電撃オンライン

『ハンドレッドライン』真相解明編まで語られた超ネタバレあり1周年イベントレポ&インタビュー。櫻井孝宏の“本性”芝居に圧倒され、木村太飛ら出演陣の裏話に沸いた熱狂の一夜

文:カワチ

公開日時:

最終更新:

 Nintendo Switch/PC(Steam)用ソフト『HUNDRED LINE -最終防衛学園-(ハンドレッドライン)』が発売1周年を迎えたことを記念したイベント“1周年記念学生祭(クラスフェスティバル)”が大手町の日経ホールにて昼公演と夜公演の二部構成で開催されました。

 ここでは、木村太飛さん(澄野拓海役)、櫻井孝宏さん(蒼月衛人役)、緒方恵美さん(九十九今馬役)、伊藤梨花子さん(九十九過子役)、そして本作のディレクション&シナリオを担当する小高和剛さんが登壇した夜公演の模様をレポートしていきます。

▲昼公演は打越鋼太郎さんがサプライズゲストで登壇。キャラクターの人気投票などもおこなわれたそうです。

 なお、ステージがおこなわれた会場の近くには展示スペースも設置されており、コメントが書き込めるメッセージボードのほか、スタンディパネルやグッズなどの展示が行われていました。

アドリブや小ネタが満載の朗読劇!


 夜公演はオリジナルの朗読劇からスタート。イベントを前に緊張している拓海を九十九兄妹や蒼月が励ますような展開でした。

 九十九兄妹の兄である今馬は妹である過子のことが大好きですが、今馬を演じている緒方恵美さんの芝居がゲームのときよりもオーバーに妹への愛を表現していておもしろかったですね。そんな兄にたじたじになる過子役の伊藤梨花子さんの芝居もよかったです。

 また、朗読劇はネタバレ全開の蒼月も必見。ゲームをプレイしていた人ならご存知だと思いますが、蒼月は1周目のラスボスで、醜い人類を葬り去ることを目的にしています。生まれたときから人間が醜く得体の知れない不気味な怪物に見える認識障害を患っていますが、この朗読劇ではそんな蒼月の本性部分の芝居を櫻井孝宏さんがたっぷり披露してくれました。

 朗読劇のあと、キャスト陣による挨拶が終わると事前に募集したアンケートに関するトークに。


 昼公演ではゲームのプレイ時間の統計が発表され、こちらは100時間を越える人が69.2%もいたそうですが、夜公演では上位10名の具体的なプレイ時間が明かされました。なんと1番プレイした方は驚異の870時間! 小高さんによるとすべてのルートをクリアするのはだいたい200時間ぐらいとのことなので、すべてのエンディングを観たあとも、じっくり隅々まで遊んでいることが分かりますね。

 この結果に対して小高さんは「もともと『ハンドレッドライン』は全部の100ルートをやってほしいというわけじゃなくて、自分である程度区切りをつけて、これで終わりでいいやと思ったら止めて、またしばらく時間が経ったらもう1回やってみようと思えるような、長く楽しんでいただけるコンテンツを目指していました。ただ、早く次のルートをやりたいと思ってくれる人もたくさんいてくれて、それはすごくうれしいですね」と感謝の気持ちを告げました。

 次に発表されたのは好きな部隊長について。昼公演で実施された好きな特防隊員は1位が拓海と蒼月の同票で盛り上がったそうですが、部隊長は1位がイヴァー、2位がヴェシネスという結果でした。このふたりは個別のルートが存在するキャラクターで、とくにイヴァーは仲間の特防隊員になるので、納得の結果といったところでしょう。

 なお、小高さんは3位だったチューラムタミーに関して、ビジュアルがいいことと、中身が大鈴木くららの素顔のような美少女ではないかと想像する人が多かったことから人気になったのではないかと分析。各部隊長の素顔に関しては今後発売される設定資料集などで明かしていきたいと語りました。

