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【ポケモン30周年記念コラム】ポケモンと歩いた30年を振り返る(2007年-2009年)。夏映画三部作“神々の戦い”ディアルガ、パルキア、アルセウスと『プラチナ』そして『ハートゴールド・ソウルシルバー』

文:終末のバンギア。/市野ルギア

公開日時:

 ポケモン30周年記念コラム第12回目。ポケモンが歩んだ30年の歴史をゲーム記者の視点で私見や体験を交えて綴っているコラムです。

 これまでにゲームボーイの第1世代から“ニンテンドーDS”の第4世代に突入した1996年~2006年までの10年間を振り返りました。


 今回はポケモン第4世代の締めくくり『ハートゴールド・ソウルシルバー』が発売された2007年~2009年までの3年間の歴史を記していきます。

 第4世代のはじまりとなる前回のコラムと併せてお読みいただけると、より一層深くこの世代を追体験できることと思います。


 また、これまでの振り返りを読んでいらっしゃらない方は、ぜひ下記のまとめページよりご一読いただけますと幸いです。

ポケモン30周年記念コラムまとめ

2007年 時代背景と夏映画前売り券


 2007年の『ポケモン』の歩みは、比較的緩やかな流れの年になっています。この年のゲーム業界は2004年の“ニンテンドーDS”と“PSP”発売から続く市場の拡大がピークを迎えていました。

 前年(2006年)に発売された据え置き型ゲーム機“Wii”が高評価、好セールスとなり、相変わらず人気の“ニンテンドーDS”タイトルと合わせ、年間売り上げのトップ20は、ほぼこの2機種のタイトルで埋め尽くされることになります。

▲“Wii”本体と初期タイトル(一部)。

 そんななか2月に“PSP”で発売された『モンスターハンターポータブル2nd』が人気となり、年間売り上げ第2位に食い込んだのが印象的でした。

 実際、当時の“ファミ通”各誌の編集部でも「ひと狩り行っとく?」を合言葉に、仕事終わりや打ち合わせ後、会食などで挨拶代わりにプレイするようになり、“接待狩り”なんて言葉を使うようになったほどの人気ぶりでした。

 日本全体としては、インターネットの携帯化が進み、Googleが携帯電話用の検索エンジンサービスを開始し、携帯電話(この時代はフィーチャーフォン、俗にいうガラケー)でネットの情報を拾うことが日常化。

 6月には米国で“iPhone”が発売(このとき日本は未発売、翌年の”iPhone 3G”より発売)されており、世界的にスマートフォン時代へと突入して行きます。

 この年、バンダイから発売された『∞(無限)ぷちぷち』がスマッシュヒットを飛ばし、記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。

 私も会社のデスクに置いてストレス解消に潰していたのをよく覚えています。

 このほかにも、クリプトン・フューチャー・メディアからヤマハの音声合成システム『VOCALOID(ボーカロイド)』に対応したボーカル音源『初音ミク』がリリースされ、日本におけるボカロ文化が到来しています。

 そんな2007年の4月。『劇場版 ポケットモンスター ダイヤモンド&パール ディアルガVSパルキアVSダークライ』の特別前売り券が発売されます。

 毎年公開される『ポケモン』の夏映画ですが、本作で10作目となり、その記念として歴代の映画で主役となったポケモンの人気投票が公式サイトで事前に行われていました。

 その結果、1位となった“デオキシス”が特別前売り券の引換券でもらえることになったのです。

▲このときもらえた“デオキシス”は、Lv.50、プレシャスボール入り、おや名:10th、ID:07147でした。(出会った日はポケシフターで移動させた日に変更されています)

『ダイヤモンド・パール』が発売されてから、初の映画と直接連動配布ということもあり、特別前売り券の販売枚数は200万枚を突破。

 これは、それまでの日本における映画前売り券の販売数としては最高記録となっており、それまでのポケモン引換券が付いた前売り券と比べても大幅に記録を更新した結果となっています。

