本日4月24日に発売した『リトルナイトメア VR Altered Echoes(オルタード・エコーズ)』のレビュー記事をお届けします。

このレビュー記事では、2種類のステージを合計で約30分ほど遊んだ感想とあわせて、VRならではの操作感や一部ステージのギミックなどを紹介していきます。
VR化でよりダイレクトに“巨大なもの”への恐怖を感じることができる!【リトルナイトメアVRレビュー】
『リトルナイトメア VR オルタード・エコーズ』は、シリーズ初のVR専用ゲームとなった『リトルナイトメア』。特定のタイトルをVR化したものではなく、新規ストーリー&ステージが遊べる完全新作となっています。

子どもキャラクターを操作しながら、謎を解いたり敵から逃げたりしつつ悪夢のような世界からの脱出を目指すという基本的なコンセプトは従来シリーズと同様。
従来シリーズと最も大きな違いは、今までの『リトルナイトメア』シリーズが俯瞰視点だったのに対し、シリーズ初の主観視点を採用していること!

従来の『リトルナイトメア』シリーズの視点では、どこか子どもを見守るような感覚でほどよい距離感があったのに対し、主観視点になったことでプレイヤー=操作キャラクターという実感が高まり、より没入感が上がっています。
操作キャラクターは従来シリーズと同様に子どもなので常に目線が低いのもあって、“巨大なもの”への恐怖をよりダイレクトに味わえるようになっているのがVRならではの醍醐味だと言えます。

個人的に今までの『リトルナイトメア』はホラーゲームというよりパズルゲームのように楽しんでいたのですが……本作はただ歩くだけでも超怖い! 子どもの目線にしてもあらゆるものが大きすぎて、本当に悪夢の世界に迷い込んだかのようです。今までのシリーズ主人公たち、こんな恐ろしい世界を探索していたんですね(笑)。
巨大な敵に追われているときも、従来は距離感がすぐに分かりましたが、本作ではしっかり自分の目で敵を見極める必要があるので隠れるときも緊張感がすごい。可能であればヘッドホンなども用意すれば、音響面でより臨場感を高められると思います。


ジャンプやダッシュ、つかむなど、できるアクションは今までのシリーズと基本的には変わりませんが、VRならではの直感的な操作方法になっています。つかむようにボタンを押すことで実際にものをつかむことができるのは、VRゲームとして一般的な操作感といったところ。
持ち上げられるものは従来の『リトルナイトメア』シリーズとほぼ同様。重すぎるものは無理ですが、ほぼ全ての小物を動かすことができるのもリアリティがあって没入感を高めます。ものをつかむ操作は謎解きのギミックに使うのはもちろん、意味のないものもつかめるのがけっこう楽しいし、うれしい! 物理演算もしっかりしているので、さまざまなものをつかんだりつまんだりして試したくなりますね。


ハンマーを使って特定のものを壊したり、ソーセージなどを鎖のようにつかんで移動したりと、従来の『リトルナイトメア』シリーズでお馴染みのギミックも健在。シリーズを知っているとスムーズに解ける謎解きも多いですが、基本的には直感的な謎解きが多いのでシリーズ初見のユーザーでもそこまで迷うことはないと思います。
あくまで試遊できた範囲ですが、従来の『リトルナイトメア』シリーズと比べると謎解きや敵からの逃走の難易度は低めという印象でしたね。それと意外と高いところから落ちても大丈夫なのも、いつもの『リトルナイトメア』シリーズという感じです(笑)。
『リトルナイトメア2』と共通のステージだけでなく、完全新規ステージを探索できる!【リトルナイトメアVRレビュー】
『リトルナイトメア2』と世界観を共有している本作では、『リトルナイトメア2』と共通のステージ以外に、完全新規のステージも探索できます。今回の試遊では“放送局”、“駅”の二つのステージがプレイできたので、それぞれの特徴を紹介!
放送局:『リトルナイトメア2』終盤で訪れた不思議ギミック満載のステージ
“放送局”は、『リトルナイトメア2』終盤で訪れたステージ。ファンの間では“電波塔”と呼ばれることも多いステージですね。

このステージはいわゆるチュートリアルステージで、ゲームを始めると、このステージからスタート。VRならではの操作方法を学びつつ、さまざまなギミックを解いていきます。

チュートリアルにしては色々な意味でいきなりハードすぎるステージだな……と少し身構えましたが、『リトルナイトメア2』のときとはステージの構造が大きく異なるので、そこは安心。
最序盤のステージだからかギミックも比較的シンプルで、ステージ終盤以外は敵に追われることもないのでじっくりと探索可能です。


オルゴールの音色やサーチライトなどお馴染みのギミックもあり、シリーズ経験者はなつかしい気持ちになれます。家具やオモチャなどがねじ曲がったり浮いていたり、ステージ全体が不気味な雰囲気です。
ちなみにテレビも登場しますが、触れてもワープすることはできない模様。あれはモノだけの特殊な能力ということでしょう。
駅:不気味なゲストや車掌から隠れて先頭車両を目指すステージ
“駅”は本作オリジナルのステージ。ゲーム全体では中盤に訪れることになるステージのようです。

