道ファンタジーのなかに“アビス”という異物が入り込む世界観【紅の砂漠レビュー】

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 『紅の砂漠』の主人公は“灰色たてがみ”の一員であるクリフで、キャラクタークリエイトなどはありません。その分主人公に個性付けがしっかりなされており、ベテラン戦士としての風格をカットシーンや会話などで存分に見せてくれます。

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 クリフたち“灰色たてがみ”が敵対する“黒い熊”の奇襲を受け、散り散りになってしまうのが物語の冒頭。序盤は散り散りになった仲間を集めつつ、拠点となる国で人々を助けながら“灰色たてがみ”再興の土台を作っていくのが目的となります。

 それがやがて物語が進むにつれて物語のスケールが大きくなっていって、単なる勢力争い以上の陰謀の気配が見えてくるのがワクワクですね。

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 物語が進むとクリフ以外の操作キャラクターも加入。“灰色たてがみ”の面子も含めて、“仲間とともに行動している”のがシステム的にもストーリー的にもしっかり味わえます。

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 基本的には王道ファンタジーで骨太な世界観、超正統派で重厚な物語が展開していくのが本作の魅力。そこに“アビス”という独自性の強い要素が加わってきます。

 “アビス”とは、ファイウェル大陸の上空に広がる未知の空間。ここにはSF的な要素も存在しており、けっこう何でもアリ! 大陸の各地に“アビス”の残滓が広がっており、それが世界観にいい意味で異物感を与えているのが面白いです。「何か異物感あるな」っていう要素が、いい感じに作品の個性を生んでいる感じですね。

 土台となるのは重厚な王道ファンタジーながら、味付けにSF要素もあるのが『紅の砂漠』ならではの個性となっています。

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 そして敵キャラクターも超濃い! とくにボスは衣装デザインも印象に残るものが多く、倒すのももったいないレベル。ちなみに全部ではないかもしれませんが、彼らの装備を入手できるのはうれしいポイントです。

アクション&バトル:直感的で爽快感のあるバトル! ボスバトルの難易度はかなり骨太【紅の砂漠レビュー】


 多彩なスキルを駆使して、直感的でスピーディーなバトルを楽しめるのも『紅の砂漠』の魅力のひとつ。

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 スキルの種類が多いぶん、一見操作性は複雑にも見えますが、基本アクションは簡単に繰り出せるのでそこまで敷居は高くないです。ボタン連打ではなく、ボタン押しっぱなしで勝手にコンボがつながるのも手軽で気持ちいい!

 いわゆるパリィやジャスト回避に相当する要素も存在しており、アクション性は高めですが、ザコ戦の難易度は基本的には低めで気持ちよく戦えます。

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 ただしボス戦の難易度はかなり高め。メインクエストを進める→ボスが強くて心が折れる→フィールドを探索して戦力を強化する→ボスと再戦というのが多くのプレイヤーにとって基本的な流れになりそうです。

 正直初見では理不尽さを感じることもありますが、回復アイテムを大量に用意することでゴリ押しも可能なので、ちゃんと用意していけばけっこう何とかなるバランス。

 一部ギミックをうまく使うことで効率的に攻略できたこともあったので、苦戦したのは筆者が見逃したギミックがあったのかもしれません。

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 武器の種類も多彩で、しかも操作キャラクターごとに異なる武器を使えるので幅広い戦闘が楽しめます。剣&盾といったオーソドックスなものから、二刀流や大剣、遠距離武器では弓や銃などさまざまな種類の武器が使用可能。

 一見するとテクニカルなキャラクターに見えて、大剣を振り回して戦うダミアンがダイナミックで超カッコいい!

 メインミッションの進行には基本的にクリフを操作する必要がある関係で他キャラクターの育成は後回しになりがちですが、好み的にはダミアンも操作してみたいですね。

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 ステルス要素もあるにはありますが、そこまで比重は大きくない印象。敵の索敵範囲が広く、クリフ自身も強いので、そこまでステルスを意識するメリットはないと思います。

 ただメインストーリーに敵の恰好に扮して潜入するというものもあり、それがけっこう楽しかったので、メリット少な目でもあえて試してみたくはなりますね。もしかしたら、一部ミッションなどはステルスで難易度が下がるものもあるかもしれません。

育成要素:レベルは存在せず装備強化やスキル習得で戦力強化が可能【紅の砂漠レビュー】


 『紅の砂漠』にはレベルシステムは存在せず、武器・防具の入手・強化やスキル習得によってキャラクターを強化することが可能です。

 敵が強いな、と感じたらフィールドを探索することで、新たな武器・防具や強化素材、スキル習得に必要な“アビスアーティファクト”を発見できます。

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 武器・防具は素材を消費して“焼き入れ”で能力を伸ばすことが可能で、序盤で入手できる武器・防具も“焼き入れ”でかなり能力を伸ばすことができます。最終的には性能差も出てくると思いますが、愛着のある装備を長く使えるのがうれしい! 愛用装備の“焼き入れ”に必要な素材を探すのも、探索目標のひとつになりますね。