 最初に辿り着いたエンディング・ルートについては“恋しちゃったんだ編”や“カリスマ澄野編”が選ばれており、会場から笑いが。なぜか出演陣から澄野役の木村さんがツッコまれる形となりました。


 そして、1位となったのは、なんと真相解明編の“さようなら最終防衛学園”でした! 小高さんによると、ユーザーには真相を早めに分かってもらったうえで、いろいろなルートで自分にとっての救いがある展開を探してもらいたかったそうです。

 そのため、“ユーザーはこちらの選択肢を選ぶだろう”ということを意識してゲームを作っており、真相解明編のルートに入りやすくなっていることを伝えました。


 続いては各出演陣にファンからの質問。まず、小高さんには「プレイヤーが気付いていなさそうなこまかいポイントはどこですか?」という質問が。小高さんは、ファンの方はすでに隅々まで見てくれているので、気付かれていないところはあまりないと前置きしつつ、食堂の水槽を調べたときなど、オブジェクトを調べたときのセリフはこまかく変わるので観て欲しいxと語っていました。

 続いて木村さんには拓海がいちばん“極限と絶望”を味わったシーンについて。いちばんは1周目で蒼月が澄野を殺しにくるシーンで、ほかにも2周目で部隊長たちが次々と襲来してくる展開もゾワッとしたそうです。

 櫻井さんには95日以降と2周目以降の振れ幅の大きさについて。演じる際にこだわったポイントや演じるのがいちばん難しかったルートについて質問がありました。この質問に対して櫻井さんはルートで難しいものがあったというよりは、彼にとって人間が醜くて臭いというものを想像しながら演じたことにより、自身も具合が悪くなったことを明かしました。“確かにそういう風に観えたらツラいだろうな”と同情したそうです。

 小高さんは蒼月が拓海をまくしたてるシーンがあり、とても早口に演じるところなのでリテイクが発生すると思っていたものの、ほぼ一発撮りでOKだったことを明かしました。そんな櫻井さんの蒼月の芝居を観て「気持ち悪いな」と思ったそうですが、この気持ち悪いはホメ言葉だそうです(笑)。

 緒方さんには“原作:小高さん作品の特徴”はどこに感じるかというもの。緒方さんは、まず“人と違うぶっ飛んだことを作りたいという思い”があることを伝え、ほかのどの作品にもないぐらいの絶望を描くが、そのなかに、希望の光を見せるような作り方をすると表現。

 そういった作り方は、ゲームにもアニメにも一貫してあると分析しました。ただ、その絶望の描き方は令和の世ではコンプライアンス的に難しくなってきているのではないかと指摘しました。

 それに対して小高さんも同意し、過去に手がけた『絶対絶望少女 ダンガンロンパ Another Episode』のアニメ化は難しいのではないかと同意しました。

 伊藤さんへの質問はまるで今馬が過子に話しかける口調で過子をどのように演じるのか聞くもので、ここは緒方さんが今馬の口調で質問を読み上げました。

 伊藤さんは、過子は最初こそ今馬の言うことに従うだけだったものの、物語が進むなかで、自分で考え、成長していくので、その部分を魅力的に伝わるように工夫したそうです。また、今馬が過子のことを好きなように過子も今馬が好きなので、今馬がやられて過子が錯乱してしまうシーンは自身も今馬への気持ちを増幅させて臨んだそうです。

 続いてはゲーム内の“説得ミッション”を実際にリアルタイムでおこなうバラエティコーナー。昼の部は九十九兄妹を説得するものでしたが、夜の部は拓海と蒼月を説得するもの。拓海は“ささやかな幸せを手にするルートを増やして!”というもので、蒼月は“醜い人類達を皆殺しにするルートを作って!”というもの。