2007年後半 夏映画・『バトリオ』・『不思議のダンジョン』


 7月14日。その、『劇場版 ポケットモンスター ダイヤモンド&パール ディアルガVSパルキアVSダークライ』が公開。

▲『劇場版 ポケットモンスター ダイヤモンド&パール ディアルガVSパルキアVSダークライ』パンフレットとセルDVD。

 本作は、『ダイヤモンド・パール』の舞台“シンオウ地方”で綴られる神話が基になった作品で、これ以降2009年まで続く“神々の戦い”三部作の第一作目となっています。

 また、初の試みとして“ニンテンドーDS”のワイヤレス通信の“ふしぎなおくりもの”を使って、観覧中にスクリーンから“ダークライ”が配信され、それを持参した“ニンテンドーDS”とソフトで直接受け取るという手法がとられました。以降、この配信サービスは夏映画の定番になります。

▲このとき配布された“ダークライ”は、Lv.50、プレシャスボール入り、おや名:えいがかん、ID:07147です。(出会った日はポケシフターで移動させた日に変更されています)

 『ダイヤモンド・パール』の好調とこれらのプロモーションが功を奏し、歴代の映画シリーズのなかで初めて国内の週末興行収入1位を獲得。

 全体の興行収入では、1999年の『劇場版 ポケットモンスター 幻のポケモン ルギア爆誕』以来の50億円を突破。

 邦画における年間興行収入2位(1位は『HERO』81.5億円)50.2億円を記録しています。(ちなみに3位は『ALWAYS 続・三丁目の夕日』45.6億円)

 この映画と同じ時期に、アミューズメント施設を対象にしたキッズアミューズメントマシン『ポケモンバトリオ』が稼働を開始しています。

 このころは、子供たちのあいだで『甲虫王者ムシキング』の人気も絶大で、アミューズメント施設のマシンで遊ぶ需要が一気に膨らんでいました。

 そのムーブメントを受けた形で出てきた『ポケモン』のアーケードゲームマシンです。

 カードが主流の時代に、オリジナルの“パック”と呼ぶ直径4㎝ほどで厚みのある丸いコイン型のチップを使って筐体にデータを呼び込ませ、3対3のバトルで遊ぶという新しいスタイルになっており、1プレイで1“パック”獲得できるようになっています。

▲『ポケモンバトリオ』のパック、メモリーキー(前列中央)、ケース、ファイル、ガイドブック。

 “パック”のコレクション性も高く子供たちの人気を獲得していき、2012年までバージョンアップを繰り返しながらシリーズが続きます。

 また、この『ポケモン』キッズアミューズメントマシンの歴史はこのときより続いており、現在では『ポケモンフレンダ』へと代替わりしています。

 このほかに、7月20日に日本橋から汐留(浜松町)へと移転した“ポケモンセンタートウキョー”の引っ越し記念として、公式ファンクラブ“ポケモンだいすきクラブ”メンバーを対象に
“ポケモンセンターオリジナル ニンテンドーDS Lite ピカチュウエディション”の抽選販売が行われました。

▲“ニンテンドーDS Lite ピカチュウエディション”本体、パッケージ、説明書など。当時予約抽選が当たってとても喜んだのを覚えています。

 つづく9月13日。『ポケモン不思議のダンジョン』シリーズの第2弾、ローグライク(入るたびに地形が変わる)タイプのダンジョンRPG『ポケモン不思議のダンジョン 時の探検隊・闇の探検隊』が発売されます。

 前作のように対応機種の違う2タイトルでの発売ではなく“ニンテンドーDS”で2タイトルの発売です。

▲『ポケモン不思議のダンジョン 時の探検隊・闇の探検隊』パッケージ、ソフト、説明書、付属リーフレット類。

 ふたつのバージョンのソフトは、基本的にストーリーは同じですが、ダンジョンに出てくるポケモンや、入手できる“どうぐ”、ショップで売られるものが若干違ってきます。

 前作と同じく、ダンジョンを探索中に倒れてしまったらワイヤレス通信を使った救助活動が可能で、公式ファンクラブ“ポケモンだいすきクラブ”の簡易掲示板を使った、“ともだちきゅうじょ”が盛んに行われました。

