ネットマーブルから5月21日(※PC版は5月14日より早期アクセス開始)に配信予定のiOS/Android/PC向けタイトル『ゲーム・オブ・スローンズ:キングスロード』。
その名の通り、傑作ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』(以下、『GoT』)を題材とした基本無料のオープンワールドアクションRPGで、広大な地域・ウェスタロスを舞台に独自の物語を楽しむことができます。
今回は、4月24日まで行われていたクローズドβテストで感じた、本作の魅力について紹介していきます。
その名の通り、傑作ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』(以下、『GoT』)を題材とした基本無料のオープンワールドアクションRPGで、広大な地域・ウェスタロスを舞台に独自の物語を楽しむことができます。
今回は、4月24日まで行われていたクローズドβテストで感じた、本作の魅力について紹介していきます。

索引
閉じる本作の魅力は、なんといっても『GoT』の世界に入り込み、その身でドラマの世界を楽しめること。
具体的にどんな体験ができるのかを紹介する前に、まずはドラマを知らない人に向けて、簡単に『GoT』という作品について解説していきます。
『GoT』は、アメリカの作家ジョージ・レイモンド・リチャード・マーティン氏によって執筆されたファンタジー小説『氷と炎の歌』を原作としたドラマシリーズです。
ウェスタロスという名の大陸が主な舞台となり、そこに根付く王国と諸名家の権力争いが描かれます。
また、ホワイト・ウォーカーと呼ばれる死者の軍勢の脅威にさらされていたり、ドラゴンを従える家系があったりと、ファンタジー的な架空要素もアリ。

世界に脅威が迫るなか、それでも権力闘争に明け暮れる人間たちの政治劇。そして物語を通して得た経験から、大きくさま変わりしていくキャラクターたちなどがとても魅力的で、大きな人気を博しました。
そんなドラマの世界に入り込み、各名家の権力争いに巻き込まれていくのが、本作『ゲーム・オブ・スローンズ:キングスロード』という作品なのです。
さて、ここからは原作ドラマを視聴した人向けの内容になります。ドラマのネタバレも含みますので、未視聴の方はご注意を。
記事の後半のシステム面の話にはネタバレは含みませんので、ゲーム的な感想を知りたい方は、そちらをご覧ください。

まず時系列に関してですが、<冥夜の守り人>(ナイツ・ウォッチ)の総帥であるジオー・モーモントが死んでおり、ジョン・スノウが<壁>に詰めていること。
そしてマンス・レイダーがまだ<壁>攻めを行っていないこと。また、ボルトン家がウィンターフェルを占領していることなどから、おそらくドラマのシーズン4の途中頃だと思われます。

本作は、主人公が父からの手紙を受け取り<壁>を訪れるところから始まります。冒頭の会話からは、この主人公がタイレ家という一族の落とし子であることがわかります。

ゲームを進めるとわかるのですが、このタイレ家は代々スターク家に仕えている家でした。
そのため<釁(ちぬ)られた婚儀>にはタイレ家の跡継ぎたちも参列しており、この事件によってスターク家同様に力を失いつつあります。
結果としてタイレ家には、年老いた現当主であるマロック・タイレのみが残ってしまったため、家の存続のために落とし子(※正式な婚姻関係外で生まれた子供)である主人公を呼び戻した、というのが物語の背景となります。
このマロック氏……呼び戻した子供をまず連絡が途絶えているという<壁>に向かわせて、何が起こっているのかを調査させるというのがスゴイ。政争に明け暮れる各名家の代表たちと比べて、人間ができすぎている(笑)。

前提として、彼が治めているレナンズレストという領地は<壁>からほど近く、頻繁に<冥夜の守り人>たちからの支援要請が来ているということもあるかもしれませんが、やはり南に住む人たちよりも北からの脅威に敏感なのでしょう。
ともあれゲーム的に見ても、やはり初手で<壁>に行けるというのはインパクト絶大! 見覚えのある風景にどうしたってテンションが上がります。
極寒の地にある石造りの砦で、北からの脅威への絶対防衛線という、あの重苦しい雰囲気がよく表現されていました。

そして話は<壁>の向こうへ。哨戒に向かった衛士を捜索に行ったまま戻らないジョン・スノウを連れ戻しに行くという任務に同行します。
流れ的に予想できると思いますが、壁の向こうでは<ホワイト・ウォーカー>に遭遇。
合流したジョン・スノウと協力して危機を脱する、というのがチュートリアル部分になっていました。

やはり作中の見知った人物が出てくると、「おぉ……!」と声を上げてしまいますね。
追ってくる<ホワイト・ウォーカー>の群れの恐ろしさや、巨人との戦闘など、『GoT』世界がさらされている脅威を、これでもかというほど味わえる冒頭です。