 拓海の説得は成功したものの、蒼月の説得に失敗してしまい、木村さんが罰ゲームのセンブリ茶を飲むことに。

 ニガいセンブリ茶に苦しむ木村さんですが、その後にサプライズとして“第20回 声優アワード”で新人声優賞受賞をお祝いするケーキが! なぜか櫻井さんが木村さんに「あ~ん」で食べさせてもらうことになりましたが、会場から祝福された木村さんは幸せそうでした。


 その後は生アフレココーナーに。木村さんと櫻井さんで蒼月たくさん編の場面、木村さんと緒方さん、伊藤さんによる真相解明編の場面が披露されることになりました。

 蒼月たくさん編は拓海が2回も蒼月の異血を吸収した影響で脳内に蒼月が住み着いてしまうルート。仲間たち10人以外に、幻影である11人目の蒼月がいるので、その蒼月を見つけ出して殺すことができれば彼が消えると説明される展開です。

 蒼月の“気持ち悪さ”がたっぷり表現されているルートでファンからも人気の高い展開ですが、実際に木村さんと櫻井さんが掛け合いをすることでふたりのキャラクターに流れる緊張感が伝わってきてすごかったですね。

 木村さんと緒方さん、伊藤さんのパートに関しては、過子を溺愛する今馬が彼女のほっぺをツンツンするようなアドリブも。ゲームと同じシーンであっても声優陣の芝居の仕方によって印象が大きく変わることが伝わってきました。

 朗読劇が終わったあとは最新情報のコーナー。これから発売される新グッズが紹介されたあと、なんと舞台化の情報が! タイトルは極限選別演劇『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』で、ゲームにはなかったものを含め、さまざまなエンディングが展開されるものになるそうです。

 小高さんは多彩なメディアで『ハンドレッドライン』が広がっていくことに感謝を述べ、いずれはアニメ化したいという野望を語りました。

 最後にはそれぞれの出演者からのひとことメッセージが。まず伊藤さんは舞台化をはじめとした新情報を喜びつつ、アニメ化を熱望。『ハンドレッドライン』というすごい作品に出会えたことに感謝の気持ちを述べました。

 緒方さんは昼の部が男性が多かったことに対し、夜の部は女性が多かったことに触れ、多くの人に愛されている作品であることを感じたそう。希望は前に進むという小高さんの手掛けてきた作品を例にあげつつ、やはりアニメ化を熱望しました。

 櫻井さんも伊藤さんや緒方さんに同意し、漫画化、舞台化といい流れができているので欲が出てしまうと発言。新情報のたびに悲鳴のような歓声が聞こえることにも触れ、ファンの熱量に支えられている作品であると伝えました。木村さんも今回のイベントでファンの愛を全身で浴びたと表現。センブリ茶は苦かったものの、新人声優賞受賞をお祝いしてもらったことへのお礼を伝えました。

 最後に小高さんは『ハンドレッドライン』をやると運気がどんどん上がるのでどんどん友達にも勧めて欲しいと怪しい勧誘のような発言をして緒方さんたちにツッコまれる流れに。その後、2周年、5周年、10周年、100周年と続けていきたいという意欲を語り、アニメ化はもちろん、DLCの追加ルートを発表して永遠に続くような作品にしていきたいと語りました。

 ここで出演者が捌けてイベントは終了……と思いきや、木村さんがひとり舞台に残り、「イベントのラストということで、作品のエンディングのひとつ、真相解明編のラストシーンの朗読を最後に皆さんにお届けできればと思っております」と発表。

 「ちょっと寂しくなっちゃうんですけど、『ハンドレッドライン』を象徴するような終わり方で、すごく好きなエンディングなので、皆さんに聞いていただければと思い、頑張ってお届けします」と伝え、準備に入ると、霧藤希・柏宮カルア役の黒沢ともよさんがサプライズ登壇。ふたりによる掛け合いがスタートしました。


 真相解明編のラストは仲間たちが犠牲になり、希がみなの思いを背負って新しい1歩を踏み出す内容。木村さんと黒沢さんの迫真の芝居により、とても感動的な朗読でしたし、イベントのラストにふさわしい、会場にいるファンが明日から頑張ろうと思えるような内容でした。

