三つ子の魂百までと言われますが、幼少期に限らず、ゲームで遊んだ思い出は脳に深く刻まれるもの。
何年、何十年たっても、「なんでオレ、こんなこと覚えてるんだろ…」と愕然とするような記憶が残りがちでして。
そんな脳のメモリ(記憶・容量)を無駄づかいしている例を語ります! 今回は1999年6月24日にPSで発売された『私立ジャスティス学園 熱血青春日記2』。カプコンの格闘ゲームなのに、なぜか恋愛学園シミュレーションとして名作すぎたゲームについて語ります。
何年、何十年たっても、「なんでオレ、こんなこと覚えてるんだろ…」と愕然とするような記憶が残りがちでして。
そんな脳のメモリ(記憶・容量)を無駄づかいしている例を語ります! 今回は1999年6月24日にPSで発売された『私立ジャスティス学園 熱血青春日記2』。カプコンの格闘ゲームなのに、なぜか恋愛学園シミュレーションとして名作すぎたゲームについて語ります。
恋愛ゲー? いいえ、格ゲーです。気になるキャラと青春を過ごす日々が楽しすぎた
『ジャスティス学園』(通称『ジャス学』)シリーズは、5つの高校を舞台にビジュアルも性格も個性的すぎるキャラクターたちが争う格闘ゲームです。不良が集う“外道高校”の謎めいた転校生“風間アキラ”を筆頭に、熱血でカッコいい学生や教師たちが大好きだった私は、今で言う“キャラ推し”の感覚で楽しんでいました。
そんな私が、『私立ジャスティス学園 熱血青春日記2』にハマるのは必然だったのでしょう。
本作の目玉は、プレイヤーが『ジャス学』の新入生になるキャラエディットモードです。1年間の学園生活を通して対戦用のオリジナルキャラを育てるのが本来の目的ですが、当時私が夢中になったのは、好きなキャラクターと仲良くなれる恋愛シミュレーション要素でした。
学園内でキャラと会話したり、正しい選択肢を選んで好感度を上げたり……なんてのはほんの序の口。夏合宿には水着、お正月には晴れ着などキャラごとに立ち絵差分があり、ラストには一番仲が良いキャラと恋人になるエンディングが流れる手の込みようです。もう一度言いますが、これは格ゲーの話です。
ちなみに攻略対象は21人。クラスメイトと健全な恋人になるもよし、教師との歳の差恋愛にのめりこむもよし、なんなら同性と百合やボーイズラブめいた関係にもなれちゃうという懐の深さで、もちろん21人全員に個別のエンディングが用意されていました。
「これは格ゲーなんだよね……?」
最初の1、2周でそう思ったのもつかの間。気づけば対戦格闘をすっかり忘れ、好きなキャラを追いかけまくる“青春”に没頭していました。
最推しはヘルメットを被った美少女“風間アキラ”! でも本当は“風間あきら”を攻略したかった……!
先ほども言いましたが、『ジャス学』での私の最推しは風間アキラです。ドクロのヘルメットで顔を隠したクールな不良ですが、その正体はとある事情で男子校に転校した“風間あきら”という穏やかな女の子。いわゆる「お前、女だったのか!?」属性のヒロインです。
本作では、主人公やごく一部の友人だけがアキラの正体を知っており、“彼”が“彼女”であることを隠しながら学園生活を送ります。ヒロインの秘密を共有するのはラブコメでは王道ですよね。
人目がある校内では男として接し、秘密を守る必要がない場所ではヘルメットを脱いで女の子として接してくれるアキラ。この素顔のアキラがめちゃくちゃかわいいんですよ! 普段はぶっきらぼうな不良の演技をしているアキラですが、本来はちょっと引っ込み思案な普通の女の子で、幼い私はそのギャップの虜になりました。今も虜です。
季節イベントでは女の子らしいファッションで着飾ってくれるアキラですが、私が好きなのはいつものライダースーツだったりします。肩にトゲがついた凶悪でゴツいライダースーツ、しかし着ているのは可憐な女の子のアキラ。このギャップの破壊力、本作を遊んだ人なら分かってくれるはずです。今思うと、私の人生の“ギャップ萌え”はアキラから始まったのかもしれません。
そんなアキラとの青春は、彼女が別の高校に転校するエンディングで幕を閉じます。バッドエンドではありません。正体を隠した“風間アキラ”ではなく、素顔で胸を張って生きられる“風間あきら”になるため、彼女は新天地でがんばる決意をしたのです。
終業式でその決意を主人公に打ち明け、最後にアキラ、いや、あきらはこう言います。
「もう一度、あなたの前に立ったとき、心にしまってある大事なことばをいうわ……」
「必ずあなたのもとへ帰ってくるからね……」
本作で一番好きなキャラでありエンディングなのですが、一つだけワガママを言うなら“風間アキラ”ではなく“風間あきら”を攻略したかったです。ヘルメットを脱いだ素顔の彼女と青春を送りたかった。
もしかしたら、そういう真エンディングがあるんじゃないか……と何周もアキラルートをクリアしたあの日々も、私の青春の一ページに刻まれています。