 また、本作のストーリーは衝撃的な展開となっており、ファンのあいだでは評価の高い作品とされています。

2008年前半 『バトナージ』と前売り券のレジギガス


 2008年。この年は、4月にTwitter、5月にFacebookの日本語版がそれぞれ公開されて、本格的なSNS時代がはじまることになります。

 年明け早々、夏映画の情報とゲーム『ポケモンレンジャー』の新作『ポケモンレンジャーバトナージ』の情報が露出します。

 2月には映画に登場する“シェイミ”のビジュアルが公開され(このときスカイフォルムは未公開)、“ダークライ”につづく492番目の幻ポケモンとして紹介されています。

 この時点で入手方法は伏せられていましたが、前回の経験上、映画スクリーンでの配布になるだろうと容易に予想はつきました。

 3月20日。“ニンテンドーDS”タイトル『ポケモンレンジャー バトナージ』が発売。

 前作と同様にタッチ操作でポケモンをぐるぐるっと囲って仲間にする“キャプチャ”システムは健在で、囲む回数ではなく“きもちゲージ”と呼ばれるゲージを溜めていくことで“キャプチャ”が成功する仕様に改善され、より感覚的に“キャプチャ”できるようになりました。

▲『ポケモンレンジャー バトナージ』パッケージ、ソフト、説明書。付属リーフレット類。

 発売日より期間限定で第1弾と第2弾のスペシャルミッションが配信され、ミッションをクリアすると“マナフィのタマゴ”と、通常では覚えられない“はどうだん”を覚えた“リオル”が……つづく第3弾のスペシャルミッションでは“ダークライ”を『ダイヤモンド・パール』へ送ることができたので、この機会に本シリーズを遊んでみたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 『ポケモンレンジャー』と『ポケモン不思議のダンジョン』につきましては、前回のコラムでシリーズ最初の作品を紹介していますので、併せてそちらもご覧ください。


 同じく3月にはダウンロード専用“Wiiウェア”として『みんなのポケモン牧場』がリリースされています。

 こちらは、『ダイヤモンド・パール』と通信してポケモンを預けることができる『ポケモンボックス ルビー&サファイア』と同タイプのツール系ゲームです。

 また、夏映画の特別前売り券の引換券で特別な“レジギガス”がもらえることが、この3月に判明しています。

 この“レジギガス”は通常のプレイでも捕まえることができるポケモンなのですが、引き換えられる子は映画と連動したおや名“テンイむら”(映画のレジギガスが眠っている祠がある村の名前)、プレシャスボール入りのLv.100、ID:07198の個体です。

 もう少し深く解説しますと、この頃にはすでにコアなファン層では観賞用に配布ポケモンを集める文化が根付いています。

 これは、どのポケモンがもらえるのか? に加え、もらえるポケモンはどんなおや名で、どれだけ通常とは違うのか? に興味が移っており、この“レジギガス”の場合、普通では入ることのないプレシャスボールに収まり、さらにおや名が“テンイむら”なのはとても重要なことになります。

▲現在でも『ポケモンHOME』へと受け継ぐことができるポケモンにとって、プレシャスボール入りで“テンイむら”の“レジギガス”は、この年の映画の前売り券で手に入れたという証でもあるのです。(出会った日はポケシフターで移動させた日に変更されています)

 5月。『ポケットモンスター プラチナ』が今秋発売として大々的に発表。夏の映画と連動した“ギラティナ”の真の姿“オリジンフォルム”が公開され、つづく6月には、“シェイミ”の“スカイフォルム”が公開されました。

 “ギラティナ”の“オリジンフォルム”、“シェイミ”の“スカイフォルム”の両方とも『プラチナ』で新しく出るフォルムということが判明。さらに、前売り券でもらえる“レジギガス”を『プラチナ』に持っていくと、特別なイベントが起こり、“レジアイス”、“レジスチル”、“レジロック”を捕まえることができるようになることも判明しました。