インタビュー


 イベントの終演後に木村さん、小高さん、打越さんの3名にお話を聞くことができたのでその模様をお伝えしましょう。


──今回のイベントや1周年を迎えたことについて所感を教えてください。

打越
夜公演はお客さん側の席で見ていたのですが、お客さんが昼公演より夜公演の方が温かかった気がしました。だから昼公演のサプライズゲストが自分だったせいかなと思いました(笑)。

 それはそれとして、最後の朗読劇はとても感動しました。周りのお客さんが僕のことに気づいていたので泣いたら恥ずかしいなと思って堪えていましたが。全体的に素晴らしいイベントでしたね。

小高
アンケートの一番好きなエンディング・ルートの3位にSF編が入っていましたが、このルートはたどり着くまでのハードルがすごく高いんです。もしかしたらたどり着いてない人も多々いると思います。

 ただ、そのルートで敢えて自分の持ち味を出す打越はユーザーをすごく信じているんだなと思いました。僕はSF編で全員死なないことを知らなかったんですけど、それを成し遂げてあの完成度なので本当にすごいなと。「頼むから全員生きていてくれ」とハラハラしながらプレイしていました。

打越
早い段階で「全員生きてる」って伝えたから(笑)。

小高
言ってた? 忙しくて忘れてた(笑)。

木村
僕は『ハンドレッドライン』の発売が1年前だったなんて未だに信じられません。収録自体は2年前でしたが、『ハンドレッドライン』で開けた演技の引き出しがたくさんあり、アニメの現場でも応用が利くんです。キャリアの序盤で『ハンドレッドライン』に関わることができて、俺はめっちゃ幸せ者だなと思います。

――小高さんからDLCのお話がありましたが、どれぐらい実現できそうなのか、実現したらどのようなシナリオを手がけたいのか教えてください。

小高
本日のイベントでメディアミックス展開をいろいろと発表しましたし、今後の野望として『ハンドレッドライン3』と言えるぐらいの規模のDLCを作りたいと思っています。

 ただのファンアイテムではなく、このDLCを目当てにゲームを買う人が出てくるようなものを作らなければ『ハンドレッドライン』らしくないかなと思っています。言葉は悪いですが、安直な小銭稼ぎのようなDLCを作っていたら、今回の舞台の内容で無茶ぶりをしている方々にも悪いですし、自分たちの心身を削るものを作っていきたいと考えています。

 また1からゲームを作るような予算も必要になってきてしまうので、より『ハンドレッドライン』を広めて、もっとお客さんをたくさん獲得していきたいと考えています。

 やりたいことは多々あります。「あれはどうだったの?」という謎が物語のなかにあるといえばありますが、語らないのがロマンという部分もあるので、そういったところは取捨選択しつつ新しい価値観を提供するようなルートを作りたいとは思っていますね。

 たとえば新しい新入生が入ってきてもいいかもしれないし、東京団地だけで終わるような話があってもいいかもしれないし、新しい敵が出てくるのもいいかもしれない。僕自身は、『ハンドレッドライン』が最初で最後の自社IPだと考えており、長くずっと付き合い続けたいなと思っています。

打越
やばい、ぜんぶ(小高に)言われた(笑)。でも、敵と戦わずに東京団地で学園モノのストーリーをやるのはいいですね。キャラクターが全員魅力的なので、ぜひ活かしたいという思いはすごくあります。これから公開される舞台から学ぶこともあるでしょうし、いろいろな作り方があると思います。これまで謎になっていた部分が解決されるかもしれませんので、そういうところも含めて楽しみにしていただければと。

木村
学園モノは気になりますね。面影が保健室の先生で登場するとか(笑)。

小高
おもしろいかもしれないですね。『キメツ学園』みたいな感じで。ただ、僕としては“なんとかライク”と言われるようなオマージュはあまりやりたくないんです。そのため、DLCを作るとしたら主人公たちが都市伝説を解体していくようなストーリーや魔法少女たちが学級裁判をするような新しいものを作りたいですね。

――(苦笑)。今回、舞台化が発表され、13公演中の10公演が異なるエンディングになるそうですが、どのようなものになるのでしょうか?

