電撃オンライン

『鬼武者 Way of the Sword』時代劇の"間”と一閃が冴え渡る! ワイドリニアで広がる京都探索の魅力を先行プレイで実感

文:シュー

公開日時:

 カプコンより9月4日に発売されるPlayStation 5/Xbox Series X|S/PC(Steam)用タイトル『鬼武者 Way of the Sword』。そのメディア先行プレイ体験会が行われ、体験版よりもさらに踏み込んだアクションや新しい『鬼武者』の全体像が確認できました。

 この記事では、最新の試遊版レビューやこだわりの音響、そして舞台となった京都の名所などを交えてお届けします。

静と動を意識した時代劇風の剣戟【鬼武者 Way of the Sword 先行レビュー】


 最新の試遊版をプレイしてハッキリわかったことは、『鬼武者 Way of the Sword』の剣戟は時代劇の"静と動”をかなり意識して作られていたということです。

 今回プレイできた範囲は、体験版で佐々木小次郎こと巌流と死合した直後から3時間ほどの内容。大型幻魔との戦いやスキルによるアクションの拡張など、より核となるものに触れてきたので1つずつお伝えしようと思います。


 まずはアクション部分。体験版での巌流の動きもそうでしたが、派手に斬り合う部分と様子見しながら歩く独特の間のとり方が気になっていました。
 
 そして今回で確信に至ったのが、複数の幻魔に四方を囲まれるとすべての幻魔が動くのではなく、斬りかかってくる敵が大きくモーションを取る様子です。そう、これは時代劇お約束の流れ。つまり静と動のメリハリを強く意識されているなと感じました。


 斬り合うのも時代劇の華ですが、達人らしく刹那の一撃で決めるのも見せ場の1つ。これは『鬼武者』の要でもある"一閃"をより魅せる手段の1つとして、今作の戦闘の雰囲気作りをされているのだと思いました。


 とはいえ、常に受動的なアクションというわけでは一切ありません。能動的に、アクティブに攻撃してもゲームは成立しますし、むしろザコ幻魔くらいならそうした方が圧倒的に早いです。何より今作の荒っぽい武蔵らしさが味わえます。

 あくまで少しのことでは動じない剣客のような雰囲気で戦えるということ。例えば、様子見している剣客に我先にと斬りかかる姿は下っ端っぽくありません? という雰囲気作りの話です。


 また個人的に嬉しいのがアクションの選択肢の多さ。防御関連だけでも防御、受け流し、弾き、見切り(回避)。敵との攻撃がかち合うと発生する鍔迫り合いや武器攻撃が衝突すると起こる相子剣戟。そして豊富な"一閃"の技。"鬼ノ武具"などなど列挙するだけでも数多くのシステムがあります。


 ですが、これらすべてを使ってもいいですし、使わなくてもいい。選択肢の多さはプレイヤーの手札なだけで、ゲーム的に強制されているものではありません。自分に必要であれば使うのみ。例えば、体験版でも回避をあまり使わず受け流し中心でクリアした方も多いのではないでしょうか。実際それでも成立しますし、とても楽しいです。

 ただ、手札が多いほうが強敵との戦いで魅せる楽しさがありますし、攻略の糸口が広がります。ふとしたときに忘れていたあの技に助けられる瞬間もあるので、このアクションの選択肢の多さが個人的にかなりグッドなのです。


 大型の幻魔との戦いはやはり楽しいの一言。巌流との戦いもそうでしたが、一挙手一投足を見極め的確な一撃を繰り出すやり取りが強敵との死合の楽しさですよね。とくに大唾拉(だいだら)戦では、青く光るつかみ攻撃をしてくるので、それを回避でいなすことが必須でした。


 巌流戦では比較的、刀同士の剣戟が多かったのに、対し幻魔戦では対応しなければいけない手段がしっかり増えていて、強敵戦で求められるテクニックがステップアップしていくのを肌で感じました。個人的には受け流しのときのカメラの演出がめちゃくちゃ好きですし、幻魔や繰り出す技によってしっかり演出が変わるので、すべて見たくなります。