 この発表と時を同じくして、公式ファンクラブ“ポケモンだいすきクラブ”で『プラチナ』とセットになった限定モデルの“ニンテンドーDS Lite ギラティナエディション”の事前抽選の予約(6月27日~7月14日まで受付)が開始されています。

▲“ニンテンドーDS Lite プラチナエディション”本体、パッケージ、説明書など。GBAスロットカバーが見あたらず家中捜索しましたが未だ見つからず。ソフトとセット用の外装化粧箱もあったのですが、そちらもロスト。こちらも事前予約抽選で当たりラッキーでした。

2008年後半 夏の映画と『プラチナ』


 7月19日。夏の映画第11作『劇場版 ポケットモンスター ダイヤモンド&パール ギラティナと氷空(そら)の花束シェイミ』が公開。

▲『劇場版 ポケットモンスター ギラティナと氷空の花束シェイミ』パンフレットとセルDVD。

 前作よりトータルの興行収入は落とすものの(48億円)、一連のプロモーションの威力は絶大で、前売り券の販売数が234万4198枚を記録し、世界で最も前売り券が売れたアニメ映画としてこの年のギネスに認定されています。

 9月13日。“ニンテンドーDS”タイトル『ポケットモンスター プラチナ』が発売。これまで、『ピカチュウ』、『クリスタルバージョン』、『エメラルド』と世代ごとにシリーズをパワーアップさせた最終形態となるバージョンが発売されており、本作は『ダイヤモンド・パール』のパワーアップバージョンとなります。

▲『ポケットモンスター プラチナ』日本版と北米版、パッケージとソフト、説明書、付属リーフレット類。プラチナは外国語図鑑表示用のポケモン集めのために北米版も購入して遊んでいました。

 先に述べた“ギラティナ”や“シェイミ”などの新たなフォルムに加え“ロトム”の新フォルムが登場。また、新キャラとして国際警察の“ハンサム”やギンガ団幹部の“プルート”が登場しストーリーも増強されました。

 このほかにも、新ダンジョン“やぶれたせかい”の追加。ファイトエリアの“バトルパーク”が“バトルフロンティア”に変更され、殿堂入り後のやり込める施設として強化。

 シンオウ図鑑が151匹から210匹へと増量。『ダイヤモンド・パール』では一部のポケモンだけの外国語図鑑表示が全ポケモンに対応など、大小さまざまな変更点が加えられ、大幅なパワーアップが施された作品となっています。

▲『プラチナ』ゲーム画面(DS二画面3枚並べています)。タイトル画面と図鑑日本版(真ん中)と北米版(向かって右)。

 これまでにないほどの追加要素と、映画プロモーションとの相乗効果もあり発売から2日でミリオン近くの96万7675本(ファミ通調べ)の売り上げを叩き出し、市場では一時『金・銀』以来の品薄状態となりました。

 個人的にも『プラチナ』は歴代シリーズのなかでも上位に位置する名作だと思っています。

 11月になると、“ニンテンドーDS”の上位モデルとして”ニンテンドーDSi“が発売されます。

 この機種は、従来のモデルより通信機能を強化しカメラ機能の搭載、SDカードスロットの標準装備など、ゲーム機の枠を超えデジタルガジェットに近いモデルになりました。

▲“ニンテンドーDSi”は“SaGa 20th ANNIVERSARY EDITION”限定モデルを購入して外出時などにも携帯してよく使いました。DSiウェアに楽器チューナーやメトロノームがあって重宝したのを覚えています。上画面横にポケモンのタイプ相性表ステッカーが貼ってあり、愛用していたのがよく分かります(笑)。

 またこの11月には、ダウンロード専用“Wiiウェア”『みんなのポケモン牧場』を『プラチナ』に対応させた『みんなのポケモン牧場 プラチナ対応版』がリリースされています。

▲『みんなのポケモン牧場 プラチナ対応版』ゲーム画面。(写真4枚並べています)