小高
打ち合わせで僕が「ルートを変えてみたらいいんじゃないか?」とポロっと言ったことが実現しました。どのルートならお客さんの満足度が高く、どのくらいアレンジすればひとつの舞台として成立するのかといったことを舞台チームやアニプレックスのプロデューサーにコントロールしてもらいました。僕はそれをチェックをして意見をするような立場で、大変な舞台になることは間違いないですが、キャストのみなさんは覚悟を持って受けてくださいました。

木村
演じる側からするとゾッとします(笑)。

小高
『ダンガンロンパ』に縁のあるキャストさんもいらっしゃいますし、ぜひ全公演観てほしいです。『ハンドレッドライン』のファンはもちろん、舞台は初めてという人でも楽しめる内容になっていると思います。

──特典付きS席チケットには描き下ろし小説の“特防隊前日譚FILE04『飴宮怠美の変身』”が付いてくるんですね。

小高
雫原の前日譚を書いた小山(小山恭平氏)が書いてくれたものを僕が監修しています。薄暗いストーリーになっていますが、すごくおもしろいのでぜひ読んでみて欲しいです。

――夜公演で緒方さんも触れられていましたが、お客さんに女性が多かった印象です。ファン層はどのようにとらえられていますか?

小高
僕自身もそう捉えていて、女性ファンは多いかなと思っています。ただ、日本でファンの方と触れあうイベントはかなり久しぶりだったので、しっかり日本にも『ハンドレッドライン』を愛していてくれる人がたくさんいるんだなというのが分かってうれしかったです。

 日本人のお客さんは海外のファンのように「うわーっ!」と来る感じではなく、優しく見守ってくれる方が多いイメージですが、今日は、みんなが楽しんでいる顔が見えたのですごくうれしかったです。ますます『ハンドレッドライン』を盛り上げていこうという使命感が芽生えましたね。

木村
昼公演のほうに、外国の方もいらっしゃいましたね。じつは僕のファンの1000人くらいは中国やインドネシアといった海外の方なんです。『ハンドレッドライン』ってめっちゃグローバルなんだなぁと思います。それはXでも感じていますね。

小高
俺のXも、全然日本人からリプライ来ないよ(笑)。

木村
自分はめっちゃ翻訳しやすいようにポストするようになりました(笑)。あんなにたくさんのファンの方を前にする機会は近年だと本当に限られてきています。貴重な経験でしたし、本当にファンから力をもらって、『ハンドレッドライン』をより好きになるような一日でしたね。

──『ハンドレッドライン』自体は海外でも人気があるのでしょうか?

小高
まあまあ、あると捉えています。でも、まだまだポテンシャルがあると思っていて、よりどんどん人気になって欲しいと考えています。

 去年の話題作は全部やりましたが、シナリオに関して言えば『ハンドレッドライン』が一番でした(笑)。それをもっとみんなに伝えていきたいなって思います。たとえば真相解明編のラストシーンは、そこだけ切り取っても感動しますが、そこに至る積み重ねがあるからこそすごく感動するエンディングなんです。そういうところをもっと広く伝えていきたいと考えています。

 僕らのゲームは漫画・アニメライクなので、どうしても海外のコアゲーマーからは敬遠されがちです。ただ、僕らとしてはハードコアなゲームに負けないくらい人の心を揺さぶるシナリオを書けたと思っているので、もっと手に取ってもらえるような伝え方をしていきたいという気持ちがあります。

――アニメ化が実現したらさらにグローバルで人気になりそうですね。

小高
そうですね。そこはアニプレックスさんですからね。『鬼滅の刃』のように盛り上げます。

──小高さんはYouTubeの“街録ch~あなたの人生、教えて下さい~”に出演したり、SNSなどで積極的に露出して『ハンドレッドライン』の情報を発信している印象があります。

小高
正直なところ、あまりやりたくはないんです。面倒じゃないですか(笑)。面倒だし、世の中に言いたいこともないんです。本当に少しでも多くの人に『ハンドレッドライン』を届けたいという気持ちでやっています。

――今後、『ハンドレッドライン』で成し遂げたい野望はありますか?