北からの脅威に直面した主人公は、タイレ家の代理として各領主のもとへ援軍を願う伝令のような役回りに。
道中で一度レナンズレストへと帰郷するのですが、ボルトン家によって統治されている北部の現状が垣間見えます。
ボルトン家の伝統である皮を剥がれた死体がそこかしこに吊るされていたり、拷問用の器具を設置していたりと、散々な荒れよう。ドラマで見た際もその惨たらしさに若干引いていたところはありますが、それをまた目にするとは……。

本作の物語のおもしろいところというか、『GoT』的だなあと感じたところなのですが、前述の通りタイレ家はスターク家に仕えていました。
しかしスターク家は<釁られた婚儀>によって壊滅状態に陥り、現在北部を治めているのはその事件に加担したボルトン家。
跡継ぎを失ったマロック・タイレは、唯一の生き残りである主人公を跡継ぎにするために呼び戻しました。
しかし落とし子であるため、正式に跡継ぎにするには、諸名家による認定が必要でした。
そのための書状を携えて主人公は各地を巡ることになるのですが、最初に訪れるのが仇敵のひとつであるボルトン家。
自分の息子・兄弟を死に追いやったボルトン家に、跡継ぎの認定をもらいに行かねばならないという葛藤がいかにも『GoT』らしいと思いませんか。

ボルトン家は北部の民にも圧政を敷いているため、人道的・倫理的な視点からも与(くみ)したくない相手です。
そんな相手でも立場的に迎合せねばならないという口惜しさが滲む展開で、そのままドラマを観ているかのように感じました。
それはそれとして、道中のフィールドは自然豊かでとても美しいです。
北部は雪や岩肌が目立つものの、南にいくほど草木が増えていき、まるで実際にウェスタロスを旅している気分を味わえます。

一方で、ボルトン家の影響下では張り付けられた死体や吊るされた死体があったり、他家に属する兵士同士が言い争いをしていたりと、美しい風景と切迫した空気感が同居しているのが『GoT』らしいですね。

<黒の城>やウィンターフェルなど、ドラマで登場した拠点も再現されているので、聖地巡礼みたいな気持ちになれるのも嬉しい要素でした。

目新しくはないが馴染みあるシステムで、すんなりと入り込める
ここからはゲーム的な要素を紹介していきます。
まずは主人公の作成。はじめに3つのクラスから1つを選ぶことになるのですが、選んだクラスによって戦い方や扱える武器が異なります。
騎士は両手剣と双剣を使うバランス型の戦闘スタイル。ドラマで多く登場する騎士たちをイメージするのがいいでしょう。主人公の生い立ち的に、物語にもしっくりくるかもしれません。

傭兵は両手斧とガントレット(籠手)&バックラーによるパワフルな攻撃を主体とするパワーファイター。荒々しいアクションで、豪快に戦闘を楽しみたい人に向いています。

暗殺者は短剣とレイピアを扱えます。素早い攻撃が得意で、蝶のように舞い蜂のように刺す、テクニカルなアクションが好きな人におすすめです。

なお主人公の外見ですが、かなり細かくカスタマイズ可能。プリセットも豊富でクオリティも高いため、まずは理想に近いプリセットを選んで、細かい部分を調整するのがおすすめです。
そこそこ歳を経た外見も作れますが、ストーリーの展開上、比較的若めの人間として接されることがあるので、そういったちぐはぐさを気にする人は念頭に置いて作るといいでしょう。
私個人が受けた感覚としては、20代後半~30代前半くらいの想定なのかなという印象でした。


ちなみに装備品で見た目は変わりません。この辺は少し残念かもとは思いつつ、統一感のある見た目のほうが世界観の維持にはいいかなとも。
見た目としては専用の衣装カテゴリーがあり、そこで変更できますが、おそらくは大半の衣装は課金要素になるかなと予想。

続いて戦闘について。基本的には攻撃・回避・ガード・パリィなどを駆使して戦う、オーソドックスな3Dアクションです。
そこに武器ごとに固有のアクションスキルを織り交ぜて戦っていきます。
実際に遊んでいた感触としては、パリィからのカウンター攻撃が強く感じます。ただ敵の攻撃力も高く、対多人数戦も多いため、仕組みはシンプルながら歯ごたえのある戦闘を楽しめます。

弓矢による遠隔攻撃や、ステルス状態からの奇襲攻撃なども存在するので、ボス戦以外であればプレイヤーに合った戦い方を選べそうです。

注目したいのはキャラクターのモーション。ゲーム的に誇張された挙動はあるものの世界観を壊さない程度に抑えられていて、全体的に地に足の着いたどっしりとしたアクションなのが、世界観に合っていて好印象です。
特に相手がひるんだ際に繰り出せる強力な一撃は演出も凝っていて最高! この攻撃でトドメを刺すと、専用の演出で倒すことができます。『GoT』らしい容赦のない演出になるので、部位欠損等が苦手な方はご注意ください(※一応設定でオフにする項目はありました)。