 ……こうして、2008年の後半は『プラチナ』一色となり2009年へと年が明けて行きます。

2009年前半 『空の探検隊』とギザみみピチュー


 2009年。年明け早々、『プラチナ』熱が冷めぬまま『ポケモン不思議のダンジョン 空の探検隊』の情報が出てきます。

 『ポケモン不思議のダンジョン 時の探検隊・闇の探検隊』をベースにエピソードなどを追加したバージョンということで、『ポケモン不思議のダンジョン』シリーズもパワーアップ版を出すのか!……とこのときは驚いたものです。

 2月には夏映画に出てくる“アルセウス”のビジュアル公開と正式タイトルが発表。“ダークライ”、“シェイミ”からつづく『ダイヤモンド・パール』『プラチナ』第三の幻ポケモン、図鑑ナンバー493番目のポケモンとして紹介され、世界を生み出したポケモンとのことでした。

 “神々の戦い”三部作の最後にして、いよいよ創造主となるポケモンが登場です。

 前年同様、3月になると特別前売り券の情報が公開され、引換券のポケモンは“ピカチュウカラーのピチュー”(色違いのピチュー)ということが判明。のちに、プレシャスボール入りでおや名は“しょこたん”、IDは06199ということが発表されます。

▲このときもらえた“ピカチュウカラーのピチュー”。この“しょこたん”とはタレントの中川翔子さんのことで、三部作の1作目からゲスト声優として出演しており、本作では“ギザみみピチュー”の声を担当しています。(出会った日はポケシフターで移動させた日に変更されています)

 4月18日。“ニンテンドーDS”タイトル『ポケモン不思議のダンジョン 空の探検隊』が発売。

 前述のように『時の探検隊・闇の探検隊』をベースに改良されたパワーアップ版となる作品です。

▲『ポケモン不思議のダンジョン 空の探検隊』パッケージ、ソフト、説明書。付属リーフレット類。

 新ダンジョンや新施設、どうぐ、新たに追加された探検隊のポケモンに加え、ストーリー増強、スペシャルエピソードの追加など大小さまざまな変更点が加えられ、シリーズのなかでも屈指の名作に仕上がっており、本作を『ポケモン不思議のダンジョン』シリーズの最高傑作とするファンも多くいます。

▲『ポケモン不思議のダンジョン 空の探検隊』ゲーム画面。(DS二画面3枚並べています)人気の高いタイトルです。

 5月になると“ニンテンドーDS”タイトル『ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー』の情報が飛び出してきます。

 『金・銀』の完全新規リメイク、“ニンテンドーDS”タイトルとしての登場です。

 公開されたゲーム画像には、生まれ変わった“ジョウト地方”と主人公が御三家を連れ歩く姿が映っており、“ゲームボーイ(カラー)”『金・銀』のゲーム画面からケタ違いにパワーアップするその姿に、『ファイアレッド・リーフグリーン』の発表以上の衝撃と、自分の推しタイトルが生まれ変わることに大喜びしました。

 このときの情報で、特別前売り券で配布の“ピチュー”を『ハートゴールド・ソウルシルバー』に連れて行くと“ギザみみピチュー”に出会うことができることが発表されました。

▲“ギザみみピチュー”は『ポケモンBANK』に連れて行けないので、そのまま当時のロムに残してあります。

 さらに6月には、『ハートゴールド・ソウルシルバー』に専用の携帯ガジェット“ポケウォーカー”が同梱されることが発表。

 ゲームボーイ世代に人気のあった“ポケットピカチュウ”をパワーアップさせたような内容で、ボックス内のポケモンを1匹預けて連れ歩き、なつき度や経験値、そしてミニゲームを遊ぶための“ワット(W)”を貯めることができるようになるのが判明します。

 この追加情報には驚きました。生まれ変わるどころではない『ハートゴールド・ソウルシルバー』の発売が待ち遠しかった時期です。

 この6月にはダウンロード専用”Wiiウェア“タイトル『乱闘!ポケモンスクランブル』がリリースされています。

 本作は”ふしぎなネジ“で動くポケモンのおもちゃにアレンジされたポケモンキャラを操り最後の1匹になるまで戦うバトルロイヤル形式のアクションゲーム作品で、これ以降プラットフォームを移しながら『ポケモンスクランブルSP』(Androidアプリ2020年サービス終了)までシリーズが続いています。(2026年6月現在)

