3月26日にブロッコリーより発売されるNintendo Switch/PS4/PS5/PC(Steamほか)用新作アクションアドベンチャー『エトランジュ オーヴァーロード』。本記事ではシステム関連についてのレビューをお届けします。
元日本一ソフトウェア社長の新川宗平氏がプロデュースする『エトランジュ オーヴァーロード』。新川氏がいわゆる“悪役令嬢もの”をモチーフにした原作小説を執筆しただけでなく、ゲーム化と並行してコミカライズや楽曲作成などのメディアミックス展開がなされていることでも話題になっています。
そんな『エトランジュ オーヴァーロード』がついに発売! この記事では、ゲームクリアまでプレイした担当ライターが、本作のシステム面にまつわる注目点について語っていきます。
なお、本作については体験版のレビュー記事もあり、基本的な内容はそちらで紹介しています。興味がある人はそちらもチェックしてみてください。
索引
閉じる本編クリアまでは20時間前後。オンラインプレイなどに挑むならもっとやり込める!
本作は、バトルをクリアすることでストーリーを進行していくタイプのアクションアドベンチャー。バトル以外に、ワールド(マップ)の探索や拠点での施設利用を並行して行っていきます。
メインストーリーのバトルを順番にクリアしていけばエンディングまで到達できますが、初期状態のままではなかなか難しい印象。武器などの強化やそのための素材集めにある程度時間をかける必要がありました。
自分はそこそこの強化で乗り切り、クリア時間は15~20時間くらいでした。キャラクターをじっくり育成したり、“オンラインプレイ”などゲームクリア後も楽しめるコンテンツを遊び尽くすとしたら、20時間どころかさらに長時間のプレイが楽しめそうですね。
バトルの難易度は高めながらも対策はあり。多彩なシチュエーションのバトルにも注目
さて、本作のメインコンテンツであるバトルですが、率直に言って難易度は高めに感じました。移動や攻撃などの操作もシンプルなのですが、中身はしっかりと作り込まれたアクション。アクションの腕に自信があるという人でも、かなりの歯ごたえを感じられるのではないかと思います。
理由の1つとしては、キャラクターのHPが固定という点が挙げられます。一応“ハッピーライフレベル”というものがあるのですが、これはコンテンツ解放の指標となるもので、レベルアップしてもHP上限が上がるようなことはありません。
基本、後半のバトルほど敵の攻撃も激しくなりますから油断は禁物。HP残量には常に注意しながら戦う必要がありました。ほかにも、拠点の占領や護衛対象の防衛など多彩な勝利条件があり、どう立ち回るか迷った挙句に敗北することも多かったですね。
とはいえ、まったく対処できないというわけではありません。HPは無理でも攻撃力なら武器強化で底上げできますし、“SUSHIレーン”のバフアイテムで攻撃力アップ、ダメージ無効化などの効果も獲得できました。たとえ苦戦しがちなバトルでも、バフアイテムの獲得を優先したりすると、敵の大群をスムーズに片付けられていい感じに。
“SUSHIレーン”では、ギミックの利用も重要。防御力が非常に高いボスが出てくるバトルに固定ダメージを与える機銃など、ギミックはそのバトルで活躍できるものが登場するので、利用しない手はありませんでしたね。
バトルの総数は30以上ありましたが、ルールや敵の陣容、“SUSHIレーン”の配置など、どれをとっても特徴的。バラエティに富んだバトルを存分に堪能できました。
HP固定という状況下で、勝利条件達成のためにどう行動すべきか? アイテムやギミックはいつ、どのように利用する? といったふうに、1つ1つのバトルに応じた思考と立ち回りを求められる良質のアクション。本作のバトルはまさにそういったものです。3Dの本格アクションのような重厚さこそないものの、クリアしたときには十分な達成感が得られるバトルが楽しめますよ!
