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『鬼武者 Way of the Sword』レビュー:強敵幻魔との緊張感が凄まじい! 弾き・崩し一閃・完全覚醒で挑む真剣勝負の魅力

文:シュー

公開日時:

 カプコンより9月4日に発売されるPlayStation 5/Xbox Series X|S/PC(Steam)用タイトル『鬼武者 Way of the Sword』。発売に先駆けて製品版をじっくりプレイできたので、この記事では武蔵のアクションや強敵幻魔との戦いの楽しさについてお届けします。

徐々にステップアップしていく強敵幻魔戦【鬼武者新作レビュー】


 武蔵のアクションはメインシナリオを進めることで習得できる能力が拡張されていき、習得には鬼石や力石、赤魂が必要というシステム。基本能力、特殊能力を習得して新しいアクションを増やす、または強化していく方式で、お馴染みの一閃をはじめ、弾きや見切り連斬など、さまざまな要素が用意されていました。


 また、新しく習得した能力は鍛錬の間にて技能の稽古をじっくり行えます。習得した技能の挙動や能力の特徴を掴んでから実践に反映できるので、かなりお世話になりました。さらに、この鍛錬の間は戦った強敵との再戦も可能。強敵との緊張感ある一戦をいつでも再演できるので、斬り足りない人は鍛錬の間で心ゆくまで楽しめます。


 そんな今作の剣戟の面白さは、強敵との戦いに集約されていると言ってもいいでしょう。一瞬で終わらない死合。小さな気の緩みが命取りになる長い緊張を経て、斬り伏せたときの達成感は強敵幻魔ならでは。

 個人的にとても良かったのが、かなり丁寧に強敵幻魔戦の強さがステップアップしていくこと。当たり前のことかもしれませんが、ゲーム全体で見ると強敵幻魔の攻撃の複雑さや絡め手の多さはシナリオが進んでいくほど難しくなっていき、やがて回避不能攻撃や反撃の構えなど対処必須の行動が増えていきます。


 この敵の攻撃の種類が順当に増えていくことが、ゲームに慣れるスピードとも同期していて楽しかった部分ですね。慣れてきた頃合いに知らない攻撃を繰り出してきて困惑すると同時に「見切ってやる!」と躍起になる感じがとくに。

 受け流すことだけに集中していると不意の掴み攻撃が回避できなかったり、魂吸収中に予想外の動きをされて受け流しが間に合わなかったこともよくありました。待ち構えているボタンと敵の攻撃が合致しなくて焦るんですよね。慣れてくると自分の動きがしっかり最適化されてきて、楽しく戦えるのもいい快感でした。今まで見切れなかった攻撃の受け流せるタイミングを見極めることができた瞬間の高揚感は、こういった受け流す/弾く剣戟ならではだと思っています。


 武器攻撃は受け流しや弾き、体術には回避、そして掴み攻撃には直前回避が有効とチュートリアルでの説明があります。強敵幻魔戦もその通りに対処すれば簡単ですが、物語が進んで強敵幻魔が繰り出す回避不能攻撃の存在がとてもやっかいでした。見切り回避や一閃で避けることができず、受け流しか弾きでしか対処できない大技。外したら大ダメージが確定で、相手の動きと受け流しタイミングを身体でしっかり覚える修練の連続でした。


 などと受け流す、回避、敵の攻撃に対処すると戦いにおける忙しなさばかり書いていますが、実は攻撃を受け流した瞬間は敵の体勢が大きく崩れ絶好の反撃のチャンスと、攻撃の機会、隙もかなり多く存在しています。個人的にも受け流し続けて我慢して辛抱して……ではなくアクティブに斬りにいける戦闘バランスはとても良い部分だと思います。

 実際、アクティブに斬りに行くことによって、剣と剣がぶつかり合って発生する鍔迫り合いや相子剣戟など予想外の流れが起きるのも、戦いの流れがパターン化しないエッセンスとしてうまく機能していたと感じましたね。


 ちなみに、一閃は相変わらず出すのが難しく繰り出す瞬間を見極めるのが困難な技ですが、敵の強力な攻撃は大振りゆえに一閃を成功させやすくなっているようです。小さな横振りや素早い攻撃は受け流しでいなし、動作の大きな上段からの叩きつけやジャンプ攻撃などに一閃を狙うと案外簡単に繰り出せますし、ちょっとうまくなった気がしてまた違った立ち回りが楽しめます!

強敵への崩し一閃の重要性が後半増していく【鬼武者新作レビュー】


 序盤はそこまで気にかけていなかった、強敵への崩し一閃時の部位選択。赤い印は体力を多く削り、紫の印は多くの魂を放出する特徴があります。ゲームが進むと増えていく鬼ノ武具や長期戦になる強敵幻魔に際して、体力回復や鬼ノ武具のゲージ回復目的で魂放出を狙う場面も少なくありませんでした。ここの駆け引きもおもしろい部分でしたね。


 鬼ノ武具も体力を回復する黄魂を多く放出する"鬼ノ武具 双刀【二天】"や力動を大きく削る"鬼ノ武具 大鎚【地鳴】"など、強敵戦でも重要な役割になるものが多く、かなり助けられました。また、物語後半では鬼武者としての力をすべて解放した"完全覚醒"も発動可能になり、鬼ノ武具を使うことで発動に必要な紫魂も得られるため、より強敵での崩し一閃の部位選択が重要になっていきました。


 完全覚醒中は常時気焔状態となり魂も自動吸収。さらに、一閃が成功しやすくなる効果もあり、まさにその姿は鬼武者の如く。被ダメージは完全覚醒ゲージが減少するシステムで倒される心配はありませんが、活動時間が減ってしまう欠点があります。


 また、完全覚醒中は鬼ノ武具こそ使えませんが、強力な奥義を放つことができ全方位に強力な一撃を放って完全覚醒が解除されます。強敵幻魔戦で発動したいですが、そのためには崩し一閃や鬼ノ武具の発動が必須と条件は厳しめ。容易に一閃を決められる爽快感と奥義の格好良さは、苦労して強敵と戦ってきたからこそ味わえるものかもしれません。


 武蔵の剣の腕、そして精神の成長。鬼武者としての魂の強さに比例してか、徐々に苛烈さを増す幻魔との戦い。強敵幻魔の強さも物語が進むにつれて、一層強く激しくなっていくのを体感できる『鬼武者 Way of the Sword』。


 緊張感あふれる剣戟アクションのおもしろさをぜひ体験してみてください!

 なお、別の記事では本作の物語そして主人公・宮本武蔵の人物像に注目してレビューを行ったのでそちらもチェックしてみてくださいね。

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