2009年後半 夏の映画と『ハートゴールド・ソウルシルバー』


 7月18日。夏の映画第12作『劇場版 ポケットモンスター ダイヤモンド&パール アルセウス 超克の時空へ』が公開。

 2007年からつづく“神々の戦い”三部作の最終、完結作として“シンオウ神話”を基とした“ディアルガ”、“パルキア”、“アルセウス”の戦いが描かれた作品です。

▲『劇場版 ポケットモンスター ダイヤモンド&パール アルセウス超克の時空へ』パンフレット(向かって右)、“ピカチュウカラーのピチュー”プレゼントガイド(中央)、セルDVDとDVD付録類。

 全体興行収入は前作より若干数字は落とすもののほぼ同等となる46.7億円を記録し、邦画では年間2位(1位は『ROOKIES-卒業-』85.5億円、3位は『20世紀少年<最終章>ぼくらの旗』44.1億円)に返り咲きます(前作は5位でした)。

 “アルセウス”を演じられたのは美輪明宏さん(特別出演)で、壮大な三部作の最終章として相応しい作品として仕上がっており、3年続いた映画の締めくくりとしてのエンディングは、これまでの三部作に登場したキャラクターなども描かれておりとても後味のよい作品に仕上がっています。

▲この映画で配布された“アルセウス”はLv.100、プレシャスボール入り、おや名:えいがかん、ID:07189でした。(出会った日はポケシフターで移動させた日に変更されています)

 8月には『ポケモン不思議のダンジョン』シリーズの最新作、ダウンロード専用“Wiiウェア”タイトル『ポケモン不思議のダンジョン すすめ!炎の冒険団・いくぞ!嵐の冒険団・めざせ!光の冒険団』が3作同時リリースされています。

 本作は4月に発売された『空の探検隊』から多くの要素が受け継がれた作品で、新しい要素なども盛り込まれていますが、前作までのような人間だった主人公がポケモンになって冒険するといった展開ではなく、平和に暮らすポケモンたちが冒険団として活躍するゲームとして制作されています。

 そして、迎えた9月12日。『金・銀』『クリスタルバージョン』から大きくパワーアップして生まれ変わった新規リメイク作品、“ニンテンドーDS”タイトル『ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー』が発売されました。

▲『ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー』日本語版と『ハートゴールド』北米版、ソフト、パッケージ&外箱、説明書、リーフレット類、ポケウォーカー(ひとつはカバーを装着してあります)

 “ニンテンドーDS”タイトルとしてチューンナップされ、圧倒的なグラフィック向上と二画面を最大限利用して利便性が増したメニュー画面や機能の数々。

 赤外線通信で連動する“ポケウォーカー”の同梱。増強されたストーリー。“バトルフロンティア”の登場。

 新設された“ポケスロン”。カスタマイズできる“サファリゾーン”の追加など、『金・銀』『クリスタルバージョン』で遊んでいたとしても、まったく新しい体験としてふたたび“ジョウト地方”を冒険できた本作は、ファンのひとりとして涙が出るほど嬉しかった作品です。

▲『ハートゴールド・ソウルシルバー』ゲーム画面。(DS二画面3枚並べています)仕事の忙しかった時期で、初日スタートはできなかったのですが、トレーナーカードもブラックカードになってやり込んだタイトルです。

 この『ハートゴールド・ソウルシルバー』では、発売日から2010年3月31日まで“殿堂入りおめでとう!プレート プレゼントキャンペーン”がポケモンセンター全店で実施され、期間中に殿堂入りした『ハートゴールド・ソウルシルバー』を持って行ってスタッフに見せると“Congratulation”と記載された特別なカードがもらえました。