駅から“ペイルシティ”を出発する電車に乗り込み、車両間を移動していくことになります。“ペイルシティ”といえば、『リトルナイトメア2』のチャプター4の舞台になった都市ですね。
今回は進行途中のセーブデータから“駅”ステージをプレイしたのでステージ間のつながりは不明ですが、“放送局”からどう“駅”に向かうのかも気になるところ。

探索がメインだった“放送局”と比べると、このステージでは敵から隠れるパートも。電車内の客席や寝台、食堂車には不気味なゲストたちがいるので、彼らに見つからないように隠れながら進む必要があります。
ゲストの見た目は『リトルナイトメア』のゲストエリアにいたゲストたちと似ており、見つかると襲い掛かってくるので要注意! とはいえ試遊範囲では『リトルナイトメア』のときほどの感知範囲ではなく、寝ているゲストも多かったのでそこまで隠れるのは難しくなかったです。

ゲスト以外にも、彼らを監視する“車掌”も脅威となります。“車掌”は電車内を見回っていて、長い首を伸ばしながら周囲を探索していて超怖い!
動きもトリッキーなうえに、距離があっても笛を鳴らす音で攻撃されてしまうので、見つかると基本アウトです。
座席の下などに隠れながら進むことになりますが、電車内には隠れる場所が豊富なので、ステルスアクションはそこまで難しくなかった印象。ただ車掌の動きが案外トリッキーで、どこまでの範囲を巡回するのかを見極めるのは少々大変でしたね。

ホームでは“ノッポ男”のような、背の大きいスーツ姿の男たちが集団で移動しており、巻き込まれるとアウト。とはいえ積極的にこちらを攻撃してくるわけではないので、何とか移動の合間を狙って移動していけば大丈夫です。
規則的に動くとはいえ、とにかく大きい存在に囲まれているので移動が怖い!

奇妙な家具や扉などが多かった“放送局”と比べると、扉や座席などの造形に現実味があるのも“駅”の注目ポイント。より“巨大な世界を小さな存在になって探索している”という没入感が高いです。

キッチンでは巨大な食材と鍋を使った謎解きもありました。ヒントが分かりやすく謎解きとしては簡単でしたが、VRらしいギミックでなかなか楽しかったです。

ちなみに鍋には自分が入ることも可能で、入るとトロフィーを獲得できました。結果的にどうなるかは……ぜひ自分の目で確認してみてください(笑)。
ダークシックスを主人公に『リトルナイトメア2』の世界が別側面から描かれる【リトルナイトメアVRレビュー】
『リトルナイトメア』シリーズといえば、謎多き世界観やストーリー考察も楽しみ方のひとつ。台詞がないだけに考察の幅が広く、ファンの間でも定説らしいものが固まっていないのもシリーズの特徴であり、さまざまな考察で楽しめるポイントです。

本作は『リトルナイトメア2』と世界観を共有しており、主人公は“ダークシックス”。『リトルナイトメア2』のチャプター4で、ノッポ男に引き裂かれて分かれたシックスの半身のような存在です。
ストーリーの冒頭では俯瞰視点で『リトルナイトメア2』でもあった“ダークシックス”が生まれるカットシーンが挿入されます。そこからは本作オリジナルのストーリーへと分岐!

シックスといえば、シリーズファンにはお馴染みの『リトルナイトメア』の主人公であり『リトルナイトメア2』のパートナー的存在。間違いなく、シリーズの中核を担うキャラクターといえます。そんな彼女の分身のようなあやふやな存在が、なぜ自由に行動できているのかも気になるところ。
今回は短時間のプレイだったのでストーリーの全容は見えてきませんでしたが、『リトルナイトメア2』とのストーリーのつながりも気になります。少しでも『リトルナイトメア』シリーズの謎に迫るような考察材料を見ることができれば、それだけでもプレイする価値がありそう!
より直感的&体感的にプレイできるようになった新感覚の『リトルナイトメア』【リトルナイトメアVRレビュー】
VR化したことで、“子どもが恐ろしい世界に迷い込む”というシリーズのコンセプトをより主観的に楽しむことができるようになった『リトルナイトメア VR オルタード・エコーズ』。対応機種はPSVR2、MetaQuest、SteamVRとなっています。

世界観を共有しているため事前に『リトルナイトメア2』だけでもプレイしておくとより考察なども捗ると思いますが、そもそも多くを語らないシリーズなので本作が初プレイでも(おそらく)問題なく物語を楽しめるかと思います。
そもそもVR機器を用意するハードルの高さはあるものの、ゲーム体験自体は直感的なのでゲーム初心者でもアトラクション的に楽しめそうです。初心者へのシリーズ布教にもオススメですね。VR環境があるor用意できるなら、ぜひ体験してみてください!