小高
直近で言うと、もちろんアニメ化です。シミュレーションRPGでは表現できなかった15人が入り乱れて戦うようなアクションを実現できれば、新しい『ハンドレッドライン』になるんじゃないかなと。

 また、『ハンドレッドライン』というゲームの性質上、どんどん新しいルートが追加されても全然おかしくないかなと思います。DLCで違法建築のようなゲームになって、「何だ、コレ?」とカルトゲームとして扱われるような作品にしていきたいという野望もあります。

木村
僕は澄野が『スマブラ』に参戦してほしいです。

小高
それは無理(笑)。

木村
分からないじゃないですか! 僕は可能性を信じます(笑)。

打越
アニメ以外にもスピンオフはいろいろやってみたいですね。たとえば面影の暗殺日記みたいにキャラクター1人をフィーチャーしてみるのも面白いかなと思います。

木村
本編以前の話も面白そうですよね。

小高
『HUNDRED LINE 0』とかね。イマジネーションがどんどん膨らむ作りなので、それを活かして唯一無二のゲームにしていきたいです。

――最後に、今後の展開に期待しているファンに向けてメッセージをお願いします。

小高
ファンの皆様が応援してくれるおかげで、なんとか生き延びています。毎回ユーザーさんとの勝負で「絶対に魅了してやる」という気持ちで作っています。

 とくに今回は結構な借金をして、長い年月をかけて本当に終わったら潰れるというところで勝負をかけました。日本ゲーム大賞や海外の賞などをいただきました。この追い詰められた状況で、しっかり結果を出す小高を褒めてあげてほしいです。そうすればもっとやる気になるかもしれません(笑)。

木村
これだけ愛されているゲームは本当に数少ないと思います。そんな作品で主人公をやらせてもらいました。本当にいろいろなことを『ハンドレッドライン』で経験しすぎて忘れられません。ファンの熱量もすごく高い作品で、その熱量をみんなに持ち続けてほしいし、持ち続けられるように僕も澄野拓海という男をまだまだ演じていきたいので、ぜひ宜しくお願いします。

打越
まだゲームをプレイしていない人もたくさんいると思うので、ファンの方々には引き続き布教していただきたいです。一番のハードルになっているのがプレイ時間が長いところだと思います。布教するときには「このルートがオススメ」みたいなことを一緒に言ってあげれば楽しめるんじゃないかと思います。そこまでいったらハマってもらえると思うので、ぜひその取っ掛かりとして、まずはひとつのルートを最後までプレイしていただきたいですね。

――本日はありがとうございました。

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

担当者プロフィール

  • カワチ

    カワチ

    「スーパーファミコンのRPGやゼロ年代の美少女ゲームを愛するライター」 1981年生まれ。東京都出身。2000年よりゲーム雑誌のアルバイトを経て、フリーライターとしての活動を開始する。執筆実績は『レイジングループ完全読本』(ホビージャパン)や『CHAOS;CHILD 公式資料集 Here Without You』(KADOKAWA)など多数。 アドベンチャーゲームやRPGなどのジャンルを好み、オールタイムベストは『東京魔人學園剣風帖』。ほかに思い入れのあるゲームは『かまいたちの夜』『月姫』『CROSS†CHANNEL』など。ゲーム歴:37年。知識:スーパーファミコン時代のRPGやゼロ年代美少女ゲームへの造詣が深い。

    ...続きを読む

この記事を共有

公式SNS