武器やレーンの強化要素は充実。素材集めにはおいはぎ出張の活用が重要に
強化要素が充実しているのも本作の魅力の1つです。武器の強化ができることはすでに書きましたが、ほかにも“SUSHIレーン”に流れるアイテムやギミックの強化も可能。攻撃力やHP回復量、爆弾ギミックの威力&効果範囲など、さまざまな内容を強化できました。
武器強化用とは必要素材が異なり、なかなか集めにくいのですが、1項目でも強化できればバトルがラクに。バトルで苦戦するなら、こちらの強化に着手するといいでしょう。
素材集めはバトルの報酬やワールド探索が基本ですが、ゲーム中盤から追加される“おいはぎ出張”も有効でした。これは、それまで訪れたことのあるエリアに味方を配置し、バトルを一定回数クリアすることで報酬を得るというものです。
クリアするバトルは序盤の簡単なものでも問題ないので、素材集めがはかどるはかどる。エリア配置の際は、キャラクターごとの特殊効果を得られるなどのメリットもあって非常に重宝しました。
“おいはぎ出張”では、各エリアで反乱が発生するのもおもしろいところ。まあ“おいはぎ”ですからね、住人たちが反乱したくなるのもわからなくもないです(笑)。実際、出張が繰り返されるエリアほど住民の不満がたまり、反乱が発生しやすくなりました。
反乱が起きるとそのエリアに配置された味方が対処しますが、鎮圧に失敗することもあり。その際は一時的に出張報酬が手に入らなくなります。ですが、そのエリアのバトルを一度クリアすれば、すぐ報酬が得られるように。
反乱されるのは心情的には心苦しくありますが、鎮圧することで素材がもらえますし、こういったサプライズもゲームプレイに変化をつけてくれるものとして楽しめました。それに、悪役令嬢主人公・エトランジュなら、反乱なんてささいなことを気にするはずがありませんからね!
スイートモードで快適プレイが実現。オンラインプレイの詳細もチェック
最後は本作で選べる2つの特殊なモードについて説明しておきましょう。1つは“スイートモード”。これはいわゆる難易度を低くする設定です。具体的には、キャラクターのHPや攻撃力が大幅アップ。難易度の高いバトルでも、有利に戦えるようになります。
前述したように、本作のバトルの難易度は少々高め。アクションがあまり得意ではないという人は、途中で行き詰ってしまうこともあるでしょう。そんなときは“スイートモード”の出番です。
自分も試しに切り替えてみたところ、本当にバトルがラクに。ストーリーのスムーズな進行にも役立つのはもちろん、素材集めのバトル周回も快適にこなせるようになりました。素材集めは時間がかかりがちなので、難易度下げに抵抗がないなら積極的に“スイートモード”を利用すべきかと!
もう1つは“オンラインプレイ”。オンラインに接続して、他プレイヤーとの協力プレイでバトルを楽しめるモードで、序盤から挑戦できます。発売前のためNPCとのプレイしか体験できませんでしたが、それでも概要は把握できたので報告しておきましょう。
プレイの際は自分でルームを作るか、ほかの人が作ったルームに入るか、ランダムマッチングを選んで挑戦。ルーム作成時にはルームIDを設定できます。あとはルールと操作キャラクター1人を選んでいざバトル!
ルールに沿って、敵の全滅や対象の護衛などを目的に行動。操作キャラクターは自分のセーブデータの状態が継承されます。勝利に貢献したいなら、武器強化をしっかり行ったキャラクターで戦うといいでしょう。
クリア報酬はダーク(お金)のみでしたが、オフラインのバトルよりも多め。難易度の高いルールなら、それだけ稼ぎも多くなります。協力プレイを楽しめるだけでなくダーク稼ぎにもなる。これはやらない手はないですね!
まとめ:アクションは玄人も納得のクオリティ。やり込み好きやストーリー重視の人向けの機能も豊富で安心して楽しめる
といったところで、本作のシステム面について語ってみました。総括すると、バトルは難易度が高めなものの、そのぶんやりごたえあり。立ち回りやギミックの利用がハマって勝利できたときは、なかなかの達成感を得ることができます。
詳しくは説明しませんでしたが、操作キャラクターは15人以上もおり、通常攻撃や必殺技の特徴は千差万別。1人1人のアクションを突き詰めていくのも楽しいものでした。
ストーリーを見るのが目的な人にも、“スイートモード”があるので安心。“オンラインプレイ”で他プレイヤーとの共闘まで楽しめます。
ほかにも武器やレーンの強化、“おいはぎ出張”の活用など、強化要素は満載。これらの要素はゲームクリア後も楽しめるので、トコトン育成を極めたいという人にもおすすめですね。
全体的にコンパクトながら、質実剛健な作り。純粋なアクションゲームとしてみても、高評価を与えたくなるデキだと思います。ちなみにストーリーや世界観についてのレビューもアップ予定ですので、そちらもご期待ください!