負けてしまった場合は直前のチェックポイントから復活してやり直し。わりと頻繁にチェックポイントもあるので、気楽に再挑戦できます。
回復ポーションも補充してくれるので、回復切れで詰んだということもありません。
本作で戦う相手は人間だけではありません。<壁>の向こうに住む巨人や<ホワイト・ウォーカー>といった怪物たちとも戦う機会があります。

そして一部の怪物は、ほかのプレイヤーとともに戦うボス戦として実装されています。今回のβテストでは、レッドコカトリスと戦うことができました。

そもそもの本作のマルチプレイの仕組みですが、基本的にオープンワールド探索中は1人用のゲームと同じく、ほかのプレイヤーには遭遇しません。
冒険者がそこかしこにいるということはなく、『GoT』の空気感は守られています。
一方、例えばウィンターフェルのような大きな町などでは、マルチエリアとしてほかのプレイヤーの姿が表示されます。
今回戦えたレッドコカトリスなどは、ウィンターフェルにあるウィアウッドからアクセスできました。
クエスト名には“記憶の祭壇”と書かれていたので、過去の誰かしらの戦闘を追想しているのでしょうか。

コカトリスは大柄な人間でも圧倒されるような大きな体を持つ怪物で、ひと薙ぎで数人を吹き飛ばしてしまいます。
こちらの攻撃にもひるまない高い耐久力と広い攻撃範囲を持ち、いかにその攻撃を潜り抜けてダメージを与えていくかが重要でした。
幸いマルチプレイであればターゲットが散るため、狙われている人が防御に徹し、ほかのプレイヤーが攻撃するといった役割分担をすることで、戦いを有利に進められます。

そしてオープンワールドゲームといえば探索。βテストでもたくさんの探索要素が用意されていました。
サブクエストは、メインクエストには関わらない小規模な話を楽しめます。各集落ごとの問題などがメインですが、ウェスタロスの情勢を受けて、一般市民が置かれている現状などを垣間見ることができるため、世界観好きには魅力的な要素でもあります。

敵の拠点や遺跡といった場所では、敵との戦闘や謎解きを楽しめます。敵の拠点には、クリアすると人が住み付く拠点解放型のものと、一定時間経つと敵が再出現する報酬獲得型の2タイプを体験。また、道中にランダムで発生するような戦闘イベントもありました。

謎解きに関しては、自分が体験したものはガチな謎解きというわけではなく、足りないパーツを見つけて碑文を完成させる的なものでした。
ほかにもある可能性はあるものの、難易度はそこまで高くはなさそうです。

またフィールドには鉱石や植物といった採取物も。これらは装備品の制作やアップグレードに使用します。
最初から馬を持っているため、広大なフィールドを探索しやすいのは助かりますね。
ファストトラベルは各地に建てられている看板に飛ぶ方式。好き勝手にどこでも移動できるわけではないものの、馬と合わせれば不便は感じませんでした。

個人的に興味を惹かれたのは、拠点の拡充要素です。主人公の故郷であるレナンズレストはかなり力を失っており、町の大半が機能不全に陥っています。
旅の途中で手に入れたリソースを使うことで、レナンズレストの施設を復興させ、より便利な拠点へとアップグレードしていくことが可能です。
これはレナンズレストの次期当主である主人公の立場とかみ合っており、とても良い仕組みだと思いました。

本作はRPGなので、キャラクターが成長します。戦闘はもちろん、探索などでも経験値を得られ、レベルが上がったり、成長ポイントを得られるアイテムを発見することで主人公はより強く成長していきます。
スキルのレベルや特性ツリーの習得、装備品の作成&強化など、さまざまな成長要素が用意されており、何を成長させようか悩むのが楽しかったです。


最後に簡単にまとめると、本作を遊んでいる感覚としてはシングルプレイのオープンワールドアクションRPGに近いです。そこにエッセンスとして少しマルチプレイを加えたという具合。
デイリーボーナスなどの仕組みや進行に合わせた段階的な報酬などは、韓国系のMMORPGの文脈を強く感じます。
全体的に斬新な要素はないものの、手堅くまとめてあるなという印象でした。とりあえず言えることは、『GoT』が好きならめちゃ楽しいということ!

ただ大人向けなドラマのゲーム版ということで、欠損やグロ描写も多めなので、その点だけは注意。とはいえ基本無料なので、まずは気軽に体験してみてほしいですね!
『ゲーム・オブ・スローンズ:キングスロード(Game of Thrones: Kingsroad)』とは
タイトル:ゲーム・オブ・スローンズ:キングスロード
ジャンル:アクションアドベンチャーRPG
提供元:Netmarble Corp.
開発元:Netmarble Neo Inc.
対応OS:iOS / Android / PC
価格:基本無料(アプリ内課金あり)
サービス開始日:5月21日(※PC版は5月14日より早期アクセス開始)