 敵から入手できる装備にはユニークな見た目や性能のものもあり、収集はかなり楽しいです。ストーリー進行で入手できる装備にカッコいいものも多いので、ストーリーを進めるモチベーションにもなります。

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 スキル習得および強化は、基本的に“アビスアーティファクト”を消費。“アビスアーティファクト”は戦闘やクエスト報酬などで入手可能で、スキルツリーから習得したいスキルを選ぶことでスキルを習得できます。

 スキルでは生命力(HP)や気力(スタミナ)など基本的な能力を向上できるほか、新たなアクションを習得可能。とくに探索系のスキルは習得すると一気に利便性が向上するものもあり、プレイヤーごとのプレイスタイルの差が出るのもうれしいですね。

 ちなみにスキルの振り直しは可能ですが、振り直し用のアイテムは貴重なので、序盤ではよく考えてスキルを習得していく必要がありそうです。

オープンワールド&探索:探索が成長につながるから中毒性がヤバい!【紅の砂漠レビュー】


 オープンワールドとして広大なフィールドを探索できるのも『紅の砂漠』の魅力。

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 遠景から見ることができる景色すべてを(おそらく)探索可能で、フィールド上のイベントや敵、拠点の密度も濃いめで探索しがいがあります。

 敵の強さによって実質的に探索可能範囲が決まっているので、序盤は行ける範囲もそれほど広くなく、オープンワールドを実感するまでは時間がかかるものの、探索可能範囲が広がるにつれて楽しさもどんどん実感できるようになります。

 新天地に足を踏み入れたときのワクワク感など、オープンワールドゲームに欲しいものが詰まっていますね。

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 前述の通り探索がプレイヤーの強さにつながりやすいので、探索のモチベーションを保ちやすいのもうれしい!

 ちょっとした人助けが別クエストの重要フラグになっていることもあり、変化と発見に満ちた探索を楽しむことができます。

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 採掘や伐採など、素材を入手するための手段も豊富。素材は一定時間経過で再度入手可能になるので、自分なりの探索ルートを開拓していくのも楽しいです。

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 困っている人を助けたり、人質を解放したりすることでその地域の貢献度が上がり、それで特別なアイテムを交換できるような要素もあります。細かい行動がすべて成長につながる実感があるので、ついプレイを続けたくなってしまうんですよね。

 メインストーリーは一気に進めようと思うとどこかで難易度の関係で詰まりそうですが、探索は延々と続けることが可能でやめ時を見失いがちです(笑)。

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 多分その時点で入ってはいけないであろう場所に踏み込んで、ボコボコにされて帰ってくるのもけっこう楽しかったりします。

 あえなく撤退したあと、しっかり育成してからリベンジできた瞬間が、『紅の砂漠』で最も楽しい瞬間かもしれません。

謎解き要素:謎解き難易度はけっこう高め? でも解けたときは超気持ちいい!【紅の砂漠レビュー】


 メインストーリーでも探索でも、謎解き要素は豊富。

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 一部謎解きはヒントが少ないものもあり、総合的に見るとそこそこ難易度も高め。そのぶん、解決したときの達成感はひとしお!

 ただ筆者の場合、探索中にギミックらしきものを見つけても、結局解けなくてあきらめて帰ったこともありました。あれは何かヒントを見逃していたのだろうか……。

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 メインミッションにも進行にギミックを解く必要があるものもあります。

 オープンワールドゲームといえば、ただマーカーを追っていくだけになるだけという作品もありますが、『紅の砂漠』では自分で考える要素も多くやりがいがしっかり味わえますね。

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 ちなみにストーリーが分岐するような選択肢は存在しませんが、謎解きのための選択肢は存在します。一部勢力ミッションではしっかり会話内容を把握していないと正しい選択肢を選べないものもあり、けっこう苦戦しました(笑)。

まとめ:腰を据えて楽しむべき超本格派のオープンワールドアクションアドベンチャー!【紅の砂漠レビュー】


 『紅の砂漠』は、オープンワールドゲームとして欲しい要素をこれでもかと詰め込みつつ、独自性の高い要素も盛り込んだ意欲作。説明不足な要素もあり、基本的な難易度も高いので万人向けではないものの、刺さる人にはかなり刺さる本格派のオープンワールドです。

 ゲームバランスや操作性などにやや粗削りな部分も感じますが、細かいものが多いので発売後のアップデートで改善されそうではあります。

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 歯応え十分で噛めば噛むほど味が出る作品ではあるものの、楽しさを実感するにはそれなりに時間もかかるので、ぜひ腰を据えてじっくりとプレイしてみてほしいですね。

 ちなみに筆者は現在50時間ほどプレイしていますが、まだまだストーリーの先が見えてこないという状況。締め切りの都合上プレイをいったん中断しましたが、すぐにでもプレイを再開したい気持ちでいっぱいです(笑)。PVにあったようなドラゴンやロボットなどにもまだ搭乗できていないので、この先の展開が気になってしょうがない!

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