▲キャンペーン中にポケモンセンターでもらえた“殿堂入りおめでとう!プレート(非売品)”。裏面には名前やIDを記載できるようになっています。

 つづく12月5日には、“Wii”タイトル『ポケパークWii~ピカチュウの大冒険~』が発売されます。

 本作は新規オリジナル作品となっており、ピカチュウや仲間たちを操作していろいろなアトラクションステージをクリアしていく、本格的なアクションアドベンチャーゲームです。

▲『ポケパークWii~ピカチュウの大冒険~』パッケージ、ソフト(撮影用に別ケースに入れてあります)、説明書、付属リーフレット類。

 プレイヤーは小さなお子さんも想定しているため難易度は低めですが、海岸、氷や雪、マグマ、洞窟などさまざまなアトラクションゾーンが用意されており、多彩なアクションを楽しむことができます。

 本作のポケモンは193匹登場。友だちになると“ともだちてちょう”に記録でき、アニメ版と同じ鳴き声となっているのが特徴的(一部例外はあります)です。また、ストーリーが進むと『ポケモンスナップ』のように写真も撮れるようになります。

▲“ニンテンドーDS”ソフトとの連動はありませんが、中級以上のゲーマーならさくさく進む難易度で気持ちよく遊べる作品です。『ピカチュウげんきでちゅう』や『ポケモンチャンネル』が好きな方は、ピカチュウの仕草など懐かしく感じるのではないでしょうか。

 こうして、革命的進化を遂げた“ニンテンドーDS”からの第4世代ポケモン時代は幕を閉じていき、新たな第5世代ポケモン時代となる2010年が幕を開けることになるのですが……そのお話しはまた次回で。

引き続きよろしくお願いいたします。

※記事中の写真にあるグッズ類、本体、ゲームソフト類は私物撮影です

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“X”アカウントにポストしています。ゲーム以外のお仕事や趣味のことなども雑多に呟いていますが、よろしければお気軽にフォローしてください。

市野ルギア プロフィール


 “ファミ通”で雑誌やムック、音楽やWeb番組を作っていました。現在はフリーのミュージシャンで編集ライター。ポケモン歴は1996年2月『ポケットモンスター 赤・緑』の発売日から。“週刊ファミ通”、“ファミ通 ゲームキューブ+アドバンス”で『ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン』と『エメラルド』のライティングを担当。

 “ファミ通WaveDVD”や“ファミ通コネクト!オン”など多くの雑誌に企画・編集・ライティングで携わってきました。

 電撃オンラインでは、『ポケットモンスター ソード・シールド』より『ポケモン』シリーズのプレイレポートを不定期で連載しています。

 また、ゲーム曲やそのアレンジ、ラジオやテレビの主題歌など手掛けています。歌から物語を創る自身の音楽ユニット「終末のバンギア。」をプロデュース中。

 これまでの経歴などは“ポートフォリオ”ページをご用意しておりますので、そちらをご参照ください。

“市野ルギア”ポートフォリオページ

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担当者プロフィール

  • 終末のバンギア。/市野ルギア

    終末のバンギア。/市野ルギア

    「『ポケモン』歴は最初から、ゲーム音楽も作れちゃうギタリストライター」 ゲーム歴45年超えのエルダーゲーマーなミュージシャン編集ライター。2001年全国誌のペット雑誌で連載コラムデビュー。 「ファミ通」「電撃」2大ゲームメディアで数々の記事や企画を担当。ニコ生公式生放送ゲーム番組の企画とMCを2年務め、FMラジオ番組のパーソナリティーなどの経験も持つ。またミュージシャンとしての経歴も長く、ゲーム音楽の制作なども手掛けている。 ゲーセンの『インベーダーゲーム』が初ゲーム。『FFXI』の有名プレイヤーとして名を馳せ、週刊ファミ通でゲームライターデビュー。攻略班に所属し数々のタイトルを担当。『ポケモン ファイアレッド・リーフグリーン』が初仕事。初オンラインゲームは『ウルティマオンライン』で、廃プレイを経験。『バイオハザード』などのホラー系や、ちくちくと根気のいる集めゲーがわりと好物。いまのところ『ポケモン』シリーズはライフワークとなっている。

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