 また、幻魔が魂を吸い込んでパワーアップする姿も見られ、放出した魂をしっかり吸収する必然性が生まれている点も面白いなと感じましたね。実際、魂をほったらかすことも多かったので……。


 武蔵のアクションは道中で獲得した力石または鬼石を消費することで新しいアクションを獲得する方式。スキルは系統ごとに分かれているようで、直前の能力を習得する必要があるようでした。


 目新しいのは弓を使った攻撃でしょうか。"鬼ノ剛弓"は矢の制限がなく、いつでも射られる代物。単純な遠距離攻撃だけでなく、特定の岩の核を射抜くことで落石させることができ、直下の幻魔にダメージを与えられる手段もありました。一部のギミックのスイッチを起動させるのにも利用したり強敵の行動を阻害したりと、汎用性の高い武具となっています。

京都の町中をワイドリニアで再現【鬼武者 Way of the Sword 先行レビュー】


 オープンワールドほど広くはありませんが、シームレスでつながるワイドリニアで表現された京都を舞台に武蔵があちこち奔走する姿は『鬼武者』としてはかなり新鮮でした。


 ゲームとしては京都中に瘴気が充満しており、その発生源をつぶしたり新しい鬼の力を駆使することで探索できるエリアが拡大していく流れ。エリアのあちこちには幻魔がうろついているだけでなく、幻魔に襲われている町民や探し物を依頼する人といったサブクエストも点在していました。


 とくにこだわりを感じられたのが、実在の京都の名所や逸話などを再現している点。例えば、ゲームで拠点となる六道珍皇寺は実際に現世と幽世の境に位置することから六道の辻とも言われているそうで、この逸話からも京都に幻魔が出現している設定に納得がいきます。


 また拠点で武蔵にさまざまなアドバイスをくれる小野篁も六道珍皇寺にゆかりのある人物。彼が冥界へと向かう際に利用していた井戸が六道珍皇寺にあり、その逸話から小野篁の等身大像が祀られていたりと、幽世つまり幻魔界に詳しい人物として今作の武蔵を導くに相応しい存在であることが記されていました。


 ほかにもメインクエストでお世話になる安井金比羅宮の八大力尊も忠実に再現されていました。とくに安井金比羅宮の奥まった箇所に安置されている八大力尊の位置関係もピッタリなうえに像のデザインもそのまま。ゲームプレイをしたあとに訪れたので感動もひとしおでした。


 実際の京都をすべて再現しているわけではなく、あくまで江戸時代の京都に即した形とゲーム的なデフォルメはされているそうですが、重要なお寺の配置は再現されているとのこと。とくに一部の舞台では、柱の数も忠実に再現しているようです。ちなみに巌流と戦った清水寺にも訪れました。


 また今回の試遊範囲では見られませんでしたが、有名な建仁寺の双龍図もゲーム内では再現されているとのこと。とある強敵との戦闘で見られるそうなので製品版がかなり楽しみです。

細かな音からも『鬼武者』の世界を表現【鬼武者 Way of the Sword 先行レビュー】


 音響周りもかなり凄まじく、例えば幻魔が門を破壊しようとする音の響く方向を立体音響で表現していたり、六道珍皇寺で鳴らす鐘の音が実際にサンプリングされたものを使用していたりとかなりのこだわりが感じられました。


 また、刀で弾く音や刀同士がこすれる独特な音も、実際のもので行うと迫力が足りないとのこと。そのため、ゲーム的にどう臨場感を出すのかを、専用の道具を使って再現していただく場面もありました。


 ゲーム中に流れるBGMも尺八や篠笛、箏などの邦楽器が用いて制作したとのこと。『鬼武者』の持つ現世と幽世という二つの世界を、ときには唄も交えて表現されているそうで、そういった細かな部分にも耳を傾けることでゲーム体験がより深くなりそうです。


 架空の世界観でありながらも現実の京都に寄せる作りやゲームの臨場感を高める音響へのこだわり。そして多彩な選択肢から繰り出す一手の爽快感や剣戟の見極めの楽しさなど、大きなパワーを感じた『鬼武者 Way of the Sword』。9月4日の発売が待ちきれません!

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この記事を共有

公式SNS