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『原神』衣装デザインの良さについて語る。実はネコミミじゃない綺良々やロング・ミニスカートの良いところが詰まったナヴィア…そしてあのキャラのお腹ちら見せに思わずドキッとした話

文:米澤崇史

公開日時:

 HoYoverseが配信するオープンワールドRPG『原神』。Ver4.5で実装された千織は、『原神』内における世界的な服飾デザイナーという設定のキャラクターで、過去に実装されたキャラの衣装を仕立てていたことも明かされています。

 そこで今回は、『原神』に登場する様々なキャラクター衣装の魅力について語りたいと思います! 本作のキャラクターデザインの良さを再認識しますね。

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ナヴィアのスカート+ショートパンツ


 個人的に、千織がデザインした衣装の代表作(だと勝手に思っている)がナヴィアの衣装。全『原神』キャラの中でも屈指のフリルの多さで、まさにお嬢様前とした気品が漂っている衣装ですが、改めて見るとなかなかに複雑な構造をしています。

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 特に凝ってるな~と感じるのが下半身周りのデザインで、全体のフォルムとしては中世の貴婦人風のロングスカート系のデザインになっているのに対し、正面はミニスカート系のデザインに見えるようになっています。ニーソックスとの絶対領域も存在していて、ロングスカートとミニスカートのいいとこ取りとも言えるようなデザインになっています。

 また面白いのが、正面側のスカートの丈が短いのもあって、ナヴィアは下にショートパンツを履いているんですが、これがデザイン的にスカートの一部に見えるようになっているんですよね。ショートパンツ側にもフリルっぽい折り目がついていたりして、スカートとショートパンツがセットになって初めて完成する、かなり考え抜かれたデザインであることが分かります。さすが世界的な服飾デザイナーの手腕……といったところでしょうか。

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 ただ、構造が特殊な分、着るのは本当に大変そう。昔は女性の使用人が準備を手伝っていたのかもしれませんが、現在の棘薔薇の会には女性の使用人がいなさそうなんですよね。

 『原神』は複雑な衣装が多いゲームではありますが、ナヴィアは出かけるまでの準備にとくに時間がかかりそうなキャラクターだと思います。

綺良々のネコミミ風リボン


 綺良々も千織が衣装を仕立てたことが判明しているキャラクターの一人で、個人的に好きなのがネコミミっぽい形状に見える頭のリボンです。キャラクター自身の印象もあって、パッと見てネコミミキャラだと認識した人も少なくないのでは。

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 とはいえ、そもそも綺良々の正体は猫又なので、本物の猫耳が生えていてもおかしくないんですけど……人間の姿に化けているという設定なので、猫耳が生えてるとすぐにバレるからと考えたのではないでしょうか。

 ……といいつつ、あまりにも目立ちすぎる2又の尻尾とか、足の肉球とか、一発で猫又とバレそうな要素もたくさん残っていますが、それも含めて綺良々のかわいさかなと(頭隠してなんとやら)。

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 『原神』には、他にもゴローとかティナリとかディオナといったケモミミキャラも何人かいますが、皆人間の耳がある部分が見えなくなっています。対して綺良々には、ちゃんと人間の耳があるのが確認できるので、頭のリボンは純粋な飾りであると分かります。

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 千織は綺良々が人間になる前から知っていて、正体にも気付いた上で衣装を作っているので、人に化けた綺良々の姿を見た後で「いやネコミミは必要でしょう常識的に考えて……」という思考に至り、ネコミミっぽい頭飾りを追加したのかもしれません。色々想像してしまいますね。

ジン(オルタコスチューム)の脇


 3種の衣装が存在している数少ないキャラの一人であるジン。今回取り上げるのは、Ver.2.4アップデート時に追加されたオルタコスチュームです。

 最初にデザインを見た時は、騎士らしい正統派風にはなったものの、見慣れていただけあって違和感がどうしても拭えませんでした。が、ゲーム内で実際に衣装を変えてキャラを動かした瞬間、脳に電流が走るような衝撃を受けました。

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 上に羽織っているマントっぽい部分の下はノースリーブなので、動く度にマントが翻って、脇がチラチラと見えるんですよね。肩はほぼ隠れているにも関わらず、脇は露出しているという構造を考えた人は天才だと思います。

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 後ろ髪を整える待機モーションとか、露出が下がっているのになぜか通常衣装よりもセクシーに見える謎の現象も起きていて、最初に気付いた時には「やるな、HoYoverse……!」と思わず唸ったほど。オルタコスチューム実装の背景にはいろいろな事情があったと思いますが、特にジンに関しては個人的に完璧に近いデザインだと思っています。

タルタリヤのお腹


 フォンテーヌの魔神任務においても活躍し、男性キャラクターの中でも高い人気を誇るタルタリヤ。『原神』の中でもお金持ちのキャラクターということもあり、襟付きのビシッとしたジャケット風の衣装で決めている……のですが、よくみるとお腹のあたりのジャケットの間から素肌が露出しています。

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 筆者は男なので、基本男キャラの肌の露出に感情が動くことはほぼないのですが、このほんの僅かな露出に気付いた時には思わずちょっとドキっとしました。本当です。ジンの脇といい、自分はチラリズムに弱いのかもしれません。

 ただ、ジャケットっぽいものを着ているのに素肌が見えるってどういうことだろうと疑念も湧いてきます。よく見ると胸元も結構空いていて、そっちにもインナーっぽいものが見えないので、実はタルタリヤ素肌の上に直にジャケットを着ている疑惑があるなと。

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 そもそも、よく考えればタルタリヤは雪国であるスネージナヤの出身。璃月は大分南にあって気候も温暖そうですから、雪国出身のタルタリヤにとっては暑すぎた可能性があります。

 とはいえ執行官という立場もありますから、まさか半裸で歩き回るわけにもいきません。そこで、パッと見はきちんとしていそうに見える限界ギリギリのクールビズが、“素肌の上に直にジャケットを着込む”というスタイルだったのかもしれないですね。……いや、絶対に違うでしょうけど。

 様々な個性的な衣装のキャラクターが実装され続ける『原神』。国によって衣装の方向性が違うのもあって、次なる国と思われるナタでは、どんな方向性の衣装が実装されるのか、今から楽しみです。


米澤崇史:ロボットアニメとRPG、ギャルゲーを愛するゲームライター。幼少期の勇者シリーズとSDガンダムとの出会いをきっかけに、ロボットアニメにのめり込む。今もっとも欲しいものは、プラモデルとフィギュアを飾るための専用のスペース。

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